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最終投稿:2024年11月24日 (日) 16時49分

[414] 君と歩む物語 番外・V 前編 (リリカルなのは×ユーノ憑依) 
三日月 - 2007年12月28日 (金) 15時31分












ここ首都クラナガン、その都市の片隅に一軒の古本屋がある。

クラナガンが首都と呼ばれる前から存在し、繁栄の最中にある街並みの流れに乗らずに静寂を

保ちながらひっそりとその古本屋は経営を続けていた。

訪れる者は少なく、その古本屋は知る人ぞ知る場所だった。

所蔵量も半端にならないほどに多く、広さは地下深くまで続く。

その地下深くにランタンを魔法で浮かべた一人の少年がいた。

ランタンの光を受けハニーブロンドの髪は暗い地下の闇の中に映え、その翠の瞳は爛々と輝いている。

彼の前には無数の本が積み重ねられ山のようになっていた。

少年の名はユーノ・スクライア、この世界に転生し、若くしてSランクの魔道師としての称号を

得た少年だ。

前世では東大を合格し、その後はエリートサラリーマン。

その死後は何の因果か彼の知る物語の世界に転生した。

結局のところその理由は未だに不明だ。

そんな彼が何故この古本屋の地下書庫にいるかと言うと、この古本屋はクラナガンが首都と呼ばれる前、

ずっと前の古くからあり、様々な本がここに流れ込んできている。

その中には珍しい本や貴重な本など掘り出し物が沢山眠っているのだ。

下手したら国宝級の本もどこかに眠っているかもしれない。

それを目当てに彼はここにいる。

現に彼の後ろのカートには本が山のように積まれていた。

置かれている本の題名は小難しい物ばかりで一般人にはまったく理解出来ない言語で書かれている。

ふと、読みふけっていた本からユーノは視線を外すと、懐から真鍮の鈍い輝きを放つ懐中時計を取り出す。

なかなか年季の入った懐中時計だ。


「…三日も地下にいると時間の流れが麻痺するな〜」


飯や水は?と聞くのは野暮と言うもの。

あえて言うなら、それはユーノが持つ108の秘密の一つとだけ言っておこう。

本を読む行為をずっと繰り返していたため硬くなった筋肉をこり解すように伸びをし、持っていた本をカートに

置くとカートを押しながらユーノは地上へと帰還することにした。


























本の支払いを終え、何冊かを手に、残りの本を自分の隠れ家の一つと部族の自分の部屋に送るように

手配し、ユーノは店をあとにした。

かなりの額だったが、その程度で揺らぐほどユーノの懐は狭くない。

一体幾ら持っているのだろうか?謎である。

そして、首都クラナガンにある自身の隠れ家を目指し帰路に着く。

隠れ家……ユーノが様々な世界に行くたびに裏でいろいろと暗躍して作ったアジトである。

あまりにも多く作られたタメ管理が追いつかないのが現状だ。

管理の方は使い魔のフギンとムニンに任せている。管理方法はハウスキーパーやら雇うなりして

月々の掃除はやっているそうだ。あとはユーノから任務を任せられない限り、各世界の隠れ家を

回っているらしい。

いまだ繁栄の最中にある街並みは流れ逝く時の中で激しく変動を繰り返し、常に真新しいモノへと

移り変わっていっている。まだほんの数回しかクラナガンに来ていないが前に来た時に無かった建物が

増えている。前にあった店が別の店になったりもしていた。

そんな街並みを眺めながらユーノは歩き続ける。

途中、軽い空腹を感じ足を止める。

本探しに熱中していて食を疎かにしていたからだ。


「ふむ、適当に何かを食べていくか」


そう思い立つと、適当な店を探しながら再び足を進める。

ここクラナガンは首都と呼ばれるだけあって店を探すのに困る事は無い。

いや、むしろ多すぎて選ぶのに困るかも知れない。

まあ、ユーノは店を選り好みしないのか適当な店…喫茶店を見つけると、すぐにその店に入店した。

店内はなかなかにレトロな内装だ、この時代の最先端を行くクラナガンでは珍しいクラッシックな内装。

流れる曲もどこか静寂さを感じさせる静かな曲だ。

初老の店員がカウンターから声をかけてきた。


「すいません、満席ですが合い席でもよろしいですか?」


周り見ると確かに席が埋まっていた。

時刻は昼ごろだ、満席なのも頷ける。

