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[585] 素直になれた時が たとえ遅くても
少年少女 - 2004年06月05日 (土) 00時16分

目が覚めると、そこは白いシーツの上だった。
僅かに開いた窓の隙間から、暖かな風がふわりと吹き込んでくる。
(ここは何処なんだろう・・・・)
ぼんやりとする意識の中、僕はぐるりと辺りを見まわした。
清潔感のある白い無地の壁紙に、小さな肖像画が掛けてある これといって何も無い部屋だった。
よく見ると、僕が横たわるベットの脇に見なれた花が飾って置いてある。
「向日葵・・・・」
記憶の片隅で、ある光景がフラッシュバックした。
誰かが僕の名前を叫ぶ声、向日葵、そして修也の悲しそうな顔・・・。
「修也・・・・・?」
とっさに出てきたその言葉に、僕は何か重大なことを忘れている気がした。
何なんだろう。
頭の中で、妙に引っかかるこの感覚。
修也という名前の少年。
その瞬間、俺の頭の中に次々と浮かび上がって来る記憶。
「修也・・・・どうして。」
今まで眠っていた数々の記憶が、涙と一緒に止めど無く溢れ出してきた。
「思い出したくなんかない・・・・・!!」
あんな記憶、もう二度と・・・・・・。
『修也、僕達ずっと友達だよね。』
『ああ、ずっと友達だ。』
嘘だ。
友達なんて、思ってないくせに・・・・。
『向日葵ってさ、太陽に向かって真っ直ぐ顔を向けてるんだ。』
『修也は好きなの?向日葵。』
修也は何も答えなかった。
僕も何も聞くことができなかった。
『好きなんだ、お前が』
嫌だ。
友達のままでいい・・・・・・・好きだなんて言ったら、もう「友達に戻れなくなる!
「嫌だッッ!!!」
気付いたら、俺は脇に置いてあった花瓶ごと壁に投げつけていた。
ガシャンッ!という花瓶の割れる音がして、僕はふと我に返った。
「あれ・・・・僕、何でこんなこと。」
思い出せない。
僕は何を叫んでいたんだろう、何か重大な事を思い出していたような気がする。
誰かのことを思い出していたような。
何だか、すごくやりきれない感じがした。
頭の奥で、何かが引っかかっている。
「っ!!」
思い出そうとした瞬間、頭に激痛が走り 僕は薄れていく意識の中、何度も誰かの名前を呟いていたような気がする。





『修也・・・・』





『修也、僕達ずっと友達だよね』
いつもいつも、僕は同じ事ばかり修也に問い掛けていたような気がする。
修也は決まっていつも、同じ返事を言うだけだった。
『ああ、ずっと友達だ』
でも、その時の修也の顔はいつも何処か悲しそうで、僕にはその理由が・・・意味していることが分からなかった。
そして、何度も同じ事を聞き返す自分の事もよく分からなかった。
どうしてそんなことを聞くんだろう。
なにをそんなに不安がっているのだろうか。
どうして・・・・・・。
『向日葵ってさ。』
『ひまわり?』
僕は、修也に聞き返した。
『どうしたの、急に。』
『別に』
修也はぶっきらぼうにそう言い放った。
それから暫くして。
『向日葵ってさ、太陽に向かって真っ直ぐ顔を向けてるんだ』
『そうなの?』
『ああ、お前みたいだよな』
僕は何も言わなかった。
ただ黙って、自分のひざに顔を埋めた。
わからない、自分の気持ちが。
時々こんにな風に、無償に悲しくなる。
理由はわからない。
修也といると、いつも心の何処かで悲しいと感じていた。
それも、無意識に。
『好きなんだ、お前が』
思い出したくないッ!!!

