私の存在に気がつくまでの貴方は
涙に濡れていました
自分の居場所さえ見つからないままに
苦渋の表情をしていました
何も見えないまま彷徨って
冷たい雨に濡れながら行き違って
そしてあの日
私のさしのべた手がわかりましたか
私の思いが見えていますか
優しさと
温もりと
強さを
どうかどうか貴方へと
私にせめてできることだったから
何よりも
貴方の輝いた瞳を見つめて
私は喜びが溢れ
いつしか
嬉し涙を流していました
もう大丈夫・・・
貴方らしく今を見つめて
あの日の冷たい雨の雫さえ
今なら喜びの涙の破片になって
貴方という存在に
私の存在の意味を見つけだしています
貴方の居場所が
私の大切な居場所なのだとわかったから