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SS掲示板

●説明および注意●

ここは鳥山作品関係のSSを投稿するための掲示板です。
SSというのは要するに短めのお話ですね。
鳥山ジャンルのお話であれば、
ギャグでもほのぼのでもシリアスでも、何でも構いません。
三人称形式のきっちりした小説のみならず、
管理人がよくイラストに付けてるモノローグのような
詩・散文的なものも大歓迎ですv
ただし、どなたがご覧になっても楽しめることが前提ですので、
やおいネタ・下ネタなどはお控え下さい。

気に入った作品があれば、返信機能を使って感想もどんどん書き込んで下さいませ。
リレー小説のように続きを考えるのもOKです。

ある程度ログがたまったら、改めて別ページにアップする予定です。
管理人の独壇場では寂しいので(笑)皆様のご参加をお待ちしております〜。


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[325] クロノとマール〜遠い約束〜
From:かな [/クロノトリガー]

ふう‥。分からない。ラヴォスと戦って、負けたっていうことは分かっている。                                  ん‥。ラヴォス?なんだ、それ‥??わかんねぇよ・・・。何もかも!!                   自分がなんなのか                  そして何故ここにいるのか                                        名前さえも‥。                   ああ、一つ分かっていることがある。                                   オレはもう、頑張らなくていいんだ‥。生きてないんだ。何もできない虫ケラから卒業できたんだ。                                 「クロノーーーーーーーーーッッッッッッッッ」                              パアア、と光が射し込んでくる。聞き覚えのある声。でも‥。その声の主が誰なのか、分からない。                                 「クロノ‥。そんな‥。嘘‥。ねぇ、嘘って言ってよ‥。」                         声。でも‥。オレはもう‥。                                       「それで、いいのか。」                                         ふとした瞬間―。いろいろな記憶が山のようになだれ込んでくる―。                     お祭で出会った少女。家で見守ってくれている母親。幼なじみの天才発明家。その幼なじみの作ったテレポットによって少女が行方不明に。ゲートに飛び込み中世の世界へ。そこで出会った呪いにより姿をかえられた孤独な騎士―。ラヴォスによって滅ばされた、未来の世界。そこで生き続けていく人々。壊たロボット。心優しい鋼鉄の戦士。魔の村の魔物達。中世の勇者。魔王との死闘。原始の世界へ。恐竜人との戦いを決着をつけようとする女酋長。魔法の王国。少女の力。ラヴォスに心を喰われた女王。その女王のいいなりとなる健気な娘。不吉な予言を残す無愛想なガキ。予言者。時の最果て。時を渡る翼。その翼をつくるのに生涯をかけた監視者。嘆きの山に封印された賢者。海底神殿。                       そして―。そして―。                                          「クロノ―。」                   涙ぐんでオレに飛び込んでくる、少女・マール。彼女の黄色い髪が微かに揺れる。                                         「だから―。君は―。」                                         無邪気に笑っているだけでいいよ―。                                   そばにいるだけで。                                          ずっと笑っていてくれるだけで。                                     オレはいいのかも知れない。                                       時間とは。何とも優しいものだ。                                     この時間が。                    この一瞬一瞬が。                  永久に続けばいいな、と思っている。                                   「クロノ―。大好きだよぉ‥。」                                     ギュッとマールが細い腕でオレをだく。                                  本当に君は・・。                  「無邪気に笑っているだけでいいよ」                                   「‥。え?」                    「いや‥。ね」                   そうだ―。あの日約束したんだ。遠い遠い約束。思い出す余地すらないけど。                                          「―。約束」                    マールが呟く。                   時間は―。二人を祝福するように、優しく優しく流れていった―。                      ††††END††††                       

2005年02月20日 (日) 10時35分


[315] エイト君の日記
From:ノーコン [/ドラクエ(1〜7以外)]

