無料で掲示板を作ろう  この掲示板をサポートする

投稿掲示板

ホームページへ戻る

最終投稿:2018年10月16日 (火) 12時18分

[614] 君と歩む物語 外伝 マイ・フレンド
三日月 - 2008年04月02日 (水) 12時46分



世界はいつだってこんなはずじゃなかったばっかりだ。―――クロノ・ハラオウンは仕事で疲れた身体を

自宅のソファーに座り込んで休めながらぼうっと考えていた。

時空管理局、それは様々な次元世界を管理し犯罪を取り締まる組織である。

クロノはその組織に所属する執務官だ。

同僚や知り合いにはよくエリートとか言われるが、クロノとしては努力の結果だと思っている。

しかしここ最近思うことがある。それは時空管理局が抱える問題の一つ。

慢性的な人手不足、全次元を巡航し犯罪を取り締まるには人手が必要である。

だが現に人手不足なのだ。年々犯罪が増加しつつある中、人手不足はかなり厳しい。

そのため優秀な者やエリートなんて呼ばれる者は比較的に忙しい。

要するに人手が無いのでお前が処理しておけという意味だ。毎日毎日仕事仕事の連続。

おかげでたまにしか自宅に戻ってこれない。

そして先日ようやく休暇届けが受理された。正直それを聞いた時はほっと胸を撫で下ろしたものだ。

それは久しぶりの休暇だった。

その久しぶりの休暇を自宅にてどう過ごそうかを考えていたところにユーノから

連絡を受けたのだ。

なんでも友人に会いに行くからクロノも一緒に来ないかとの誘いだった。

行き先は自然が豊かな辺境世界で、一応日帰り。仕事疲れで荒んだ状態にはいいストレス解消になる

とのことだ。

たまにはそういう休暇の過ごし方もいいかなと思い了承の返事を返す。

それが僕クロノ・ハラオウンが知ることになるユーノの交友関係の一部である。






























ユーノに誘われ私服姿でその世界に来たクロノ。

そこは確かに自然豊かな世界だった。燦々と輝く太陽。

吹きつける風はどこまでも心地よく疲れた心身を癒してくれる。

空は青く澄み渡り、地上には広大なまでに続く密林が茂っていた。

たまに不可思議な鳴き声が聞こえるがユーノが言うにはこの世界にしかいない珍しい鳥だそうだ。

しかし鳥の鳴き声にしては変だ。

『グゲゲェ〜〜、ゴゲェゲェ〜〜』なんて絶対に鳥の鳴き声じゃないだろう。

確かに自然豊かだ、だが人の文明が一切感じられない世界だとは思わなかった。私服じゃなくてちゃんと

した服で来るべきだったとクロノは後悔する。

何が悲しくてこんな密林を街に出かけるような私服で闊歩せねばならないのだろう。

ちなみにユーノは野外活動しやすい服装だ。こういった場所なら最初から言って欲しい。

道の無い道を歩きながら現在、ユーノの友人とやらがいる場所を目指して進む。

鬱蒼とした密林が覆い茂っていて歩くだけでも一苦労だ。


「なあ、君の友人はこんな辺鄙な場所に住んでいるのか?」

「ああ、あいつは人嫌いでね。こういった場所の方が住みやすいみたいだ」

「って人嫌いなのに僕を連れて行ってもいいのかよ」

「本人は気にしないさ、クロノなら問題は無い」


ユーノはそう言うと目の前の枝を払う。

その顔には久々の友人に会うのが楽しみなのか笑みが浮かんでいる。

一体どんな人物なのだろうか?考えてみればユーノの交友関係は結構幅広い。

管理外世界、管轄世界問わずに交流を持っている。

ふと自分達がいる場所に影が差す。

上を見上げると馬鹿でかい巨鳥が大空を舞っている。

全身を鮮やかな紅玉色に染まった二十メートルを越える巨大な鳥だ。


「あれはレッド・ブレイブって鳥だ、肉食でこの世界での食物連鎖の上位にいる魔鳥」

