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[999] 題名:【嗚呼青少年のアルカディア(理想郷)】 名前:何処 MAIL URL 投稿日:2012年03月31日 (土) 12時45分

シンジ君…君がもし浪漫を求めるなら、あのアルカディア(理想郷)を目指すならこの船に乗れ。

♪ちゃららららら〜ちゃーちゃちゃちゃーちゃーちゃーっちゃらららちゃちゃちゃちゃ♪

♪右手の山はー俺の夢ー(るーるー)俺のー果てし無〜ぁいー憧れさー♪
♪左の山はー俺の希望ー(るーるー)俺のー堪え切れぬー誘惑さぁ♪

♪とてもぉ(とても)馬鹿な雄の〜性と知っても〜やはりー(やはり)拝んでー触りたいのさぁ(る〜る〜)
プライド捨てて〜俺はー目指すー♪ロマンの為に〜俺は生ーきーる〜♪


「シンジ君。男にとってはな、あの山脈の右は夢、左は希望、そして谷間は浪漫、浪漫渓谷なんだ。そこが険しければ険しい程、人は…男はそこに挑むのさ(おっぱいの真理@rinker様)
例えそこが魔のスタンレー渓谷であろうと、負けると解っていても男は闘わなければならない。そんな刻があるんだシンジ君、真理はそこにある。」

「加持さん…アダルト画像観て寝転びながらそんな事言っても…兎に角掃除の邪魔ですから早く退いて下さい。」


[998] 題名:又混ぜちった(笑) 名前:何処 MAIL URL 投稿日:2012年03月31日 (土) 09時36分

夢…これは夢…
僕は立っている。忘れもしない、あの日の駅のホーム…泣いてた子供は、僕…

…それは兎も角…

逃避して目を背けていた僕はゆっくり振り返る。そこには…

…黒ずくめの集団がいた…

【きんざぶろう(シンジ)以外全員迷テル】

「ダーッ!馬鹿きんざぶろう!さあ私燃えテルと元気を探しに行きましょう!」
「いいえ、きんざぶろう君は私綾テルとポカポカを探しに行くの。」
「ふっ、チミ達何を寝ぼけた事を。この犬畜生はあちしマリテルとワクワクを探しに行くのだっ!」
「甘い甘い!きんざぶろうは私マナテルとあんな事やこんな事を探しに行くのよ!」
「違う…きんざぶろうは私マユテルと幸せを探しに行くの。」

…ここまではまあ良いよ。
「チッチッチッ、きんざぶろうは私リツテルと科学の極みを」
「先輩!違いますきんざぶろうは私マヤテルと清潔を探しに」
「何を馬鹿な事を…きんざぶろうは私酔っテルとサービスサービスを探しに行くに決まってるぢゃない!」

…ま、まぁこれも許容しよう…

「ふっ、不潔よーっ!きんざぶろう君!こんな人達放っておいて私ヒカテルと料理のレシピを探しに行きましょう!」

い…委員長まで…

「ちゃうわ!センセはわいスズテルと粉もんを探しに行くんや!」

ブウッ!?と…トウジまでぇ!?

「はっ!さあきんざぶろう、俺ケンテルと武器を探しに行こう!」

ケンテルって…それ無理矢理過ぎないか?

「歌はいいねぇ…さあきんざぶろう君、約束の刻だ。いざ旅立とう、僕カヲテルと音楽を探しに…」

…それ別に旅立たなくとも良くない?

「ふっ、皆違うぜ、タマキンは俺加持テルと肥料を探しに行くのさ。」

誰がタマキンだよ!肥料なんか買えよ!

「下らねぇ、タマキンは俺シゲテルと伝説のツインネックエレキギターをだなぁ」

何だよそれは!それ単にあんたが欲しいんだろ!

「マニアックな…さあタマキン、私マコテルと理想の彼女を探しにウゴッ!」

…アスカと綾波と霧島さんと山岸さんにボコられる日向さん。

要りませんと言いたかったけど…見てると何だか心が揺らぐから皆その位に…

「さあきんざぶろう、儂等老いテル達と人類の救済を求めよう…」「左様」「うむ」「いざ往かん…」

は…墓石!?墓石が喋ったぁ!?

「なんの、儂コウテルと神への道を」「いやいや私トキテルと完璧な人型兵器を」「私が寝府川辺りに住んでいた頃は…」

あ…頭が痛い…

「きんざぶろう…」

え?と、父さん!って…?

…父…さ……ん………

…見なかった。僕は何も見なかった。

「さあ、私タマテルとマタタビを探しに行くのだ!にゃんご!」

た…助けて…

「そう、もう良いの?」

誰?…聴いた事の在る声…昔…何処かで…

「大きくなったわね。」

…母さん?