トロデは相変わらず町の前で姫と一緒に待っていた。
「暇じゃのう・・・。」
そう思ったトロデは何か面白いものはないかと馬車の中をあさっていた。
「何じゃこれは・・・。」
手に取ったノートには「エイト」と書いてあった。
「日記か・・・どうせ暇じゃし見せてもらうとしようかのう。ミーティアや、一緒にみるか?」
トロデはノートを開いた。
○月×日
やっと次の町に着いたので、ヤンガスに武器と防具を買ってきてもらい、ククールには100G渡して酒場で稼いでもらうことにした。
ククールは「何でこんなに少ないんだよ!」
と言われたが「君なら100倍にできるでしょ。」
と言ってやった。
ゼシカには道具屋で薬草等を買いにいってもらい、
僕はトロデ王と姫の分のご飯を買いに行こうと思ったが
ゼシカが「一緒に行きましょう!」と目を輝かせて言うので、まいっかと思って一緒に行くことにした。
道具屋に言って品定めをしていると店主に「お嬢ちゃんいい彼氏だね。」
と言われてなぜか顔を赤らめていたので「いいえ、一緒に旅をしている仲間です。」と答えたら、ゼシカに思いっきり足を踏まれた。
何でだろう?
食料品店でもまた同じことがあった。
そのあとは特に何もなく、宿に泊まってみんなでトランプをして遊んだ。

「ふむふむ、ゼシカはエイトに気があるようじゃな。しかしエイトも鈍いのう。」
□月△日
やっと町に着いたが夜だった。
さっそく宿にいった。何とか空き部屋が2つあったので
部屋割りを決めようとしたらククールとヤンガスが「たまにはちがう組で寝たい(がす)。」と言いだし、
じゃあ決めてくれと言ったら「じゃあエイトとゼシカが寝ろよ。」と言い出した。
そしたらゼシカの顔が真っ赤になった。みていて飽きないんだけどなんでそんなに赤くなるのかが不思議だ。
普段は僕とククール、ヤンガスとゼシカなんだけど
なぜかはゼシカの話では「あいつと一緒の部屋で寝たら何されるかわかんないのよ!」と言っているからだ。
とゆう理由でゼシカと一緒の部屋で寝ることになった。
でも僕はベッドで横になるとあっとゆうまに眠ってしまった。翌日なぜか宿屋がぼろぼろになっていた。
犯人はゼシカとククールとヤンガスだった。
その日僕は彼らに一日中説教していた。
もちろん宿屋の修理代5千万Gも払った。
「はて・・そんな金あったかのう。」
アスカンタ国王名義で。
「何じゃと!あわわわわ・・元に戻ったら必ず謝りに行こう・・。」
その日記をみた翌日エイトはトロデに一日中説教されていた

2005年01月09日 (日) 03時29分


[316] 間違ってたらすいません
From:ノーコン [/]

ここに書いてある国は塔に黒幕垂らしてたヒッキー王様の国のことです。
まちがってたら本当にすいません
そしておもしろくなかったらまたまたすいません。
ちなみにこの小説のカップリングは
主人公←ゼシカです。
鈍感アンド天然アンド黒(微妙)主人公
を書いてみました

2005年01月09日 (日) 03時40分

[324] いらっしゃいませ
From:由空(管理人) [/]

初めまして、ご投稿ありがとうございます。
ククに酒場で稼がせたらまたイカサマかますんじゃ…と思ったのは私だけですか。(笑) あるいはこの話の主人公的にはそれでもOK…? アスカンタの気弱王に借金ツケにするぐらいですし。
主ゼシ好きなので、個人的にはとても嬉しいご投稿でしたよー!

2005年02月16日 (水) 16時06分


[313] 時の岬に待たむと
From:哲 [/クロノトリガー]

 〈彼〉は水のせせらぎを聞いて、意識を取り戻した。
 目を細く開いたが、視界はぼやけている。感覚が遠く、状況は把握出来ない。と、視界に何か光る物が飛び
込んできた。それは水の流れに乗って、自分の側に流れ着いた。
 まだ利かぬ目を凝らして、それを見つめた。それが〈勇者のバッジ〉であることを確認すると、〈彼〉の目は唐
突に覚めた。〈彼〉は体を起こして、バッジを手に取った。
 これまで何をしていたのか思い返した。
 ──自分の名は……グレン。親友であり王国の騎士団長、サイラスと共に魔王討伐に向かった剣士──
 そこまで思い出すと、次は虚脱に支配される。
 鮮明に浮かんだのは、サイラスが生を絶たれた場面。そして自分はただ、おののくしかなかったこと。
 ──しかし、信じたくはなかった。サイラスの強さは自分が一番よく知っている。その彼が敗け、死んだなど。
到底受け入れられる事実ではなかった。
 ふとグレンは水面を眺めた。しかし、次の瞬間にグレンは驚きに凍りつく。
 水面に映ったのは人間の顔ではなく、青蛙の姿。
 これが自分の姿かと、混乱する。
 蛇に睨まれた蛙。
 嘲笑が蘇る。
 親友は死に、自分は敗れ、人の姿を失った。
 あらゆる喪失感と絶望感がのしかかり、グレンは呆然となった。
 