別に空腹を凌げればそれでいいので初老の店員…おそらくこの店の店主であろうマスターにユーノは

頷く。


「ああ、構わないです」

「それではこちらの方に」













案内された席は店の奥の方にある窓際の席だった。

そこには紫の髪の青年が座っている。

マスターは合い席OKかを問うと、涼しげな顔で構わんと返答され、ユーノにその席を

勧めた。

目の前の青年は紅茶を啜りながら何やら本を片手に読んでいる。

その彼の前の席にユーノは黙って座った。


「御注文の方は?」

「本日のお勧めってものがあればそれで」

「かしこまりました」


そう頭を下げるとマスターがカウンターへと戻っていく。

ふと、ユーノは目の前の青年に視線を向け、すぐに逸らし古本屋で買った本の一冊を開く。

題名は『魔導生命の分類』といった今では出回っていない珍しい発禁本だ。

しばらくすると紅茶を持ったマスターがやって来て、ユーノの前に置いてごゆっくりと言い去っていく。

そのマスターに会釈を返し、再び本に視線を戻そうとしたとこで視線を感じた。

視線の主は目の前の席に座っている青年からだ。

ユーノの持っている本を実に興味深げに見ている。

その瞳には静かな狂気が秘められていた。


「君は…命に興味があるのかな?」


それは底冷えのするようなカリスマと深遠の闇よりなお深い知識を感じさせる声。

ユーノはその声に僅かな戦慄を感じ、それを顔に出さずに無表情で青年の瞳を見つめ返す。


「さあ、特には…俺はただの本好きさ」

「なるほど、本好きか…にしては珍しい本を読んでいるね。それはすでに発禁になっている本だ」

「偶然、古本屋で見つけただけですよ」


ユーノの返答に何が可笑しいのか笑いを堪えるようにこちらを見る青年。


「いやいや、これは失礼、私はこう見えても研究者でね。特に命に関する研究に携わっているのだよ」

「生憎と俺はしがない考古学者だ、今読んでる本も面白そうだから買ったに過ぎない」

「さて、それはどうかな?私には君が命に興味があるから買ったように見えるのだが?」


まるで見るもの全てを魅入る笑みだ。

その目に魅入られたら最後、どこまでも深い闇に飲まれそうな狂気だった。

ユーノはそれに魅入られぬように気を確かに持つ。

ふと、青年の言葉に何かが引っかかった。

命に興味がある?


「私はね『命』とは何のために生まれてくるかに大いに興味がある」


楽しげに語り始める青年、その目には狂気が絶える事無く宿っている。

だが、その笑みは無邪気な子供そのものだった。


「私はこう思うんだ、『命』は何かを成す為に生まれてくるのだと」

「何かを成す為に?」


ユーノの返答に実に嬉しそうに笑う青年。


「そう何かを、その何かは宿った『命』によって成す事が違う。例えば植物なら汚れた空気を
浄化したりと役目を持って生まれてくる」

「役目……ね」


なら自分も、この世界に、ユーノに転生した事も何か意味があるのだろうか?

青年の言葉に僅かな時間だが自問自答をするユーノ。


「そうとも、だからこそ私は『命』を尊くも思えるし美しいとも思える。私はね『命』を
生みだしたいのだ……最高の『命』をね」

「……そりゃあ子作りか?」

「違うな、この手で創造するのだよ」


いわゆる人造生命の研究を意味する言葉だ。

しかしそれは法律で禁じられているはず。


「そいつは**(確認後掲載)だぞ」

「**(確認後掲載)?何故に**(確認後掲載)と言える、『命』を作りだすことを何故罪と断じる」


青年の瞳に狂気の他にも怒りが宿る。

無邪気な笑みは消え、憎悪に満ちた顔でユーノを睨む。


「それを罪と断じるなら何故『命』は生まれた?『命』は誰が生み出した?世界か?神か?
神だと言うなら、なぜ神は『命』を生みだした、私はそれを知りたい」

「知りたい?」

「そうだ、故に私もその場に辿り着かねばならない。神と同じように『命』を創造する立場にね」


ニヤリと微笑む青年に先程感じた戦慄とは比べものにならないほどの恐怖がユーノを襲った。

怖いのだ、目の前の男が本当に、だけど飲まれる訳にはいかなかった。


「人という生き物は神を模した存在と言われる。何故なら人は自らの手で多くのものを創造する
生き物だからだ、魔法も科学も様々な技術が人の手によって創造された。それはもはや神の
真似事と言ってもいいだろう!ならそんな真似事が出来るなら神に至る事も可能なはずだ」


