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最終投稿:2024年11月24日 (日) 11時40分

[622] 君と歩む物語U 第九話 (リリカルなのは×ユーノ憑依) 
三日月 - 2008年04月06日 (日) 06時31分



烈風の如き拳と激流の如き拳がぶつかり合う。

赤き狼と蒼き狼の咆哮がお互いを高めあうように響き、両者ともに激しく拳を交える。

その一撃一撃が徐々に練磨され、より鋭くより速く昇華されていく。

息は絶えず、流れもまた絶えない。

その光景はまさしく戦士の宴だった。

赤き狼も蒼き狼も互いにこの戦いを楽しんでいた。

だが、ぶつかり合うとともに少しずつだが赤き狼の顔に怒りが滲んでくる。

こんなにも……こんなにも楽しい戦いなのに、こんな形でしかぶつかり合えないのが不満だった。

彼らがやっていることは犯罪だ、自分もフェイトのタメに罪を犯したことがあるゆえに言えた義理ではないが。

それでも蒼き狼の拳には真っ直ぐな闘気しか感じられない。

なのにやっていることは曲がっている事だ、それが赤き狼…アルフにとって悲しくて悔しかった。

心行くまでこの戦いを楽しみたい、心行くまでぶつかり合いたい。

だからこそ叫んだ。


「アンタは使い魔だろう!だったら主人の間違いを正そうとは思わないのかい!!」


それはかっての自分に向けた言葉。蒼き狼……ザフィーラはそれを黙って聞く。

その言葉に僅かだが目を閉じ、そして決意を込めた瞳にて真っ直ぐにアルフを見つめ返すザフィーラ。

そこには迷いなど微塵も感じさせなかった。


「……ベルカでは主に仕える獣を使い魔と呼ばん、守護獣と呼ぶ。それにこれは主ではなく我らの独断だ」


もうこれ以上言う事はないとばかりにザフィーラは構えを取る。

静かな闘気がアルフを刺すように吹きつけてきた。

アルフは今一度ザフィーラを見つめ、再び自身の中の闘気を練る。

もはやお互いに許されるのは拳で伝えあうことだけであった。
































町の上空にて交叉する雷光と焔。

振るわれた炎を纏った剣を閃光の戦斧にて迎え撃つ。

その戦いは見る者を魅了する劇だ。

主演の役者も豪華だ、片方は炎を纏いし凛々しくも美麗な騎士。

もう片方は雷光を纏いし漆黒の戦乙女。劇作家がこの光景を見れば絶賛するであろう。

幾度かの交叉の末、二人は間合いを取る。


「強いな、テスタロッサ…それにバルディッシュ」


剣を持った騎士…シグナムの顔には笑みが浮かんでいる。

その言葉に真剣な顔で答えるフェイト。


「貴方もレヴァンティンも…シグナム」

「この身に成さなければならないことが無ければ、心躍る戦いだったのだが。仲間達と主のタメ、今はそうは
言ってられない」


そう言いながら剣を構えるシグナム。その動作に無駄は一切無かった。

研鑽された殺気が辺りに満ちていく。

気が弱い者なら即座に気を失っていただろう。


「殺さずに済ます自信が無い、この身の未熟を許してくれるか?」


魔方陣が展開されシグナムの魔力が高まっていく。

その顔に一瞬だけ真摯に、そして本当に申し訳ないという表情を浮かべ、すぐに真剣な顔つきに戻る。

その姿にフェイトは身構える。次の一手は本気だと頭の中で激しく警鐘を鳴らすのだ。


「構いません、勝つのは私ですから」


そう勝たねばならない。

否、自分はあの騎士に勝ちたいのだ。

フェイトは心の底からそう思った。

辺りに金の魔力と紫の魔力がぶつかり合うように満ちている。

最初に動いたのはフェイトだ。

速く、より速く。ただどこまでも速く。シグナムを肉薄するが如く光速の動きで迫る。

フェイトの雷光の斬撃を巧みな剣捌きでいなしていくシグナム、

技巧においてシグナムはフェイトより上、戦いは徐々に白熱していく。

そして一瞬の隙をついてフェイトの斬撃がシグナムの右手を打つ。

シグナムも肉を切らせ骨を断つが如くフェイトの脇腹めがけてレヴァンティンを振るう。

それを紙一重で避け、間合いを取るフェイト。

当たれば間違いなく撃墜されていただろう。

そして膠着が続く、戦いはいまだ予断がつかなかった。
























迫り来る鉄槌をなのははラウンドシールドで受け流し、そのまま相手の背に回りこむように動く。

そしてその背に向けて魔力弾を連続で放った。

その魔力弾を振り向きざまに巧みに叩き落す鉄槌の騎士ヴィータ。

間合いを詰めようとするヴィータ、逆に間合いを離そうとするなのは。

両者の戦いはまさに遠と近。

戦いながらも二人は言葉を交わす。


「とっとと落ちろよ、アタシはお前に梃子摺ってる暇は無いんだ!!」

「つぅ、だったら訳を……理由を聞かせてよ!」


互いに譲れぬものがある、だからこそぶつかり合う。

戦いの中、一定の距離を保ちながら両者は相手を見ていた。

ヴィータは理解していた。間合いを離した場合、待っているのは遠距離による凶悪な砲撃の嵐だと。

またなのはも理解していた。近接戦闘に持ち込まれれば勝ち目が薄いと言う事を。

だからこそお互いの最高の間合いを取るためになのは距離を離し、ヴィータは距離を詰める。

それはさながらイタチごっこに見えるかもしれない。


「うるせぇ!話す事なんてなんもねえんだよ!!」

「そんなことない!話さなきゃ伝わるものも伝わらないよ!」


なのはのコントロールする誘導弾が上下左右に襲い来る中をヴィータは巧みに避け、時には叩き落とし

徐々に距離を詰めようとする。

だがいまだ届かず、戦いは長期戦になりつつあった。

