「何というか辺境と言うより秘境だな。あんな鳥が生息しているくらいだし」


その後、色々な魔獣やら希少な植物やらをユーノの解説を聞きながら先を進んむ。

さながら動物園兼植物園だ。

しばらく深い密林を進むと密林が途切れ大きな崖に辿り着く。

崖は深く地の底まで、まるで奈落を連想させるような深さだ。


「君の知り合いはここで暮らしてるのか?」

「いや、この崖底の途中に空洞の入り口があってな、その先にいる」


飛行魔法で二時間ほど下降すると確かに大きな横穴が開いている。

それは数千万メートルを越える巨大な横穴。ってか横穴?と思うが横穴なのだろう。

無数に生えた蔦が生い茂り遠目からでは分かり難かった。

蔦を避けるように横穴の中に入る、中は思ったより明るい。

空洞内の壁には光る苔がびっしりと生え、辺りを照らしていた。

足元には清水が湧き出ているのか横穴の入り口に流れている。


「しかしまあ本当に君の知り合いは変わったとこに住んでるな」

「まあな」


長い長い洞窟をしばらく歩いていくと入り口が見えてくる。

穏やかで心地よい風がその入り口から吹いてくる、その風には爽やかな柑橘系の香りが僅かに混じった感じだ。

その香りにクロノはここまでに来るのに疲れた疲労が和らいだ気がした。

入り口の先は広大な地下空洞が広がっていた。地下空洞には様々な花々が咲き乱れ、天蓋には亀裂が

走っているのかそこから光が洩れるように差し込んでいる。

静謐さを湛えた空間、その中心には巨大な……とても巨大な竜が眠っていた。

綺麗な花々に囲まれ穏やかに眠る鈍く輝く灰色の鱗を持つ竜。

その姿にクロノは息をするのを忘れるくらいに見惚れた。





















灰色の竜が眠る場所まで近づくと、こちらの存在に気づいたのか竜が眠りから眼を覚ました。

近くで見ると改めて大きいと感じた、管理局の戦闘艦よりも巨大なのだ。

大体アースラの大きさがそのまま目の前の灰色の竜の瞳くらいの大きさだ。

想像を絶するような大きさ。だが、その瞳には穏やかな光が湛えている。

その灰色の竜にユーノは怯え一つ見せずに歩み寄る。後ろから見てるとユーノが砂粒にしか見えない。


「久しぶりだなグラスフィーブ」

『ああ、久しいなユーノ』


地鳴りのような声に辺りがかすかに揺れる。

それは久しぶりに会う友との再会。

ユーノは楽しげに竜に語りかける。


「と言ってもグラスフィーブからすれば昨日今日の感覚だろ?」

『そうでもないさ、だが月日の流れが普通より早く感じるのは否定はせぬがな』

「あれか?ちょっと寝て起きたら大きくなっていたって奴」

『クク、まあそんなとこだ……ところでお前の側にいる者は?』


灰色の竜の瞳がクロノに向く。見られるだけでもかなりの威圧感を感じる。

それはまるで灰色の竜が越えてきた年月そのものの様だ。

だが目には嫌悪の色は感じられなかった。

確か人嫌いだと聞いたが。

何かあったのだろうか?


「ああ、こいつは俺のダチ…親友でなクロノって言うんだ」

「クロノ・ハラオウンだ、宜しく」

『ふむ、我はグラスフィーブ、見ての通り老いた竜だよ』


老いた?見た感じ若々しく見えるが、とは言えクロノには竜の若い老いたの区別などつかないが。

圧倒的な威圧感に息が詰まりそうだが、話し難い相手ではなさそうだ。

まさかユーノの知り合いが竜だとは思わなかったが。


「グラスフィーブは古竜…エンシェント・ドラゴンと呼ばれる竜でね、かなり長生きしている竜だ」

「古竜?」

「古竜ってのは長い年月を生きた竜の総称、他にも若い方になるけどとある召喚部族の守護竜である
黒竜も古竜に分類される、例外になるが大型の古代虫の中にも古竜に分類されるものもいるな」


