今月は道路工事現場での土木作業のアルバイトをしています。 主に道路測道のガードレールの取り付け作業を任されており、 道路の傾斜角度やカーブに合わせるため測量しながら作業を進めていきます。
三角測量して計算し、基準杭を打ち込む。 基準杭と基準杭を道糸で結び基礎設置位置をマーカーする。 重機で大まかな穴を掘る。今度は手堀で穴を整え基礎コンクリートブロックを埋め込む。 埋め込んだ基礎の水平垂直を調べる。其処へ鉄柱を建て埋め込む。 基礎コンクリートが固まると、ガードレールをボルトで固定する。
この一連の作業がアルバイトの内容なのですが、 現場は片側2車線国道の4車線化工事で、当然のように車がボンボンと脇を走り抜ける。 大型トラックのエンジン音に走行音、他の車の走行音などで大変五月蠅い。 本当は穴掘りのアルバイトのはずだったが、突貫工事で人手が足りないと言うことで 測量から穴掘りと全てを管理させられる羽目になった。 現場工事の総延長は約3Kmのも及ぶため、携帯電話やトランシーバーでやり取りしながら作業を進めるのですが、 こうなると聞こえのトラブルが付きまとい、毎日四苦八苦させられ、 軽微ではありますが毎日のように僕が原因の指示間違えに段取り間違いが発生。 無線や携帯電話では意味が分からないので、その都度数百メートルという距離を全力疾走し、 作業員の質問や疑問などを直接聞き、図面で確認したり口頭で指示を修正したりしている。
こんな事の繰り返しで、当然現場は混乱する危険も大きく、 昨夜は僕から願い出て、元請け監督と請負会社社長(山の先輩)と打ち合わせ会議をし、 現場管理業務を外して頂いた。
これが多くの難聴者が抱えている仕事の現実なのだろう。 コミュニケーショントラブルはなんとかハイテク装置や技術でリカバリー出来るような気がし、 仕事と聞こえの関係は何となく克服できるのではと頭では想像していた。 だがしかし、現実の現場で日々起きるコミュニケーショントラブルは想像を超えて雑多な部分で起きる。 変な言い方になってしまいますが作業員の質も千差万別。 言っても分からない作業員に「図面を読め」といっても仕方なく、 それは聞こえない僕に「聞け」と言っているような物と同じ。
本日は図面修正と修正図面に数字の落とし込み作業。 パソコン向かっての一人作業。 やはり一人作業はラクチンだな〜と満面の笑顔で仕事中です。
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