そう目の前の青年は狂っていた。

ただ純粋にそして真剣に狂っていたのだ。


「君も興味があるだろ何故なら君は私と同じ同種の人間なのだから、私は興味がある。なぜならそれは
きっと面白いに違いない。だから私と共に来ないか?」

「……面白いね〜、確かに俺は楽しいことや面白いことは好きだ」


ユーノは持っていた本を閉じると、己を見失うまいと強く意志を固めて目の前の青年に

不適な笑みを浮かべながら見つめる。


「だが、俺とアンタとの違いは何をもって楽しみ面白く思うかだ」

「要するに私と君とでは楽しむ趣向が違うと?」

「ああ、そうだ俺とお前は…違う」


そうだ俺とこいつとは抱えているものも信じているものも全てが違うのだから。

たとえ同種の人間だと言われようとも、俺はこいつとは同じだと思わん。


「そうか、それは残念だ。君とならきっと楽しくやれそうだと思ったのだが」

「生憎と俺も暇じゃないんでね、アンタと付き合う道理は無い」


お互いに苦笑しあうと、青年は既に冷めているであろう紅茶をあおるように飲み干し立ち上がった。


「これから仕事があってね、これで失礼するよ……そういえば君の名を聞いてなかったね、教えてはもらえないか?」

「別に名乗り合う必要はないだろ?」

「…確かにその通りだな、だが君とはまた会えそうな気がしてね」

「世界は広い、だが広いと定義されている時点で世界は広いように見えて実は狭いものさ、なら、この広い
ようで狭い世界でまた会える気がするのも当然だろ?」


苦笑気味に頭を掻く青年にユーノは小さく息を吐く。

また会えそうな気がする……ああ、嫌でも会えるさ。

何故ならそれは決められている物語の上なのだから。

だからか、きまぐれにユーノは名乗る。


「…そうだな、あえて名乗るならU・Sとでも呼んでくれ」

「…フッ、なら私はJ・Sとでも名乗っておくよ」


お互いのイニシャルのみの名乗りを交わすと青年は何も言わずに去っていった。

その背中を見送り店を出て行ったのと同時に店のマスターがお勧めの品を運んでくる。

それは簡単なサンドイッチだ。

ふと窓の外を見る。青年の姿はすでに人波に紛れ姿は見えない。

ユーノは深く溜め息吐くと青年の名を呟いた。


「ジェイル・スカリエッティ…か」


そう、あの青年が後に次元世界にその名を轟かせる稀代の**(確認後掲載)者。

これがユーノとジェイル・スカリエッティの最初の邂逅だった。































首都クラナガンの中央部の市民区、その中でもわりかし富豪が多く暮らしている区がある。

そのどこかに存在するとある一軒家にユーノは訪れた。

そこはユーノが保有する隠れ家の一つだ。

すでに辺りには日が落ち、夕焼け空になっている。

家のドアを開くといきなりの衝撃を感じた。視界が反転しそのまま地面に倒れる。

誰かが家の中から飛び出てユーノに抱きついたのだ。


「お帰り〜〜!」

「……なあムニン、頼むからいきなり飛びつくのは勘弁してくれ」


玄関口の前でムニン(人型)に抱きつかれながら倒れてるユーノは疲れたように息を吐く。

ムニン……ユーノがとある遺跡にて発見した二匹の鳥の片方だ。

現在はユーノの使い魔をやっている。


「え〜っ、だってロードはここ三日も帰ってこないし、遊んでくれるって約束もどうせ忘れてたでしょ?」

「うっ」


その通りである。

久々に発掘も論文発表会も無く、ムニンに遊ぼう遊ぼうと纏わりつかれ、仕方なく承諾したのだが。

だが、その翌日には久々に本屋でも行くかと決行。

もちろん約束の事も頭の片隅にあった。

しかし、古本の探索に夢中になっている内にいつのまにか約束の事は忘れ去られていた。

それゆえにムニンの非難に罰の悪い顔するだけで何も言えなかった。


「悪かったよ、そのうち美味いものでも食いに連れてってやるから」

「ちなみにその約束もこれで32回目だよ」


ぷくーっと頬を膨らませるムニンにユーノはただ苦笑するだけだった。


「ムニン、いい加減にせよ、我らが主君(ロード)がお困りになっている」

「う〜、だってフギン〜、遊ぶ約束したのに〜」

「主君はお忙しい方なのだ、お前の我が侭で困らせるものではない」

「あう〜〜」


いつのまに玄関口に立っていたフギン(人型)の説教に萎れるようにムニンはう〜う〜と唸るだけ。

二人のやりとりにユーノは僅かに笑みを浮かべ立ち上がる。


「ほらフギン、ムニンの説教もそこまでにしておけ。今回ばかしは俺が悪いんだしさ」

「…主君がそう仰るのなら」


二人を促すように家に入る。

これが今のユーノの毎日の光景だった。








家に入りリビング・ルームのソファーにユーノが座り込んだ時だった。

フギンが手紙を渡してきたのだ。


「スクライアの一族からの伝言文です」

「ん?ああ手紙か。どれどれ」


手紙の内容は簡単に言うなら、たまには一族の方に顔を出せとの事だ。

流石に二年も顔をだしてないと不味いか。

ユーノは手紙をたたみ、懐へしまう。


「で?なんだったのロード?」

「ああ、たまには帰って来いだとさ」

「では行き仕度を整えておきます」

「悪いなフギン」

「いいえ、お気になさらず」


フギンはそう言うとリビングから出て行く。

