この綺麗な夕陽の色に
明日の晴天を予想できそうな
こんな日に
ねぐらをめざして
ただひたすらに羽根を広げて飛ぶ
鳥たちを見ていた
貴方は・・・
夕方の風の冷たさに
身をすくめて
空を見上げているだろう
やがて夜の帳が辺りを染め上げれば
よりいっそうの寒さに震えて
羽毛のような暖かさを恋しがり
この身も凍るような夜に
戸惑って迷うことがないように
小さな灯火になろう
胸の中にひとすじに
貴方の瞳に
悲しみの涙でなく
幸せ色の雫がこぼれますように
貴方の明日が
せつなさのくり返しでなく
やすらぎの心に満ち溢れますように
小さな小さな灯火になろう
貴方の胸の中にひとすじに
もう寒さに震えないでいいから・・・