 グレン──いや、カエルは悔い続けた。あの時、何も出来なかった自分を。今までも、剣を手にする者という
立場にありながら心から実戦に望むことが出来なかった自分を。
 ──男にはな、どうしても立ち向かっていかなきゃならない時があるんだぞ。
 遠い昔にサイラスはそう告げた。それでも、自分には何かを傷つけるという行為を厭わぬことは無理だった。
 カエルは悔やみ、そして解する。戦いとは、そのような考えで臨めるほど、甘いものではないということを。
 カエルは意を固めた。もう、どのような敵も戦いも恐れぬと。
 ──以後、カエルは剣の鍛練に明け暮れるようになった。親友の命を奪った魔王と、もう一度相見える時ま
で心身の強さを身に着けるために。
 しかしかの魔剣グランドリオンは二つに裂かれ、剣としての役割を果たせぬ形となっていた。
 やはり魔王を討つことなど、誰にも叶わぬのか。そう思っていた矢先にカエルは、元の形に蘇ったグランドリ
オンを目にする。
 カエルには、仲間がいた。時代を越えて邂逅した仲間が。彼らはそれぞれ力を合わせて、グランドリオンを
創り直したのだという。そして彼らは絶望の未来を変えようとしていたのだ。
 ──カエルは再び剣を取り、仲間と共に戦いに挑んだ。
 だが、ようやく再戦の時が訪れたというのに、魔王は時空の歪みへと姿をくらましてしまった。
 それを追ううちにやがて、魔王の出生の時代へ行き着くこととなった。
 そこでカエルは知る。
 魔王は、あらゆる時代に破壊をもたらす存在〈ラヴォス〉の力を求める者ではなかった、ということを。それど
ころか〈ラヴォス〉を滅ぼそうとしていたことも。
 カエルは考えた。
 過去の自分たちと魔王との確執は、行き違いではなかったのか? もしあの時にそれが解っていれば、サイ
ラスは命を落とすことはなく、自分がこのような蛙の姿になることもなかったのではないか。
 ──しかしその考えも長くは続かなかった。この真実が解れど、親友の遺志を咎めることなど出来るはずが
ない。そして、あの出来事がなければ今の仲間と出会うこともなかったのではないだろうか。
 それぞれ生ける時代は違うが、目的のためならば自然と心を合わせる、よき仲間である。
 辛苦の過去もあった。しかし、今の仲間の存在と、彼らとの旅は心地行くものだった。
 カエルは現在を見つめた。現在の共通の目的は〈ラヴォス〉がもたらす破壊を、阻止すること。仲間の誰もが
壊滅の時代など望んでいない。
 数奇なことがあると思ったが、過去は思い返さない。今を進む。
 カエルと仲間たちの冒険は、まだ果てることはない。

2004年12月12日 (日) 21時47分


[314] 作者から
From:哲 [/クロノトリガー]

初めまして、こんばんは。
クロノ・トリガーをやり始めてまだ間もない者ですが、この小話を書かせていただきました。
こんな即席文章でいいのかかなり緊張します。しかも無駄に長すぎでは!と今ごろ気付いてしまいました。
もし少しでも目を付けていただければ、幸いに思います。

2004年12月12日 (日) 21時56分

[323] いらっしゃいませ
From:由空(管理人) [/]

初めまして、ご投稿ありがとうございます。レスが遅くなって失礼しました;
カエル(グレン)のストイックな魅力が描かれているお話ですね! 彼の生き様と決意、格好良いです。新たな仲間と出会ったことで、彼は過去に決別して未来に目を向けることができるようになったのでしょうね。

2005年02月16日 (水) 16時05分


[311] 別れの季節
From:凛晶 [/クロノトリガー]

 あなたは、本当の恋をしてる?


