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最終投稿:2024年03月29日 (金) 09時52分

[166] 君と歩む物語 第十話 (リリカルなのは×ユーノ憑依) 
三日月 - 2007年11月17日 (土) 17時40分







時空の庭園に辿り着いて俺達が最初に見たものは無数に転がる魔道機兵の残骸だった。


「ひゅう、流石クロノ、AAA+は伊達じゃないか」


転がっている残骸を観察してみると、核を精確に撃ち抜いている。

並みの錬度じゃ出来ない鮮やかな手並みだ。

経験と実力だけならなのはとフェイトより圧倒的に上だな。

俺の場合だと撃ち抜くどころか粉々に吹き飛ばすって形になる。


「クロノくんはもう先かな?」

「ああ、そうだな…とっとと追いかけるぞ」


俺はなのはに視線だけを向け走り出す。なのはもすぐに追いかけてくる。

しばらく通路を進むとクロノが複数の魔道機兵と戦っていた。

囲まれてはいるが、その表情に焦りの色は無く、冷静に状況を把握し敵の攻撃を華麗に避けている。

その光景を見たなのはは足を止め、レイジング・ハートを構えて魔方陣を展開した。


「クロノくん!伏せて!!」


なのはが魔方陣を展開していた時点でこちらに気づいていたクロノはタイミングを合わせてしゃがみこむ。

その頭上をギリギリ通過していくなのはの魔力弾。

そしてなのはのアクセル・シューターがクロノを囲んでいた魔道機兵を一瞬で撃ち抜いた。

おそらく積んでいった経験が今になって形になっている証拠だ。

やれやれ、追い抜かれるのはそう遠くない未来だな(苦笑)

俺の考えと同じように考えていたのか同意の苦笑を浮かべるクロノ。


「君達か、遅かったな」

「悪りいな、遅れたわ」


お互いの顔を見て、笑いあう俺とクロノ。

きっと、こいつは俺達が来るのを分かっていたんだ。

だから迷い無く進んでいた。俺はクロノと拳を合わせて、指示を聞いた。












どうにか先行していたクロノに追いつき、俺となのはは時空の庭園の駆動炉の封印を任された。

駆動炉に向かう途中に何度も交戦した。その度になのはの動きはどんどん研ぎ澄まされていく。

戦いにおいての才能はもしかしたら最高ランクなのかも知れない。まあ、物語の中心人物だしな。

しかし何というか数が多い、あちこちの通路から有象無象に現れては俺達に襲い掛かってくる。

後から来たアルフのおかげでどうにか戦況が有利に傾いたが、それでも不利なままだ。

時間もそうそうかけていられない。

あまり無駄に魔力の消費は避けたいのだが、そうも言ってはいられないか。


「ユグドラシル、セット!バスターモード」

『set、グングニル・キャノン』

「『打ち貫け、必中の閃光』」


ユグドラシルから放たれた緑光の閃槍が魔導機兵を次々と打ち砕いていく。

クロノのスティンガー・スナイプと比べれば精密さに欠けるが、威力だけならSS+はある。

ただし非殺傷モードとして使えないのと燃費が悪いのが欠点だけど。

いいだろ!もともと攻性魔法とは相性が悪いんだから、使うとなれば手加減なんて器用な真似が

出来るか。

人間相手じゃなければ使う機会なんてそうそうないしな、うん、修行して非殺傷モードを使えるように

しとこう。人間相手に使えない攻性魔法の使い手なんて物騒以外何者でもない。


「おし、ここら一帯は制圧したな、先に進むぞ」

「うん」

「あいよ」


ここで俺は気づいていた、なのはの後方に隠れていた魔導機兵の事に。

だけどあえて放置した、彼女が来るのを信じていたから。

柱の影から飛び出る魔道機兵、真っ直ぐになのはに目掛けて飛んでいく。


「!?なのは危ない」

「え?」


アルフが先に気づいたが、もう遅い。魔導機兵がなのはの目前に迫っていた。

その時、上空の方から雷光が降ってきた。

ここ最近になってよく感じることになった魔力だ。そうとても心地よい真っ直ぐな魔力。


『サンダー・レイジ』


強力な雷撃が魔導機兵を焼き砕いていく。

なのはの視線は既に上空に向けられている。そこには雷光纏う戦乙女がいた。

金糸の髪が流れるようにたなびき、その瞳には迷いの無い輝きが見て取れた。

その瞳に俺は安堵の笑みを浮かべた。


「フェイトちゃん!?」

「フェイト!?」


なのはとアルフの嬉しそうな声が重なった。

そしてゆっくりと俺達の側まで降りてくるフェイト。その視線は俺に向いている。

その視線に答えるように俺も笑みを浮かべフェイトに歩み寄った。


「よう、遅かったな。どうやら決めたようだな………顔に迷いが無くなった」

「はい、私は…私の物語を始めようと思います」

「ん、そっか」


その言葉に俺は小さく頷き、フェイトの頭を優しく撫でた。やはり彼女は強い。

心もその思いの在り方も……俺も見習わないとな。

ん?なんだ顔が少し赤いな。風邪か?

