投稿日:2012年10月19日 (金) 19時55分
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戦後ドイツで国連難民キャンプのチーフをしていた女性が、同僚の看護婦をモデルに書いたベストセラー小説を、ジンネマンが興味を持つだろうとゲイリー・クーパーが送ってきたのが企画の発端。しかし信仰と良心のはざまで葛藤する1人の尼僧の物語など観客は観に来ないと、映画会社はどこも二の足を踏む。だがオードリーが興味を持ったことから企画は具体化したと聞く。境遇があまりに重なるからとアンネ・フランク役を断り、晩年はユネスコの親善大使としてアフリカの子どもたちのために尽力したオードリーにとって、本作のシスター・ルーク役は共感するところが多かっただろうと思わる。コンゴでの過酷な勤務、現地人との関係。看護よりも信仰を優先する戒律。そして戦争。ナチスドイツが侵略していく状況の中で、彼女の心は揺れ動く・・・。彼女は教会を去ることになるが、信仰を捨てたとは言えないラスト。良い作品には違いないが退屈はした。2★ オードリー・ヘプバーン ピーター・フィンチ イーディス・エヴァンス ペギー・アシュクロフト |
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