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最終投稿:2024年11月24日 (日) 18時23分

[267] 魔法少女リリカルなのはD.C.(リリカルなのはXD.C.を予定) 第1話
冬樹 - 2007年11月28日 (水) 22時39分

その時、世界は白黒で出来ていた
両親を無くし、まだ、八歳の妹を親戚の家に預けながら管理局で働く生活
俺と同じ歳の子達は今頃友達と遊んでいるのだろうか…
でも、俺は大人相手に魔法を使い戦い方を教わっている
時には、命がけの戦いもある


そんな、生活を続けていたある日
いつも通り模擬戦をする
ただ、いつもと違う事があった
俺と同じ歳の白いバリアジャケットを着た女の子をパートナーにしての模擬戦だと言う
正直したくなかった
足手まといを抱えながらの戦いをする事程嫌な物はなく
また、助け合い等はヘドが出るほどムカツいた
だから、その少女に

「適当にそこら辺にいろ
敵は全部俺が倒す」

そう言い残し敵に向かって走っていった
敵はニ十人程いたが正直雑魚ばっかりで口ダケの大人
それを見ると更にムカツいた
四方八方から来る魔法弾の雨を全て避け一人ずつ斬っていく
勿論、模擬戦だから殺してはいないし
大体攻撃全てに非殺傷設定が施されている為殺す事など出来る筈がない
五人を倒した辺りで敵は伏兵がいたのか
攻撃の数が少し増えた感じがした
避けることが出来ないので使いたく無かった防御魔法を使おうとしたその時
後ろから砲撃魔法が現れ敵の魔法弾をのみ込んだ
後ろから先程の少女の声で
「私が援護するから」っと
俺はあの砲撃をみた後で援護と言う言葉を聞き思わず笑顔が溢れる

「コントロールを間違えて俺に当てるなよ」

珍しく冗談等を言ってしまう

「当てないよ〜」

なんか泣きそうな声で言っていたがそれを完璧に無視し

「少女、名前は?
名前も知らないパートナーなんていないからな」
「高町なのは、『なのは』って呼んで。君は?」
「なのは…か良い名前だ…
俺の名前は咸星霧弌だ
霧弌と呼んでくれ」

その時世界は色を取り戻した





ピピピピピピピ…

「ん…んんぅぅ……」

ピピピピピピピ…
うるさい…わかったわかった、起きるから止まれ……
くぅ〜…まだ眠い…もう少し後二時間程寝かしてくれ
にしても……懐かしい夢を見た物だ…
やれやれ、どうして今更あの時の夢を見るかな……まさか、なのはが……
まさかな、ユーノ以外この場所は知らない筈だし
とりあえず、二度寝を楽しみますか
もう一回布団を被り直しベットに寝転がる
しばらく、すると部屋の扉が開き赤毛の少女が現れて

「お兄ちゃん、起きて下さい」
「いやだ、眠い、後二時間は寝る」
「ダメですよ
学校に行かなきゃ、それにもう朝御飯出来てますから」

ことりに掛け布団を捲られる

「ことり、最近暦さんに似てきたぞ
兄さん悲しいぞ、可愛い妹が狂暴になって」
「お姉ちゃんが聞いたら怒りますよ
では、着替えて下に来て下さいね」

そう言い残しさっさと部屋を出る
仕方がないのですぐに学生服に着替えて洗面場で顔を洗い、リビングに向かう途中

「おはよう、霧弌」
「あぁ、おはよう暦さん
もう、仕事に行くの?」
「あぁ、今日二人の転校生が来るらしくてな
朝から会議だそうだ」

まったく、と言いながら玄関に向かって行く
それを見ながらリビングに向かう歩を速めた





<リビング>


朝食も終わりゆっくりコーヒーを飲んでいると

「お兄ちゃん、さっ、学校に行きましょう」
「ちょっと、待て」
「なんですか?」
「まだ、早いだろ」

俺はテレビに写し出されている時間を指差しながら言った
時刻は七時半、これでは始業より三十分も早く学校に着いてしまう

「だって、今日は中央委員の集まりがあるんですよ」
「それは、ご苦労様、いってらっしゃい」

後ろにいることりに向かって頭の上から手を振る

「何年か振りに会いに来たお兄ちゃんは私と一緒に登校したくないんですね」
「……うぅ。わかった、わかった一緒に登校するから
あまり、その事を言うな」

母へ
あなたの娘は大分強くなりました…
嫌な意味で





<通学路>


舞い散る桜の花びらを全身に受けながら、並木道をことりと並んで歩く
なに気ない雑談をしながら、上を向くと相変わらず桜の花びらは風にのって、ひらひらと舞っていた

「しかし、一年中咲いてる桜ってのも、変わってるよな……」

今は2月の後半、普通はまだ桜の季節ではない
しかし、ここ初音島の桜は枯れていない
この島の人々には当たり前になってしまっているけど、普通に考えたら、かなり変だ

「私は好きですよ〜、綺麗ですし」
「まあ、確かにそうだな、けど掃除が大変だろ税金の無駄遣いでもある」
「もう、風情がないですね〜」

確かに風情もへったくれも無いかもしれないが、その桜の花の掃除をするための費用があれば、もっとこの国を良くするべきだとミッドにいた俺は思う
――ゾクッ
突然、背中に異様な殺気を感じた……
おそらくその殺気の正体は近くにいる風見学園の男子生徒からだろう。
ことりは『風見学園のアイドル』と呼ばれていてファンクラブまで存在するほどの人気を誇っているらしい(暦さん談)
そのため、この殺意もまぁ、当然ちゃ当然だ
まぁ、ことりを彼女にしたければ、まず俺と暦さんを納得させなきゃならんが
その時は、勿論デバイスありの本気の一撃を喰らわせてるが……

『マスター、そんな事の為に俺を使わないでくれ』

頭に響く俺の相棒の声
俺のインテリジェントデバイス『クラウ・ソウス』
俺は『クラス』と呼んでいる
現在は待機状態で右のイアリングになっている

何を言うか、我が大切な妹の夫になるん奴だぞ
俺の攻撃位軽く防がなければ話にならん
今なら士郎さんと恭也さんの気持ちが良くわかる

『マスターあなたは、何時からシスコンになってしまったのですが』

う〜ん
ことりと再会した時位から

『このシスコン〜』

クラスの叫びが頭に響く

「どうしたの?、お兄ちゃん
さっきからボーッと歩いてるけど危ないよ」
「あぁ、スマン。少し考え事をしていてな」
「ふぅ〜ん?なら良いですけど」

そう言いまた、歩き始める
俺には非日常で他人とっては日常の騒がしい日々が
更に騒がしくなる出来事が起きてしまう事を俺は知らなかった



〈後書き〉

 こんにちわ、冬樹と申します。
どうでしたか?感想の他に意見などを貰えたら嬉しいです。
 感想などがあれば、また続きを書きますので次回があればまた、お会いしましょう。
 では、次回


[271] あぅ・・・主人公の名前の読み方が分かんない・・・
親衛隊長ゼンザイ - 2007年11月29日 (木) 02時58分

珍しいクロスですねw

更新楽しみにしておきます。

[273]
Sin - 2007年11月29日 (木) 11時31分

DCとのクロスは確かに珍しい。
しかもことりの兄と来た。
頑張って完結させてください



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