結界の外。

そして結界から少し離れたビルの屋上に一人の女性が立っていた。

金髪の髪、緑を基調にしたどこか聖職者を思わせるような法衣。その手には一冊の本が抱えられていた。

女性の名はシャマル、ヴォルケンリッターが参謀、湖の騎士シャマルその人である。

現在の状況は最悪、いかにこの状況を打破するかをシャマルは考えていた。

強装型捕獲結界に仲間達が捕らわれ、脱出も難しい。

結界を崩すには結界周囲にいる管理局の魔導師達をどうにかしなければならないのだが、皮肉な

ことにシャマルは戦闘には向かない補助タイプ。管理局の魔導師をどうにかするのは難しい。

故に迷っていた、方法が無い訳ではない。

闇の書の力の一部を使用すればあの程度の結界を破壊するのは容易いことだ。

だがそれは蒐集したページを消耗することを意味する。

それは自分達の目的が遠ざかることになる、出来ればそれは避けたい。

だから考えた、どうすればいいかを。

思考に没頭するあまりに後から忍び寄る者に気づかないほどにシャマルは考えていたのだ。

さらにその近くには気配を隠している仮面の男。

その光景に使い魔を通して見ていたユーノは呟く。


「隙だらけ、チェックメイト」


それは果たしてどちらに呟いた言葉だろうか?



























かくして展開は予定通りに進む。

フェイトとシグナム、なのはとヴィータ、アルフとザフィーラ、そしてクロノとシャマル。

それら三者三様の光景を二対の使い魔を通して傍観するユーノ。

決着はお預け、影にて暗躍するは仮面の男。その正体は二匹の猫。

それを知っているのはユーノだけ。

そして
































闇の書により破壊の雷が放たれる。

































あとがき

どうもどうも〜三日月です。

久々の本編更新ですww

新しき相棒(キーボード)も絶好調、我が右腕(マウス)も良好ww

だけど今度は薄型モニターのシェリーの調子が!?勘弁して欲しいよ〜(泣)

しかたなく旧型のモニター、ベイブを物置から運び接続。

ぐわぁぁぁ〜〜重い!すごい重いよ!!私の部屋は二階、狭い階段をバカ重い旧型モニター・ベイブを

担ぐのは正直きつかった(吐血)昔のモニターってけっこう重いの多いよね。

ええいベイブめ少しは痩せろよ!(注・無理です)

どうにかこうにかで作業を開始、薄型モニターのシェリーは現在病院に(修理に出しました)行かせた。

なんか最近本当に運が悪い、神社行ってこようかな?こう厄除け関係で。

と話を戻して、今回はアニメの五話あたり?残り七話分。

その後は外伝と番外を何話か更新してからStSの予定。

今年中には入りたいな〜〜。

ではでは次回のお話でお会いしましょうww



















おまけ

本日の最強技

ブレイズキャノン

直射型砲撃魔法。
クロノが使う攻撃魔法の一つ。
射程、威力、発射速度、どれをとってもバランスの良い魔法。
クロノの主力魔法でもある。









[623] おもれぇ!?
ガブラス - 2008年04月06日 (日) 14時12分

リリカルSSサーチからやって来ました。
全部読みました、マジおもしれぇっす。
次回の更新に大期待、頑張れ〜〜ww

[624] 全てはユーノの手の上に
D, - 2008年04月06日 (日) 15時35分

 今はまだユーノのシナリオを逸脱せずに進んで居ると…
 まぁユーノの介入によりアルフの戦闘能力が上がってますがねぇ…
 いったい何処でユーノが介入行動に入るのかが楽しみです!!!

[625] ユーノすげえ黒っつ!?
トリッカー - 2008年04月07日 (月) 14時37分

ユーノモノでここまで黒いのは久しぶりに読んだ気が…
おもろいので頑張れww


[626]
応援団 - 2008年04月07日 (月) 17時56分

    ┌─┐
    │ユ│
    └─┤
   _   ∩
  ( ゚ー゚)彡
┌─┬⊂彡
│ノ│
└─┘   これは応援せざるおえない

[627] 感想返事
三日月 - 2008年04月08日 (火) 03時53分

どうも三日月ですww

感想の返事っす。


ガプラスさま

おう!?頑張って書きますww

なのでまた来てくださいね。


Dさま

……もしかしたらラストまで介入無いかも(!?)

ってのは冗談ですww

頑張って更新しますんで引き続きお待ちくださいなww


トリッカーさま

く、黒くないもん!

……多分。


応援団さま

頑張りますww

ぜひまた読みに来てくださいww


以上感想返事でした。


[631] 感想
ファブレガス - 2008年04月10日 (木) 00時45分

パソコン関係のトラブルがたえない所
お疲れ様です。
仮面の男たちの正体を知っているユーノ
がどのようにかかわっていくか楽しみです。
また、無限書庫がそろそろでてくるころなので
どのようにつかっていくのか楽しみにして
います。執筆がんばってください

[655] オーイエイ
三日月 - 2008年04月22日 (火) 23時50分

返信が遅くて申し訳ない。

近々には更新するのでもうちょっとお待ちください。

では感想の返事っす。


ファブレガスさま


ふふー、そこはあれですさ。

例の人物が!?

ってな感じですww

というわけで執筆頑張るのでまた来てくださいね。


以上感想返事でした。





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