 わたしはね、恋に嘘はないって信じてるけど。


 片想いだって、両想いだって、想いの強さは同じ。



 わたしの恋は――。



 全部、本当の恋だったから。



 ありがとう、今まで。

2004年12月12日 (日) 14時40分


[312] あとがき
From:凛晶 [/]

 どーも、凛晶です。初めて詩を書いてみたんですけど、難しいですね〜。 んと、これ、一応ルッカの心境を書いたものなんですけど、分かった方、いらっしゃいますか?
 なんていうか、どっちにも取れるんですよ、これ。「あなた」っていうのが、クロノなのか、カエルなのか。自分で書いていて分かんなくなってきたんですけど(爆)。
 余談ですが、タイトル考えるのが結構疲れました。

2004年12月12日 (日) 14時50分

[322]
From:由空(管理人) [/]

お相手は想像のままに…ということで宜しいでしょうか?
……「あなた」=魔王というのはダメですか(コラ)

2005年02月16日 (水) 16時05分

[328] 返信ありがとうございます☆
From:凛晶 [/]

そういう取り方もありましたか(笑)
そうです、もう相手は誰でもいいんです(爆)
私、ルッカって何でもこなせそうで、実はそうでない部分があったりすると思うんですよ。ちょっとした事で落ち込んじゃったりとか、仲間に対して素直になれなかったりとか。恋愛には特に疎そうですし(笑)。ぜひぜひ、彼女には幸せになってほしいです。それまでに、一度くらい失恋だってあるはず!……とか思って勝手に書いちゃったんですけど(ォィ)お気に召されましたら幸いです♪ 

そういえば、企画のTOP絵、全て拝見いたしました。いや〜、私の好きなカップリングばかりで(笑)。ロボ×アトロポスとか、キーノ×エイラとか、まさかあるとは思わなかったので思わず叫びそうになりましたよ(笑)
これからも応援してますので、更新がんばってくださいね♪

2005年03月16日 (水) 18時12分


[299] ありがとう…。
From:ゆーな [/クロノトリガー]

 はぁ‥‥。どうしちゃったのかな‥。クロノ。私はマール。このごろ、私はクロノに冷たくされているみたいだけど…。                        そしてある日、巨人の爪へいこうと、クロノがいい出した。                        「うん、行く!!私が行く!!!」           そう言って私は、クロノについて行くことにした。他にいくのは、魔王。いろんな魔法がつかえて、頼りになるんだ‥。そして、一緒にいると、なんでだろう‥‥‥。なんだかほっとするんだ‥‥。魔王は、ラヴォスを倒すことだけを考えてるんだって…。でも、私はそうじゃないと思う。一番大切なのは―サラ‥‥。魔王は、全部サラのためだけに、戦ってるんじゃないかな‥‥。海底神殿で、ラヴォスに力を吸い取られて、自分が倒れても―。サラのことを心配していた。自分の命よりも、サラの方が大事なんじゃないかな―。ラヴォスを倒すということも、もしかしたら、サラのために―。そして、最近、こんなことを考え始めた。ちょっと変かもしれないけど。みんなにいったら笑われるかもしれないけど!!魔王って本当は―すごく、優しい人‥‥??でも‥‥。きっとそうなんだ―。もし、あのまま、サラと一緒に生きていたら、どうなっていたんだろう―。                      「おーい、マール!!速くこいよー!!」       クロノにそう言われて、私ははっとした。       「うん!!ごめんねぇー!!」             そう言って、私は、急いでシルバードにのりこんだ。  そして、巨人の爪についた。             私達は、どんどん先に進んで行った。進むにつれ、私達は傷付いていった。そして、敵と戦っている時だった。私の矢がはずれ、敵が反撃をしかけてきた時だった。びゅっという音と共に、敵の攻撃が、私の足にあたった。   「あっ‥。」                    結構傷が深い。MPも、もう使い切ってしまった。どうしよう・・!相手の爪が、私めがけてとんでくる。よけられない‥‥!!もうだめだ‥!!他の二人も、何百という数の恐竜たちと戦っている。助けられない―。―あれ??痛くない。私は、誰かに助けられたみたい。       「ありがと‥。クロノ。ってあれ!?魔王!?」     そう。私を助けてくれたのは、魔王。‥あれ??私は、なんともいえない安心感に包まれた。そして―。    「ごめんね。私。ちょっと‥。」            すると一瞬、彼から、優しい気がでていたようなきがした。                         そして、私は、貝殻を守っている、ルストティラノと戦った。よく覚えてないんだけど‥‥。彼は何回も私を守ってくれたんだって。自分が傷付いてでも‥‥。あれ??何か、サラの時みたい。魔王は、それを気づいてたのかな―。きっとそうだよね。後で聞いたんだけど、私、彼にだかれたまま、寝ちゃったんだって。とても幸せそうに―。「もう二度と‥。失う訳にはいかない。」       最後に彼は、そう呟いたんだって。後いつの間にか、クロノは、いつも通りのクロノだった―。魔王によく絡むようになったけど―。まさか―ね☆☆            