「大丈夫よ。月と太陽と海があれば人は生きて行ける…生きていれば幸せになれるわ、だって生きてるんですもの。」

母さん…

「さあいきなさい、私は過去の女、いつか忘れ去られる遺物。だけど貴方には未来がある…さようならきんざぶろう、私は貴方の永遠の母親…」


***


「シンジ君!?」

ここは…

「只…帰りたかったんだ…」

「シンジ君!シンジ君シンジ君シンジ君!ああああっっシンジ君っ!」

わんわん泣きながら僕を抱えるミサトさんの腕の中で、僕は気を失った…



◆あれ?話が妙な方に…あれ?◆…ま、いっか。◇言うまでも無く出演者シンジ以外全員メーテルコスチューム◇


[997] 題名:ジャイアニズム・レイ・リサイタル @ cafe Kioa 名前:Kioa MAIL URL 投稿日:2012年03月30日 (金) 14時09分

ごまめさん。美味しい振りを感謝します。
綺麗なKioaさんから、元のお笑いKioaさんに戻りますw


金曜日の午後9時、Cafe Kioa
店内はお客さんでごったがえしていた。

マスターがマイクを持って話し始めた。

「さて、いよいよジャイアニズム・レイ・リサイタルが始まります。本日はレイさんの応援に、香港から歌姫が駆けつけてくれました」

「う、歌姫だと?」

碇司令が思わず身を乗り出す。

「そういやシンジはどこ行ったんや?」

トウジが口をはさむ。

「なんかレイに頼まれて、裏方でいろいろやっているんですって」

「ほほー。仲ええやん。ええんか奥さん、亭主が浮気しても」

「だれが奥さんよ! だれが!」

「それでは登場していただきましょう! 香港の歌姫、チャン・メイリンさんです」

「メ、メイリン! 生きていたのか!」

碇司令が感極まって泣き出す。

「Good evening, everyone! 香港からレイさんの応援に来ました、チャン・メイリンです」

「おおー、メイリンちゃん日本語うまくなってるやん!」

「相変わらず可愛いわねあの子。でもどっかで見覚えがあるのよね〜」

「それでは歌います。 テレサ・テンで『香港』 」

星屑を地上に蒔いた この街のどこかに
想い出も悲しみさえも いまは眠っている
この広い地球の上で 暮らしてる人達
誰もみんな帰るところをもっているはず

 「おお、いいぞ、メイリン!」

碇司令は泣きながらメイリンの歌声に聴き入っていた。店の客たちもメイリンの歌声に聞き入っていた。

何故にわたしは 生まれてきたの
何故に心が淋しがるの

「おおー!ええで、メイリンちゃん!」

「メイリン! もう一曲頼む」

「え、で、でも私はレイさんの前座なので」

「アンコール! アンコール! アンコール!」

お客さんたちが一斉に叫び出す。
 
「で、ではもう一曲」

「いよっ! メイリンちゃん!」

「それでは、台湾の歌で、望春風」

獨夜無伴守燈下 清風對面吹
十七、八歳未出家 當著 少年家
果然標緻 面肉白 誰家人子弟
想要 問伊 驚歹勢 心内弾琵琶

人のこころを わかるのは
むつかしいねと 君がいう
上目づかいで のぞきこむ
ぼくの目の中 だれがいる
ぼくの目の中 きみがいる

春風のような優しい歌声に、そこにいる誰もが聞き惚れていた。

「素敵、まるでシンジのチェロの音色みたい・・」

「ああ、感動したで」

「メイリン! もう一曲だ!」

「あ、あの」

結局メイリンは、そのあと1時間近く歌わされた。

「碇君、あなたはもう終わりよ、ふふふふふふふ」

堕天使ルシファーのごとき邪悪なオーラーを放つレイ。メイリンこと碇シンジの運命やいかに?


[996] 題名:そんな銀河鉄道には乗ってみたいな。 名前:ごまめ MAIL URL 投稿日:2012年03月30日 (金) 00時33分

「♪マーリえもーん♪♪マーリえーもーん〜♪ホンワカ破ッパー ホンワカ破ッパー♪脚本がぁ破綻ー♪」

「今、歌にかこつけて、さらっと悪口言わなかった?マリえもん」
「にゅにゅっ?!何時の間にあちしの秘密どうぐのデビルイヤーを使ったんだいシンジ太君!」
「ふつーに聞こえてたよ。今日はアスカ太じゃなくってシンジ太なんだね…」
「たいした理由はないにゃ。どーしたんだ。またジャイ綾波ンとスカヲルにいじめられたんかにゃ?」
「そうなんだ。ねえお願い。鼻からスパゲッティ食べる機械を出してよ!僕、つい、セカンドインパクトは隕石が衝突したせいじゃないって言っちゃったんだよ。そしたら、2人とも嘘つきシンジ太だって、僕のこといじめるんだ!」
「出来ることか出来ないことか考えてから喋るもんだ。君の発想もよっぽど破綻しているにゃ」

「ねえ、お願い。セカンドインパクトの真実を、マリえもんの道具で探りに行こうよ!」
「けっこう命知らずなこと言いだすにゃ。ううむ。めんどくさいので、スリープ機能使うか」
「わあっ?!何いきなりスカートめくってるんだよぉ!」

パーン!

