投稿日:2011年04月21日 (木) 16時04分
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なんてVHSを見ました。この手のビデオは輸入のものに時々在りますね。これもアメリカ製です。
以前、「駅馬車」のカラー・ヴァージョンを紹介しましたが、果たしてこれ等のカラライズが何処まで正確な、撮影当時の色彩を伝えているのかは疑問ですが、カラーとしては見ていても美しかった。
特にタイトル・バックの背景の空の色は、良く晴れた日に撮影されたようでアリゾナの澄んだ青い空が綺麗でした。アパッチの服も中々カラフルで「黄色いリボン」の冒頭のように荘厳ではないのですが色彩に富んでおりました。
服装といえば騎兵隊はソルジャー・ブルーと云われるように、ブルーで余り変化は無いのですが、ご夫人がたのドレスは大変色が綺麗でした。駅馬車でやって来る、シャーリー・テンプルの衣装は赤から始まり、アイリーン・リッチのサックス・ブルー、アンナ・りーのクリーム・イエロー、まるでカラーで撮るために用意されたように色鮮やかです。メエ・マーシュやルス・クリフォードといった年配夫人にもオレンジやグリーンの美しいドレスをフォードは着せてやっていました。
季節の良い時期に撮られたようで大地には緑の潅木が多く見られました。しかしカラーにすると何故かアクション・シーンでは砂塵がもうもうと舞い、やたら目に付いてしまいます。 それと白黒ではさほど気にならないフェード・アウトが、画面が黒くなるのでこれも少々気になりますね。
最後の突撃シーン、ピーカンの好天の元で撮影されているので、見ていて少々、悲劇性が失はれてしまった感じもしました。
若しこのカラーの色が真実の色なら、白黒撮影であっても決して「色」というものを蔑ろにしていないフォードの姿勢は中々の物ではあるななんて思いましたよ。 |
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