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[593] 第7章<眩き石の御許にて>「決別の前」
2/24PM補完 - 2005年03月11日 (金) 02時51分

第4節<決別の前>

 旅立ちを前にして、シドの飛空艇の中心部分
 「クリスタル機関」に、重大なトラブルが
 発見されてしまった。
 ギルド桟橋にいるルーヴランス、ビビキー湾
 にいる罪狩りのミスラを呼び戻せ。
 同時に、「光の箱」をタブナジアに持ち去った
 チェブキー3兄妹を捜して、箱を取り戻そう。

■大工房シド研究室

Cid:Your name君か。
 飛空艇の修理はまだ終わらんかと
 催促に来たのだな?
Cid:実は、思ったよりも重傷でな。
 ルーヴランス君、罪狩りのミスラ君にも、
 随分と材料を集めてもらったのだが……
Cid:飛空艇の命とも言える
 「クリスタル機関」。つまりは心臓部分に、
 大きなダメージを受けてしまっているのだ。
Cid:見かねたテンゼン君が
 ジュノになんらかの手がかりがあるかも
 しれんと旅立ってくれたが、連絡が来ない。
Cid:……ううむ。古代の民が、
 クリスタルの力をどのように昇華させていたのか、
 もっと単純なモデルがあれば、わしにも理解できる
 かもしれんのだが……。
Cid:とりあえず、これ以上は
 材料を集めてもどうにもならん。
 ルーヴランス君と罪狩りのミスラ君を
 呼び戻してはくれんかね?
Cid:ルーヴランス君は
 木材集めにギルド桟橋にいるはず。
 罪狩りのミスラ君は、鉱石探しで
 ビビキー湾にいるはずだ。

(Prishe、Ulmiaが入室)

Prishe:おい、シドのおっちゃん!
 ジャボスのともだち、モブリンたちの手当ては
 ほとんど終わったぜ!
Prishe:そっちの準備はどうだ!?
 「それゆけ悶絶戦艦プリッシュ号」*は、完成したか!?
Cid:いや、それがだな……。
Prishe:ん!?
 シドのおっちゃん、まだ困ってるのか!?
 ジュノから使者がまだ来てねぇのか!?
Cid:ジュノからの使者?
 いや、そのようなものは来てはおらんぞ。
Ulmia:プリッシュ、それは
 ミルドリオン枢機卿さまがおっしゃっていた
 あの箱のことね?
Ulmia:ミルドリオン枢機卿さまは
 なにかの手助けになればと、あの箱を
 マッキーチェブキーたちに持たせたと
 おっしゃっていました。
Ulmia:あの子たちは
 タブナジアに戻ると言っていたので、
 シドさんのところに届けた後なのかと
 思っていたのですが……。
Prishe:あいつら!
 まーた、悪い癖が出やがったな!
Prishe:あんときのあいつら、
 箱なんか持ってなかったし、タブナジアへ
 戻るってのは嘘じゃねぇみたいだったからな。
Prishe:……となると、
 タブナジアのどっかに隠しやがったってわけか?
 いーい度胸じゃねぇか。
Prishe:おい、Your name!
 おまえなら船がなくてもタブナジアへ行けんだろ。
 あいつらから「光の箱」を取り戻してくんな!
Prishe:昔、あいつらの家があった辺り
 ……ミザレオ海岸あたりの小屋が怪しいぜ。
 あいつらの罠にも気をつけろよ!
Cid:なるほど。「光の箱」か。
 現物を見たことはないが、話を聞く限りでは
 その中にはクリスタルの力が封じられている
 ようだ。
Cid:その力を増幅し、
 放出する機能を持つのならば、飛空艇の中枢部
 「クリスタル機関」の良い見本にもなるだろう。
Cid:しかも、持ち運びができるものなら、
 あの巨大なクリスタル機関より単純な構造に
 違いない。
Cid:Your name君、
 ミザレオ海岸の小屋を探してみてくれ。
 「光の箱」を手に入れなくてはならん。
Cid:……おっとそれとな。
 ギルド桟橋にいるルーヴランス君と、ビビキー湾
 にいる罪狩りのミスラ君を呼び戻してくれんか?
Cid:わしの「それゆけ悶絶戦艦シド号」*のために頼んだぞ!
*クエストの命名が反映される

■ビビキー湾

(出現した大ダコを撃破)

