投稿日:2011年06月16日 (木) 20時57分
|
3時間の時間をかけて、オーストリア・ハンガリー帝国時代から1956年のハンガリー動乱まで、ユダヤ人“ゾネンシャイン”一家三代を元に語られていく。政治の変遷にゾネンシャインという名前を捨てなければならない事、ユダヤ教ではいけなくて改宗が必要になった事、どうやって、世間や国に同化して生き抜いていくのか・・、シビアなストーリーの中、主人公の一人ヴァレリーが足に刺さった刺を抜くシーンがあり、また、ドイツの美術館で足の刺を抜く女の彫像を見せたり、このゾネンシャイン一族に官能の神がとりついていて、話はある意味でそちらの興味を引くように作られている。勝手に思うが、インドのカジュラホ寺院群に見られるミトゥナ像(男女交合のエロティックな彫刻)を含む官能的なレリーフ群にこの足の刺を抜く女の像があり、これを象徴的に取り入れたのだろう。シビアに歴史を観るもよし、また官能ストーリーの方を見るも一興。3★ レイフ・ファインズ、レイチェル・ワイズ、ウィリアム・ハート、ローズマリー・ハリス、ジェニファー・イーリー、デボラ・カーラ・アンガー |
|