ユーノはと言うとムニンに遊ぼうとせがまれトランプの用意をしているのであった。































手紙をもらった翌日にユーノはすぐに家を出た。

フギンとムニンにはいつも通りに仕事を任せ、ユーノはゆっくりとミッドチルダ南部を目指す。

そこにはユーノが生まれ育った小さな町がある、いわゆるスクライアの一族が住む拠点みたいな町だ。

スクライアの一族は放浪する一族であるが、それでも拠点みたいな場所は存在する。

特に身体が弱った老人や子育てするための女性が主にいるための町でもある。

一応、遺跡の発掘で大怪我したさいの休暇場所でもある。

呼び出し者は長老だ。

スクライアを束ねし族長でもあり、ユーノの育ての親でもある人物。

ユーノはその長老が苦手だった。何というか底が読めない爺なのだ。

そのクセ、やることがエゲツない。幼い子供(自分)を平気で騙すのだ。それを見抜けぬと痛い目に合うという

寸法、しかも性質が悪い事に疑心暗鬼になっても痛い目に合うのだ。

言葉の中の真実を見抜くと言えば聞こえが良いが実際は腹の探り合い。

ユーノの幼少の頃の生活はこの老人との騙し合いと**(確認後掲載)計の勝負の日々でもあった。

そんな日々を過ごさせた相手だ、会うのも嫌になるだろう。

タクシーに揺られながらユーノは重い溜め息を吐くのであった。












二年ぶりに戻ってきた町は特に変わり映えも無く、人波の少ない町が広がっていた。

ユーノは見知った顔に挨拶しながら長老の家を目指して歩いていく。

その途中、前方から土煙をたてながらこちらへ走ってくる人物がいた。

流れるようなエメラルドグリーンの髪、優しげなブラウンの瞳が印象的な少女だ。

年はだいたい9歳くらいだろう。

その少女はまっすぐ迷い無くユーノ目がけて走りよってくる。

そして……ユーノの腰に抱きつくように飛んだ。

それは見事なまでのフライング・ボディタックルだった。


「ユーノ先輩〜〜!」


ふと、ユーノは自身の視界が反転し青空を映した光景にデジャビュを感じた。

これと同じ事をすごく最近にやられた気がする。

地面に倒れながらユーノは視線を腰に抱きついた少女に移動させる。

凄く嬉しそうに微笑む少女にユーノは苦笑気味に息を吐いた。


「久しぶりだなミルト、とりあえず…退け」


少女の名はミルト・スクライア、ユーノの妹分&後輩である。

妹分である方は幼少の頃より年の近いユーノに懐いていたからと、後輩の方はユーノに魔法の指導を

つけてもらった時に自分からそう呼び出した事により先輩と後輩の関係となる。

容姿は十人に聞けば十人が美少女と答える程の容姿である。


「えう〜〜、だってユーノ先輩〜全然帰ってこないんだもん」


この妹分のミルトはかなりの甘えん坊だ、小さい頃からユーノの後ろを追いかけては甘えていた。

本を読んでれば遊ぼうと甘え、昼寝しては遊ぼうと甘え、何処にいようとも着いて来る甘えん坊だ。

一族から離れる時も喧しいくらいに泣き喚いたものだ。

たまに帰ってくるって約束をしてようやく納得した。まあ、すっかり忘れてはいたが。

………なんか似たような事を前にもやった気がするな。

その後は長老の家に目指す道程にミルトが加わった。

ユーノの服のすそを掴み嬉しそうに着いて来るミルト、ユーノはそれに気にも留めずに歩く。

途中、ちびっこ(男)達の憎しみの視線に晒されるが、何故睨まれるのかはユーノ自身にも身に

覚えが無かった。

言うまでも無く理由はミルトだが、それに気づく事はおそらく無いかもしれない。

将来は確実に美人に育つであろうミルトに好かれているユーノ、嫉妬の視線に晒されるのも無理の無い

話だ。


「えへへ、ユーノ先輩〜、僕ね、こないだAランク魔道師として認定されたんだ」

「ほう、そいつは良かったな」


ユーノの素っ気無い反応に頬を膨らませるミルト、少しは褒めてもらいたいと思うのは妹分としては

当然の反応だろう。

ましては無自覚の恋心を抱いている少女としては好きなヒトに褒めてもらいたいと思うならなおのこと。

その小さな淡い恋心にユーノが気づくはずも無く、ミルト自身も無自覚なのでお互いに気づく日は遠い。

……もしかしたら一生気づかないかも知れない、主にユーノが。

9歳という年齢でAランクは凄い事である。しかし、9歳の時点で既にSランクに認定されているユーノに

とってAランクに認定はさほどの偉業ではなかった。

実際は偉業であるのだが。

それはともかく、ミルトの様子に気づいたのかユーノは苦笑するように笑った。


「ああ、良くやったな〜、偉い偉い」

「む〜、心が篭もってないよ〜」


とむくれながらも嬉しさを隠せていないミルト。

おざなりに褒めるユーノ。

シッポがあればブンブンと激しく振られていたに違いない。

無論ユーノが気づくはずも無く、嬉しそうにしているミルトを放置して先にどんどん進んでいく。

それに気づいて慌てて追いかけるミルトなのであった。













長老の家、町から少しはずれた丘の上に存在する屋敷に長老は住んでいる。

その丘は少し特殊な形をしていて町中を通らないと遠道になる、どれくらいの遠回りかというと