「見るなあ!馬鹿シンジ太さん!」
「痛い!アス香ちゃん、いつの間に?!…殴ってもさん付けなんだ…」

「えっ?ちょっと…」
「マリえもんが、動かない?」

スカートの奥、お尻から生えているらしい、赤いぼんぼりのついた尻尾を引っ張ったのか、完全に停止して動かないマリえもん。

「あ…パンツは青のストライプ…」

パーーン!!

「マリえもんが、固まっちゃったわ!」
「いてて。スリープ機能使ったんだ…」

「チャーンスっ!いっつもイタズラされてるから、この機会に仕返ししてやるわ。まずは、額に『肉』って描いてやる」
「アス香ちゃん、キャラ違うよ?いや、合ってるのか。ややこしいや。でも、いい考えかもしれない」

きゅぽん。と油性マジックの蓋を開け、じりじりと近寄る、恐るべき子どもたち。

すると

「きゃああああああ!?」

「何や何や!何さらすんやコドモ!おう!どこいったんやワシのメガネ!メガネメガネ!」

「ど、どうしたんだマリえもん!」

「目が緑色に光ってる!一人でぷんぷん怒ってるわ」

「毎度!真希波や!怒るでしかし!怒るでしかし!怒るでしかし!おう、レースは何時からや!住之江か!ちょっとセスナ飛ばすで。持っとけ弟子!」

「ついに、目覚めたのね…彼女が」

「おばさん誰?」

パーン!!

「私は、黄色の髪がトレードマークの、どリツみ。マリえもんの妹よ」

「どーみてもマリえもんより老けてるけど」

「あなた、よくわからない液体を私に注射されたいの?妹ったら妹よ。」

「そ、それよりマリえもんはどーなったんですか?」

「見に迫る危険を察知して、スリープモードから、ビーストモードに自動シフトしたわ」

「ビースト?ビーストって、つまり、ガラが悪いって意味?」

「ええ。ビーストモードの上位クラス…やっさんモードよ」

「怒るでしかし!怒るでしかし!怒るでしかし!こんなもんのどこがオモロイねん!何がオモロイねん!ビーストモードより、住之江ボートに行きたいんじゃアホンダラ!」

「一人で怒ってる…」

「うおおおをををー!『古池やー!かわず飛び込む水の音ぉー!!』」

「和歌が違うよ」

「うおおおをををー!『五月雨をー!集めて早しー最上川ぁー!!』」

「それも違う」

「短歌じゃなく俳句だし」

「変わりべんたん!変わりべんたん!」


[995] 題名:混ぜちゃった(笑) 名前:何処 MAIL URL 投稿日:2012年03月28日 (水) 22時54分

もうすぐ999記念【何処かの鉄道999】

「きんざぶろう…」

「きんざぶろう?…ミサトさん、何ですその暑っ苦しい格好は?」

「私は酩酊ル、過ぎ去りし過去の女…さあ行きましょうきんざぶろう、機械の肝臓を探しに。」

「へ?きんざぶろうって…何ですそれ?」

シュタン!

「いいえ、きんざぶろうは私と行くの…」
「え?あ、綾波?一体何時来たの?」
「さぁ、ぽかぽかを探しに行きましょう、それはとても気持ちが良いの…さあ、私と一つに」カーン!

「何今の音…ゴング?」「…来たわね…」

♪ア・ス・カ・ボンバ・イエ!ア・ス・カ・ボンバ・イエ!
♪ちゃ〜っちゃーちゃーちゃー―ちゃぁら〜ちゃーちゃー♪

「な、何この曲!?い、一体何処から?」「…来る…」
シュタン!

「ダーッ!待たせたわね!さあ馬鹿タマキン、アタシと行くのよ!」
「!ア、アスカあっ!?おお女の子がそ、そんな台詞言っちゃ駄目だよっ!」

「駄目…きんざぶろうは私と行くの…」「出たわね偽者!」

「ふっ…見なさいタマキン…偽者同士の闘う様を…」「ミ、ミサトさんまで何トンでも無い発言してるんですっ!二人を止めて下さいよ!」

「きんざぶろう…いいえ、タマキンは私綾テルと一緒に行くの…」
「!?綾波まで何言い…ってもしかしてタマキンだのきんざぶろうだのって…」
「違うわ!タマキンは私燃えテルと共に闘魂を燃やして元気を探しに行くのよっ!」
「…やっぱりそれ僕の事ぉ!?」

シュタン!

「いかん!いかんぞ!きんざぶろうは儂、たまテルと共に神への路を探しに行くのだ!」「げえっ!と、父さん!?ななな何その格好っっ!?!!」
「又偽者が出たわ…」「シャアッ!やってやるわこのヤロー!」「…年寄りは嫌、じいさんは迷惑…」

シュタン!

