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自分の存在を人との関係の中でみつけていく
森のくまさん (2028)投稿日:2009年11月28日 (土) 12時06分 返信ボタン

《参観後の家の方の感想より》
参観授業を終えました。懇談会も、前日に子ども達にやさしいまなざしでできた「九九チェック表」のこともお願いしたいからと頼んでおくと半数近くの方に残っていただけました。懇談会では、53才の方が娘さんのために命がけで代理出産をされたニュースの明くる日だったので、そのニュースをめぐっても盛り上がりました。明くる日に届いた感想を三つだけ紹介します。
☆自分の存在を人との関係の中でみつけていく。
 今までのにじのはし(子どもたちの作文集)の積み重ねと、命の学習のコラボレーションで、とても大切なことを我が子が学んでいると感じました。自分の存在を人との関係の中でみつけていく。その大切さを関心をしめしてもらうことで感じ、他の人も大切な存在である事に気づいていく。
それが、大切って思っているけど、どうやて伝えていけばよいかと思っていましたが、学校で体験させてもらい、感謝です。
今日は、ちょっぴり無理してでも参観に行って本当によかったです。ありがとうございました。(Aさん)

☆今さらですが、女性に生まれて、出産ー子育てといろいろな体験をさせてもらっているなと・・
 命に対しての授業ありがとうございました。出産当時のアルバムや臍帯箱などをひっぱりだし、親子三人でいろいろなことを話し合ういい機会となりました。お腹に、いたとき「ぽこちゃん」とよびかけていました。そのことを子どもに話すと、今一番大切にしているものに同じ名前をつけてよんでみたり、ミルクのみ人形をだしてきて、着せ替え、おふろいれっこ、ベッド作りなどおして遊んでいました。「授業中に胎盤の話をしたよ。」と言ってましたが、それは、胎盤についてもっと教えてほしかったのかな・・?と今では思っています。昔の本を出してきて、ああ、こんなふうだったかなと思い出すこともできました。もし、話をするのであれば、臍帯のことの方がより具体的で、おもしろいかななどと考えていました。
女性に生まれて、出産ー子育てといろいろな体験をさせてもらっているなと、今さらですが、思います。これからも、授業を受ける子ども達にいろいろなお話をして頂けたらと思います。ありがとうございました。(Bさん)

☆同時期に出産という大仕事をされたお母さん方が、ここに集まっておられることに不思議な感動
 子どもに質問されたときは、覚えていることよりも忘れていることの方が多い気がして、ちゃんと答えられているか心配でした。しかし、子どもの方は、おかまいなしで、いろいろ聞いては、自分なりに納得したり、兄や、姉の母子手帳を見比べて、新たな発見をしたりして楽しんでいた様子でした。
「にじのはじ」を読んで、友だちの生まれたときの様子に驚いたり、感心したりしている子ども達を見て、たくさんの感動を味わえたようで良かったと思いました。
私も、同時期に出産という大仕事をされたお母さん方が、ここに集まっておられることに不思議な感動がありました。よい授業を見せていただきありがとうございました。(Cさん)

□どんな授業だったの?/ヤマユリ (2029)投稿日 : 2009年11月28日 (土) 17時54分

保護者の感想がすごくいいので、どんな授業だったのか知りたいです。
簡単でいいから教えてください。

□学年の先生やクラスの実態との対話がポイント/森のくまさん (2030)投稿日 : 2009年11月29日 (日) 08時40分

たしか、ヤマユリさんは、今日、東京へ教研のレポートを報告に行く日でしたね。学年の先生と対話しながらの教育課程づくりについてでしたね。遠いのにほんとうにおつかれさまです。
さて、実は、私も、参観を迎えるにあたって一番力を注いだというのが、学年4クラスの先生とどうみんどこの授業をつくりだしていくかということでした。
参観というと、どうしても「見せ場」を意識するし、若い先生にとっては算数や国語の授業のイメージがあって、なかなか「みんどこ?」の対話の授業作りは難しいものです。今までやりためてきた資料を学年の先生に手渡したりして、自分としてはこの調整をやはり対話でていねいにすることが一番だと思っていました。
実際の参観授業は人形も三つしかないので、私のクラスは、懇談会では使いましたが、参観授業では、使いませんでした。ジャイ子さん(ささもりさんと結婚し最近二児の母になられました。)の手作り紙芝居は一番最後に使いました。(この紙芝居は4クラスとも使用)
 今年度の参観は、一学期から『にじのはし』と名付けた子ども達の作文を常に読み合ってきましたので、もう、そこで感想や質問が自由に出せる土台ができていました。作文をめぐって対話のできる関係を少しずつ積み上げてきました。その流れで今回の「みんどこ?」も子どもの取材をもとに対話していきました。
たとえば、B男のお腹の中の話では、作文を読み終わると
A子「どうして、けっていたんですか?」 B男 「たぶん元気だったからです」
C男「どんなふうにけってたんですか?」B男「???」 D男「お母さんにここで聞いてみたらどうですか?」 くま先生「うまいこと言ってくれるね」 B男の母「つきあげるみたいにけってきて痛いくらいでした。」子ども達「ふふふ・・へ〜」など
くま先生「ここにNさんの四ヶ月すぎのお腹の中のビデオがあるから見てみようか」
みんな(1分ほどのビデオを見て)「ほんまや、ほんとうにけってるわ〜」等という感じで初めからほぼ最後まで話がつきず、結局5人の子どもの話を取りあげれたという結果になりました。Aの感想を書いている子どものりょうは、お姉ちゃんも不登校で最近りょうも学校へ足が向かない日があるので、絶対に参観授業でりょうの作文をとりあげとうと計画していました。Bの感想を書いているゆりのお母さんは、1学期、私が ゆりの声がとても小さいので「さあ、声をもっと出して!」とせなかをポンとたたいてしまったことにおしかりを受けたお母さんです。Cのけんのお母さんは 、年の離れた末っ子でなかなかみんなの前で発言できずにいたけんが、堂々と質問をしている姿に大変驚かれていました。
だれの作文を参観に登場させるかもその時その時のクラスの子どもや家の方の実態にもよると思います。けれど、ここの調整にもいろいろ頭をなやましました。
この日は、発言者も多く、ぎりぎりまで対話の時間に費やしました。黒板には最小限のシンプルな板書ですませました。この参観授業までにたどりつく過程をいろいろ模索し、調整したら、当日はもうはらをくくって、教師も子どもの発言をよく聞いて、この参観授業を楽しんでしまうということだと思います。ちなみに親はよく笑ってくれてました。



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