投稿日:2011年07月16日 (土) 20時00分
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尊敬する映画評論家の一人であった双葉十三郎さんがキネマ旬報へ毎年投票していたベストテンの1946年から2000年までの記録が残されている。 好みと気分で彼がゴキゲンになれた作品群である。ただし、彼曰く「優秀と決まりきっていても好きになれない作品がある。そのところを按配して十本ならべるのがベストテンの面白さである。だから、自分が入れなくても、諸氏の投票を集計すれば、上位にいくにちがいないと予想される作品を入れないで、好きな作品を入れることもある。そうでもしなければベストテンなんかやってもつまらない。」であるから、双葉さん独特の反骨的な所も十分感じられる選出ではある。
西部劇のみ取り上げると、 1947年:荒野の決闘、1950年:腰抜け二挺拳銃、1951年:黄色いリボン、1953年:シェーン (1955〜1958年は棄権) 1961年:荒野の七人、1965年:シェナンドー河、1966年:ビバ!マリア、テキサスの五人の仲間 1971年:小さな巨人、1972年:ジュニア・ボナー、さすらいのカウボーイ、1973年:男の出発、ロイ・ビーン 1979年:ラスト・シューティスト、1986年:グレイフォックス、1991年:ダンス・ウィズ・ウルブズ、 1994年:マーベリック がベストテン内にあげられている。
ラスト・シューティストについては、作品としてすぐれていることとぼくの好みとジョン・ウェインの墓碑銘としての価値を加えてというコメントつきである。 |
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