「無様ね…私はエメりつダス。人は私をクイーンエメりつダスと呼ぶわ…。」

シュタン!

「そして儂はキャプテンこうロック、三人の部下と自由の旗の元星の海を渡る男!」

「な、な、何だよこれっ?!?」
「何って、そら混ぜるな危険と言う物程混ぜたくなるのが人のサガだからして、ま、面白いから良いぢゃにゃいか。」

「…君…誰?」

「あちし?あちしは千年マリだよ!猫の子なのにわんこなタマキン君。」

「わんこ?って…えええっ!?何で僕犬になってるのお!?」
「そら夢だからに決まってるにゃ。ぢゃ、この事は他言無用で!」「え?ち、一寸ぉっ!?」

ガバッ!

「あれ?…夢?今の…本当に夢?ん?…何これ?定期券?《特別急行乗車券・銀河〜アンドロメダ間…有効期日・無期限》?」




*タマ司令出現(笑)*出現と言えば白ゴマたんに黒ゴマたん(笑)芸風広っ(笑)*銀さん最近絶好調やねぇ*さてキリバン踏むのは誰かにゃあ?(笑)*


[994] 題名:魔法使いアスカと火の悪魔 その4 名前:銀世界 MAIL URL 投稿日:2012年03月28日 (水) 22時41分

*今日本屋で元ネタ読んだら、エピソードの順番をかなり覚え間違いしてた・・・ただでさえオリ設定盛ってるのに(汗)。
*オチだけは合ってる、はず。


城の掃除は僕の日課になっていた。
どうせやる事はないから、暇潰しに丁度良い。
それに、僕が掃除をやると、ヒカリは空き時間が出来たって喜ぶんだ。
・・・カヲルの所に行くんだな・・・ああ、いいなぁ、青春って。
髭面の僕に、青春なんか訪れるはずがない。

「君も1人者なんだね、ランプ君・・・燭台君は蝋燭さんといつも一緒なのに。
 君は僕の仲間だよ、1人者同士、寂しく生きて行こうね・・・」

「こらー、バカシンジー!!!」

アスカがドンと足を踏み鳴らした。

「やたらと家財道具に話しかけながら掃除するのはやめなさい!
 アンタ、自覚ないかもしれないけど、魔力を持ってるんだからね!
 話しかけるごとに、命を吹き込んでるのよ!」

「そんな・・・僕にそんな才能があるはずないよ。
 仮にあったとして、何の問題が・・・」

「ふっ・・・問題大ありよ!!
 あたしが魔法の研究してる横で、このランプが1人は寂しいってしくしく泣くんだから、鬱陶しいったらないわ!」

アスカは不機嫌に言うと、少し出かけて来ると言った。
きっと・・・マナさんが通う学校の先生に会いに行くんだ。
掃除しながら聞きかじっただけだけど、この前、マナさんが来て学校の話をした時、アスカは若い男の先生の話に興味津々だった。
噂は嘘だから、若い男の心臓には興味ないんだろうけど、別の意味のハート――恋とか愛とかは欲しいんだろうな、アスカも。

「でも、心臓が外にあっても、恋は出来るんだね、弐号機」

僕は暖炉の中にいる火の悪魔・エヴァンゲリオン弐号機に話しかけた。
何でも、燃え尽きるはずだったところ、アスカが心臓を貸し与えて命を吹き込むことで、強い魔力を手に入れる契約をしたんだって。
弐号機って名前は、ライバルのレイって魔法使いが2人の悪魔と契約してて、それぞれ零号機と初号機って名前だから、だそうだ。
ライバルって言っても、それなりに認め合ってるんだね。

「さて、土埃は外に出そうか」

裏口の戸を開けた瞬間、僕はぎょっとして開けた戸を閉めた。
父さんの知り合いの魔法使い、つまりトウジを預けたコウゾウさんが、こちらに向かって来るのが見えたんだ。
当たり前だ、魔法使い同士なんだから、アスカとだって知り合いに決まってるじゃないか!
ああ、こんな髭面になったところを、知ってる人に見られたくないよ!
本当に僕は、長男らしく運が悪い!!

「ただいま戻りましたー」

天の助けだ!

