投稿日：2012年08月20日 (月) 19時44分

昔、この手の映画が好きだった頃があった。グレゴリー・ハインズって人は、タップダンスの天題で、歌も演技もできるが、彼の本当の功績は、黒人が踊るタップダンスを世界に広めたことなんだと聞いたことがある。とにかく人柄がよいから、この映画に出ている気難しそうなおじいさんたちも、彼が声をかけたからこそ出演したと言われている。みんな「神」とか「巨匠」と呼ばれていたタップダンサーばかり。ちなみにグレゴリー・ハインズ1946-2003は当時４３歳。彼が見出した天才タップダンサー、セヴィアン・グローヴァーはこれが映画デビュー作で１５歳。若い！しかし時代だなあ、昔ほどのときめきははない。２★ グレゴリー・ハインズ、サミー・デイヴィス Jr.、スザンヌ・ダグラス、ジョー・モートン

投稿日：2012年08月15日 (水) 23時15分

ヴィクトリア朝末期のロンドンに実在した謎の殺人鬼切り裂きジャックをめぐるホラーミステリー。歴史で見ると、切り裂きジャックが現れたのは１８８８年。この作品では産業革命後、急速に都市化が進んだイギリス。その頃すでに繁栄のピークを過ぎ、失業者・犯罪者・売春婦という社会不安が渦巻いている。そんな不穏な空気に包まれた大都会ロンドンで、７０日ほどの間に５人の娼婦が次々と内臓や**を切り取られて殺されるという事件がおきる。ホラーなのに、何故か美しい。そして、悲しい結末を見る。ジョニー・デップには19世紀の雰囲気がとても合っている。「フロムヘル」の深い味わいの元は、「恐怖」のうしろにある「哀しみ」だろう。ドラマ性は弱いが雰囲気に引きずり込まれる。映像も見事。この作品、おそらく嫌いな人もいるだろうが大好きだ。５★ ジョニー・デップ ヘザー・グラハム イアン・ホルム ジェイソン・フレミング ロビー・コルトレーン レスリー・シャープ

投稿日：2012年08月11日 (土) 23時03分

ホームズの宿敵モリアーティ登場ということで期待をしたが、前作同様、謎解きと言うよりもアクション・エンタメだ。ノンストップアクションが目まぐるしく続くので考える暇がなく、考えていると置いてきぼりを食らってしまう。なのに何度か眠くなってしまうのは何故。原作通りの結末のあとにホームズを登場させたエンディングを笑う人がいるかも。２★ ロバート・ダウニー・Jr　ジュード・ロウ　ノオミ・ラパス　ジャレッド・ハリス　レイチェル・マクアダムス

投稿日：2012年08月07日 (火) 22時30分

同時多発テロで最愛の父を亡くした少年オスカー（もともと病と言ってもいいほどの繊細な心を持っている）の物語。10年たった今だからこそ、これをテーマにした作品が受け入れられるのだろう。政治的な背景なしに、あの悲劇を取り上げたのは初めてかもしれない。父の死を受け入れられず、遺品の中に鍵を見つけたオスカーが、鍵穴を探す旅に出る。生前の父親と一緒に楽しんだ「調査探検」のゲームを手段として、繊細すぎる彼の性格を反映した独特な世界を構築。彼が悲しみや、恐怖を克服していく過程をうまく描いている。オスカーを支える家族、母、お祖母ちゃん、そしてお祖母ちゃんの家にいた 間借り人と称する口のきけない謎めいたお祖父ちゃん、鍵を巡って出会った多くの人達。全ての人がオスカーの心の痛みを分かち合い、オスカーが納得するまで鍵の謎を追い、立ち直るのを見守っていた。謎の鍵はオスカーの心の扉を開く鍵だった。ストーリーの紡ぎ方が秀逸の映画。アカデミー賞候補作品。４★ トム・ハンクス　サンドラ・ブロック　トーマス・ホーン　マックス・フォン・シドー

投稿日：2012年08月06日 (月) 12時21分

数十年にわたって米国ＦＢＩ長官を務め、その礎を築いた偉大な官僚Jエドガーフーバー。当時の事件など織り込みながら、英雄としての表の顔と、強圧的な独裁者である裏の顔を描き、彼の隠された真実を見せる。自由と民主主義を標榜する米国の正義を左右していた人間の実態を知ることになる。フーバーは気が小さい卑怯者で年老いても権力にしがみついている。しかもマザコンで吃音。そんなところも見せている。イーストウッド作品と言うことで、期待したが、ドラマチックさに欠け、面白くはなかった。２★ レオナルド・ディカプリオ　アーミー・ハマー　ナオミ・ワッツ　ジョシュ・ルーカス

投稿日：2012年08月03日 (金) 20時15分

当時見た時には、斬新な演出に心奪われ、わくわくしたものだが、今の感覚で見るとやはり過去形の映画かなという印象がする。しかし洒落た台詞は随所にあって、これは今の映画にはなかなか見られないものだ。アカデミー賞作品。３★ ポール・ニューマン　ロバート・レッドフォード　キャサリン・ロス　ストローザー・マーティン　ジェフ・コーリー

投稿日：2012年08月02日 (木) 22時47分

1961年、実際にあった原子力潜水艦の事件？事故？を題材にした作品。「ハートロッカー」のあの女性監督の作品なんだ。地味ながら骨太で、意外性はほとんどないが、緊迫感は「ハートロッカー」よりあると思った。原潜がメルトダウンを起こし核爆発が起こっていたら、10年前の作品だが、時節柄ぞっとさせられた。３★ ハリソン・フォード　リーアム・ニーソン　ピーター・サースガード　クリスチャン・カマルゴ　ジョージ・アントン

投稿日：2012年08月01日 (水) 18時18分

公開当時は人気を博した映画だが、今見ると少しかったるい。でも個性派のクリストファー・ロイド、ジョーン・キューザック、クリスティーン・バランスキーは楽しめた。特にクリストファー・ロイドは凄いと思った。クリスティーン・バランスキーは厚化粧の爬虫類的風貌とこの名前が気に入っている。この作品でそれが見れるのではないかと期待したらファミリーではなく明るくはじけた普通人の役だった。２★ ラウル・ジュリア　アンジェリカ・ヒューストン　クリスティーナ・リッチ　ジミー・ワークマン　クリストファー・ロイド　ダナ・アイヴィ　ジョーン・キューザック　メルセデス・マクナブ　ピーター・マクニコル　クリスティーン・バランスキー

投稿日：2012年07月29日 (日) 16時06分

主人公は父から弁護士になるよう期待されてるが、画家になる夢を持っていて、自分の将来に悩んでいた。誕生日に不思議な男に出会い、一つだけ望みを叶えてあげると言われた主人公は「人生の答えが欲しい」と答える。その日以降不思議なことが起こり、地図に無いルート60を使って小包を届ける羽目になるが、そのルート60は過去と現在と未来が混在する不思議なハイウエイだった。そこで主人公は奇妙な人々と出会う。現代版「アリス・イン・ワンダーランド」のようなテイスト。３★ ジェームズ・マースデン　ゲイリー・オールドマン　エイミー・スマート　クリス・クーパー

投稿日：2012年07月27日 (金) 20時01分

近未来が舞台なのに、ロボットを操縦して格闘技を繰り広げる以外は、ほとんど現代と変わらない。むしろレトロ感さえある。ロボットボクシングを基軸とした親子、再生、希望、テーマや設定のパッケージは使い古されてる。お子様には受けるかな。１★ ヒュー・ジャックマン　ダコタ・ゴヨ　エヴァンジェリン・リリー　ケヴィン・デュランド