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最終投稿:2024年11月24日 (日) 18時58分

[298] 魔法少女リリカルなのはD.C.(リリカルなのはXD.C.) 第二話
冬樹 - 2007年12月02日 (日) 19時15分


「はぁ〜」


現在三時間目【数学】の時間だ
俺は、中年の男性で少しハゲた先生の言葉を軽く受け流す
基本的に大学卒業までの学力は既に持っておりハッキリ言って高校にも通いたくなかったのだが

『お兄ちゃんと一緒に学校に行きたいな〜』

とことりに上目遣いでせがまれ仕方がなく入学したが、ハッキリ言って暇だ


【暇だ、暇だ、暇だ
クラス暇だから結界でも張って魔法の訓練でもするか?】
『マスター……、たまには真面目に授業を受けたらどうですか?』
【こんな、簡単な授業を真剣に受けるのがバカらしい】
『はぁ〜、全くマスターは……』


ここ最近戦闘らしき戦闘もしてないから、勘が鈍ってないか心配だ
真剣に明日位にも結界を張って魔法の訓練でもするか…

――ブォン

そうそう、こんな感じに結界を張って……って
何故結界が!
とりあえず、教室の窓から飛行魔法を使い外に出て周りを観察しながら屋上まで上がる


「なぁ、一つ聞いて良いか?相棒」
『はい、何ですか?』
「アレって、何?」


屋屋上の給水塔の上に着地し、運動場の方をチラッと見ると
運動場真ん中に、数百はいるであろう何かが浮遊していた。


『新種の座薬ではないでしょうか』
「………いや、100%違うから
りあえず威嚇射撃を一発お見舞いしてやるか」


下にいる新種の座薬モドキに右手を向ける

「アクセルシューター………シュート!」

右手から出たスフィアから、30個の光の弾が高速で打ち出され座薬モドキに迫まる
しかし光の弾は、座薬モドキに当たる寸前で発生した変なフィールドに阻まれ、消滅していく


「………へぇ〜、AMF標準装備か」
『となると、アレはクロノ提督が言っていたガジェット・ドローンと呼ばれる機械兵器だと思われますが』
「なるほど、ここに来るときにミゼットから預かったこの赤い石ッコロは例のロストロギア【レリック】と言う訳か」
『そうですね
しかし、あのお方達もマスターを何だと思ってるいるのでしょうか?』
「多分便利屋か安全な金庫じゃないか?
ミゼットからあれこれ100以上のロストロギアを預かってるし……」
『確かに私の貯蔵タンクの1/3は預かり物ですから
特にミゼット様を入れた三提督から預かり物が殆んどです』
「全くあの老人会共め人使いが荒いったらありゃしない」


とても、戦闘中とは思えない世間話をクラスと楽しんでいると、ガジェット達が一斉に襲いかかってくる


「まぁ、AMFでも、普通に倒せるには倒せるが……
本気を見せるのは癪だし
少し手を抜きますか。クラス、出陣だ、ただしBJ要らない」
『了解、Set up』


ピアスだったクラスは直ぐ様一般的に西洋剣と呼ばれる部類の形に変化し

『カードリッジリロード』

クラスの柄の部分から聞き馴れたマガジンの装填音が一つ響き
剣の周りに蒼いオーラが包み込む



「いくぞ,
―――我流剣 一ノ太刀 真空連撃斬り」



足に力を入れて踏み込み両手で持っていたクラスを縦に振り下ろす
クラスの周囲を纏っていた蒼いオーラが刃の形になりながらその数を増やし
向かってくるガジェット達を斬り刻む頃には100前後になっていた
今の斬撃により、90機以上のガジェットが大破し
残りのガジェットも殆んどが中破、その他約七機が無傷と中々無惨な結果になっている
ガジェット達の爆発によって起きた砂嵐が収まる前に動ける残りの何機かは、砂嵐を煙幕代わりにしてこちらに向かってくる


「あ〜、やっぱり数機は残るか〜
やっぱり、この技は対複数戦だとキレが落ちてどうも駄目だな」
『AMFのフィールドに囲まれると
かなり、厄介なので少し本気を出しましょう』
「フィールド内に入っても全然問題はないんだが、……ムダに体力と魔力を使ったら腹が減る
今俺はかなり腹が減ってるからな」
『全くマスターは相変わらずですね』


クラスの言葉を聞きながら向かってくるガジェットに対して、次の魔法を唱え始める


「光の精よ、闇を撃ち抜く力を我が剣に!!
我が剣の力においてその光で全てに救いを与えよ……
くらえ、終焉の閃光!!」


この魔法は俺が良く使っている中級砲撃魔法の一つだ
唱え終えてると、クラスの前に光り輝くバレーボール並の球体が出現しており
それにクラスを振り下ろすと強烈な光を放ち
その瞬間光の球は数倍に膨れ上がり、砲弾のように地面に迫っていき
こちらに向かって突進してくるガジェットを次々と飲み込んで行く
舞い上がった砂塵が消えると、そこにはガジェット達の姿はなく、運動場丸ごとが大きなクレータになって残っていた


