投稿日:2012年10月25日 (木) 14時07分
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「サンティアゴ大聖堂を目指す約800キロに及ぶ道程は、コリーヌ・セローの「サンジャックへの道」で描かれたものが記憶に新しい。これが結構面白かったので「銀河」も観てみたいなと思っていた。「銀河」はキリスト教の異端事典を元に脚本が書かれている。監督のルイス・ブニュエルは少年時代に厳格なイエズス会の学校に通わされた反発と、アナーキーなシュールリアリズムからの影響で、自分のことを筋金入りの無神論者と自称しており、彼の映画作品上でのキリスト教の取り上げ方は複雑で一筋縄ではいかないところが多数出てくる。と言われている。ストーリーはあってないようなもの。巡礼の旅をする二人の男の前に、様々な人たちが現れるが、それがみんな一体いつの時代の人なのか、現実に起こったことなのか、それとも彼らの想像の産物なのか、そんな風に描かれている。一応「異端」がテーマで、彼らが話す内容(教義・異端の書からの引用)はさっぱりわからないが、そこそこ楽しめる。3★ ポール・フランクール、ローラン・テルジェフ、アラン・キュニー、デルフィーヌ・セイリグ |
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