このサイトの管理人、表具師かっぱの日記です。
(新規投稿は出来ませんが、ツッコミは入れられます)
別冊 表具師かっぱの「脱 三日坊主 宣言!」もちまちま更新中
※ 当日記はレイアウトに CSS2 を使用しています ※
(CSS2 未対応のブラウザでも閲覧・投稿は可能です)
なお、IE3 と NN4 は CSS への対応が不完全ですので、設定にかかわらず適用されないようにしています。ご了承下さい。
フィリピンはそろそろ雨季なので、断続的に雨が降ります。車は車検を受けに行っているので、午前中は特にすることもなく、家で家電製品のチェックと修理をして過ごしました。
フィリピンはアキノ政権下でのインフラ整備の停滞が影響して、未だに電気、ガス、水道、通信の整備が遅れています。電話は申し込んでから使えるようになるまで数年待ちというのも珍しくなく、そのためにプリペイド携帯電話が異常に普及しています。でも、通話代はこの国の賃金からすると安いとは言えないので、通話している人は少なく、殆どの人がメール中心なので、ポケベルのような使い方です。(笑) うちはたまたまDigitelという電話会社の回線が近くまで来ていたので、電話は1ヶ月程でつきましたが、PLDT の回線は申し込んでから1年以上経つのに音沙汰なしです。
電力事情もあまり良いとは言えません。以前ほど停電は起きなくなってきましたが、電圧が安定していないので、家電製品はすぐに傷んでしまいます。それを防ぐためには大がかりな工事が必要なので、頭の痛い問題です。ソーラーパネルや風車等の自家発電システムも考えているのですが、先立つものがなく、計画は頓挫しています。
タガイタイの水道は井戸水を簡易浄水したもので、コーヒーや料理など、沸騰させるものにはそのまま使えますからマニラよりは遙かに安全です。でも、お腹の弱い人は飲まない方が良いかもしれません。ちなみにうちでも飲用水としてミネラルウォーターを買っています。(僕は平気ですが……。(笑) )
ガスはプロパンが一般的です。錆びていたり凹んでいたりして日本では絶対に安全基準をパスしないようなボンベも現役で活躍しているのでちょっと怖いです。
午後は、午前中に受けた検査の書類ができている頃を見計らって、役所に行き、その足で保険料を支払いにディーラーへ行きました。
車検は毎年受けなければなりません。とは言っても、排気ガスの検査とか、かなり簡単な項目だけなので、あっと言う間に終わります。問題は書類ができあがるまでの時間。検査費用と書類作成の手数料を払って、登録終了です。以前はこんな簡単な検査もなかったので、床も穴のあいたような車や、ガソリン車のくせにディーゼル車以上の黒煙を撒き散らしている車も多かったのですが、かなりましになりました。それでも、ハンドメイドの車も多く、車種が特定できないものも多いです。あと、日本の中古車が多く、伊丹市営バスとか、外観はそのままで、左ハンドルに改造されて走っています。(笑)
保険は任意です。任意ですから加入者が少なく、加入者が少ないので保険料が高く、保険料が高いので、任意だから加入しないと言う悪循環が起きているようです。実際、年間の保険料が日本の自動車保険とそれほど変わりませんから、こちらの所得水準から考えると非常に高いです。ただ、こちらの人の運転はかなり荒いので、事故も非常に多く、保険に入っておいて絶対に損はないと思うのですが……。
まあ、ハンドメイドの車は安いですが、メーカーと車種が判る車は大変高価ですから、そういう車が買える人にとっては保険料は苦にならないでしょうね。
マニラ首都圏を除き、主要幹線道路でも信号が少ないです。ちなみにタガイタイ市内には信号が2つしかありません。(しかも点滅信号だし……。(笑) ) そのため、交差点での合流や左折は気合いと根性が必要です。とにかくスピードも尋常じゃないので、交差点付近は渋滞や事故が多いです。あと、車線は目安でしかありません。普通に走っているときでも、3車線道路に車が4列になることがありますし、渋滞になると5列になることも珍しくありません。割り込みは当たり前。前を見ていないと何が起こるか判らないので、ミラーを見る余裕なんかありませんから、後ろの車は自分に気付いてもらうためにクラクションを鳴らさないと事故の元です。交通ルールはあってないようなものですから、余程の田舎でない限り自分で運転するのは危険です。