2004年10月22日 (金) 21時25分


[300] どうも‥
From:ゆーな [/]

 ゆーなです!!魔王様命!!の小学生です‥。中途半端な小説でごめんなさい‥

2004年10月22日 (金) 21時34分

[304] 魔王様w
From:凛晶 [/]

初めましてw凛晶といいますw
ゆーなさんも魔王様命ですか。私も大好きなんですよ。
微妙に魔王→マール(?)っぽいのが素敵ですねwこれからも魔王様の小説、楽しみにしていますw 

2004年11月01日 (月) 14時26分


[295] COSMOS
From:凛晶 [/クロノトリガー]

雪がよく降る日だった。
 重い雪片が沈むように降りしきっている。
 彼はただ、海を見つめていた。――いや、瞳に映しているだけかもしれなかった。
 全ては海の底に沈んだ。そして彼は、見届けることのできなかった運命を見てしまった。見てしまったのに、とめられなかった。後悔はしていないが、何か、疼くものが残される。
 ――勝てると思った。
 今の自分になら、ラヴォスを倒せると、そう思った。
 ――姉上……。
 姉も救えるのだと、驕っていたのかもしれない。
 彼は、何か熱いものが頬を伝う感触で我にかえった。
 遠い昔――ジャキであった頃、もう絶対に泣かないと、姉を心配させないと、心にかたく誓ったはずなのに。
「姉、上……」
 温かくて大きく感じた姉。しかしあの時彼が見た姉は、小さく、とても頼りなかった。
「俺……は」
 こらえようと思っても、涙が止まらない。
 ――ラヴォスを倒す。幼い日、彼は堅く心に誓った。それと同時に、姉を救うと、そう誓った。――それなのに。
「何のために……生きているのだ」
 ラヴォスを倒すことも叶わなかった。最愛の姉を救うこともできなかった。そんな自分に、生きて何をせよというのだろう。
 子供の頃のような嗚咽はこみ上げてこない。だが、とめどなく流れる涙は、姉の手と同じ温度をしている。
 

しばらくぼんやりとしていると、後ろの方から、美しい、姉のそれに似た歌声が風に乗った。
『夏の草原に 銀河は高く歌う』
 この歌は、どこかで聴いたことがある。彼は慌てて後ろを振り返る。
『胸に手を当てて 風を感じる』
 淡くしなやかなメロディ。彼はこの歌を、宮殿で聴いた。歌声は近づく。
『君の温もりは 宇宙が燃えていた』
 金の髪をなびかせ、心地よく歌うその少女は、つい先日「仲間」になった娘だった。彼女――マールは彼を見つけるや、声を上げた。
「魔王、やっぱりこんなところにいたの?風邪ひいちゃうよ」
 彼は答えない。何も言いたくない。今はひとりにして欲しいのだ。
「泣いてたの……?」
「ひとりに……してくれ」
 でも、と言いかけた少女に彼は言う。肩に積もった雪をはらう。
「俺は、何一つする事ができなかった」
 意を汲みかねてマールは小首を傾げる。構わず彼は続けた。
「ラヴォスを倒すことも、姉を救うことも、何もできなかった」
 でも、とマールは声を上げる。
「それはあなたのせいじゃないわ」
「俺のせいだ」
 言い切った彼は、どこか憂えた顔をしていた。
「……悲しいね」
 しばらく間をおいて、マールが切なげに言った。彼は少し困惑した。この年頃の娘は、何を考えているのかよく分からない。
「あなたの瞳は、とても悲しい……」
 魔王は顔を上げる。宮殿で――予言者としてサラに会ったとき、彼女にもそう言われた気がした。
 ――とても悲しいわ、あなたの瞳……。
「サラさんは、生きてるよ」
 ふいにマールが呟く。魔王は強い口調でこれを返した。
「お前も見たはずだ。姉上――サラは全ての力を出し切って、私たちを地上に飛ばした。あれで、サラはもう、力をなくした……。身を守る術が、サラには残っていない」
「でも、あなたの心の中で、サラさんはいつまでも生きてるでしょ?」
 彼ははっと顔を上げる。
 ――ジャキ。
 なつかしい声が彼の心を動かした。
 ――ねえジャキ、見て。虹がかかっているわ。
 彼は動けずにいる。いつの間にか雪はやんでいた。
 ――綺麗ね。あれが私たちを結ぶ大きな橋よ。
 マールは曇りのない顔で微笑った。冬の弱い日差しが、とてもまぶしく感じた。
「今は、泣いてもいいんだよ。よく、がんばったね」
 魔王はマールの肩に少し身体を預ける。熱いものが、また彼の頬を濡らした。
「……すまない……」
 
