みなさん こんにちは、waku2@「癒し」HP「書籍の紹介」管理人です。
高齢者・障害者に使いやすいIT、ぜひ欲しいですね。そんなニーズに応える活動を紹介した書籍をお知らせします。
「ユニバーサルデザイン」という言葉をご存知でしょうか?
「バリアフリー」はかなり浸透しましたが、これをさらに拡充した内容の言葉です。高齢者、障害者に良いものは、そうでない人にも使いやすいという視点で、『共用』を追求した製品やサービスを表す言葉です。乙武洋匡さんの著書『五体不満足』の中で紹介されて、ひろく知られるようになった言葉です。
著者の関根千佳さんは日本IBMのエンジニアとして職業生活を送り、同社の高齢者・障害者のIT利用を支援する事業を推進しました。1998年には株式会社ユーデイット(情報のユニバーサルデザイン研究所)を設立。ITのユニバーサルデザイン化を積極的に担っています。
http://www.udit-jp.com本書は著者が高齢者・障害者のためのIT利用支援というライフワークに出会い、みずからSOHOとして独立して会社設立をするまでの「道のり」を、様々なエピソードをまじえて紹介しています。
著者が尊敬する人のひとりとして、昨年刊行された書籍「パーキンソン病がわかる本」(法研)の著者、福永秀敏・国立療養所南九州病院院長が紹介されています。患者・家族への心遣いに富んだ立派な医師でいらっしゃるようです。関根さんは、もし自分が神経性難病にかかったら、鹿児島に引っ越して、福永先生に診てもらおうと決めているほど信頼を寄せているそうです。
高齢者・障害者でなくても、現行のIT技術は使い勝手が良いとはいえません。ひとに優しくありません(皆さんもたぶんそういう経験をされているでしょうが・・・)。情報のユニバーサルデザイン、進めてほしいですね。
パーキンソン病患者として、ITを利用するに当たって「困ってること」、「不便に感じること」などあれば、どしどし要望、意見を伝えて行きたいと思っています。
私はたまたま著者・関根千佳さんと同じメーリング・リストに入っていますので、上記のような要望、意見を伝えやすい立場にあります。ぜひみなさんの感じてらっしゃることを掲示板、MLなどでお知らせください。
あらためて本書の詳細を紹介しておきましょう。
☆関根千佳『「誰でも社会」へ』-デジタル時代のユニバーサルデザイン-
(岩波書店2002/11/22)\1800-
私は図書館で借りて読みました。みなさんもまずは図書館で・・・。
てなわけで、関根さん、岩波書店さん、ゴメンなさいm(__)m。
ではまた(^_^)/~。
投稿者:waku2@掲示板管理人 投稿日:2004年 2月16日(日)17時46分30秒