投稿日:2011年08月07日 (日) 08時12分
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ヒッチコック1940年前後の作品は「レベッカ」を除けばあまり出来が良くないと思っていたので、期待をせずに観てみたらとても良い出来だった。大筋は単純な話だが細かい枝葉までプロットがしっかりしていてエンターテイメントとしても大満足。現代映画ならまず冒頭の火事の場面はこれでもかというほどの演出を組むだろうに、すっきりと見せてくれる。タランティーノの手法のようですごく良い。ヒッチコックがやらなければ誰かがやったに違いない、有名な自由の女神における一連のアクションシーンも彼がやったからこその価値がある。テロリスト一味の館でパーティーが開かれ、それまでケインに対して疑心暗鬼だったパットが一味の真の姿を知り、敵対関係にありながらもおぼろげながら感じ始めていた彼に対する思慕の情をより一層強く、そして明確に感じ始める。このダンスパーティのシーンもなかなかの見せ場と思う。4〜5★ ロバート・カミングス、ノーマン・ロイド、オットー・クルーガー、プリシラ・レイン、アラン・バクスター |
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