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うんぬん

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sss 恋のはじまり
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「おい!万事屋!!お前、ちょ、何ふらついてんだよ」


自分が、ふらふらと車道に飛び出しそうになっていたらしい事を知ったのは、耳が痛くなるほどの大声で、近藤が俺を呼んだからだった。近藤というのは、“隣”と言うには少し距離のある隣を歩いていた、ゴリラ似非モテ系幕吏の事で、一応は地球人のオスである。
そのゴリラ似非モテ系(以下略)と俺は連れ立って、真昼間の街中を歩いていた。会話に困るほど不仲なわけでも無いので、それなりに愉しく、下らない雑談をしながら。
近藤は、人の話を聞くのがうまかった。俺の下らなすぎる武勇伝に対して、時に笑い、時に目を輝かし、時に頬を膨らませながら、コロコロと表情を変えて話を聞いた。それで俺が調子に乗って有ること無い事しゃべってみれば、「えー嘘だろォ」と言いながら、最後には冷やかすような目を向けてくるのだ。俺は、その表情、嫌いじゃない。

だけど、奴と俺の距離は親しいというほど近くも無かった。

それに気付いたのは、奴の部下と思しき男が声をかけてきたからだった。俺よりも1歩半近い距離で、まだ若いその男は近藤と喋り、俺はその間待ちぼうけを食らった。

誰だよコイツという視線をよこして、男が去って行った後も俺は、近藤との間の距離をつめられなかった。
彼と下らない話を再開させても、その距離の事が気になって仕方なかった。

「おい、万事屋。しっかりしろよ。お前、急にぼーとしてどうした?」

近藤が俺を覗き込んできた。ようやく俺たちの間は、俺が望んだ距離になった。俺の腕を掴んだ、近藤の手は熱い。
俺は動悸を感じた。近藤の手のせいだ。


「・・・てよべ」

「は?」

「ちゃんと銀時って呼べ」

「はぁ?」


近藤の周りにいつもいる、愛想の欠片も無いヤロウ共が、名を呼ばれるとどこか嬉しそうな面持ちで振り返るのを俺は不思議に思っていた。

だけど、今は、少しだけ、ほんの少しだけわかるような気がした。

唐突な答えに、驚いているのだろう。何度も瞬きをした後近藤は、困った顔で俺をみて、次いで冷やかすような表情を浮かべた。

「しゃきっとしろよ。銀時」

「へいへい」

歩き出した俺たちの距離は縮まっていた。
キチンと1歩半。




−−−−−−−−−−−−−−−−−−



ご無沙汰してます。元気です。

No.448 2008年10月05日 (日) 22時53分

 

陳謝
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−−−ご連絡−−−−

乱丁用PDF、サイトにあげてます。半分に折って切っていただくと、サイズがあうかと思います。

もし乱丁お買い求めくださった方がいらっしゃいましたら直り次第本送らせていただきますよって、住所とお名前、本の写真か92ページ前2行目の内容をお書きの上当方までメールください。サイトの下の方にあるメールフォームからでも結構です。

ほんまご迷惑をおかけしました。
No.447 2008年09月29日 (月) 00時54分

 

sss 秋の風とあの人の上着
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夜の帳が降りた江戸の街は、涼しいというよりも寒いほどに冷えていて、秋めいた涼風が頬を撫でる度に、沖田は身震いをした。
ついそこまでだからと油断して薄着してきたせいか、沖田の指先は冷たくなっている。それを、袂にしまいながら、沖田は、しまったなァ。と、思った。風邪引いちまうや。昨日と全然違うじゃねェか。と。