事故があると、日本では他の交通の妨げにならないように、事故車を速やかに路肩に移動させますが、フィリピンでは警察が来るまで現状を保持しなければなりません。ですから、道路を塞ぐような事故が起きた場合、そこを起点に大渋滞が起こり、警察がなかなか現場に到着できません。ここでも警察が来ないから車の移動ができず、その為に大渋滞になり、警察が来れないという悪循環が起きています。(笑)
うちから三菱のディーラーに向かう途中に大きなショッピングモールができ、今日はそのオープンの日でした。その為に、往きも帰りも大渋滞に巻き込まれたのですが、帰りの渋滞は尋常ではありませんでした。人が歩くのとたいして変わらないくらいのスピードで少し進んでは何分も止まり、ジープニーやバスに乗っていた人がどんどん降りて歩き始めるほどでした。
ショッピングモールにさしかかったところで、オープニングイベントの花火が揚がりました。渋滞に巻き込まれなかったら見られなかったわけで、ちょっとラッキーかなって思ったのですが、渋滞に巻き込まれなければ家について晩御飯を食べ終わっている頃ですから複雑です。(笑)
モールを過ぎたところで、この渋滞の原因が判りました。大型トラックと乗用車の事故で、2車線を塞いでいたんです。当然、警察が来るまで現状を保持しないといけないので、そのままの状態で待っているのだけど、待っている間に花火が始まったので、事故の当事者2人が並んで事故車のボンネットに座り、一緒に花火を見上げていました。(笑)
最後の段落いい感じです。思わずほほえんでしまいました。
色々と問題はあるのでしょうが、こういう話を聞くと、
素朴で、精神的なゆとりがあって、いいなぁ、
なんて思ってしまいます。
(2004年06月03日 (木) 12時30分)
台風2号の進路が気になるところですが、本日より28日まで国外逃亡(謎)の予定ですので探さないで下さい。
詳しい事はまた後日。ではでは行ってきます。(u_u)
関空に向けて朝7時過ぎに出発しました。今日から28日までフィリピンのタガイタイに行って来ます。今回の旅行は、母の付き添いと、家電製品とパソコンの修理、家のメンテナンス等、およそ旅行と呼べるような代物じゃありません。(笑)
朝の渋滞に巻き込まれ、空港に着いたのは8時半。すぐにチケットをもらい、チェックインを済ませました。今回はパソコンのパーツ等を大量に持っているので、テロ対策で強化されたセキュリティチェックを通過するのに時間がかかると思ったから、すぐに出国ゲートに向かいました。
パソコンのパーツ等は内部に爆弾が仕掛けられていないかどうか、かなり入念にチェックされます。今回は、HDD、CD-ROM Drive、スキャナ、sigmarionⅡ 等、怪しいもの満載ですし、一眼レフカメラ一式も持っていたので、特に念入りに検査され、靴まで脱がされました。ノートパソコンや PDA は、電源を入れさせられるので、恥ずかしい壁紙は消しておきましょう。(笑)
セキュリティチェックも無事に通過し、出国のスタンプも捺してもらって、出国ロビーへ。免税店には用がないので、そのままシャトルに乗って42番ゲートに行きました。台風2号が沖縄付近に接近しているので、飛行コースともろに重なるのですが、出発予定時刻が15分遅れになっただけで、飛行プラン自体には大きな変更はないようです。9時半を過ぎたあたりでアナウンスがあり、フィリピン航空PR407便に乗り込みました。
予定時刻からさらに10分遅れの10時20分にターミナルビルを離れ滑走路へ。滑走路の端まで行くとターミナルビルが霞むほどの濃霧の中、10時30分にPR407便はフィリピンに向けて飛び立ちました。
離陸後1時間程で揺れ始め、シートベルト着用のサインがでました。いよいよ台風と擦れ違うようです。って事でまた後ほど。
台風の進路が東よりに逸れたのか、飛行機が迂回コースを選んだのか、どちらかは判りませんが、それほどひどく揺れることもなく、ちょっと期待外れでした。(笑)