要するに長い年月を越えた竜は古竜と呼ばれる。

アルザスに古くから住む黒竜も虫達の王にて白甲を纏う古代虫もかなりの年月を越えている。

しかし、それでも年齢層では若い方に分類されるのだ。


「ちなみにグラスフィーブは兆単位で生きてる古竜でこの辺境世界の守護竜だった存在だよ」


黒竜や虫王もせいぜい数千万〜億単位の古竜。

グラスフィーブが老齢なら彼らはまだまだ若者だ。


「何というかスケールが違うな」


これだけの存在が次元世界を闊歩したらえらい事になるだろう。


『何、心配するな、我はこの地に縛られし竜。他の世界に干渉するつもりは無い』


そうグラスフィーブはこの世界に縛られている。

この世界はかって高度な文明が存在していた。今ではその欠片は地下深くに眠っているが。

それでも遥か太古の時代に成された契約がグラスフィーブを今でもここに縛り付けている。
























日が暮れるまでユーノとクロノは古竜グラスフィーブとのとの会話に華を咲かせていた。

遥か昔の魔法体系や歴史、技術の形や古竜自身が越えてきた時間での中に起きた出来事を心行くまで

聞く。

逆にユーノやクロノもまた自身の出来事を目の前の古竜に話す。

その話を聞きながら古竜は楽しげに笑う。

古竜にとって誰かと話すという行為は本当に久しぶりなのだ。

ユーノに初めて出会うまでは長い時を孤独に生きてきただけ、だからこそこの触れ合いは古竜にとって最高に

楽しい一時だった。


「さて、そろそろ帰るよ」

「そうだな、もう日も暮れてきた」

『ふむ、名残惜しいが致しかたあるまい』


そして帰り支度を終えたユーノとクロノに古竜グラスフィーブは穏やかな目で話しかける。


『お主達の道はまだまだ長い、我からすれば一瞬の瞬きであるが頑張って生きるがいい』

「迷いなんてもうすでにこの身には無い、後は走り続けるだけだ」


ユーノは自身たっぷりにその返答に答える。

あの闇の書事件をキッカケに彼は一際大きくなった気がした。

何があったのかは結局のところ彼自身にしか分からない事だけど。

その姿が少しクロノには羨ましかった。

だからこそクロノも返答を返す。


「ああ、頑張る」


二人の返答に嬉しそうに目を細める古竜を背にユーノとクロノはこの世界を立ち去った。

去り逝くユーノとクロノの背に古竜は最後に告げた。


『また会おう、我が二人の友よ』















その帰り道にユーノがクロノに言う。


「いい休暇にはなったか?」


その言葉に今日の出来事を振り返り、クロノは苦笑を浮かべながら、この変なとこでお節介な親友に

返事をする。


「ああ、最高の休日になったよ、それに最高の親友も出来たしね」


その返答にユーノは静かに笑う。

こうしてクロノ・ハラオウンの休暇は幕を閉じた。

そしてまたユーノ交友関係の謎がさらに深まった。






























あとがき

どうも三日月です。

今回は外伝を投稿ww

先日、我が相棒(キーボード)ウィルソンが見事な煙を上げて大往生しました。

ウィルソ〜〜ン!!!!?????

そしてウィルソンの亡骸を丁寧に布に包み海へと流しました。(注・不法投棄です(笑)やってはいけません)

昨日新たな相棒(キーボード)ジェイクを雇った(購入)、ついでに我が右腕(マウス)であるトニーもそろそろ

やばそうなので新しくスコットを雇った(購入)

あうち!?金が!懐が!超大打撃。

おかげで新PCが遠ざかった(泣)

とまあ日々忙しい毎日を過ごしてますが、頑張って投稿しますww

今回の話しはAs後の少し後の話しです。(大体半年後?)