「おかえり!!」

涙を流さんばかりに出迎えた僕に、ヒカリは目を丸くした。
いつもなら、カヲルは元気だったか、真面目にやってるかと聞くところなんだけど、今日はそれどころじゃなかった
(1度、こっそりカヲルが働いてるところを見てやろうとしたんだけど、ヒカリに止められたんだ。
 今度兄に会うのは立派な職人になってからだ、ってカヲルが決めてるから、らしい。
 だから僕は、カヲルの話を詳しくヒカリから聞くに留めてた)。

「トウジを・・・下の弟を預けてる魔法使いが、訪ねて来るんだ!」

「あら、まあ、大変!」

「僕は部屋に閉じこもって、絶対に外に出ないからね!!」

こうして、コウゾウさんを出迎えたのは、ヒカリだけだった。

「すみません、アスカ先生、今、出かけてるんです」

「そうか・・・この猫が、どうも呪いをかけられているようだから、アスカ君に相談しようと思ったんだがな。
 ついでに、私の弟子を紹介しようと思ったんだ・・・実にしっかりしていてね。
 年も近いし、彼女も私の弟子で彼とは姉弟弟子でもあるわけだから、あわよくばアスカ君と縁組でもと・・・」

ああ、やっぱり末っ子って至れり尽くせりだよね!
アスカみたいな美人の魔法使いと、縁談が持ち上がるんだ。
うーん・・・でも、アスカって気が強いから、トウジとじゃ喧嘩にしかならない気もするな・・・。
それに、アスカってオープンに見えて、自分に踏み込まれるのが好きじゃない様子だし。

(それにしても、トウジは今、どんな風になってるんだろう?)

僕は、縁談まで持ち上がるほどになった弟の姿を見たくて、自分の姿は見えないよう、そっと部屋の戸に隙間を作った。
次の瞬間、僕は自分の目をこすった・・・あり得ない光景だ。
ああ・・・そうだ、きっと変身術の練習なんだよ、うん。

「けれど、アスカ先生、気になるひとがいるみたいですよ」

ヒカリはヒカリで、さり気なく爆弾発言をした。
まあ・・・僕も知ってるけどね、マナさんの学校の先生だって事。

「残念だな・・・じゃ、ヒカリ君はどうかね?」

「ありがたいですけど・・・私も、決まった相手がいるんです」

「ほら、コウゾウ先生、無理を言っては駄目ですって」

実に高等な変身術だよ・・・トウジ・・・。
でも、ヒカリはきっと驚いただろうな、何しろ、自分の恋人と同じ姿の人が現れたんだから。

「ふむ・・・君をこのまま独り者にするには惜しいと思ったんだがな、カヲル君」

うん・・・変身中だから、その名前で呼んでるだけだよね?

「あら、偶然ですね、私の恋人の名前もカヲルって言うんです」

ヒカリは笑って台所に引っ込んだ。

「・・・だけど、私のカヲルの方が、ずっと素敵だわ」

何か独り言が聞こえて来たけど、僕はもう、混乱していた。
そうだ、金物屋にカヲルがいる事を確認すればいい話だ。
僕は、物陰に隠れながら玄関口までそろそろと進んで、町へと飛び出した。
金物屋に着いたものの、目につくのは知らない顔ばかりで、弟の姿は見えなかった。
弟からは僕の姿を見られたくなかったから、ずっと物陰に隠れて、何十分かを過ごした。
そうこうするうちに、僕がよく知る姿が店先に現れた。

「こんにちは、シゲルさん」

「やあ、ヒカリちゃんじゃないか、今日2回目とは仲が良くていいなぁ・・・おい、カヲル、お客さんだぞ」

店先にいた長髪の職人さんが奥に向かって呼びかけた。
何だ・・・やっぱり、ここにいるのはカヲルじゃないか。

「さっきね、面白い事があったのよ」

ヒカリは、にっこりと笑った。

「うちにお客さんがあったの・・・魔法使いさんと、そのお弟子さんで、お弟子さんの名前が『カヲル』だったのよ」

何だか、ヒカリの笑顔が怖い。

「偶然よねぇ・・・ううん、私、偶然じゃないと思うのよ。
 あなたの本当の名前、『トウジ』って言うんじゃないの?」

「しーっ!!」

僕の弟は、慌ててヒカリの口を手で塞いだ。

「堪忍、嘘言うたんは悪かった、せやけど、ここで修行させて貰うのはカヲルっちゅう事なっとるから・・・」

「別にちゃんと働いてくれるんなら、君の名前がカヲルだろうとトウジだろうと、構わないけどな」

「マコトさん・・・すんません」

トウジは、先輩らしき眼鏡の職人さんに、素直に謝った。
と言う事は・・・やっぱりさっきのは・・・

「やあ、弟よ、近くまで来たから君の顔を見てから帰る事にしたよ。
 何だ、ヒカリ君の相手と言うのは、君だったのか」

変身した姿ではない、紛れもないカヲルが現れた。

「カヲル兄貴やないか・・・どや、魔法の修業は」

「順調だよ、独立する時、君が立場を入れ替わる事を承知してくれたおかげさ、トウジ」

「ワイかて助かったで、どうも魔法みたいなふわふわしたモンは性に合わん・・・手先使てトンカンやるのが向いとるわ」

つまり・・・僕の弟達は2人して、独立する時に僕に嘘をついたんだ。
裏切ったな・・・僕の気持ちを裏切ったんだ・・・!
頭に来た僕は、自分の姿を忘れて、その場を立ち去るべく道の真ん中に飛び出してしまった。

