投稿日:2012年06月21日 (木) 15時45分
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時代背景から、映画のモデルはイギリスのブレア首相とすぐ分かるが、彼のスキャンダルな事は真実に近いかもと思わせるあたりが面白い。それにしても上手くフィクションとして作った。話はヒッチコック風、古典的だ。細部への疑問は、なぜカーナビは消去あるいは警察の捜査を受けていないのか、バイクの強盗は何者か分からないとか、ラストで明らかになる謎は暗号ミステリとしてはあまりにもお粗末じゃないかとか、いったい何のために前任ゴーストライターは殺されるようなことまでしたのかとか、「解」は二の次なのか。極端にいえば、物語なんてどうでもいいのだろう。素晴らしいのは画面に満ち満ちた「不穏さ」につきる。余計なことだが、舞台となっている風景はアメリカには見えない(撮影はドイツらしい)。ポランスキーさん、かの国には入国できない身の上なので、仕方ないのだね。4★ ユアン・マクレガー ピアース・ブロスナン キム・キャトラル オリヴィア・ウィリアムズ トム・ウィルキンソン |
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