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into the blue

あなたの詩・短歌などをお寄せください。
思うままに、心のままに・・・

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[220]イノセント - -

kojoro MAIL HOME


 桜を見たいと思った。
 また、貴女とみた、あの桜並木を・・・

 薄紅に染まる景色。雪のように舞い散る花びら。
 川沿いに立ち並ぶ桜並木で、春風に髪を押さえながら、木漏れ日のもとをゆっくり進んでいく貴女の後ろ姿を、僕は少し離れた位置から後を追う。
 駆け寄れば、すぐ抱きしめられる距離に貴女はいた。でも、その距離があまりにも遠くに感じた。それは、僕らの年の差だったり、立場だったり。そして、貴女の心だったり・・・
 不安になって貴女の名を呼んだ。
 振り向きざまにみせた、貴女の横顔があまりにも寂しげで、僕を見つめる瞳は、いつも悲しい色をしていた。
 貴女が何か言いかけて、口を開きかけたとき、とても強い風が僕らの間を通り抜けた。吹き抜ける風に、貴女の言葉はさらわれて、僕に届かず。舞い散る花びらに、貴女の姿がかき消されていく・・・

[2005年08月07日 (日) 21時02分]


[219]Letter - -

kojiro MAIL HOME


2000年の君から
2000年の僕へと宛てた
ラブレター

二人で夢見た未来に
今僕らは立っている

あの頃、君が夢見た未来に
僕はなく
あの頃、僕が望んだ未来に
もう君はいない

二人の願いそのままに
時は流れていく

あの頃には戻れない

2000年の君から
2000年の僕へと宛てた
ラブレター

そこに綴られた
つたない字の
一言、一言に

あの頃の君がいて

そこに綴られた
僕への思い
ひとつ、ひとつに

君の優しさが溢れていた

読み返すたびに
脳裏のよぎる君の声
君と交わした言葉たち

もう、二度と
交わらないだろう道を
それぞれ選んだ僕ら

2000年の君から
2000年の僕へと宛てた
ラブレター

最後の一行に
書かれた言葉

「ゆっくり進んでいけたらいいよね。」

その言葉に
胸が熱くなる

決して届かぬ返事を
手紙につぶやく

「そうだね・・・大好きだよ」と

僕は静かに封を閉じた
あの頃の気持ちを
忘れられない思い出を

「大好き・・・だったよ」
の、言葉を

その手紙とともに・・・

[2005年07月29日 (金) 13時37分]


[218]Reverberations - -

kojiro MAIL HOME


遊びつかれた帰り道
君の事を思い出す

君と交わした言葉たちを
君に触れたぬくもりを
真っ直ぐ見つめ返す眼差しを

家路を急ぐ疲れた体と
余韻に浸る浮かれた心

緩む口元を
必死にこらえ
それが恋だと実感した

[2005年07月20日 (水) 01時08分]


[217]Possibility - -

kojiro MAIL HOME


99%不可能な現実に
あきらめかけてた自分

でもまだ、
逃げ出すには早すぎる

残り1%の可能性に
かけてみるのも悪くない

まだ、
0ではないのだから

[2005年07月16日 (土) 00時37分]


[216]Communicat - -

kojiro MAIL HOME


届かぬ想いを
胸に秘め

覚めない夢を
切に願う

重なる時は
無情に過ぎ

交わす言葉に
せめて

この、愛おしさを・・・

[2005年07月06日 (水) 01時15分]


[215]Star Dust - -

kojiro MAIL HOME


夜空に輝く星たちは
人知れず生まれ
輝きをまし
そして消え行く

恋もまた
過ぎ行く季節とともに
星屑のように
思い出へと姿を変える

限られた時の中で
どれだけ君のそばにいて
何度「すきだ」と言えるのだろう

終わりしか知らない僕らは

[2005年06月24日 (金) 11時43分]


[214]Time - -

kojiro MAIL HOME


待つ人のいる
幸せと

待つ時間の
不幸せ

時の流れは
いつも平等

感じる心は
いつも不平等

[2005年06月20日 (月) 01時07分]


[213]Share - -

kojiro MAIL HOME


凍えた夜空
かたっぽずつの手袋
ポケットの中で握り締める
君の手ひら

桜舞い散る坂道
たわいない口げんか
頬を伝う一筋の涙
抱きしめた君のぬくもり

輝く太陽の下
木陰のベンチ
君の頬に押し当てる
一本の缶コーヒー

枯葉舞う公園
終わりゆく季節の中で
二人並んで見た夢の続き
当たり前に分け合えた日々

いつまでも君のそばで

[2005年06月04日 (土) 01時51分]


[212]Unbalance - -

kojiro MAIL HOME


永遠を望むでもなく
終局を願うのでもなく

ただひたすらに
在るがままに

恋人になりたいわけでもなく
友達のままで居たいわけでもなく

いつまでもこのまま
そばに居られれば

現状は常に変化を求め
変化はやがて終局に向かう

安定と崩壊の狭間で
不安定な僕らは

あの頃のまま
五度目の夏が
巡り来る

[2005年05月30日 (月) 01時56分]


[211]さくら - -

しん MAIL HOME

さくら舞い散る中に忘れた記憶と 君の声が戻ってくる
吹き止まない春の風 あの頃のままで
君が風に舞う髪かき分けた時の 淡い香り戻ってくる
二人約束した あの頃のままで

さくら散りだす 思い出す 意味なく
灯り出す あの頃また気になる
変わらない香り 景色 風
違うのは君がいないだけ
ここに立つと甦る こみ上げる記憶 読み返す
春風に舞う長い髪 たわいないことでまた騒いだり
さくら木の真下 語り明かした
思い出は 俺 輝いた証だ
さくら散る頃 出会い別れ
それでも ここまだ変わらぬままで
咲かした芽 君 離した手
いつしか別れ 交したね
さくら舞う季節に取り戻す
あの頃 そして君呼び起こす

花びら舞い散る 記憶舞い戻る

気付けばまたこの季節で 君との想い出に誘われ
心の扉たたいた でも手をすり抜けた花びら
初めて分かった 俺若かった
この場所来るまで分からなかったが
此処だけは今も何故 運命のように香る風
暖かい陽の光がこぼれる 目を閉じればあの日に戻れる
いつしか君の面影は 消えてしまうよ 何処かへ
あの日以来 景色変わらない
散りゆく花びらは語らない
さくらの下に響いた 君の声 今はもう

そっと僕の肩に 舞い落ちたひとひらの花びら
手に取り 目をつむれば君が傍にいる

花びら舞い散る 記憶舞い戻る


花びら舞い散る


      Written By Ketsumeishi ・・・

[2005年05月29日 (日) 07時07分]




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