投稿日:2009年11月03日 (火) 16時41分
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今、ユーチューブでカラーライズされた「駅馬車」を見ることができます。こういう技術は以前から在ったけれど、そしてこのカラー化がどれほど真実の「色」を伝えて居るのかはわかりませんが興味深いものがあります。 開巻、タイトル・バックに走る駅馬車、護衛する騎兵隊。モノクロの場面が、やけに暗いのは夕景で撮って居る為のようです。バック・ライトの騎兵隊のシルエットなど、カラーで見ると後年の「黄色いリボン」を彷彿とさせます。カラー化すると赤に良く反応するのか、後半のアパッチに襲われた渡しの場面なんか、結構、火が燃えていて今、襲撃されたところという奮意気がより濃厚ですね。 ドクやピーコック、ハットフィールド、そしてダラスのチェックのドレス、ルーシーのジャケットはモノトーンで、これは白黒のコントラストに合わせてあるのですね。 リンゴーのシャツは赤で、東北新社のDVDの表紙の通りでした。 戦前のフォードはムルナウの表現主義の映像に傾倒しており、モノクロの陰影に富んだ画面が多いので、カラー化なんて冒涜かもしれませんが、フォードの映像美の秘密の一端をかいま見たような気もいたしました。 |
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