[912] ワンダーボーイも世代交代。そしてもう一つの闘い
投稿者:Keen
投稿日:2004年06月23日 (水) 00時45分
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今日はフランスのレプリカTを着ている。これももちろん、2年前の日韓W杯モデルだ。昨日着ていたスペインTともども、売れ残り処分の激安バーゲンで入手したのである(泣)。
☆クロアチア2−4イングランド ☆スイス1−3フランス
少し早起きして、ス×フ戦をWOWOWのリアルタイムで観た(※内容は録画放送)。しかし、筆者は今日はテニスの日だったので、ク×イ戦はまだダイジェストしか見ていないのだが、ひとまず報告するとしよう。 なお、ユーロ効果で、テニスはいつもよりも好調であった。(^0^* 台風一過で、テニスコートで腕と足の3カ所を、自宅では足の2カ所を蚊に刺されてしまったのだが☆
キックオフから、あまり面白くない試合運び。一方、ク×イの方はいきなりクロアチアが先制したようだ。B組も波乱となるのだろうか。 ダラダラと見てるうち、20分、ピレスのCKからジダンのヘッドが炸裂!98年仏W杯決勝とよく似た形で、ジズーは今大会通算3点目。これは得点王も狙えるか?と喜んだのも束の間、26分にはスイス期待の新鋭・フォンランテンが初出場でいきなりゴールを決める!スイスにとっては、今大会初めての得点だ。正FWのフライがトッティ同様のツバ吐きペナルティで出場停止になったため、急遽起用された18才4カ月は、ルーニーのユーロ最年少得点記録をさらに更新して見せた。
その後ゲームは動かず、フランスはパスミスだらけでアンリも不発。イングランドが前半終了前に立て続けの得点で逆転したとの情報が入り、後半にはルーニーが今日2点目となる追加点をあげ、通算4得点で一躍得点王首位に躍り出る!これでアチラは決まりか、と思っていた76分、トレゼゲに代わって入ったサア(サハ、ともいう)のファーストタッチは、後方からのロングボールに合わせたヘッドでアンリに送り、アンリは右足つま先での絶妙なトラップで落としたボールを左足でシュート!待望の追加点と、ようやくアンリらしさが出た。 スイスは前半から飛ばし過ぎて疲れてしまい、もうアンリを追って上がれない。そこでできたスペースにアンリがドリブルで持ち込み、そのまま一人でフィニッシュして3点目。この時84分、事実上、ゲームは終結した。
ク×イはその後クロアチアが得点して1点差まで詰め寄ったが、ランパードの技ありゴールでまたも突き放され、そのままゲームセット。 イングランドの得点は、4点とも素晴らしかった。特にルーニーの2点は、年齢に似合わぬ落ち着きと大胆さを見せ、単に若さのスピードだけではないことを実証した。元祖ワンダーボーイ・オーウェンでも、18才当時からこれほどまでの技を身につけてはいなかった。新・ワンダーボーイは、とてつもないストライカーに大化けする可能性、大!
フランスは、ようやくアンリが目覚めたのは喜ばしいが、ゲーム内容が悪過ぎる。これで果たして決勝トーナメントを勝ち抜けるのだろうか。いつまでたっても不安は消えない。
熱い両ゲームと平行して、実はもう一つの激しい闘いが秘かに繰りひろげられていた……! 実況・田中アナ×解説・早野宏史の壮絶ギャグ合戦である!
