[915] 悪夢、再び
投稿者:Keen
投稿日:2004年06月25日 (金) 13時54分
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☆ポルトガル2−2イングランド (6PK5)
時は深夜・丑三つ時、私は吸血鬼に襲われた。首尾よく叩き潰したが、シーツには血痕が。その始末をした後、尋常ならぬかゆみに居ても立ってもいられず、必然的にQFを生中継観戦することとなった。
開始3分、イングランドGKからのロングフィードをぬかりなく狙っていたオーウェンが、DFがクリアミスしたこぼれ球を、反転しながら右足アウトサイドでシュート!ボールは、GKの頭上を越えてネットに吸い込まれた。意外な先取点に、ポルトガルの猛攻が始まる。イングランドももちろん追加点を狙うが、前半半ば、ルーニーが負傷退場のアクシデント。その分オーウェンが活躍するが、やはり攻撃力と、何よりも勢いがダウンしてしまった。 ボール支配率65%と攻め込みながらも、クリスチアーノ・ロナウドはアシュリー・コールに封じられ、フィーゴもデコもクロスが不正確な上、最後の決定力に欠けるポルトガル。シュート数だけは多いものの、決定的シーンがないので、ゲームはいまひとつ盛り上がらない。イングランドは後半早めにスコールズをP.ネビルに交代し、どうやら逃げきりを狙っているようだ。そこでスコラーリ監督は勝負に出る。攻撃的選手を次々と投入し、不調とはいえ、フィーゴまでも下げてしまったのだ。ルス・スタジアムをホームとするベンフィカのシモン、初登場の若きエウデル・ポスティガ、そして御大ルイ・コスタが加わり、超攻撃的布陣でゴールを目指す。 そしてついに83分、シモンのピンポイントクロスをエウデル・ポスティガがヘッドで突き刺す!DF陣は疲れが出たのか、彼を全くのフリーにしてしまったのだ。ポルトガル、実に23本目のシュートだった。
今大会、延長はシルバーゴール方式を取るため、前回・前々回のような劇的な幕切れはない。それがかえってドラマを生んだとも言えるだろう。 110分、ルイ・コスタがドリブルで持ち込み、P.エリア外から渾身のシュート!ボールはバーに当たってからネットを直撃した。さらにその5分後には、ベッカムのCKをテリーがヘッドで落とし、これをゴールを背に左足でピタリと止めたランパードが、反転しながら右足でシュート!テリー&ランパードのチェルシーラインでもぎ取った同点弾は、ランパードの通算3点目でもあった。
結局勝負がつかず、QFは第1戦からPK戦へともつれ込む。ポルトガル伝説の英雄・エウゼビオに激励されるGKリカルド。イングランドサポーターも多いため、どちらが有利とも言えない。 コイントスの結果、イングランド先攻でファースト・キッカーはベッカム。しかしキックの瞬間、軸足がブレて体が傾き、ボールは枠を大きく外れた!Pスポット左、ちょうど踏み込みの部分の芝がハゲて、足場が悪くなっていたのだ。以後のキッカーは、皆念入りに土を踏み固めてから蹴るようになる。互いに順調に決めて、ポルトガル3番手はルイ・コスタ。狙い過ぎたのか、ボールは枠の上に消えた。双方ともにFKの名手が外すという事態にも、激しいブーイングにも動揺することなく、若手が着実に沈めて行く。そしてイングランド7人目・バッセルのコースが甘かったのを逃さず、グローブを脱ぎ捨てたリカルドが素手で止めた!手首から先だけが白く、日焼けしていない。この手で、この手で止めた!と気合充分のリカルドは、そのまま自らキックに赴き、PKの手本のごとく左コーナーギリギリに強く速いボールを蹴り込んで見せた。気迫が勝った。
早めに守備的な交代をしたエリクソン監督に対し、交代した3人が全て得点に絡んだスコラーリ采配が上回った。今回のベッカムは、不運だったと言えるだろう。願わくば、その異常なまでの人気ゆえに、再び叩かれることのないように。
■[916] PK結果Keen(2004年06月25日 (金) 14時33分)
一応、詳細もお知らせしておきますね。
ベッカム × デコ ○ オーウェン ○ シモン ○ ランパード ○ ルイ・コスタ × テリー ○ C.ロナウド ○ ハーグリーブス ○ マニシェ ○ A.コール ○ H.ポスティガ ○ バッセル × リカルド ○
あらら……文字間処理されて、ぐにゃぐにゃ〜☆ ナイっち、今日深夜の毎日放送、要チェックよっ!!!
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