崖を避けて登り、川を越えて三日かかる登山の末にようやく辿り着く距離だ。

ついでに言うなら飛行魔法は使えない。

特殊な磁場が発生しているのか魔法の発動がキャンセルされてしまうのだ。

いわゆる天然のAMFである。

丘というより山って呼んだ方がいいんじゃね?と幼少の頃よりユーノは何度も思ったことだが、

誰が何と言おうとも丘なのだそうだ。

町から丘へ経由されているゴンドラに揺られながらユーノは静かに町を見下ろした。

あの丘はスクライアの一族にとって何やら縁の地であるらしく、代々の族長は丘の上に住む事を

決定付けられているそうだ。

無論、あそこから離れて遺跡の発掘もする、それ以外のときはなるべくいるだけでいいらしい。

長老がユーノを呼び出す理由は二通りしかない、自分の跡を継いで族長にならせようとするか、遺跡の

調査の依頼かのどちらかだ。

後半の理由ならまだいいのだが、前半の理由ならばユーノは族長になるつもりは無い。

自分は族長の器ではない、天才だなんだと言われているがそれらは努力の末に手に入れたものだ。

それにユーノは純粋な一族の血筋ではない、母はスクライアの人間だが父は外の人間だ。

ゆえに一族の中でもユーノを疎ましく思う者もいる。中には『混じり者』と陰で罵る者もいた。

全てのとは言わない、ごく一部の者達だけだ。

だが疎ましく思っている者がいるのは確かなのだ。ユーノは一族を束ねるだけのカリスマをもっている。

それなりの信頼も厚い、ユーノが遺跡の発掘で得てきた信頼でもある。

しかし、不満を持つ者がいる以上、ユーノは族長を継ぐつもりは無い。

むしろお断りである。

何故なら……面倒だからだ。

ガコンと音共にゴンドラが発着場に着く。


「さあ、行きましょうユーノ先輩〜♪」

「……いたのか」


てっきりあのまま置いていったと思ったのだが。

ユーノは小さく溜め息を吐くと、ゴンドラから降りた。

後ろからはミルトが着いて来る。

ここまで来れば長老の家はすぐだ。










長老の屋敷は代々から受け継がれる古い屋敷だ。

何度も改装はしているが、元の姿は変わっていないそうだ。

ユーノも小さい頃から何度かここで過ごしてきたが特に広いという訳でもなく。

造りも悪くない。

立派な屋敷であるが、煌びやかな屋敷ではない。

あえて言うなら普通の屋敷である。

その門の前にユーノとミルトはいた。


「ユーノ先輩、どうして門の前で立ち止まるのです?」


その問いに答えず、ユーノは懐から一枚の硬貨を取り出し、指で弾く。

硬貨は回転しながら門を潜り、そして硬貨が通過した跡に矢がどこからとなく飛んでき、地面からは

槍が飛び出て来る。

更に扉に触れた硬貨が凄まじい放電とともに黒焦げに炭化し崩れ去った。

その光景に唖然とするミルト。

ユーノはというと顔に手を当てながら、本当に疲れたように溜め息を吐いた。


「あのクソ爺、俺を殺す気か」


そう族長は大の悪戯好きなのだ。

他の皆は知らない事実だ、しかし身近な身内のユーノは知っていた。

物心付く頃からロクな事をしない爺で、おちゃめと言えば聞こえがいいが、性質の悪い爺であることに

変わりが無い。

その過激度は年を得ることに増している。

ユーノが里帰りしたがらない一番の理由がこれである。

ユーノはもう一度大きく溜め息を吐いて、懐から一枚のコインを取り出す。


「起動」

『ふむ、またかな我が友よ』

「ああ、まただ。すまないが頼むよ」

『承った』


コインからデバイス・モードに切り替わるユーノの相棒ユグドラシルに魔力が収束していく。

本来この丘では魔法を使う事が出来ない。

天然のAMFが存在するため、魔力が結合しないのだ。

しかし、ユグドラシルはAMF内でも使用できるように製作されたデバイスなのだ。

デバイス内で魔力結合させ、術式を構築するためのシステムが積まれている。

ゆえにユグドラシルは魔法を発動させる事が出来る特殊なデバイスでもあるのだ。

J・S事件への対応するための研究結果でもある。話を戻そう。

収束された魔力がユグドラシルから発射される。


『グングニル・キャノン』


放たれた緑光の槍が仕掛けられた罠を打ち砕き、扉を粉々に吹き飛ばす。

その後、屋敷内に大きな爆発音が響く。

これは……爺死んだんじゃね?と思うユーノ。

力加減を誤ったユーノはポリポリと頬を掻き、ユグドラシルを待機モードにして屋敷に踏み込む。

屋敷内はボロボロだ。

誰が原因かは言うまでも無い。

屋敷の奥には族長の部屋がある。

しかし、その部屋へ続く通路と扉はユーノの魔力砲によって無残に荒れ果てていた。

とにかく爺…長老が無事かどうかを確認するためその部屋を目指す。

ミルトも顔を引き攣らせながら着いてきている。

ふと殺意を感じ、ユーノはミルトを突き飛ばし、転がるように突然の不意打ちをシールドで受け止めた。

ユグドラシル経由で発動させたシールドが迫り来る刀剣を弾く。


「よう爺、どうやらくたばり損ねようだな」


ニヤリと笑うユーノに刀剣を持った老人は不敵に笑う。


「そういうお主こそ、入り口の門でくたばらなかったようじゃな」


老人は手に持った刀剣を腰に提げていた鞘に収め、両腕を組む。

その威風堂々とした態度で目の前に立つ人物、この老人こそがスクライア一族を束ねし族長である。