これ以上は、もう・・・・・・・・・!!
『陽!好きなんだよ・・・お前が』
やめて。
『好きだ』
やめて。
『陽・・・・・』
そんなこと言わないでよ!!!
僕達、ずっと友達でいようねって、そう言ったじゃないか。
ずっと、ずっとこのままがいい。
何も、変わりたくなんかない。
その時。
修也にそう言われた時、僕は修也に向かって訳もわからず叫びつづけた。
泣きながら。
『嫌だ!!修也なんか嫌いだ!!・・・・・これ以上、何も言わないでッ!!』
何も・・・・・・・変えないで。
『大嫌いだ!!!』
気付いた時には、もう遅かった。
僕は涙を流しながら、自分の言ったことさえうまく理解できないでいた。
大嫌いなんて・・・・そんなこと、これっぽっちも思ってないのに。
『陽は・・・・俺が嫌いなのか?』
答えられなかった。
真剣に見つめる修也の瞳に、視線を合わすことができない。
僕はいたたまれなくなって、その場から逃げ出した。
逃げてしまった。
修也にちゃんと答えられずに、僕は逃げてしまった。
残された修也が、どんな気持ちでいるかなんて・・・・・考えもしなかった。
修也が、あんな顔するなんて・・・・あんな、悲しそうな顔するなんて。
鼓動が早くなっていった。
何処まで走ったのかわからない、後ろを一度も振り返らずに 僕はただひたすら走った。
その時だった。
『陽ッッ!!!』
修也の叫ぶ声がして、僕の身体は落下していった。
何も掴むものがない。
聞こえるのは修也の叫んだ声だけで、それから後は目の前が真っ暗になった。
それから先が、思い出せない。
『修也・・・・・』




「修也・・・・・・・・泣かないで」






目が覚めると、僕は白いシーツの上にいた。
ベットの脇にあったはずの花瓶は、床の上でいくつもの破片に変わっていた。
綺麗に飾り付けられてあったはずの向日葵の花も、無残に床に散らばったままだった。
先ほどの場所だ。
違うことはただ一つ。
僕の目の前に、見たことも無い初老の男性が立っていることだ。
瞳はとても優しげで、何処かとても懐かしい感じがする。
誰なんだろう・・・・・・・この人は。
僕は重い身体をベットから起こし、戸口に立つ男性に目を向けた。
彼の方も、僕の方を見たまま動こうとしない。
ただ、その場に立ったまま 驚いた表情で僕の顔を食い入るように見つめている。
何だろう、この人に見つめられていると何か・・・・・・懐かしいような、自分の鼓動が早くなっていくような気がして、僕は思わず視線を逸らした。
この感覚・・・・・・・何処かで。


「・・・・・・・・・・陽?」
僕はその言葉に目を見開いた。
陽・・・・・・僕の名前。
遠い記憶の中で、こんな風に僕の名前を呼んでくれた人がいた。
「・・・修也・・・・・なの・・・・?」
目の前に立っているのは、姿形は変わっていても間違いなく修也だった。
涙が溢れて止まらなかった。
僕が眠っている間に、こんなにも時が進んでいたなんて。
あの時、どうして僕は正直になれなかったんだろう。
本当は、自分でもわかっていたはずなのに。
「友達」という枠に修也をはめて、僕は修也を苦しめていたんだ。
「修也・・・・・・・」
涙が溢れて止まらなかった。
僕はあの頃と何も変わっていないのに、修也は・・・・普通の人と同じように老いて、けどあの頃と何も変わっていなかった。


「修也・・・・・僕・・・・・・修也が好きだよ」
ずっと前から好きだったんだ。
でも、そんな気持ちを認めたくなかった。
この気持ちを知ってしまえば、もう友達には戻れない気がして。
「あの時言えなくて・・・・・・ごめんね、修也・・・・・・・・」
ごめんね、言ってあげられなくて。
あの時、自分の気持ちに素直でいれば こんなことにはならなかったのに。
「・・・・・・・陽、私はあの時 どうしても言いたかった」
修也が静かに口を開いた。
「好きだと、自分の気持ちを伝えたかったんだ。陽がこまるのを知ってて私は・・・・」
とまどなく、修也の目から大粒の涙が毀れた。
「僕はね・・・・・・あの時、修也の言ってくれた言葉が嬉しかった」
嬉しいと、素直に言えなくて。
友達以上になるのが怖くて、言えなかった。


『陽、お前のことが好きだ』
この言葉は絶対忘れない。
世界で一番嬉しい、愛の言葉。













[586] 進歩・・・してないかも。
少年少女 - 2004年06月05日 (土) 00時22分

何だか、長ったらしい題名でごめんなさい。
おまけに、未熟者ですいません。
進歩・・・・・・・出来るようにこれからも頑張りたいです!!
でも、張り切りすぎて 3日連続投稿してしまいました(笑)
ちょっと疲れたかもです(笑)
でもでも、これから頑張って進歩目指していきたいんで、皆さま これからもよろしくお願いします。
ビシバシと厳しい叱咤、間ってます♪



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