『光の声が 天高くきこえる 君も星だよ みんな みんな』

2004年09月04日 (土) 22時03分


[296] あとがき
From:凛晶 [/]

こんにちは、凛晶です☆
魔王×マールかなぁと(自分の中では)思ったりしてますけど、どうでしょうか。はっきり言って弱いです、魔王。ええ、めっちゃくちゃ弱い。泣いちゃってますよ。
というか魔王ファンに殴り飛ばされそうなモノを書いちゃったよ私!!全国の魔王ファンのみなさま、許してください!!(私も魔王ファンなのに〜〜)
でも、彼は悲しくて泣いてるんじゃなくて、生きることに苦しみを感じて、自然と涙がこぼれているのだと、そういうふうに解釈していただければ・・・。(←結局言い訳か)
どーでもいい話ですが、このお話にでてきた歌は「cosmos」といいます。(話のタイトルも、この歌からとりました。)花の名前じゃなくて、「宇宙」という意味があるんです。歌詞ひとつひとつに気持ちがこもっていて、なんだかとても綺麗な歌v 最後の「光の声が 天(そら)高く聞こえる 君も星だよ みんなみんな」がとくに好きなんですv
・・・話もあとがきも無駄に長い私・・・。修行じゃ修行!!


2004年09月04日 (土) 22時06分

[297] いいですね〜
From:レシア [/クロノトリガー]

COSMOSって私去年文化祭の合唱コンクールで歌ったんですよ。自由曲で。金賞取れなかったんですけどね。
凛晶さん、またこんな詩、書いてくださいねっ!

2004年10月15日 (金) 15時41分

[298] 返信ありがとうございますw
From:凛晶 [/クロノトリガー]

レシアさんも歌ったんですか。私も合唱クラブで歌ったんですよw本当に綺麗な曲ですよね。
う〜んと、またちゃんとSS書けるか分かんないんですけど、がんばってみますね。
レシアさんの作品も楽しみにしていますw

2004年10月15日 (金) 19時35分

[321]
From:由空(管理人) [/]

たまには弱さを発露させる彼も良いと思いますけど。そう思うのは私が魔王『ファン』ではないからでしょうか…(好きですけど、思い入れの強さがファンの人とはやっぱり違うと思うので) マールの、サラと重なる優しさが心に染みます。

2005年02月16日 (水) 16時04分


[290] 夏だ!海だ!スイカ割りだ!
From:レレレ [/クロノトリガー]

「このくそ暑い中、よくあんなにはしゃげるわよね〜」
クロノ一行は、この8月のくそ暑い中、海に来ていた。クロノやカエルは海で泳いでるし、エイラは今まで海なんて見たこともなかったのだろう、恐ろしいまでにはしゃいでいる。魔王は日陰の方で、服のままで寝てるし。マールはさっきからカキ氷を食べまくっている。そして魔王を水着にさせようとクロノとカエルは無理やり着せようとしている。
「やっやめてくれっ」
「お前はロボじゃねーんだからさっさと着ろっ!」
「そーだぞ、魔王。」
確かにロボは機械だから入れっつってもルッカが起こるし、ここはおとなしく着た方が身のためか、と思ったのか、降参して渋々着替えている。そこにエイラが
「そこの オヤジ スイカ 食べろって これくれた」
とスイカをゴロゴロと持ってきた。
「じゃあさ、スイカ割りしない?」
「スイカ割り・・・ですか?」
「いいねぇ〜スイカ割り。」
では早速、一番手、クロノ。
「何で俺なんだ?」
「主人公が一番最初に何かするのは暗黙の了解でしょ?」
「早く10回回れ。」
いーち、にーい、さーん、よーん、ごーお、ろーく、なーな、
どさっ、
「わー、クロノがーーーーーー」
これが悲劇の始まりだった・・・。