『お見事です。しかし、あいも変わらず無駄に効果範囲が広いですけどね……』
「そうか?まぁ、そんな事よりコレって本局に申請したら給料に入らないかね〜?」
『恐らく残業に入りますから少しは出ると思いますよ
いや、しかし現在長期休暇中ですし……』
「まぁ無理なときはミゼットに申請するか」
『ああ、それは良いアイディアですね! 
あの方達なら何とか出来そうですし
いざとなればポケットマネーから頂きましょう』
「あぁ、とりあえず……
これの後処理をどうするかだが……」


運動場のクレータもそうだが、その周りに散乱しているガジェット達の破片をどうするか


「それは私達がしておくよ」


急に聞こえた声に直ぐ様後ろを振り向く
そこには、俺が良く知る白いBJを着た
俺の恋人がニッコリと笑顔で立っていた


「な、なのは……
どうして、ここにいるんだ……」
「仕事だよ
あ!この後学校が終わってからで良いからお話を聞きたいから一旦アースラに来てくれってクロノ君が言ってたよ
その後私も少しお話があるんだけど……良いかな……」


前半の方は普通に淡々と話しているが
後半になると今までに聞いたことがないほど、気弱な声で訪ねてくる


「あぁ、別に構わないぞ」
「うん。ありがとう」


ほがらかで可愛いらしい、心からの笑顔で俺にお礼を言う


『何なら今から行けばどうですか?
どうせ、授業を真面目に聞く気が全くないですし』
「やめとく
それを聞いて怒る、ことりが容易に想像出来るから」


クラスの助言を軽く否定し
屋上の出口に向かう


「じゃあ、なのは
三時位に屋上までお迎え宜しく」


そう言い残し屋上を去って行った



〈後書き〉

 こんにちわ、冬樹です。
自分で書いてて思いますが……

前回より質落ちてね


まぁ、前回に追いついて、抜ける様に頑張ります。

さて、親衛隊長ゼンザイ様、sin様
感想ありがとうございました。
親衛隊長ゼンザイ様の質問(?)ですが
丁度いいのでそれを含めての主人公の紹介をしておきます。

名前 咸星 霧弌

(ミナボシ キリヒト) 男性

所属 時空管理局本局武装隊第一特殊部隊『セイバー』隊隊長
兼聖王協会騎士

使用魔法:ミッド式・ベルカ式の併用
基本的に全ての間合いから攻撃出来るが
本人は接近戦が好きらしい

使用デバイスT:『クラウ・ソウス』
備考:西洋剣型のインテリジェントデバイス普段は常に鞘をしたままの状態

主人である霧弌とは良く会話する為
周りから本当にデバイスなのか疑われる程一応男性
口調は至って普通で基本的に日本語で話す
霧弌からは『クラス』と呼ばれている

能力

霧弌か一部関係者のみしか起動させる事が出来ない

鞘から剣を抜くと剣が輝き始め魔力を増幅させ振り降ろされる一撃からは誰も逃れる事が出来ない

伝説の神剣を元に作り上げた為能力もそれに由来しているらしい

使用デバイスU:『グングニル』
備考:槍型のインテリジェントデバイス
霧弌は本来使う気が全くないデバイスだが時たま思い付いたら使う
何故か関西弁で会話をする中身の人格は一応女性らしい
北欧神話の軍神オーディンが使っていた槍を再現したらしいが…

現在持ち主募集中

備考

良く思い付きで行動し周りの人々(主にクロノとカリム)に迷惑をかける
しかし、実力は管理局で片手の指に入る程の実力者で現在管理局に四名しか居ないランク『SSS』のうちの一人
周りから『剣聖』や『ソードダンサー』等と呼ばれている程

現在恋人のなのはを怒らせて逃走中
それでその逃走先に選ばれたのが
実の妹(ことり)がおり親戚の家でもある初音島の白河邸で居候生活をしている

現在は高校二年。つまり、17歳(なのは達も同じ歳)
ユーノとは親友と呼べる仲でだからこそ、初音島にいることを教えており
よく、連絡を取り合っている

その為ミッド地上にある家(かなり大きい武家屋敷)の管理を任せている
逃亡生活もアレコレもう、一ヶ月に突入しようとしている

外見は十人中十三人がカッコいいと言うだろう
普段着は姉貴分のエィミィ(普段は、姉さんと呼ぶ)がチョイスした服を基本的に着る
(理由:自分に似合う服を選んでくれるから)

ここ最近、暦とチェスをしてなぶり殺しにする事を楽しんでいる


一応これが主人公の紹介です
名前は、かなり読みにくいですね……
だって、たまたま携帯で調べた名前がこれだったんです。

後ことりの旧姓は、咸星 ことりだった訳です。
では、今回の後書きはこれまで

では、また次回(あればですが)



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