投稿日:2012年10月28日 (日) 18時53分
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ニコール・キッドマンがピューリツア賞受賞の舞台劇に惚れ込み、制作と主演を兼ねて映画化したらしい。閑静な住宅地に住むコーベット夫妻の関係は、8ヶ月前に息子を事故で失って以来、ひどくぎこちなく、深い喪失感は夫婦の間にも溝を作っている。舞台劇だけに台詞は練られており、淡々と進むが、繊細に描かれている。妻ベッカが初めて同じ思いを共有できた相手が加害者だったというのが、ちょっと皮肉で、まあ見せどころなのだろう。「大きな岩のような悲しみは、やがてポケットの中の小石に変わる」ベッカの母親が言う科白が泣かせるが、この母親役が実に良い。アーロン・エッカードが「エリン・ブロコビッチ」同様、感じの良い夫ハウイーを演じている。でもやはり地味すぎる作品。3★ ニコール・キッドマン アーロン・エッカート ダイアン・ウィースト タミー・ブランチャード |
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