名はアーネスト・スクライア、今年で103歳になる長寿爺だ。

筋骨隆々としていて、とても103越えた老人と言い難い体格だが、その顔に刻まれた深い皺、かもしだす老成した

威圧が老人の越えてきた時間を物語っていた。

真っ白な長い白髪を後頭部に纏め結び、フサフサの白い髭を蓄えたその姿はどこか愛嬌を感じさせる。

その瞳はどこか子供っぽい。しかし全身から発される威圧がこの老人を只者でないと訴えていた。

印象的なのは右目にある眉から下顎に至る大きな一本傷だ。

若い頃に次元世界中を武者修行していた時に負った怪我らしい。

この爺は何気に有名で、かっては剣の達人『柔剛剣人』として名を馳せていたそうだ。

正直言えば、剣に関しては化物だ。

武術には柔と剛と呼ばれる流れがある、剣もまた同じようにある。

この爺はその両方を扱える。何度か鍛錬で剣で稽古した事があるが、勝ち目がないとだけは嫌とわかる

ほどに身体に叩き込まれた。

それ以降は剣……接近戦を挑むのを止めた。だって勝ち目無いもん。


「ったく、相変わらずだな爺」

「そう言うお前こそ相変わらずに可愛げのない奴じゃ」


お互いに睨みあうユーノとアーネスト。

その横では………


「はらほれ〜〜」


壁に頭をぶつけたのか目を渦巻きにして目を回しているミルトがいた。

その姿が二人の目にはいったのか、やれやれと苦笑するように睨みあいを止める。





部屋に通されたユーノとミルトは片づけを手伝わされ、どうにか話し合い出来るだけの状態に戻したとこで

ミルトがいれた茶で一息つく。


「で、何か用があるから俺を呼んだんだろ?」


手に持った茶の入ったコップをテーブルに置くユーノ、その目は鋭い。

アーネストは茶を楽しむように飲んでいる。

数分、お茶を飲み終えたアーネストの瞳には先ほどの楽しむような雰囲気は消えていた。


「何、ちとお主に頼みたい遺跡があってのう」

「どんな遺跡だ?」


二人の顔は既に考古学者の顔だ。

二人の急な変化にミルトも慌てて真面目な顔で聞く。


「それがな、まだいつの時代のどんな文明の遺跡なのかは分かっていない」

「遺跡の特徴からまだ搾り出せてないのか?」

「ふむ、特徴なら……文明に近いのだが」

「……文明ね、だけど爺が何か渋っているとすると仕掛けられたトラップの仕掛けが違うって事か?」

「その通りだ、仕掛けられたトラップの質がどの文明や時代にも当てはまらん」


遺跡にはだいたいの特徴として建築形や仕掛けられているトラップから時代や文明が搾り出せる。

無論、前もっての調査で書物や遺跡に描かれている紋様、彫られた文字などからも特定できる。

しかし、今回の遺跡はスクライアの一族にとって久々の未知の遺跡らしい。

そういった遺跡は未知である分、かなりの危険が伴う。

ゆえに一族の中で一番優秀なユーノにお呼びがかかったわけだ。


「で、引き受けるかな?」


意地悪そうに笑う爺に苦笑するように頭を掻くユーノ。

ユーノは別に遺跡発掘が好きな訳ではない、だが遺跡に眠る時代の知識に興味があるだけ。

………それは好きと言うのでは?

とにかく、ユーノは自身の興味を惹くこの遺跡発掘の仕事を受けたがっていた。


「OK、その頼みを引き受けるよ、場所は?」


こうしてユーノは未知なる遺跡の発掘依頼を引き受けるのであった。

そしてどこかで物語の歯車が静かに動き出す。




















あとがき


どうも三日月です。

大変お待たせしました今回は番外Vの前編をお送りしました。

後編は遺跡編です。

前編は出会いですねww

出しちゃいましたよスカ博士、この話しはジュエル発掘の数ヶ月前の内容です。

最近仕事が忙しくて書く暇が全然無くてww

でも正月に連休が取れそうなので、後編は連休中にあげられるといいな〜ww

新キャラは二人、ミルトとアーネストです。

ミルトはAランクの魔道師、アーネスト爺さんは魔法は得意ではないが陸戦魔道師でいうなら間違いなく

オーバーSランクの化物爺であるww

それでは次回の後編でお会いしましょう。















おまけ


ミルト・スクライアのプロフィール


年齢・9歳

血液型・A

誕生日・6月9日

星座・双子座

3サイズ・秘密

好きなモノ・ココアクッキー

苦手なモノ・干物

特技・あやとり

趣味・編み物、読書












後編おまけはアーネスト爺さんのプロフィールでww














[415] お待ちしていました!!
D, - 2007年12月28日 (金) 16時09分

 時期的に無印とA'sの間でしょうか?
 ユーノの休日って感じですねぇ…でもココでこの男に出会うとは…コレが世界が求めた必然なのか、ジェイルが仕組んだ必然なのか気になる所ですねぇ…
 そしてユグドラシルの更なる機能!AMF内でも魔法が使えるですか…
 でも本来は外でやる事を内側でやるんですからある意味火薬を外で爆発させず、内側で爆発させてる状況ですから色々デメリットがありそうです…
 そしてそして!オリキャラ登場!しかもユーノラブっぽい!!外で新しい後輩(なのは)が出来た事をしったらどうなるか気になります!!!
 後編楽しみにしています!!

