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ハイライトの第4次(世界の取り組み)と第5次(参観授業)
森のくまさん (2083)投稿日:2013年02月23日 (土) 23時02分 返信ボタン

第4次「世界の取り組みを学ぶ」 
☆フクシマ後、進むヨーロッパの脱原発の取り組みと日本の取り組みも(梼原町、飯田市、大分など)を紹介。
子どもたちの感想
@ドイツは、日本の福島の事故を知って、原発やめたということを知りました。なぜ、日本であったことでドイツがやめて、日本がやめてないか不思議です。(M)

Aドイツは、環境の面で世界で一番いい取り組みをしている。日本の原発はいつやめるのか?いつ放射能が消えるのか?避難している福島の人は、早く自分の実家をつくってあげたいです。(K)
 
B日本の小さな市や村でも自然エネルギーをつくろうと努力してがんばっているんだなあと思った。(L)

C福島の事故があってから、世界がかわっていることが、わかった。ドイツ、スイスをはじめ、世界もやっと動き出した。世界が動いているのに、日本はまったく動かない。あんな事故があったのにもかかわらず、原発が再稼働した。えらい人が動かないなら、ぼくたちが動いたらいいんじゃないかと思う。福島の人ががんばっているからぼくたちもがんばりたいです。(U)

D外国もたくさんの所で原発がやめられているんだなあと思いました。日本は、今一つしか再稼働していませんが、これからふえるといわれています。でも、再稼働しない場所がほとんどになってほしいです。(H)

E原発はおそろしいから、持たない国が多くなっていたり、段階的に少なくする国もいっぱいある。イタリアではチェルノブイリ事故後、国民投票で、原発廃止が決定されたそうです。やっぱり、いろんな発電方法があるので、原発以外の発電方法で発電した方がかしこいと思います。(R)

F私はびっくりしました。福島の影響で、外国の人は、事故が起きて原発をゼロにしようとがんばっているのに日本は、また、動かして、ひろめようとしている、どんだけこの事故について、しらんぷりしているのか?と思いました。でも、日本の北海道を調べたら、がんばってる地域もあることがわかりました。(T)

G4年1組だけで、ベルギーやドイツなど、12カ所ぐらいみんなで調べました。みんなで、調べたことが、日本のえらいさんに知ってもらえば、もしかしたら、原発をこわせるかもしれないと思いました。これから、どんな未来がこようと、うちは受け止めます。(K)

H疑問なのですが、日本は福島第一原発事故があったのになぜ、再稼働させるのか?なぜ、他の国の人たちのように原発を廃止しないのでしょうか?福島の人達や影響を受けた県の人たちの気持ちやきょうふ心を分からない人が決めつけないでほしいです。(Y)

I海外は福島のことを受け止め原発をやめていっているのに、日本がやめないのはおかしいと思います。日本は、自然のことをもっと考えてほしいです。未来の日本は原発をなくしてほしいです。(N)

第5次 「福島から世界とつながって私たちの未来を考えよう!・・・参観授業で
参観授業の流れ
@これまでの学習をダイジェストに復習
A「福島の子ども達は今?」
☆福島の子どもたちの作文の紹介
☆福島に実家のあるお母さんの話
※このお母さん(現在妊娠中)が、参観日までに福島の実家や、友だちへの電話取材をしてくださった。
このお母さんの話から、
その1 ももの話
・福島のお祖母ちゃんが、丹誠こめて育てたももを送ってくださった。大阪の家族から、このももを食べることに反対され、せつない思いをもった。

その2 福島の小学校の先生の話
・事故直後、窓側の机は1メートル離して並べた。(窓のすぐ近くに木がある。)
・運動会の玉入れは、ビニールシートをひいて行った。  

B小グループに分かれて大討論会
☆子どもにできること・・・手紙や歌声(嵐のふるさとを練習中)を福島の小学校に送ってはげます。
☆大人にできること・・・福島の野菜を買う。(これについては放射能のこわさから、反対意見も!)
         ・・・事実を積極的に知って、ずっと語りついでいく。
・・・大阪、八尾の町のよさをみつけ、大切にしていく。(これは、福島のお母さんがふるさとが被害にあったことで、福島の自然の美しさがうばわれ、よけにふるさとの大切さがわかったと語った事から出てきた。)
☆世界に学んでできること
・・・日本も自然エネルギーに力を入れる。
・・・ドイツのように原発をなくすようにしていく。など
C対談の続きは、「鉛筆対談」とネーミングした対談を各家庭でやってくることとした。

参観の明くる日に届いた鉛筆対談
(子)今日の参観どうやった?プルトニウムは半減期になるまでに、24000年もかかるんやで。

(母)テレビで、福島の特集をしていたから見たことあるけど、やっぱり想像もつかない数字でおどろくこともできなくてぼうぜんとしてしまうね。

(子)やっぱりそうなんや、私も初めて聞いた時は、びっくりしちゃったよ。

(母)でも、びっくりしてるだけじゃだめだよね。お母さんは今日、本当に少しでも、できることがあれば、しなければならないと思ったよ。
節電して、原発がなくなればいいやんって簡単に考えてたけど、そんなに簡単な問題ではないね。同じ国に起こっている問題なのに、すごく遠くのことのような感覚がどこかにあったのが、すごくはずかしいです。

(子)でも、わたしらの近くにはおおい原発があるから、いずれ同じ事になるんじゃないの?

(親)同じ事が起こらないように、真剣に向かいあわないとだめだよね。だから、少しでも限りある資源は大切にしたいと思うよ。私に、今、できることは、エコを心がけることぐらいだけど、福島の人たちに負けないように、いろいろなことを大切にがんばりたいと思います。

(子)おおい原発は再かどうしてほしくなかったな。わたしもママみたいに小さいことからやろうと思うよ。原発のない未来になってほしいと思ったよ。


□未来に希望の持てる授業/ヤマユリ (2084)投稿日 : 2013年02月24日 (日) 15時11分

森のくまさんのパワーがあふれる実践に勇気づけられます。
原発や福島の報道がだんだんなくなり、みんなが遠い出来事としてしまっているのではないかと思う今だからこそ、こうやって授業で取り組み、原発はなくすべきだという子どもの素直な表現に出会うと大人はどうすべきなのかと自問するのだと思います。
鉛筆対談で親が子どもと対等に話しているし、子どもがリードしているのもしっかり学んで、自分たちの未来の問題なんだから自分たちがちゃんと考えないといけないと子どもたちが自覚しているから
できるのだなと思いました。
福島出身のお母さんの授業参加で、授業がうんと子どもたちの身近なものになり、ほかの保護者の皆さんとの結びつきや親子の結びつきも深める感動的な参観授業になったこともすばらしいと思いました。
ぜひこの実践を全国のいろいろな方に伝えていってほしいと思いました。

□学年の先生も報告者に/森のくまさん (2085)投稿日 : 2013年02月25日 (月) 22時07分

同志会の研究会でこの実践を報告することになれば、学年の先生も報告者になっていただけそうです。他のクラスの鉛筆対談も読ませてもらったり、「今まで作文を書きたがらなかった子が、この福島への作文だけは、きれいな字で長文で書いてきたわ。」とうれしそうにその作文を見せてくださったり・・まだ、まだ続きがありそうです。



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