アンリの背番号12は、ユーロ88のファンバステンにあやかってつけているのだそうだ。それではアーセナルでの14番はクライフか、と聞かれて、いやそれはたまたま空いていたのだ、と答えたという。
早野「あんいに決めたんですね」 田中「『あ(ん)り?』と思ったでしょうか」
第2ラウンド。
田中「スイスの方が、ボールがスイスイ通りますね」
これには反応できず、悔しい早野は、逆襲の機会をうかがう。
田中「アンリ、初ゴールへの道は遠いようです」 早野「(フランス語で)アンは1ですから、アン里なら、4qくらいですかね」
勝負はさらにもつれる。トレゼゲに代わってサア投入のシーン、
田中「サアをどうしますかね?」 早野「さあ……」
ここで思わずウケてしまった田中アナ、無念の敗北? しかし、恐怖の早野ギャグにここまで善戦した例を、私は他に知らない。
■[913] 嵐Keen(2004年06月23日 (水) 16時40分)
☆イタリア2−1ブルガリア ☆デンマーク2−2スウェーデン
ポルトガルにはめずらしく、激しい雨と風の中でのゲーム。今日も早起きして、デ×ス戦をWOWOWリアルタイム観戦する。イタリアの行方も気になったが、ゲームとして面白くなりそうな方を選んだ。 今日の実況&解説も、昨日に引き続き田中アナ&早野宏史コンビだが、視聴者からの抗議でもあったか、ネタがつきたのか、ギャグは控え目であった。 しかし当地では稀有な天候に、田中アナは早速「さすがは『嵐を呼ぶ男』早野宏史さんですねー」ときた。まんざらでもなさそうに笑う早野、日本から台風を連れてきたのか云々といったやりとりをしているうち、選手入場。
開始早々から激しいプレスのかけ合いで、唯一まだ無失点の堅守も光るデンマークが、まずは押し気味に進める。互いに攻め合いながらも、手の内は知り尽くした隣国同士は、まったく隙を見せない。 田中アナ「相撲で言うとがっぷり四つ、しかも水入り」 今度は早野がウケて笑い声をたて、二人の息が合ってきたのを感じさせる。
均衡を破って28分、グラベセンからのボール受けたサンがポストに入り、トマソンが胸でトラップしてミドルシュート!高く上がって弧を描き、そのまま吸い込まれたビューティフル・ゴールだった。 反撃に出るスウェーデンの猛攻、しかしGKソーレンセンがイタリア戦同様、2本立て続けにファインセービング。そして前半終了間際、ブルガリアがPKで先制したとの情報が入る。ブルガリアは、今大会初ゴールだ。
後半早々の47分、ラーションがソーレンセンと交錯してPKを得、自らこれを決めて同点とする。自身の通算3点目でもあり、4得点のルーニーを追う。ちょうど同じ頃、イタリアも同点に追いついたとのこと。奇妙なシンクロを見せる両ゲーム、すでにリーグ敗退が決定しているブルガリアを除き、8強の行方はまだ全くわからない。 66分、デンマークのCKから2回はじかれたこぼれ球を、絶好の位置にいたトマソンがゴール!これも通算3点目でラーション、ジズーに並んだ。守りの堅い両チームのこと、攻め合いながらもゲームは動かず、じりじりと時間が経つ。
83分頃、シュートをはずしたサンに、 早野「1、2(のタイミング)で打ちましたね。1、2、サン、ではなかったですね」 田中「(早野の話の途中から声を合わせて)1、2、サン!(笑)」 もはや二人のコンビネーションは完璧の域に入ったようだ。無敵?
このままゲーム終了かと思われた89分、左からビルヘルムソンがねばって上げたクロスをソーレンセンがはじき、これをヨンソンが執念のボレーで押し込んで同点!積み重なる選手たちのお団子!イタリアがもっとも恐れていたことが現実になってしまった……! その後、短いロスタイム終了まで後方で軽くボールをまわすスウェーデン。デンマークもボールを追わず、両サポーターからは拍手の嵐。何もプレイしていないのに、沸きに沸くスタジアムが祝賀ムード一色の中、ホイッスルが吹かれて北欧勢が仲良く8強を決めた。
イタリアもロスタイムに決死の勝ち越し点をあげて勝利したのだが、勝ち点5で並んだ3チームの対戦はいずれも引き分けだったため、総得点の差でイタリアが沈んだ。トッティの出場停止に加えてイエロー累積でカンナバッロ、ガットゥーゾが欠場、その上ケガの悪化でビエリがベンチ、デルピエロは不発と踏んだり蹴ったりのアズーリだったが、ザンブロッタとカッサーノは輝いていた。そしてもちろん、ブッフォンも。 エースが爆発しないチームは落ちる。スペインに続き、この鉄則を実証したアズーリだった。
その後改めて観たイ×ブ戦は、実は94年米W杯のSFと同カード。リベンジは果たせなかったブルガリアだが、イタリアの猛攻をよくしのぎ、カウンターでチャンスも多く作っていた。しかし、エース・ベルバトフは抱え込まれるほどの密着マークを受け、ゴール前には守護神・ブッフォンがいる。マルティン・ペトロフのPKはブッフォンの逆をついた見事なキックだったが。
イタリアの得点は、全てカッサーノが絡んだものだった。同点弾は、ザンブロッタのクロスをカッサーノがバーにあてて下に落ちた(ここですでにゴールを割っていたようなのだが)ボールをペッロッタが押し込み、決勝点はカッサーノ自身が決めたのだ。同点のまま迎えたロスタイムは5分、一勝を上げたいブルガリアも必死の攻めで双方ともに激しい攻防の末、まさに終了直前の90+4分の出来事だった。しかし得点直後、ベンチに駆け寄ってデ×スの結果を知ってしまったカッサーノは、ゲームがまだ続いているというのに、もう立ち上がれなかった……
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