沖田は帰り道を急いだ。

秋は、気がつけばいつも直ぐそこまで来ている。胸が空くような寂しさをふと覚えた時、そこに秋がいたりする。

だけど沖田は、秋が好きだ。この物寂しい感情も嫌いじゃない。

涼しいというよりも冷たい風が吹いてきて、沖田は、空を見上げた。月は傘をかぶっていた。


遠くにようやく屯所が見え始めたところで、沖田は大きなクシャミをした。そこへ声がした。沖田を呼ぶ声だ。

「おう!総悟。寒そうだなお前」

振り向く間も無く自分に追いついた男の手が、沖田の頭に触れる。沖田は前のめりになりながら、こんな事を許すのはこの人だけだ。と、思った。

「近藤さんは相変わらず元気そうで」
「ん?お前と違って油断せずに出たからな」

豪快な笑い声が響いている間に、沖田は、これで寒さがしのげる。と、思った。どうやって暖をとろうか。と、考える。

くっつくのと、後ろに回るのと、どちらが有効だろうか。

温かそうな懐を見ながら思案した。相も変わらず温かそうな身体だ。傍へ寄るだけで温かいこの人の体温の、その温かさを沖田はよおく知っている。

とりあえずくっついてみるかと顔をあげたのと、肩に何かがかけられたのとがほぼ同時だった。
急に温かくなって、沖田は瞬きをした。近藤の匂いがする。この人は匂いまで温かい。

「なんか、これじゃぁレディみてェでさァ」
「不満か?」
「いえ、ありがてェんですけどね」

肩にかけられた近藤の上着を寄せて沖田は微笑んだ。
なんで女にモテねェんだろうな。などと失礼な事を思った。

「いい上着ですねィ」
「やらねーからな」
「なんでわかったんですか?」
「お前、いっつもそう言うじゃねーか」


「お前には大き過ぎるだろ」と、近藤こそいつもの科白を口にする。

「大きくたって構わねェんですけどねェ」
「だーめ」


沖田は笑った。


胸が空くような寂しさを覚える夜は、この人のあったかさが胸に滲みる。だから、沖田は、秋が好きだ。

歩く速度を遅め、沖田は、近藤の上着にくるまった。
風が心地よく感じた。




−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

我輩も上着かりたいなぁ。

本について優しいお言葉を下さったお嬢様へ捧げます。実感として助かりました。多謝。


そしてなによりRENさまご迷惑をおかけして申し訳ないです。ほんまほんまに感謝多謝。


No.446 2008年09月29日 (月) 00時44分

 

お詫びとお知らせ
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新刊に乱丁がみつかりましたので、販売を延期させていたたきます。楽しみにしてくださっていた皆様大変申し訳ありません。

一応、取替えさせていただける上限15冊のみお願いして販売予定ですがおすすめ出来ません。乱丁なおり次第必ず取替えさせていただきますが、明日置いている本は93ページが91ページになっている乱丁本です。それでも構わないという方はご購入後当方までお名前と住所、本の写真か92ページの前2行目を本文に記入の上メールお願いします。
なお、話が飛んでしまいますが、93ページのPDFファイルをサイトにUPさせていただきますので、しばらくはそれでご勘弁を。


大殺界はすぐには通り過ぎないみたいです。ロクセイセンジュツ舐めたらアカンね 
No.445 2008年09月27日 (土) 18時16分

 

以下無用なことながら
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以下新刊宣伝

緊縛スル願望詳細


表題作は、「緊縛スル願望」というタイトルの映画を観たことで、自分の中の欲望に目をむけてしまった土方のモヤモヤした話です。


プチオンリーほんまめでたい。参加されるみなさま楽しんできて下さい。

そしてRENさま本当にありがとう。僻地から愛をこめて


No.444 2008年09月26日 (金) 00時03分

 

sss 茶飯事賛歌
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「ったく!!テメェはっ、どっち向いて縛ってんだ!!そっちじゃねェって言ってんだろーがッ!!!あっちだあっち!!!」

「副長、釘足りないんですけど」

「あァ?八番隊に聞け」


「副長、沖田隊長がッ」


「いいから。アイツはほっとけ」


「副長・・」

「テメェはなんでこんなとこに居るんだ!!3番隊は外回りだろーがっ!!!」


お天気姉さんをして、超大型台風だと言わしめた台風18号に備えて、その日の屯所は朝から大騒ぎだった。
剣は握れても、大工道具などは触った事も無いという若い隊士が、不器用でぎこちない動きをしているのを見て、土方は溜息をつく。
昼までには終わらせる予定でいたのに、妙にテンションが上がってしまっている隊士たちの作業は遅々として進まず、土方の声はだんだんに荒くなるばかりだった。