[416] そういえば
ミラー - 2007年12月28日 (金) 21時23分

ユーノは本来リンカーコアの成長が遅かったけど地獄の特訓?で人並み以上になったんですよね?
だったら、なのはやフェイト並みの魔力があるはずなのでは?
今のユーノの魔力値はどのくらいなんですか?
教えてください。

今回は本編前の物語ですか。
いったいどれ程の事が起こるか楽しみです!

[417] ユーノの魔力値
こけしねこ - 2007年12月29日 (土) 08時31分

たしか、無印の本編のなかにエイミィがユーノのプロフィールを説明する時に魔力値の平均120万で最大値が2倍以上って言ってましたよ。ちなみになのはは平均127万、フェイトが平均143万だったはずです。

[418] こけしねこさん
ミラー - 2007年12月29日 (土) 16時44分

情報ありがとうございましたm(__)m

そうなるとユーノの基本魔力値はなのはやフェイトよりかなり上だと思うのですがどうなんでしょうか?

なんか生意気な事言ってるような……ャ
気分を悪くされたらすみませんォ

[419] おりゃ〜〜
テンテン - 2007年12月30日 (日) 02時01分

ありゃ?

なのはとフェイトの最大魔力値って

平均値が127万と147万で、最大がその更に三倍でしょ?

ユーノは二倍近くでは?


多分アニメでもそう言っていた気が……




[420] こりゃあ失敬
テンテン - 2007年12月30日 (日) 02時05分


訂正、フェイトの平均は143万でした。

そうするとユーノよりも二人の方が遥かに上では?

だって最大発揮値が二倍と三倍では桁が違うし。


これはアクマで個人の意見なのでどうかはわからないけどww



[421] 多分
ミラー - 2007年12月30日 (日) 13時39分

アニメでユーノはデバイスなしで魔法を使ってたからだと思います。(レイジングハートも起動して無かったし…)
こっちでは自分専用かつ高機能なデバイスを所持しているので三倍にいかなくても二倍よりは上の出力はあると思います。

それに、極端にいえば、十の三倍と二十の二倍では後者の方が上ですし…。

重ね重ね無礼ですが、そういう事はしっかりと決めておいた方がいいと思います。

[422] うむ?
テンテン - 2007年12月30日 (日) 14時44分

確かにそんな感じが……

まあ、現時点ではユーノが上かもしれないが

潜在能力はユーノよりも二人の方が圧倒的に上だと思うし、

本編でもユーノは二人の才覚に戦慄感じてたみたいだし

多分STSには追い抜かれてるんじゃない?

どちらかというと、ここのユーノは器用貧乏というか

足りないものを知識やデバイスでうまく補っている感があるし。

無論、彼も成長するけど、成長速度の比はなのはやフェイトの

方が上だろうしね。

なのはとフェイトが天才型ならここのユーノは秀才&努力型、

クロノと同じタイプだと思う。(だからこそのライバルな訳だし

それに、魔力の大きさはアクマでもデバイスを使用している

時だけだし、そのデバイス自体も欠点があるため、常に使用

出来る代物でもない。

技術的な点だけで言うならユーノは二人より圧倒的に上と読んで

いてそう感じましたが。

結局のところは現時点ではユーノが強い(魔力的な意味でなく)

と結論づけても良いのでは?

長々と申し訳ない。


[423] こにゃにゃちわ〜
ユンケル黄帝液 - 2007年12月30日 (日) 14時53分

おお、なにやら熱い議論が討論されてるww
確かにここのユーノは強いよね〜、でも実力はクロノと
そう大差がないと書いてあった気が……
唯一の強みが独創性の多い魔法みたいだし。
いや、もしかしたらオールラウンダー型なのでは?
なんでもこなせる代わりにこれといった得意なものがないって
タイプ。
そのクセ奥の手を持つ…何気に王道だな〜〜。



[424] 私は待っていた!!
ザンブルグ - 2007年12月30日 (日) 16時38分

更新を首を長くして待っていましたww
今回は番外で、しかも感じからして本編前。
後編が大変楽しみです。
待ち遠しいですが、次回の更新を楽しみにしてます。

[425] それでもやっぱり……
ミラー - 2007年12月30日 (日) 22時11分

StSでオーバーSランクとかいう言葉があったので、AAA+ランクとSランクの間には乗り越えづらい壁のようなものがあるのでは? と思ってしまうのですよ。

……そう思った人、他にもいませんか?