「あれ・・・?」

「ひょっとして・・・」

「シンジ兄さん?!」

「シンジ兄貴!?」

相変わらず、僕の思う通りに物事は進まない。
とうとう弟達に、髭面に変身した姿を見られてしまったんだ。


*LHK=LHT(違)。


[993] 題名:アヒル口笛+ 名前:ごまめ MAIL URL 投稿日:2012年03月27日 (火) 01時37分

そのいち

「ねぇねぇシンジ。これ、なんて呼ばれてるかしってる?」
リビングでゴロゴロしてたら、アスカにつっつかれた。
「は?なに?」
「これよ!コレ!」
「………どれ??」
アスカは自分の顔を指差しているけど、別に何も…。
「口紅?」
「ちがう!」
「リップクリーム?」
「ち、が、う!」
「?なんかその…不自然な笑顔?」
「なんですって?!」
「あいたっ」

「なんだよー」
「これはあれよ!アヒル口!にぃっ」
「アヒル?」
「こう…ギリシャ文字のω(オメガ)みたいな、アルファベットのwみたいな、口角を上げた唇の形のことをそう呼ぶのよ!」
「へえ…そうなんだ」
「そんなことも知らないなんて、つまんない」
「別にそんなこと、どうだっていいじゃないか。だって」
「ふぇ?」

ωε

「キスしたら一緒だよ。ね?」
「……」

そのに

♪♪♪♪♪♪

「口笛上手ね。シンジ」
「あ…いや、今、練習してる曲を確かめたかっただけ」

夜、沈みかけの三日月が、平行に山の端にかかるのが、ベランダの開け放した窓からよく見えた。

「もっと聴きたい」
「たいしたものじゃないけど…じゃあ」

♪♪♪♪♪♪…

月に向かって口笛を吹く。
アスカが、少しずつ僕に近寄ってきた。甘いにおい。

♪♪♪♪♪♪……   ♪…

僕の口笛は飲み込まれた。
アスカの口の中に。

僕にも異存は無い。
僕の三日月は、君の微笑みのかたちだ。


[992] 題名:魔法使いアスカと火の悪魔 その3 名前:銀世界 MAIL URL 投稿日:2012年03月25日 (日) 21時39分

ある日、城の絨毯があまりにもボロボロだったから、僕は絨毯屋に出かけて行った。

「あのー、失礼、絨毯が欲しいんだけど・・・絨毯屋さーん?」

店番をしていた茶色い癖毛の持ち主は、呼びかけてもなかなか応えない。

「ねえ! 絨毯を売ってよ、お願いだから!!」

必死で揺さぶったところ、ようやく絨毯屋の若者の目は、僕の顔に焦点が合った。

「う・・・うわあっ!」

「人の顔見て悲鳴を上げないでよ、失礼だなぁ!」

「ごめんよ! えっと、絨毯だね」

「・・・ケンスケ! またお前は下らん妄想をしていたのか!!」

店の奥から御主人らしいおじさんが出て来て、若者――ケンスケ君を叱りつけた。

「下らなくないよ・・・オレはいつか、この町から飛び立って英雄になって、綺麗なお姫様と結婚するんだ」

「お前は絨毯屋の跡継ぎの倅だ、お姫様と結婚出来るわけないだろう」

おじさんは顔をしかめると、僕に「待たせて悪かった」と平謝りした。

「夢見なくなったら、人生は終わりだよ」

再び店の奥に引っ込んだおじさんに、ケンスケ君は舌を出しながら呟いた。

「でも・・・跡継ぎって事は、君、長男だろ?
 止めた方がいいよ、夢を見るなんて事は・・・長男は何をやっても上手く行かないって相場が決まってるんだよ、僕みたいにさ」

「オレは長男でもあるし、末っ子でもある、一人っ子だからね」

ケンスケ君の返事に、僕は考え込んだ。
それって、どっちの運命が強く出るんだろう?

「とにかく・・・はい、絨毯・・・あーあ、空飛ぶ絨毯を手に入れたら、こんな店を出て、冒険に行くんだがな・・・」

「ははは、君が、近いうちに空飛ぶ絨毯を手に入れられるように!
 それと・・・長男の運命じゃなくて、末っ子の運命に導かれるように、祈ってるよ」

その時はまだ、僕は知らなかった――自分の言葉の持つ力と言うものを。
後に、ケンスケ君は本当に、空飛ぶ絨毯を手に入れて冒険の旅に出てしまうんだけど・・・それはまた、別の話。
この日、僕は絨毯を担いで帰る途中、ばったりヒカリと出会った。