2004年08月14日 (土) 16時25分


[291] 後書き
From:レレレ [/クロノトリガー]

始めまして、レレレでふ。
夏って・・・スイカ割りだよね〜って言う友達の言葉をヒントに書きました。

2004年08月14日 (土) 16時27分


[288] サラのお守りの伝承 第1話
From:レシア・ダークロック [/]

ここは古代の王国、魔法王国ジール。ここに迷い込んだ、一人の女性。透き通った白い肌、漆黒の黒髪。蒼く輝くその眼は、悲しみの感情が、そして、胸に輝くひとつのお守り。これが後のサラのおまもりとなる。
ある、ひょんなことから、彼女はこの宮殿で働くこととなる。
彼女は女王の間に迷い込んでしまった。
「どうやってここに入った!ダルトン、捕らえよ!」
「心得まして。ゴーレム!」
ダルトンと言われた男がゴーレムを召還し、彼女を襲う。しかし彼女は驚きもせず、剣を抜くと過ぎ通り様に何度も斬りつけ、ゴーレムを倒し召還したダルトン本人の後ろに回りこみ、気絶させた。これに驚く人々。ジールが、
「お、お前は・・・・・・。」
「ハーネット・レクスクロス・・・」
そう呟くハーネットに
「今日、これより、お前にサラとジャキの護衛を、任せてもよろしいかな?」
ハーネットは頷くと、その場を立ち去った。
ここから、時を越える(のか?)彼女の旅がはじまる・・・。

2004年08月12日 (木) 16時45分


[289] 後書き
From:レシア・ダークロック [/クロノトリガー]

二作目です。昨日書いたやつの続き書こうかと思ったんですけど、こっちの話のおおよその設定があったんで、こっちにしました。
主人公は、ジール宮殿に迷い込んだんですね。しかし、どうやって女王の間に入ったのかな〜と自分でも思いましたね。
やり忘れましたがジャンルはもちろんクロトリですから・・・。

2004年08月12日 (木) 16時50分


[285] 魔法戦争・・・?
From:レシア [/クロノトリガー]

よく雪が降る日だった。時は古代、メンバーはクロノ・カエル・魔王という何か起こりそうな雰囲気の中、カエルが言った言葉からある事件に発展する・・・。
「なぁ、魔王って全属性の魔法使えるよな。」
こっくり頷くクロノ。
「でもさぁ、アイスガ使えるのに何でウォータガ使えねーんだ?」
そういえば・・・。と相槌をつくクロノ。しかし、魔王は「これでもか?」
次の瞬間、カエルより威力があるウォータガがクロノにヒット。その場に倒れる。
「何すんだよ魔王。」
切れかけのクロノ。今にもシャイニングが飛びそうだ。しかし、当の魔王は
「気にするな。周りに敵がいなかったからだ。」
その言葉で、クロノが切れた。
「ふざけんじゃねぇっ!!!」
いった−−−−−!クロノのシャイニング。コレは全体攻撃のため、カエルにもクリーンヒット!
そしてその一日、MPが切れるまで魔法戦争が続いたという・・・・・・・・・・・・。

2004年08月11日 (水) 15時52分


[286]
From:レシア [/クロノトリガー]

初めまして、レシア・ダークロックです。終わりかたが中途半端だったから続き、書きますね。

2004年08月11日 (水) 15時54分

[287] 後書き2
From:レシア [/クロノトリガー]

名前、ダークロックもつけようと思ってたんですけど、忘れてました。次からは、ちゃんとつけます。

2004年08月11日 (水) 16時06分


[283] カエルファン、クロノファン許してください・・・。
From:魔王様命 [/クロノトリガー]

「魔王を女装させよう。」
事の始まりはルッカの一言だった・・・。
「・・・ルッカいきなりどうしたの?」
「だーかーらー魔王を女装させようっていってるの!意味分かる?マール」
「意味は分かるけどさ。で、女装させてどうするの?」
「だってあいつってさ、髪は長いしスタイルいいし結構美形じゃん?そうゆうやつを女装させると案外美人になっちゃうのよねー。・・・よし!早速私、時の最果て行ってやってくるわ!マールももちろん協力してくれるよね?」
「う、うん・・・。」
あまり乗り気ではなかったがマールは仕方なくルッカについていった・・・。


