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社会的本能の教育からエイズ実践を読み解く
森のくまさん (2049)投稿日:2010年03月21日 (日) 21時50分 返信ボタン

まず、ヴィゴツキーで社会的本能について学習した後のABUさんの感想を紹介します。
『社会性と本能について考えさせられた。本能から一番遠くに感じる社会性を「社会的本能」という言葉でとらえ、人間が本来持っている力だと言ったヴィゴツキーのすごさが話題になった。だが、その社会性もいわゆる「世渡り上手」とか「空気が読める」というレベル(それも必要なんだが)でのスキルを求めると真の社会性(=変革能力 まで見通したもの)獲得のジャマになるのではないだろうか。そう思った時、最近の人権教育や道徳教育でよく行われているワークショップ的なスキル教育は、低レベルでの社会性(世渡り、KY読み)に人をとどめてしまうのではないかと思った。』
↑ABUさんの感想は実にうまく学習したことを言い表していると思う。少し、ヴィゴツキーの言葉を付け加えると、P59『社会的な本能の学校としては、あまりにもきゅうくつな学校となっています。・・・教育には、二つの壮大な課題がたてられています。一つは、社会的本能を壮大な、世界的規模において教育することです。・・・・もう一つの課題は特別にデリケートな形式の社会的コミニケーションの育成と琢磨です。』
上の文を踏まえてエイズの二つの学習がそれにあたると考えます。その一つは「二枚の写真から」そして、「LAPってどんなグループ?」です。少し詳しくその学習を紹介します。
@ 2枚の写真から
  エイズとの闘いー世界を変えた人々の声ー林 達夫著 岩波ブックレットNO.654のP2〜3の文と写真もコピーして子どもたちに見せました。「死を待つ子どもと、生きのびる子ども」という題名の短い文章です。
そして、その文章の横には2枚の写真があります。一枚は治療を受けれるブラジルの少女、もう一枚はホスピスで死を待つだけの南アフリカの少年の写真です。どちらも11才の子供です。この写真を子供達はじっと見ながら、私が読む文に耳を傾けていました。
A LAPってどんなグループ?
ライフ・エイズ・プロジェクト (LAP)LAP代表/清水茂徳
 HIV感染者・エイズ患者の方と接していく中で、僕はたくさんのことを学んでいます。「人生の長さはある程度決められてしまったかも知れないけど、深さを求めれば同じじゃないか」とある患者の方は言いました。また、ある感染者の方は「やりたいことがいっぱいあって、私は忙しいのよ」と笑います。
 「HIVにかんせんしたらもう終わり」ではありません。HIVはいかに生きるべきかという問を僕に投げかけます。LAPの活動を進めながら、僕はその答えを探しています。
ライフ・エイズ・プロジェクト(LAP)はHIV感染者・エイズ患者(以下、PHA=People With HIV/AIDS=PWA,PWA/H)のためのサポートグループとして1993年2月に発足しました。
HIV感染症はまだ社会的に受け入れられているとは言い難い病気です。感染しているという事実さえ誰にも言えず、一人で悩んでいるPHAも少なくありません。しかも、不安や憂欝などの否定的な感情は、PHAにとって一番の敵なのです。精神的な健康は、薬による治療と同じくらいに大切なことなのです。

この二つの学習にかかわって最後の感想を二つ紹介します。
その一つはAさんのものです。Aさんは、うちの女子のグループの中では最もおとなしいグループにおり、5年生からの不登校のBさんをかげでずっとやさしく支え続けた子です。Bさんが、学校へ来なくても、放課後Bさん宅に遊びに行ったり、放課後のだれもいない教室へ、Bさんをさそって、おとなしグループのAさん、Dさん、Tさん、Rさんといっしょにこっそり来てくれる日もありました。しかし、他の強いグループの女子のHさん(1学期は、Iさんをイジメのまとにしていたが、結局、3学期にはこの属していたグループからのイジメにあい、二人目の不登校になった。その時、Iさんは、HさんからいじめられたにもかかわらずそっとHさんを支える側になった。しかし、Iさんは、現在中学で新たに不登校になっている。)からの視線を異様に気にしていました。私が1学期歴史ノートづくりを始めた時、Aさんをはじめ何人かの歴史ノートがあまりにうまく整理されていたので、少し紹介したのですが、「これからは、絶対紹介しないで下さい。」と個人的にそっと私に言いにきました。もともとやさしい子であるが、そのやさしさを人前で表現することができなかったのは、5年生の時に学級崩壊したクラスでHさんをはじめとする周りの目を気にしながらの生活がずっと続いていたからではないかと思う。(不登校のBさんも、この学級で不登校が始まり、やはり同じクラスだったHさんの親は当時の担任を批判し、Hさん自身も担任との関係でいつも物足りなさを不平として訴えていた。)