「シンジさん、絨毯買えました?」

そう言うヒカリは、大事そうに片手鍋を持っている――あんまり出来が良い感じじゃないけれど。

「また鍋を買ったんだ・・・」

「これは買ったんじゃなくて、貰ったんです」

ヒカリは嬉しそうに、小さな片手鍋を眺めた。

「金物屋さんの新しいお弟子さんが、初めて作ったお鍋なんですって。
 売り物にはならないから店には置けないし、良かったら使って欲しいって、くれたんです」

「カヲル・・・頑張ってるんだな・・・」

僕は、思わず声を出していた。

「あのひと・・・カヲルって名前なんですか?
 え、どうしてシンジさんが彼の名前を知ってるんです?」

「実は・・・あそこで修行してるのは、僕の弟なんだ」

「ええっ?! 彼、随分とシンジさんと年が離れてるような・・・」

それは呪いのせいだってば。
あーあ、やっぱり長男は駄目だよね。
カヲルも、身の程を弁えさせて、金物屋に放り込んで、本当に良かった。
慕ってくれるかわいい子とも出会えたわけだし、次男にしては悪くない運命じゃないかな・・・ああ、僕よりはマシだよ、本当に。

「・・・君、そんなにカヲルを気に入ったんだ」

まあ・・・何しろ兄弟の中でどころか、国中でも5本の指に入るんじゃないかって美男子のカヲルに求婚して欲しい女の子は、確かに多かったけどね。

「ええ・・・だって、ものすごく親切なんですもの。
 この前、買い物をした時は、重そうだから運んでくれるって言ってくれたんです。
 アスカ先生の城の場所がわかるのはまずいし、そもそも私は魔法で運べるから平気だったんですけど・・・嬉しかったな」

「見た目じゃないんだ」

兄としては、弟の見た目以外の所を好いてくれるのは、とても嬉しい。

「勿論、見た目も素敵ですよ、良く笑うひとだけど、修行中はとっても真剣ですもの・・・って、シンジさん、お兄さんだから、良く知ってますよね」

「いや、カヲルが何かに真剣になるって、僕には新鮮だよ」

そんな事を話してる間に、城に着いた。
城には珍しく、客人――焦げ茶色の髪のショートカットの女の子がいた。

「あら、マナさん!」

「ヒカリさん、久し振りね・・・そっちの、ダンディな年配の男性は?」

・・・ううう・・・年配なんだ・・・そうだよね、今の僕は髭面なんだから・・・。

「こら、シンジ! せっかくマナが気を遣って褒めてくれてるんだから、泣くんじゃないわよ!
 えっと、こちらはあたしの従姉妹のマナよ、コレは掃除と料理の手伝いと引き換えに呪いを解いてやる約束のシンジ」

アスカが、火かき棒をドンと鳴らして僕に説教しながら、女の子と僕をそれぞれ紹介した。

「そうそう、シンジ、今、マナが情報を持って来てくれたんだけど・・・アンタの呪い、なかなか厄介だわ。
 荒れ地の魔法使いのキールを倒さなきゃ解けない事は確かよ。
 でも、キールって、いろんな奴に呪いをかけてるから、国中で探してるんだけど・・・そう簡単じゃないわ。
 あたしのライバルの魔法使いのレイが、リツコ女王の命令でキールを倒しに出かけたきり、行方不明になってるんだって。
 レイくらい力が強くなきゃキールを倒せるわけないから、女王は弟のリョウジ王子にレイを探させたけど・・・王子まで行方不明よ。
 早い話が・・・アンタ、しばらく髭面のままだわ」

ああ、長男が上手く行かないのは覚悟してたけど、こういう意味で上手く行かないなんて思ってもみなかった。

「心配しなくていいわよ、何年もすれば、実年齢が見た目に追いつくわ」

追い付くなんて・・・ずっとずっと先に決まってるじゃないか!



*絨毯屋の息子は姉妹編(公式には続編じゃないんだって、で洋書では続編があるみたい、今度読むか)の主人公。シンジっぽいかと思ったけど妄想族な所はケンスケだなーってわけで、3きょうだい編で出番なさげな彼に配役決定。
*原作の主人公ソフィーさんは、長女だから上手く行かないを連呼するけど老人になったら結構タフになったのに、こっちは相変わらず嘆き節のシンジ君(汗)。
*それより、火の悪魔は重要キャラなのに、弐号機にしたから喋らない・・・いいや、テケトーに誤魔化そう(オイ)。
*どっちにしても、全部をパーフェクトに覚えているわけじゃないから結構はしょる予定w


[991] 題名:書道タイム 名前:銀世界 MAIL URL 投稿日:2012年03月25日 (日) 19時59分

中学校に付き物の憂鬱な時間・書道。
本日の課題は、「半紙4分の1ずつに収まる文字をバランス良く書く」。
すなわち好きな3文字または4文字の単語を書くわけだが、文字通り好きな言葉を書く者は少ない・・・が、いるのもまた事実。


