梅雨の晴れ間
五月晴れの空
太陽の眩しさに目を細めながら
眺めていた
その時、しゃぼん玉が飛んできた
手を伸ばした瞬間
パチンと割れた
何故か涙が溢れてきた
顔をおおって泣いていた
「泣かないで、たくさん作ってあげるよ」
一人の子供が立っていた
「ほら、綺麗でしょ?」とその子が微笑んだ
青空を舞う たくさんのしゃぼん玉
「ほんと綺麗だね」と私も微笑んだ
いつの間にか涙も乾いていた
そして その子はいなくなっていた
ありがとう
素敵な笑顔の贈り物
しゃぼん玉
七色に輝く不思議玉
大空高く飛んでいく・・・