投稿日:2011年12月27日 (火) 13時09分
|
愛妻の惨殺事件後はじめてロサンゼルスに戻ったポランスキーが撮った、実にクラシックな感じのの映像は美しくも息苦しい。ロサンゼルスの成り立ちに絡む水利権をめぐる陰謀の映画の演出は派手さはなく、オーソドックスになされたものなのだが、全体に漂う匂い、空気感が良い。この探偵はかなりダメなヤツである。ケチをつければこれではすぐ消されそうな危なさがあるので、そこを巧く見せてほしかった。それとチャイナタウンが彼に与えた徒労感というものがもう少し強調されるべきではないか。ポランスキー好みの父と娘のスキャンダルのシンクロなども興味深い。秀作。4★ ジャック・ニコルソン、フェイ・ダナウェイ、ジョン・ヒューストン、バート・ヤング、ペリー・ロペス、ダイアン・ラッド |
|