  花 鳥 風 月    山岸マユミ

「さすがは山岸、風流だねー」
「文字のバランスもいいね、すごいや、山岸さん」
「素直に好きな言葉を書けるのは、字が綺麗な人の特権だね・・・みんなには無理って事さ」
「・・・お前も同じやろ」


  一 日 一 善   霧島マナ

「ふえーん、画数少なくしようと思って『一』の付く四字熟語探したのに、『善』が難しかったぁ〜!」
「あたしも一瞬思ったけど、書く前に気付いたわよ」
「書いてから気付いたの〜!!」


  一 人 分   真希波・マリ・イラストリアス

「・・・せめて、『一人前』なら前向きで良かったと思うんだけど」
「やだにゃー、ピカリン、『前』なんて書きにくくて面倒じゃん」


  天 下 大 平   惣流・アスカ・ラングレー

「アスカ・・・『テンカタイヘイ』の『タイ』の字が間違ってるわ」
「えー! これなら全部簡単だと思ったのに!!」
「・・・訂正しない先生も適当よね」


  世 界 平 和   洞木ヒカリ

「ヒカリらしいじゃない!」
「いい言葉だし・・・それに、やっぱり画数が少ないってのも、ちょっとあるんだけどね」


  自 由 自 在   渚カヲル

「こらまた、お前らしいのぉ」
「実は、『世界平和』も検討したんだけど、僕の筆力だと『界』が頭でっかちになると思ったんだ」
「カヲル君が、こんなに字が上手いなんて知らなかったよ」
「題材の勝利だよ、全体的に四角に収まる字は形を整えやすいんだ。
 そして、言葉の意味も悪くないと言う見栄もばっちりさ」


  家 内 安 全   碇シンジ

「・・・所帯染みてるな・・・」
「仕方ないだろ、四字熟語で1番に頭に浮かんだのがコレなんだから!」
「君の切実な思いが表れているよ、シンジ君・・・」


  戦 艦 大 和   相田ケンスケ

「宇宙船かい?」
「違う! 本当の戦艦の方だ!」
「でも、僕ならアニメの方が浮かんでしまうな」
「トウジと同じにするな!」


  紅 の ブ タ   鈴原トウジ

「鈴原・・・ふざけてるの?」
「『紅の豚』をなめたらあかんで、あれには漢の生き様っちゅうんが描かれとるんや!」
「100歩譲って『紅の豚』を認めるとして・・・どうして『ぶた』がカタカナなんだい?」
「そうだよ、『ブタ』って書いたせいで、かっこ良さの欠片もないよ!」
「あのな・・・『豚』みたいな難しい漢字、ワイが筆で書けるわけないやろ!」


*珍しくトウジオチ。
*恐ろしい事に実話ネタ。これが許された学校って一体・・・(汗)。
*それぞれのネタを書いた奴の顔も名前も思い出せないのに、あの並んだ半紙だけは急に思い出した。
*私が書いたのは「自由自在」、理由は上記の通り。
*何処さんのタイトル、何も思わずに読んで、「釣り」の意味を理解するのに5分以上かかった。


[990] 題名:綾波レイの黒革の手帖 名前:ごまめ MAIL URL 投稿日:2012年03月25日 (日) 19時10分

「こんなところに呼び出して、何?綾波」
僕は、またしても綾波に某喫茶店に呼び出された。
僕の向かいの席に座った綾波は、おもむろに、皮製のハンドバッグから、あの黒革の手帖を取り出し、何かを淡々と読み上げ出した。

「2015年、×月 オーバーザレインボーの船上で初初対面した日。…同年×月 ユニゾン練習の中日。…浅間山の温泉に一泊した日。同年×月 …七夕祭りの夜、浴衣があまりにも似合ってたから。同年×月 …」
「ちょ、ちょっとちょっと。何なの?その日にちと内容」
僕は思わず、手帖を読み上げる綾波を遮った。

「…まだ続きはあります。同年×月 …
鼻をつまんでキスした日。…同年×月 …失踪した彼女が恋しくて勝手にベッドに潜り込んで…。同年×月、病室で意識不明で半裸で横たわる彼女を目の前にしてこらえきれず…」

「う、うわああああああぁぁぁ!?なんで、なんでそんなこと知ってるのー!!綾波?!」

「わたしに、知らないことは無いわ…碇君」
「一体、何の目的でこんなことを!」

「これを公開されたくなければ、条件があります。来たるわたしのジャイアニズム・レイ・リサイタルの前座をつとめて欲しいの…。謎の中国歌手、メイリンとして」
「思いっきり脅迫じゃないかあ!!」

「わたしの黒革の手帖に、知らないことはないわ…最後の審判の日に、モノを言うのよ」
「それじゃ黒革の手帖じゃなくて、えんま帳だよ!」

=======
タイトル改題:
綾波レイの黒革のえんま帳。

※えもんシリーズ続くのね。次のいけにえは誰だろう
※火の悪魔が連作になって楽しみ




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