そして、時の最果て。
魔王は二人の策略など知らずにのんきに寝ていた。
魔王がサラとのいい夢を見ていたら、
「魔ー王!」
いきなり目の前に見慣れためがね娘が現れた。
「・・・なんだ。」
魔王はすごく不機嫌そうに言った。
「今から現代まで行くわよ!」
「・・・は?」
「は?じゃないわよ!とっととシルバード乗って!」
ルッカは魔王を引きずりシルバードへ乗せ、ルッカ・マール・魔王は現代まで行った・・・。


「魔王に似合う服はどれかしらー」
「これなんかいいんじゃない?ルッカ。」
「えー、ちょっと地味すぎないー?もっと派手なの選ぼう!」
ここは洋服店である。
そんな二人のやり取りを見る魔王。
「・・・おい、さっきから何をしている?」
「決まってるじゃない!魔王の洋服選んでるの。」
「・・・その割にはさっきから女の服しか選んでないが・・・。」
「だってあんたに女装させるんだもん。女の服選ぶのは当たり前でしょ?」
「・・・・・・・・。」
(魔王様しばらく沈黙。)
「おい。それはいったいどうゆうこと」
「さーてと!買うだけ買ったから私の家行くわよ!」
「早くいこー!」(意外と乗り気なマール。)


ルッカの家到着。
「さーてと、それじゃあ早速実行よ!マール!」
「うん!」
「・・・おい貴様ら、これはいったいどうゆうつもりだ?」
魔王は今、いすに座らされ、両手両足を動けないようにされている。
「大丈夫!ちょっとだけ我慢しててね!魔王」
「・・・おい待てなんだその化粧道具やらワックスは。頼むやめてくれ、やめろ・・・ってぎゃああああああああああああああああああああああ!!!!!!」


・・・数時間後。
「でーきた!完成!」
「早速時の最果て行ってみんなに見せにいこ!」
二人は気絶している魔王をシルバードに乗せ、時の最果てまで行った・・・。


時の最果て到着。
「ねえねえ皆ーこっち注目ー!」
ク「なんだよいきなりー・・・って誰だよその人!」
カ「すげえ美人だな・・・。」
エ「こいつ美人!スタイルもいい!」
ロ「タシカニジョユウナミデスネ。」
魔「・・・(複雑な気持ち)」
ク「君どこから来たの?名前は?年は?」
カ「趣味は?スリーサイズは?(オイ)」
魔「貴様ら・・・・・・。」
ク「その声はもしかして・・!」
カ「ま、まさか・・・!」
ル「そのまさかよ!こいつはま・お・う!」
ルッカは魔王を指さし言った。
ク&カ「・・・・・・・・・おえーーーーーーーーーー!!!!!」
ク「ってことは俺たちは・・・」
カ「魔王をナンパしちまったってことか・・・?」
ク&カ「・・・・・・・。」
マ「ふーん・・・クロノって私より魔王のほうがいいんだ・・・。」
ク「い、いやマール。そうゆう意味じゃ・・・。」
マ「ふんだ!勝手に魔王とホモってれば!」
ク「・・・・。」
カ「でもよー、魔王って女装するとかなり美人になるんだな・・・。」
ク「う、うん・・・。」
クロノとカエルけだものの目。
魔「・・・貴様らなんだその目は・・・(汗)」
ク&カ「頼む!魔王!ほっぺにキスして!」
魔「ダーーーク・・・マターーー!」
ドッカーン!!チュドーーン!!!
・・・その後魔王に美人やかわいいなどと言った言葉は誰もかけなくなったらしい・・・。

2004年08月03日 (火) 16時47分


[284]
From:魔王様命 [/]

カエルファンとクロノファンに土下座して謝ります。
・・・文章が非常に未熟なので、そこんとこは目をつむって下さい。
これでも私は魔王様ファンなんです!本当です!(誰も信じるやついねーよ)
管理人さん気に入らなかったら遠慮なく消しちゃっていいですよ。

2004年08月03日 (火) 16時59分

[320]
From:由空(管理人) [/]

初めまして、レス遅くなってすみません;
女装はノリノリでやるタイプより嫌がるタイプの方が見た目ハマってるのはお約束ですよね!(…)
男連中が違う道に迷い込まないかどうかが心配です。合掌。

2005年02月16日 (水) 16時03分







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