クロノの休暇を利用してユーノの交流関係の一部に突撃してみました。

ユーノと古竜グラスフィーブとの出会いはそれこそ前編中編後編分けて書かないといけないくらいの大容量ww

一体何があった!?機会があれば書いてみようかと。

何気に奇妙な交流関係が多いユーノでしたww

それでは次回の更新でお会いしましょう。























おまけ


英雄プロファイル・T

相沢祐一

出典 Kanon

幼いころに何気にフラグを立てまくりの天然フラグマスター。

なにやら妙な縁のおかげでけっこうな苦労人だ。

確認は取れてはいないが、なにやら奇跡を起こす力を持っているらしい。

実は結構オイシイポジションにいるww












[615] 感想です。
Fox - 2008年04月02日 (水) 13時30分

どうも、Foxです。
いやー今回も楽しませてもらいましたw
しかし今回の舞台の生物は恐ろしいほどでかいですね〜w
特にドラゴンは瞳の大きさがアースラ並というwww
よくユーノ君は逃げずに友達になりましたねー俺なら間違いなく逃げるw
ウィルソン、トニーご愁傷様・・・としか言えませんwまぁ自分も愛用のマウス(ジミー)も大破しました。おかげで金が減る減る・・・使い方が荒かったかな?
どうかウィルソン、トニー君の犠牲を無駄にせず、頑張ってください!w

[616] 生意気ですが・・・
通行人A - 2008年04月02日 (水) 18時47分


”交流関係”ではなく”交友関係”では?


感想ではなくすいません。

[617] 感想返事
三日月 - 2008年04月02日 (水) 19時28分

どうも三日月ですww

感想返事です。


Foxさま

奴は…奴は本当に俺に尽くしてくれました。
だからジミーもきっと本望だったはずww


通行人Aさま

確かにそうですね修正しましたww

指摘ありがとうww


以上感想でした。


[618] 感想
ファブレガス - 2008年04月03日 (木) 01時48分

こんにちわ、ファブレガスです。
小説の更新おつかれさまです。今回の話は闇の書事件の終わった後の話ということで、ユーノが覚悟を決めたということはなにかしら闇の書事件であったということですよね?
本編の内容がさらに楽しみになってきました!
新しい相棒達とともに執筆頑張って下さい!


[619] 二人は悪友と書いて しんゆう と読む!
D, - 2008年04月03日 (木) 15時09分

 ユーノの交友関係…
 男は多種多様な人たちがそろってて、ギブアンドテイクだったり、戦友だったりと色々ありそうですねぇ…
 でも、女性の知り合いはユーノの無自覚フラグ乱立能力の被害者しか浮かばないのは何故だろ…
 そして何気にStSのキャラの事まで言ってるし…
 下手したらキャロの部族とも交流ありそうですねぇ…
 いっそユーノが引き取っちゃうってのも有かと…
 最後に!ユーノの成長が、助けられた事に対する自信なのか、救えなかった事実を乗り越えた事なのか、はたまた本編であったユーノと『ユーノ』の事を乗り越えたからなのか気になります!!
 続き楽しみにしています!!

[620]
応援団 - 2008年04月03日 (木) 16時17分

その年齢で様々な世界に行き来しているであろうユーノ君は、さぞかしこれからの予定表もびっちりと埋まっているのでしょうね。
これからの予定≒未定
の自分が少し悲しくなってきました;;
ウィルソン達に黙祷しつつ応援!!(o^-^)尸~''

[621] 感想返事
三日月 - 2008年04月04日 (金) 10時55分

どうも三日月です。

感想の返事っすww


ファブレガスさま

フフ、そこは本編の更新を楽しみにしていてくださいなww

頑張って更新しますんでまた来てください。


Dさま

彼の奇妙な交友関係、そして無数に散らばるフラグ!?

ひぃいユーノ恐ろしい子ww

StSにはさらに広まってそう(爆笑)


応援団さま

彼の行動範囲は恐ろしく広い、さすが考古学者ww

うう〜ウィルソ〜ン。俺、頑張るよ。


以上感想返事でした。

感想ありがとうww





こちらの関連記事へ返信する場合は上のフォームに書いてください。

Number
Pass


レノボ週末クーポン   掲示板の作り方   CGI改造作成
このページを通報する 管理人へ連絡
SYSTEM BY せっかく掲示板