投稿日:2011年10月24日 (月) 18時20分
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とにかく渋い。坦々と進む。18世紀中頃のヨーロッパ。父レオポルトの薫陶を受け、3歳から音楽を学びその才能を開花させた14歳のマリア・アンナ・モーツァルト(通称ナンネル)には、11歳の弟ヴォルフガングがいた。天才少年との噂はあったが、まだ認められておらず、3年半をかけてヨーロッパを巡る旅。ヴァイオリンを弾いたり、管楽器を吹いたりすることが女性には許されないような女性差別時代。素晴らしい才能に恵まれながら音楽家になることが許されなかったナンネルの心情を描きあげた哀しい話。そういえばクラシックの世界はその後も有名な女性作曲家が出てこないのは不思議だ。映像も渋く美しい。なんといってもヴェルサイユ宮殿での撮影による、その豪奢な美しさの中で繰り広げられる様々なシーンは、見ごたえ十分。3★ マリー・フェレ、ダヴィド・モロー[ヴァイオリニスト]、リサ・フェレ、クロヴィス・フーアン、デルフィーヌ・シュイヨー、サロメ・ステヴナン、ニコラス・ジロー、アルチュール・トス、マルク・バルベ、、ダヴィッド・モロー |
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