「どいつもこいつも使えねェ。なぁ、こん・・・」



どーさん。隣に立っている男の名を飲み込んで、土方は頭に手をやった。彼の注意が完全にここに無かったからだ。
まぁいつものことだ。と、土方は、溜息をつき、気を取り直して、近藤の顔を見つめた。遠くに視線を飛ばしている我が大将の横顔は、今日もつつがなく、健康そのもので何よりだ。

少し目を細めているのは嬉しい時の癖。口が僅かに開いている。
瞬きをした。静かな表情。
こうして見ると中々に端正な面立ちをしてるじゃねーか。
土方は独り苛立っているのが馬鹿らしくなって、近藤の視線を追った。


近藤の視線の先では、二匹の赤蜻蛉が、低い空を飛んでいた。


秋だなァ。

土方は空を見上げた。
いつのまにか空が高くなっている。


「トシ、トンボ飛んでんぜ。秋だなァ」


何も言わずに待っていると、期待通り、振り向いた近藤が満面の笑みを浮かべて言った。
土方は、にっこりと微笑み返すと、近藤の方に手を伸ばした。


「秋だなァじゃねーっよ!ったくアンタは。余所見してないで、ちゃんと指揮しろッ」


頬ベタを思いっきりつねると近藤が、イタイイタイと叫ぶ。
端正な横顔はあっという間に崩れて、隊士のあわてる声と笑い声が、屯所に溢れた。



「オイ、お前らッ!!トシがご立腹だ。気張っていけよぉぉ!!!昼までに終わらせねーと土方スペシャル食わせるぞっ」


近藤の大声が響いて、笑いを含んだ返事があちこちからかえってきた。


隊士の動きが見違えるように良くなったな。


と、思いながら、土方は、土方スペシャルのどこが不満なんだと独り言ちた。

赤い蜻蛉は悠然と風に乗って、秋の空を飛んでいく。






−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
さりげない横顔とかもゆる。



おかえりとおっしゃて下さったお譲様に捧げます。感謝をこめて。元気でました。せんきゅっきゅ

励ましてくださったみなさまほんまありがとうございました。



お知らせ

A-ko-印刷さんに大変ご迷惑をおかけしましたが、なんとかプチオンリーに本出せそうです(本当にできるのかドキドキしてますけど連絡無いし大丈夫なハズ)

RENさまに委託お願いしました。
RENさまのサークル「BM」samaは東2/ネ73-aだそうです。主催さまでお忙しいのに空気よめよ。ホントすみません。だって仕事なんだもん。楽しみにしてたのに。うわーん。プチオンリーうわーん。参加されるみなさま楽しんできてくださいね〜

以下我が社の空気よめよ本詳細

『緊縛スル願望』B6 108ページ

ばりばりS/M DO★E R Oみたいな題名ですが残念な事にそんな内容ではありません。

出来ちゃってる土近の、そういう描写はほとんど無いけど、そういう妄想と、そういう悩みと不安に溢れた、微妙な連作短編集(何を言ってるかさっぱりわからんな)です。
七話書きました。
元気があれば見本なんぞ明日にでも。



通販は準備出来次第。まだ何もしてませんよって、奇特な方少しお待ちあれ

No.443 2008年09月24日 (水) 23時58分

 

sss 無題
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「ここはさ、やっぱお前がビシッと決めてくれるべきだと思うんだよね」


「いや、こういう時はやっぱり局長だろ。局長差し置いて出張れねーよ俺は」


「いやいや、隊士はさやっぱみんなお前に憧れてるわけでしょ。だからお前が切り込んでくれたら士気が違うっつーの?」


「それを言うなら尚のことアンタの出番だよ」



爆炎をあげて暴れまくる宇宙生物を前に、近藤と土方は立っていた。江戸の町を守るために自身たちが存在している事に異存は無いが、アレは規格外だろう。と、思う。刀やバスーカではなく、もっと別の、宇宙船とか戦闘機とか、最後の手段として核爆弾とかそういう領域だろう。アレは。