機内食を食べ、音楽を聴きながらうとうとしているうちに最終着陸態勢に入り、到着予定時刻から30分遅れの現地時間13時30分に雨の NAIA (マニラ国際空港)に無事に到着しました。
到着時刻が遅れた為、いつもよりも入国審査場は混雑していました。僕はいつもマニラまでですから関係ないのですが、フィリピン航空の国内線に乗り継いでセブ等に行く人は、入国審査の列に並ぶ前にトランジットの手続を済ましておくと、乗り継ぎの飛行機が待ってくれるし、荷物もターンテーブルから国内線チェックインカウンターまで運んでくれるので安心ですよ。(他社便の国際線から他社便の国内線に乗り継ぐにはターミナル1から国内線ターミナルまでの大渋滞を乗り越えなければならないので、手続の時間も含めてかなりの時間と手間が掛かります)
乗り継ぎの心配も無いし、急ぐ必要は無かったけど、人ごみから早く脱出したかったから早そうな列を選んで並んだのに、入国のスタンプを捺されるまでに30分近くかかってしまいました。その間に、携帯にセットしておいた新しい SIM カードを登録し、迎えに来ているはずの姉に電話をかけました。そうこうしているうちに、順番が来て、英語での簡単な遣り取りの後、無事に入国スタンプを捺してもらいました。
入国審査が終わったので、次はターンテーブルの前で荷物を待ちます。フィリピン人の荷物は、驚異的に多いので、ターンテーブルの前はいつも混雑しています。幸い、預けた荷物はすぐに出てきたので助かりました。そのまま税関でも呼び止められることなく、入国を果たしました。結局1時間近くかかってしまいましたが、まああの混雑状況なら早い方でしょう。(過去の最短通過時間は30分、最長通過時間は2時間でした)
空港脱出バトルはまだまだ続きます。出迎えの車が多過ぎて、駐車場からなかなか車が出て来られず、出て来られても荷物を積んで車に乗り込み、空港から出て行くのにも一苦労。ここでも約30分のロスがあり、空港脱出に成功したのは現地時間15時前でした。でも、これでもターミナル2だからこの程度で済んだ訳で、ターミナル1だったら何時間かかるか予想できません。新しいターミナル3の運用が始まれば、少しは緩和されると思うのですが、いつのことやら……。(ターミナル3は昨年の暮れに完成しているのにまだ運用が開始されません)
空港から南へ高速を飛ばし、サンタローサで降りて国道を走れば、タガイタイの家までは通常1時間弱で着きます。でも今回は、両替をしたり、日用品を買ったりするために途中の Sucat にある SM へ。両替のレートは空港、ホテル、銀行、大型商業施設、市中両替商の順に良くなるのですが、市中両替商は危険がいっぱいなので、いつも大型商業施設を利用しています。(ただ、フィリピンペソから円への両替は銀行か空港でしかできない上、かなりレートが悪いので、一度に沢山のお金を両替するのはお奨めしません)
昨年の3月にも書きましたが、タガログ語では目上の人や初対面の人に対して話す時、日本語の「です・ます」にあたる "po" を文末に付けます。この "〜po" を聞くとフィリピンに来たなぁって実感が湧いてきます。以前はこの館内放送の破裂音が耳障りだったのに、慣れって言うのは面白いですね。
両替を済まし、ちょっとした日用品と炊飯器を買って、夕食を食べてから高速に乗りサンタローサへ。サンタローサで高速を降りたあたりで寝てしまって、気がついたら家の前でした。昨年の8月以来、9ヶ月半ぶりでしたが、犬達はちゃんと覚えていてくれました。
行かれたのか気になるところでありますが、
探すなということですので探しません。
(てか探せません。(笑))
お帰りになってからの日記を楽しみにしております。
(2004年05月26日 (水) 14時12分)
うう、「いずこへ」とタイトルを打ったのですが
レスのタイトルは表示されないんですね。
編集したくても番号がわからず...。
すいませんが、いずこへ、と↑の文頭に入れて
読んでやってください。
(2004年05月26日 (水) 14時15分)
先日、岩手県遠野市に行ったら、町中かっぱの絵とか飾りとかモニュメントだらけでした。
あの中の1つがかっぱさんだったかな?(笑)
(2004年05月28日 (金) 00時41分)