[426] 感想
ガンマ - 2007年12月31日 (月) 02時11分

ミラーさんの言う点は理解できる……が。
以前に書かれていた感想返事の内容によると
ここのユーノは最強であり最弱、最弱で最強という
コンセプトで構築されているそうだ。
おそらくは最強ではあるが、ある意味においては最弱である。
砲撃ならなのはが上、機動ならフェイト、といった感じで
そのキャラの特性に合わせた勝負ではユーノは最弱であるわけで
なら何が最強かと言うと、全てを等しくこなせる点にあると思う
相手のルール内では敵わないが、相手の特徴に合わせた対策を
何通りも用意が出来るのがユーノの強みのはず。
作者がFateネタのおまけを使ってるところを考えるとおそらくは
弓を使う英雄さんのコンセプトを参考にしている気がするなww
とにかく、魔力だけの点だけで言うならユーノがなのはと
フェイト、あとはやてに敵うはずがないと思うぞ。
勝てているのはあくまでもデバイスの恩恵があるからだと思うし
ユーノ自身もなのはやフェイトには才能では敵わないと
思っているみたいだったしな。
何年もかけて辿り着いた領域に一瞬に踏破されたのだから仕方が無い。

幼少の頃から鍛えてきたユーノが魔法を使って一年にも満たない
少女に脅威を感じさせられるまでに追随しているのだから
STS編では魔力は追い抜かれてるだろうな。


[427] はじめまして
シャネル - 2007年12月31日 (月) 02時28分

どうもシャネルと申します。

ユーノSSを求めてここに辿り着き、全部読ませてもらいました
かなり面白かったです。
次回の更新を楽しみにしてますね。



私個人の感想として言わせてもらうと、ここのユーノは
現時点では強いですが、StSでは魔力的な点では抜かれてると
思う。
なのはやフェイトやはやてはStSの時点でオーバーSで、
そのためにリミッターを制限される訳だし。(六課に所属する条件で)
それに何も魔力の高さだけでランクが決まる訳でもなし。
それを言ったらクロノがAAA+なのもおかしいと言う事に
なる。
魔力だけならクロノよりもなのはとフェイトが高いのだから。
ユーノがSに認定されたのは魔力だけでなく、様々な評価を
総合した上でのSランクなんだろうし。
これは私個人の意見ですので、気を悪くしたならすいません。



[428] いや、その…ャ
ミラー - 2007年12月31日 (月) 13時57分

魔力で負けてるのは原作のユーノで、こっちでは魔力の成長が人並み以上になってる訳で…ャ
それになのはもフェイトもデバイスを持っているからあそこまでの魔力が出せる訳で…。
つまり、デバイスによる条件は一応互角なんですよ。
俺は単にユーノの魔力が原作と比較してかなり高くなっているので、現在の基本魔力がなのは達を上回ってしまっているのでは? と思ったからこういう事を書き込んだんです。

[429] 感想返事
三日月 - 2007年12月31日 (月) 15時19分



どうも三日月ですww

感想をありがとう。



Dさま

実は今回は本編の前の話になりますww

楽しんでもらえて何よりです。

後編は今頑張って書いてますんでまた来てください。


ミラーさま

どうも感想をありがとう、ユーノの魔力値はデバイスを使用した

上で120万の最大発揮値が2・5倍の計算になります。

地獄の特訓により人並み以下の成長は人並み以上にはなりました

が、成長の速度ではなのは達が上になります。

原作のユーノと君歩のユーノとの魔力差はCからAとワンランク

差があります。なのはと君歩のユーノとはAからSSのワンランク

差があるんですが。

ただ現時点ではユーノが強い事は確かですww


こけしねこさま

ユーノの魔力値なんて誰も覚えてないと思ってましたが

何気に覚えてくれててありがとっす、少し嬉しかったww


テンテンさま

確かにユーノはクロノと同じ秀才&努力型のタイプですww

なにやら熱い討論が展開されていて今日、久しぶりにネットに

接続したらこの状況に……まあ、ユーノの魔力は一般から見れば

高いが、エース達から見れば当然的な量と言う事でww


ユンケル黄帝液さま

そうっす!!王道っす!!

そう、それは浪漫なのさ


ザンブルグさま

うお!?首が伸びたとな?それは待たせて申し訳ないww

次回の更新をキリンの如く楽しみにしてくださいww


ガンマさま

ギクっつ……な、何のことかな?

某は別にそのような弓さんとは……ごめんなさい!

実はそのとおりなんですww

いや〜よく見ていらっしゃる。

ご想像の通りユーノはStSには魔力の点では抜かれる予定です


シャネルさま

ビバっつ!!ようこそww

楽しんでもらえて何よりですww

ぜひともまた来てくださいね。


以上が感想の返事でした。

それではまた次回の話でお会いしましょうww




[430]
こけしねこ - 2007年12月31日 (月) 17時02分

うはっ。新作できてるかな?と思い来てみたら、なにやらちょっとした討論になってる!!!。自分がユーノの魔力の最大値のことは書いてもなのは達の魔力の最大値を書かなかったら話がずれちゃいましたね。説明不足でした。とりあえずこれからも期待しています。

[456] 期待してます
MASA - 2008年01月18日 (金) 21時49分

なのは系のssではかなりツボにはまりました!

面白いですねー。ちょくちょくチェックしに来ます。

頑張ってください!

ユーノのsts編が見てみたいですね〜。

[474] 三日月さ〜ん
ミラー - 2008年02月05日 (火) 11時54分

更新が止まっているようですが何かあったのですか?
もし何もなければ早く次の話を読みたいです。
それでは、また。



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