ふと、視線を感じそちらに向けると、そこには目元を暗くし無表情に俺を見つめているなのはがいた。

何というか背筋が一瞬だが冷えた何かが過ぎった……気がした。


「ん?どうかしたのかなのは?」

「む〜〜、なんでもないよ」


俺の言葉に目元から喰らい影を消し、頬を膨らませてプイっと顔を背けるなのは。

なんでもないなら、何故むくれる?これだから女心は分からんと寝ぼけた事を考えるユーノ。

実は彼は鈍感である。それは生前…前世の時から受け継いでいる鈍さだ。

もとより前世の時は恋や愛など無縁な日々を過ごしてきた彼にとって他人のことならず自身に

寄せられる好意にはとことん疎く、現在でさえ数々の好意を受けてきたが本人が気づかずにいたため

不発に終わった恋が多い、前世なら東大合格のエリートサラリーマン、現在なら神童やら天才やらと

謳われるスクライアきっての高位魔導師兼考古学者、そんな彼がモテないはずがないのだ。

本人による自身への過小評価などの理由で自分がモテるとは思っていないのである。

その結果、生前も今も彼は恋愛を経験したことが無いという状態が続いているのであった。

俗にこれを朴念仁と呼ぶべきだろうか。














そして途中までフェイト達と進み、なのはと俺は駆動炉。

フェイトとアルフはプレシアの元へと二手に分かれた。

………終わりが近いな。














駆動炉には沢山の魔道機兵が俺達を待ち受けていた。

その種類もここまで会ってきた奴らの色違いもいた。

亜種と呼ぶべきか?実にカラフルで豊富に種類が揃っている。

さて、ここはなのはの魔力の温存を考えれば俺が気張るところだな。

なのはには駆動炉の封印する仕事がある。俺は手に握ったデバイス・ユグドラシルをより強く握った。

それに少しは格好をつけないとな。


「俺が盾になってやるから、なのはは駆動炉の封印をしろ」


俺の言葉に力強い笑みを浮かべて頷いた。


「うん、任せて」


その返事に満足した俺は不敵な笑みを浮かべ、ユグドラシルを構えた。

ユグドラシルも俺の魔力と意気込みに反応し輝きを増している。

調子は抜群、むしろ絶好調だ。

………成る程、お前も格好つけたい訳か。よし!一丁やってやるか!!


「おし、いい返事だ…全力全開で片付けるぞ!!」


俺は手に持ったユグドラシルにありったけの魔力を込めて敵を打ち倒すために魔法陣を展開した。






















あとがき

どうも三日月です。

ふと、更新日を見てみると結構なペースで書いてるのが分かりますねww

もう少し更新に時間をかければ長くなるかな?まあ、とにかくこれからも頑張って書きますんで。

どうぞよろしくですww

ではではまたお会いましょう。













おまけ

Fate風 ステータス表

真名・アルフ

属性 中立・善

筋力A+     敏捷B

魔力B      宝具??

耐久B     対魔力B

幸運B

技能 魔法(B+)、格闘戦(B)、連携(A)

    精神リンク(A)

宝具 特になし

狼を素体にしたフェイトの使い魔、使い魔としては高レベルである。

フェイトとの相性は当然抜群だ。

二人の連携はなかなか強力、並みの魔道師なら軽く一蹴するだろう。

狼形体と人型形体を分けて使えるのも強みの一つだ。






次は少し早いけどAs編でww







[167] なのはが…
D, - 2007年11月17日 (土) 21時30分

 フェイトとのいい感じなユーノに無自覚に嫉妬しているなのは…
 微妙に『頭冷やそうか…』てな台詞が流れそうな表情で見てるのが怖いですねぇ…
 まぁフェイトもフェイトで自分の感情を理解してないですから…
 でも言ってしまえば、精神的成熟が早い女子とは言え、9歳ですからねぇ…
 StSになったらどうなるか楽しみです!!

[168] 感想
落陽 - 2007年11月17日 (土) 21時34分

どうも、落陽です。
いつも楽しく読ませてもらっています。

ユーノメイン系を探しつつ、ここに辿りつきましたが――

凄くいいっすよ!!

憑依ですが、それでもユーノ君メインだから許す(ォィ


それにしても思いましたが、

>目元を暗くし無表情に俺を見つめているなのはがいた。

こええぇぇぇぇぇぇ!!

あのなのはさん? 嫉妬は分かりますが、もの凄く怖いですよ?(汗

さてさて、もうすぐ無印終了のようですが、どのようなラストを迎えるか楽しみです。

[169] はやっ
イリス - 2007年11月17日 (土) 22時06分

どもイリスです。

三日月さんの作品は楽しく読ませてもらってます。
クロノとユーノが何気に仲がいい作品ってあまり見ることがなかったので新鮮です。(私が見てないだけかもしれませんが)

洛陽さんも言ってましたが

>目元を暗くし無表情に俺を見つめているなのはがいた。

こわ!ww
そしてこの作品のなのは黒化(魔王化)は早いのか?w

あと三日月さん・・・更新はやいですねぇしかもテンポよくてとても楽しいです。つか気がついたらもう無印ラストですねw

では次も楽しみに待ってます。

[171]
エビフライ - 2007年11月18日 (日) 02時30分

>ふと、視線を感じそちらに向けると、そこには目元を暗くし無表情に俺を見つめているなのはがいた。
冥王様降臨フラグが立ちましたねw
これは降臨する時期が前倒しになるかもしれないw


[172] 感想返事
三日月 - 2007年11月18日 (日) 10時12分

感想ありがとうっす。どうも三日月です。
Dさん、落陽さん、イリスさん、エビフライさん。
うむ、私も魔王や冥王ネタは好きですが…使うかどうかは
ヒミツです。
…………使うんだろうな〜〜多分。
まあ、女の子は皆早熟ともいえますしねww
面白いと思ってもらえれば三日月にとって最高の活力になります。
次の題材はなのはストリップする(注・冗談です)
では次の話でお会いしましょうww

















少し話そうか?(え、俺っすか!?)

きゃあああ!!




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