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マスクもワクチンも意味ないの!? |
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ヤマユリ
(2041)投稿日:2010年03月07日 (日) 09時51分
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インフルエンザの授業第2次です。マスク・ワクチン・免疫のしくみが主な内容でした。 前時に出した新型インフル対策の、マスク、ワクチンがだめだと分かったときの子どもたちの反応がとても素直で、ショックも受け、残念そうなのが気の毒な程でした。 私も、授業のはじめに「みんなすごくいい考えを出していた。特に医療の充実とか薬の開発とかの意見に感動した・・・・」なんて褒めたくせに覆して悪かったかなと思ったくらいでした。 これだけ情報があふれている時代なのに、病気や体について、案外よくわかっていないのだなと感じました。今まで、うがい・手洗いという指導は入っているけれどもなぜとも思わずにやってきたからではと感じました。賢くてよく発言する子ですら、インフルエンザウイルスが「ケガした傷口から入る」と答えたのでちょっと驚きました。鼻や口から入ることは、当然わかっているだろうけど、いちおう確認しておこうと思って聞いたのに、案外わかっていませんでした。 インフルエンザウイルスの大きさ(10万分の8ミリメートル)の話をして、マスクの繊維の隙間を電車のトンネルにたとえるとウイルスはありの大きさになることを説明すると子どもたちはすごく驚いて「マスクで防げない」ことにショックを受けていました。「じゃあどうしてみんなマスクをしてるの?」ときくと、「風邪にかかっている人が咳でウイルスを出さないため」「でも、そんなにウイルスが小さかったらマスクから出て行くやん!」と発言。マスクが意味がないこと、厚労省の説明の文章を読むとでワクチンが意味がないこと、をすぐに理解できる子どもたちなのだから、もう少し時間をとって丁寧に体を守る仕組みを学習する必要があったかなと思います。 「じゃあ、何がきくの?」と子どもたちが心配しだしたところで、免疫の仕組みやワクチンの仕組みの劇をしました。劇ものって役をやりたがるし、担任の先生の演技が上手でおもしろかったです。見ている方も喜んで見てくれるし、楽しい授業でした。 でも、その後はもう集中力もなくなって「もう頭に入りません。」という状態でした。ワクチンについての理解は不十分だと思います。本来は、2時間扱いぐらいにしたい内容だなと思いました。ずいぶん説明は早口で一方的な授業で子どもたちは受動的な授業になってしまいました。私も子どもたちがもうお腹いっぱいでこれ以上は無理という顔をしているのに、どこかで記憶にのこればいいかなと、あれもこれもとたくさん、しゃべってしまいました。前橋レポートも見せて話しました。保健の先生が一番これは反応してくれました。 インフルエンザワクチンについて、私の主観的な意見は言わず、厚労省の文面を読んだだけで子どもたちは怒り出したのですが、どんなワクチンも意味がないと受け取ってしまっているかもしれないので、はしかや風疹などの変化しないウイルスのワクチンの話もしておく必要があるかなと思いました。 中1ではしかのワクチンを無料で受けられるので、そこは誤解がないようにしないと親御さんを困らせることにならないかと思うので補足させてもらおうと思います。 最後に「あなたはワクチンを打ちますか?理由は?」と尋ねて書いてもらいました。打つが5人(打ったも含めて)打たない(15人)わからない(5人)でした。
でも、おもしろいと言っては子どもがかわいそうですが、今までの常識が覆されてショックをうけている子どもたちの反応がおもしろい授業でした。 授業の終わりかけに弱者の視点にも少し触れました。「新型インフルに積極的に感染して自然免疫をつけたほうがいいという意見についてどう思いますか?」を、宿題にして家の人とも対話して考えてきてもらおうにつながればと思いました。土日に、親子の対話のきっかけになればと思い、「インフル通信 No1」をノートに貼るのとは別に持ち帰り用も配ってもらいました。弱者を守る視点の意見が出ることを期待してます。出なかったらそれが、残念だというストーリーで授業を考えます。 世界に目を向けるという意見もまだ一人ですが、書いていました。「ワクチンはどの国に配られているのか?」です。これもまた調べるのが大変ですが、いい視点で感心しました。3次につながると思いました。 「どこでもドア」につながる意見もありました。「何故マスクはあんまり効果がないのにみんな買うのかな?」です。社会の仕組みを教えるのにぴったりの意見ですが、ここを扱うゆとりはなさそうで残念です。自分のクラスならぜひとも議論したいところです。子どもって、気づいてほしいと思うところはちゃんとわかってくれるんですね。すごいなあと思いました。
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