Shikaree Z:あの化け物を倒してくれたのか!
 いらぬ手間をかけさせてしまったようだな、
 Your name。
Shikaree Z:ここで鉱石探しをしていると、
 どこからともなく、あの化け物が現れてな。
 手合わせしたものの、逃がしてしまった。
Shikaree Z:どうもあの化け物には
 生理的な嫌悪感が先立ってしまう。
 おまえが倒してくれて助かったよ……
Shikaree Z:……ん?
 もう鉱石は必要ないのか?
 そうか、私を呼び戻しにきたのだな?
Shikaree Z:いよいよ、男神の意志を
 継ぐという「世界の終わりに来る者」と
 戦うときがきたか。
Shikaree Z:男神のことは、
 私たちミスラの伝説には現れぬ。
Shikaree Z:怖れなきミスラが敵の名を残さぬは、
 それほどに忌むべき相手だということか?
 それとも……
Shikaree Y:あらまァ!
 なんだか弱気な匂いがするわ!
Shikaree X:姉さんらしくないよ!
 ボク、あれから猛特訓したし、
 ボクたち3人なら男神なんかに負けはしない!
Shikaree Z:スカリーY、スカリーX。
Shikaree Z:駄目だ。
 おまえたちの同行は許さん。
Shikaree X:えぇっ!?
Shikaree Y:なんだって!?
Shikaree Z:私たちは、それぞれ
 3つの目的をもってこの地へ渡った。
Shikaree Z:世界を滅ぼす真龍討伐、
 虚ろなる闇を滅する力を持つ眠れる神々、
 その覚醒手段を知るミルドリオン……
Shikaree Z:しかし、私たちは
 この度を通して知った。
Shikaree Z:それらはすべて
 「世界の終わりに来る者」に連なるもの、
 それは「男神プロマシア」という存在が
 引き起こした罪なのだと。
Shikaree Z:……男神プロマシア。
 人、そして世界に争いの呪いをかけた神。
Shikaree Z:争いというものが、
 戦うことだというのならば、私たちは
 誰よりもその意味を知っているはずだ。
Shikaree Z:私たちが戦う理由、
 それは、信頼、正義、勇気、希望……
 「人が人があるために必要なもの」のため……
Shikaree Y:それは……
Shikaree X:……じゃあ、もしかして……
Shikaree Z:男神プロマシアの罪は、
 私たち人が在ることへの罪なのかもしれぬ。
 もしもそうならば、罪を狩ること自体もまた。
Shikaree Z:私は、それを確かめてくる。
 彼らと共にある間、永く苦悩した私ならば、
 その罪を突きつけられた後にも耐えられるだろう。
Shikaree Z:いいか、おまえたちは
 私の苦悩を引き継ぐことは許さん。
 おまえたちの役目は、我らが本国を守ること。
 決して忘れてはならない。
Shikaree Z:その手立てを探り続けよ。
 眠れる神々のこと、真龍たちのこと、
 頼んだぞ。
Shikaree Y:……。
Shikaree Y:姉貴は……
 昔っからそうなんだから……。
 オイシイとこ取りするのよネエ……。
Shikaree X:……姉さん!
 なにもきかないから、戻ってきてよ……!
 姉さんを越える罪狩りになるまで、
 姉さんはボクの目標なんだから……!
Shikaree Z:……ああ、わかった。
Shikaree Z:さて、Your name。
 おまえにはひとつ、覚えておいて
 ほしいことがある。
Shikaree Z:私の本当の名は、マグ。
Shikaree Z:私が罪狩りとしてではなく、
 ただのミスラとして死んだときのために
 覚えておいてくれ。
Shikaree Z:一足先に、
 シドのところへ戻っているぞ。

■ギルド桟橋(南桟橋)

(倒木を調べるとトンベリの暗殺者たちが出現)
(Cryptonberry Executorとその弟分たちを撃破)

Louverance:ん?
 おまえは、あの時の冒険者だな?
 どうした、何故、ここを知っている?
Louverance:もしや、おまえが
 彼からの伝言を預かったのか?
 緊急の用だと聞いたが……。
Louverance:……なに?
 シドが呼んでいると?
 ううむ、シドとは誰だったかな……
Louverance:ちょっと待て。
 それは私ではなく、彼のこと……
Guilloud:ルーヴランスさま!
 ここは罠でございます!
Guilloud:かの伯爵様が、ここで
 ルーヴランスさまの息の根を止めようと
 張った罠でございます!
Louverance:なに?
Guilloud:トンベリ使いが、
 凶暴なトンベリどもを放ったと聞きました。
 敷地内に賊が入ったという名目でございます。
Guilloud:その賊は、
 色鮮やかなブリガンダインとマスクを
 身に着けたエルヴァーンの男だとか……
Louverance:……。
Louverance:そうか、やはり賊は賊。
 名を盗むだけでは物足りなくなったか。
Guilloud:ルーヴランスさま?
Louverance:奴に会ったら伝えろ!
 騎士を名乗るつもりならば、
 騎士として誇りある戦いを挑めと!
Louverance:さらばだ!

(紫マスクのルーヴランス走り去る。)

(赤マスクのルーヴランスが現れる)

Louverance:……Your name殿。
 先ほどは失礼しました。もしや、あなたが
 私のために放たれたトンベリたちを倒して
 くださったのではありませんか?
Louverance:なんと気の利くお方だ。
 この礼はいつか必ずお返しいたします。
Louverance:ところで、シド殿が
 私のことをお呼びだとか。
 もう木材を集めずとも良いようですね。
Louverance:いよいよ
 「神都アル・タユ」への旅立ち、
 「世界の終わりに来る者」との戦いですか。
Louverance:まずはその戦いを終わらせましょう。
 騎士として歩むのならば、騎士のように正義を成す
 必要がある。
Louverance:世界を救う、
 これ以上の正義はありませんからね……
 そうでしょう? ルーヴランス・ミスタル?

