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私の原発問題関心の発端 |
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原 通範
(2069)投稿日:2011年10月16日 (日) 16時12分
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私は、大学で保健体育科教育を教えるものですが、ほとんど健康教育問題のことは勉強できていません。少し興味を持って外から見てきて関心を持っているに過ぎないことですが、上野山小百合先生の環境ホルモンに関する実践とか枯れ葉剤の授業実践、その他には、前々から榊原義夫(現在、白川義夫)先生の高校生の売買春の対話の授業や労働災害の問題を取り上げた実践には大きな注意を払ってきました。そして自ら関わった地域における市民活動としては、産廃反対運動の署名活動などの先頭に立ったりしてきたことがあるくらいです。 しかしこれらの活動や問題関心が私の原発に対する反骨精神に影響を与えた要因であるに違いないのですが、個人的には次のことが私にとっては大きな関心の要因になっているであろうと思います。 私には個人的に、1970年代末から1980年代にかけて、原発の候補地となった和歌山県のある場所に私の母の実家があり、前が海、後が山という自然に恵まれた環境の中、それまで仲良く暮らしていた人々の間で、人間関係が取り返しがつかないほどに壊れてしまったという個人的体験に立脚していると言えます。 いま、原発推進の立場は民主党の野田政権並びに自民党も然りで、原発は結局、日本の政界・財界にとって、憲法を捨てて国民の生命を犠牲にしていく憲法改正への試金石で有り、ごく一握りの支配者たちの富を再生産していく極めて便利な装置であるということです。 そのために、原発神話に電力会社、政界の有力者、科学者、そしてマスコミを富と権力を吸い寄せていく。もちろん、原発の安全性についての技術的問題にはたくさんの研究費を投じて神話が形成されていっているであろうが、京大原子炉研究所の小出裕章氏によれば、原発の安全性は単に技術上の問題を統計的に検証し、その範囲で結論を導き出していくという問題ではなく、数十年、あるいは100年以上の時を費やしてでも、その危険性についての検証を積み重ね、絶対に事故を起こさない可能性の追求を科学的にしていかねばならない問題であると指摘していた(2005年12月25日に佐賀県の玄海原発プルサーマルをめぐっての公開討論会で、東大・大橋弘忠氏との論争においての発言=下記URL参照)。
こういう形で国民の生命が簡単に担保されていくことが許せない。 それはまさに、大東和共栄圏を築いて、その犠牲を国民に負託していった戦前の富国強兵の世の中と何ら変わりがないし。果たして、広島、長崎に原爆を落とされ、被曝によってようやく戦争の終結を見た過去の決してくり返してはいけない、私たちかつて来た道と同じではないか。 いま福島の人々を犠牲にした東京電力の原子力発電所の爆発、さらに今後、現在54機といわれる国内の原子力発電所を今後どうするのか。これはまさしく、政治による政策決定の問題であるとともに、その根底は、かつての戦争の犠牲を二度とくり返さない国民全体の意志を主体的に燃焼させていくべき課題ではないかと捉える気持ちからである。 つらつら、自分自身の反原発意識を綴ってみました。
その1 http://www.youtube.com/watch?v=uAvBERmeT9s その2 http://www.youtube.com/watch?v=HVpl6UlnNbg&feature=related その3 http://www.youtube.com/watch?v=6RubLAljQWs&feature=related その4 http://www.youtube.com/watch?v=oaRfZQjvnis&feature=related その5 http://www.youtube.com/watch?v=7XtlYuLF2LM&feature=related その6 http://www.youtube.com/watch?v=CDiy8Odh4Ag&feature=related その7 http://www.youtube.com/watch?v=knPjHWXZalY&feature=related その8 http://www.youtube.com/watch?v=zTM-cPyDOmk&feature=related その9 http://www.youtube.com/watch?v=CLSETeY0uMI&feature=related ※ 「全部視聴している時間がない」という人のために、文字起こししてくれている以下の サイトをご紹介します。 http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65720774.html (以上、金原メルマガNo.597より 金原メルマガ受信希望者については、金原徹雄氏の自宅アドレス cfavg105@jtw.zaq.ne.jp までご連絡のこと。)
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