エイズを学んで(A)
2学期にエイズを習って、改めて怖い病気だと思いました。習う前は、「エイズは怖い病気」ということは、知っていたけれど、エイズ患者をかげで支えるグループがあることや、薬が高いことなどを初めて知りました。あと、ブラジルの子とアフリカの子(他国も)との差がなくなるといいなと思いました。そうならないためには、世界がもっともうけることよりも、命の差の方を大事にするようにしてほしいと思いました。日本もタイのように無料で薬を配ったりしてほしいです。2016年以降、日本は、どうするのか少し不安ですが、そのころまでに日本がもっとよく効く薬を開発してただで配っていたり、安くて輸出してくれていたらうれしいです。なので、他国の研究者も日本の研究者もがんばってほしいいです。そのうちにエイズを完全に治せる薬が、とても安くて売ってくれるとうれしいです。また、数年後にはエイズ患者が減っているようになってほしいと思いました。

もう一つの感想は二人目の不登校となったHさんのものです。6年の当初から1月まで必死に仲良く?していたグループ(時期によって、だれかがはずされる)の一人からのイジメがきっかけで不登校がはじまりました。私は、BさんとHさんに次のような手紙を郵送してエイズの授業を続けました。Hさんは、学級には入れませんでしたが、保健室へ登校してくれるようになり、エイズの通信で学習してkれました。
『Hさんへ
Hさん、体の調子はどうですか?。
先生は、卒業まで、残り少ないですが、エイズの勉強を最後に心をこめてみんなとやりたいと思っています。
それは、エイズに感染して短い限りある命でも深く生きたい懸命に生きる十代の患者のことや、エイズ患者を支え、共に生きる人々の生き方 についてみんなと真剣に考えたいのです。
どの子も奥底に、輝く健康なエネルギー が絶対あると先生は思っています。それをみんなでひきだしあいながら、エイズの授業で学んでいきたいと思っています。
どうか、卒業まで残り少ない日数ですが、体調を調整してなんとか先生の最後の強い思いのこもった授業に少しでも出てくれることを願ってます。そして、輝いて卒業していってほしいと思っています。
Hさんの担任  くま   2009.2,18
追伸
一枚目のエイズの通信も入れておきますので読んでください。

エイズを学習して(H)
エイズという病気を勉強して学んだことはたくさんあります。まず一つ目は、人間は一人では生きていけない事がわかりました。エイズの人達は必ず誰かに支えられて生きていることが一番印象に残っています。自分が元気がない時に、エイズの勉強をしたら、私が悩んでいることやいやな事がとてもちっぽけな事がわかります。エイズの人々は何があってもくじけない不思議な力があるんだなと思いました。エイズの人たちは日々「死」と隣り合わせに生きているところをみると、今の自分は幸せだなと思います。
私は、一度、感想文に「元気がでない」と書いたけど、今はちがうような気がします。
エイズの勉強をしたおかげで、勇気や希望を持てるようになりました。エイズ感染者は年々増えているけど、出来る限りの命が助かればいいなと思います。この世の中に命の差はあってはならない事だと思う。エイズ患者の心の中に希望という光がさす事を私は願っています。

あらけずりで長い文でわかりにくいかと思いますが、私はAもHもきわめて、複雑で多様な社会関係に悩んでいたと思うのです。しかし、2枚の写真や、清水君のLAPの活動について学び、社会的本能を壮大で世界的規模へ、また、少しですが、対話の授業でその本能が昇華への道へと導かれたのではと思うのです。この掲示板で前にも書いていますが、匿名性がのりこえられたらもっと関係が深まったのでは、と今更ながら何度も思います。しかし、デリケートな時期や問題も現実にはらんでいたので、まだまだ、この部分は課題になっています。




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