投稿日：2012年11月22日 (木) 10時13分

この作品が登場するまでは、カー・アクションと言えば、別撮りした風景をバックに車のセットの中で役者が運転の真似事をするっていう撮影方法が常識だったが、マックイーンは自らハンドルを握ってガンガンすっ飛ばす姿を別のクルマで移動撮影させる一方、クルマの中にセッティングされたカメラによって客席が運転席が早変わり。その臨場感で観る者をア然ボー然とさせたと聞いている。しかしストーリーは実にかったるい。いやらしい上院議員（ロバート・ヴォーン）が権力をかさに、嫌な男ぶりを見せているが、この人物のからんだ「陰謀」の正体がぜんぜん解らなくへんてこりんだ。この作品はマックーンと創世記カーアクションだけ。なんてったって約４０年前の作品だから、あくまで温故知新の精神で観るしかない。あとロバート・デュヴァルがタクシードライバーの端役で出ているのがおもしろかった。２★ スティーブ・マックイーン　ロバート・ヴォーン　ジャクリーン・ビセット　ドン・ゴードン　ロバート・デュヴァル