「時間稼ぎでいいから出動しろ」などと無茶を押し切った松平は、いったいどれだけ時間稼ぎさせれば気がすむのか一向に現れる気配が無い。

近藤は腰の虎鉄に目をやった。

3本目もローンが終わらない内に折れたら洒落になんねーよな。


その時、土方と近藤の間を何か凄い勢いの物が通り過ぎていく。瞬く間も無く、そのナニカは宇宙生物の腹にぶち当たり、爆発を起こした。


「「総悟ォォォォ!!!」」


そんな無茶をやってのけるのは、考えるまでもない。たった一人だ。
二人が振り返ると、沖田は、肩にバスーカをのせて、不敵に笑っていた。


「ビビッてんなら置いてきやすぜィ」


「誰がビビるかッ」

「震えてんじゃねーですか?」

「これは武者震いですゥ」


二人の答えを聞いて、沖田は満足そうに笑うと、もう一度肩の武器を構えた。
近藤と土方は顔を見合わせる。爆音が響いて、近藤は走り出した。この件が成功したら、とっつァんにボーナス出させてやる。ローンの心配を排除しないことには勝てそうにない。






−−−−−−
ただいまッス。ノリだけのsssすみません。近藤さんと土方が、グダグダ言ってる後ろから沖田がカッコイイとこかっさらっていくパターンをやりたかったんです。真選組不足で欲求不満です。ぽっちです元気にしてます。


台風と共に大殺界が去っていったらしく、ようやく普通の日常を取り戻しました。普通が一番です。声をかけてくださったみなさまありがとう。

今日は、8割出来たまま放置していた土近本を書いてました。22日締め切りで間に合う印刷屋さんに送れたらなんとこプチオンリーに本出せそうです。とっても楽しみにしていたのに本人は参加できません。RENさまに委託予定です。間に合えば。

それが終わったら、特訓開始したいです。トラブルは年に一度まででお願いしたい運命の神様。

本人は元気です。心配をおかけしました。



以下私信

山梨の亀さまほんま多謝!癒されました。せんきゅっきゅ
No.442 2008年09月20日 (土) 23時06分

 

副長の意地
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アンケートご協力ありがとうございました。
トッシーが、一番をもぎ取りました。副長のプライドが守られたようです。私の予想では沖近(スタート時の勢いとか)が一番かと思ってましたが、なるほど、土近か。僅差です。素直に嬉しい気がしています。沖近を押してくださった方も銀ちゃんに投票してくださった方もありがとう。マイノリティレポートも楽しかったです。山近よりもヅラ近の方が上位だとか発見があるものですね。面白い!いつか、フルーツコンビの活躍など書いてみたい気もします。ボケ殺しだわ。きっと。

お題は
土近→「背が粟立つ」
沖近と銀近は「触れたい」と「今のはズルイ」が同票2位なのでかき易い方選ばせていただいて。

わ!楽しみ。

詳しくはアンケートページにて。

ご協力ありがとうございました。



しかし

なんか知りませんが、9月から、大殺界入りしたみたいです。ちょっとありえないトラブルやなんやかんやが続いてまして、しばらくは潜ります。えーん。

次戻って来る時は、恋するお話引っさげて。

みなさましばし御機嫌よう。早く近藤さんと戯れたいです。


お声かけてくださった皆様ありがとうございます。当人は元気です。


にゃんぷ感想

銀ちゃんかっこよかった〜
No.441 2008年09月15日 (月) 19時08分

 

あかん
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ここ2、3日トラブルつづきで、愛する近藤さんの誕生日もスルーしてしまいました。悲しい。
おめでとう近藤さん。落ち着いたら何か書きたい。

予期せぬことに煩わされてます。しばらくはお休みモード。
20日ごろには戻ってきたい。

再見!


以下私信

みどりさまほんまありがとう。
No.440 2008年09月06日 (土) 23時48分

 

わ!
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土近が沖近をぬかしている。

アンケートご協力ありがとうございます。
終わりが読めん展開にドキドキです。

しばらく原稿にあけくれますんで、更新ノロノロですが、アンケート結果を楽しみに原稿やります。やるますとも。
No.439 2008年09月01日 (月) 00時36分

 




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