■ミザレオ海岸・リヴェーヌ岬に近い廃屋

Cherukiki:ドロボー!
Kukki-Chebukki:ドロボー!
Makki-Chebukki:ドロドロボー!
Cherukiki:ここは、おいらたちの
 大事な大事な小屋だぞー!
Kukki-Chebukki:それは、おいらたちが
 預かった大事な大事なものだぞ〜!
Makki-Chebukki:おいらたちの
 大公親衛隊制式指輪を盗んだのもおまえだろ〜!
Cherukiki:かっえっせっ!
Makki-Chebukki:かっえっせっ!
Kukki-Chebukki:かっえっせっ!
Tenzen:Your name殿?
 いったいどうして、このような場所に?
Tenzen:……やはり、そうでござるか。
 飛空艇の中枢を修理するために、シド殿が
 その箱を研究したいとおっしゃっているので
 ござるな?
Tenzen:ならば、チェブキー3兄妹殿。
 その箱は、我が目的のために必要不可欠なもの。
 Your name殿にどうかお渡し願いたい。
Tenzen:我らは、5つ目の母なる
 クリスタルを救うため、一刻も早く
 かの空に向かわねばならぬでござる。
Cherukiki:おトノサマが〜
Kukki-Chebukki:そういうのでござるなら〜
Makki-Chebukki:しょうがないで
 ござるのでござ〜る。
Tenzen:素直で結構でござる。
 しかし、いくら諭してもわからんようでござるな。
 我輩、殿様などと呼ばれる謂れはないでござるよ。
Tenzen:ではYour name殿。
 その箱、確かにお預け申した。
 シド殿にお渡ししてくだされ。
Tenzen:申し訳ないのでござるが、
 我輩は彼らと共に戻るでござる。
Makki-Chebukki:覚えていろでござるよ〜。
Kukki-Chebukki:忘れるなでござるよ〜。
Cherukiki:あっかんぺろぺろぺ〜。
だいじなもの:光の箱を手にいれた!

■大工房・シド研究室

Cid:ご苦労だった、Your name君!
 これが「光の箱」と呼ばれるものか!
Cid:なるほど、テンゼン君の
 助太刀もあって、無事に取り戻すことが
 できたというのだな? 幸いだ!
Cid:ようし!
 わしはすぐに、解析に取りかかるぞ!
Prishe:ひょえーっ!
 シドのおっちゃん、すごい勢いで考え始めたな。
 計算式ばっかりでクラクラしちまわあーっ!
Prishe:なんだかさっぱり
 わかんねぇけど、これならきっと
 あっという間に、クリスタル機関の
 修理が終わるぜ!?
Ulmia:それで……
 Your nameさん。
Ulmia:私たち、女神さまが
 与えてくださったこの時間を使って、
 ふたりで手紙を書いたんです。
Ulmia:これは、おじいさまと自警団の皆さん、
 そしてお世話になった町の人たちにあてた手紙。
Ulmia:Your nameさん、
 こんなときに無理なお願いだとは思うのですが、
 この手紙をタブナジアの港にいるスーリーン
 (Sueleen)に託してくださいませんか?
Prishe:俺は、こんな手紙、
 書く必要なんかねーって、説得したんだけどよお。
Prishe:しょうがねぇから、伝えてくんな。
 俺たちが戻らなかったら、その手紙を開けて
 くれってな。スーリーンなら約束は守るから。
Prishe:じゃあ頼んだぜ、Your name!
だいじなもの:プリッシュたちの手紙を手にいれた!

■タブナジア港(海獅子の巣窟)ゲート前

Sueleen:こんなにたくさんの手紙を
 プリッシュとウルミアから預かったのか?
Sueleen:しかも、消息が途切れてしまったとき、
 皆に手渡せなどと…。
Sueleen:彼女たちはこれから、
 どこへ行こうとしているのだ?
 やはりおまえたちは、真龍相手に!?

(自警団のジャスティニアスとトレッシアが駆け込んでくる)

Justinius:スーリーン、警戒しろッ!
 飛空艇が入港してくるぞッ!
Tressia:上空に多くの飛空艇が旋回している!
 冒険者、あれはいったいなんだ!?
Justinius:……!? あの飛空艇は……!?
Prishe:おーい! 見てくれよ!
 シドのおっちゃんはすげぇな!
Prishe:ぴっかぴかに直しちまった上に、
 今度はすげえぞ! 自動操縦つきだ!
Prishe:それとな、飛空艇団の一隊が
 ジュノから護衛にきてくれたんだぜ!?
 さぁ、すぐに出発しようぜ!
Justinius:なんだ、プリッシュだったのか!
 いったい、今度はどこへ行く気なんだ!?
Prishe:へへへ! 5つ目の母なるクリスタル!
 そしてその向こうに広がる、神都アル・タユ!
Prishe:1万年前、すべてが始まった場所さ!
Justinius:……なに? それは、無事に
 戻ってこれる場所だろうな!?
Prishe:ああ! ぜってええぇぇに、戻ってくるぜ!
 さぁ、行こうぜ!?
Prishe:超弩級・新型飛空艇「シド号」の出発だ!



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