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[782]哀しみのトリスターナ(1970)ルイス・ブニュエル 投稿者:管理人

投稿日:2012年12月08日 (土) 23時50分

川端康成「片腕」のように、美少女がそっと片方の腕をはずし、コトリと卓上に置く。市川雷蔵の「薄桜記」も腕だからいいわけだ。ブニュエルは、太ももの付け根から脚をまるまる一本、ハイヒールをはかせたまま、どしんとソファの上に投げ出す。エロティックというべきか、野蛮というべきか。肉食獣のエロティシズムか。こんなことしか感想が無いくらいつまらん。文芸作品を観賞する感性は全く無くなってしまっているので、あきまへん。★1
カトリーヌ・ドヌーヴ、フランコ・ネロ、フェルナンド・レイ、ロラ・ガオス

[781]ショーシャンクの空に(1994)フランク・ダラボン 投稿者:管理人

投稿日:2012年12月06日 (木) 10時07分

ここのところ外ればかり続いた印象があったので、スカッとしたい気分になろうと再々の登場を願った。刑務所長をはじめとして刑務所内の登場人物が事細かに描かれていてその関係、言動が面白い。脱獄そのものは安っぽいが、とにかく感動もあり、スカッとさせられるラストだ。スチーブン・キングの原作ものの中でも上位に入ると思う。この年は「フォレスト・ガンプ」「パルプ・フィクション」など佳作が揃っていてアカデミー賞には届かなかったが嬉しい映画。4★
ティム・ロビンス モーガン・フリーマン ボブ・ガントン ウィリアム・サドラー

[780]リバイアサン(1989)ジョージ・コスマトス 投稿者:管理人

投稿日:2012年12月05日 (水) 10時29分

作が作られた頃は「アビス」「ザ・デプス」「リフト」など海洋パニックと呼べる程作品が乱立していた。その中で最も予算規模が大きい本作。「アビス」が表ならこれは二番手、と言った所か。スタッフ、役者が揃っているから面白いに違いない。それが公開すると評判はイマイチだったから映画って面白い。内容がエイリアンの二番煎じなのは否めず、折角予算の掛かる海底シーンなど、迫力有るし、セットもリアルなだけにもったいない。リヴァイアサンの謎に行き着くまではかなり期待させるが、肝心のご本尊がトホホの出来。1★
ピーター・ウェラー リチャード・クレンナ アマンダ・ペイズ ダニエル・スターン

[779]海を飛ぶ夢(2004)アレハンドロ・アメナーバル 投稿者:管理人

投稿日:2012年12月02日 (日) 22時58分

25歳の時に頸椎を損傷し、以来30年近くものあいだ全身の不随と闘った実在の人物、ラモン・サンペドロの手記『地獄からの手紙』をもとに、尊厳死を求めて闘う主人公を描いたドラマ。アカデミー賞外国語映画賞ほか数多くの賞を得た作品。この数多くの賞を獲ったというのが曲者。テーマが「尊厳死」となると、真面目に繊細に作られているだけに世間の受けはすこぶる良く、このような結果になるのは当然かもしれない。だが美しすぎる、善良すぎる。この手のものは肌に合わない。2★
ハビエル・バルデム ベレン・ルエダ ロラ・ドゥエニャス クララ・セグラ

[778]ブラジルから来た少年(1978)フランクリン・J.シャフナー 投稿者:管理人

投稿日:2012年11月30日 (金) 13時15分

書くのを忘れていました感想。
最初は退屈な感じで始まる。前半は意味がよくわからなくて、我慢の子だ。いつSFになるんだ?と思いながら観ていたが、ナチス会の(潜伏してるというになんとストレートなネーミング)真の狙いがわかってからは、SFっぽいホラーを観ている気分になる。ナチ・ハンターのリーバーマン博士が、結果的にヒトラーに助けられたユダヤ人になってしまう、何とも皮肉なラストには、さらに薄ら寒ささえ感じた。黒髪碧眼の少年たちがその性格のまま成長して何が起こるか続編も観たい気分にさせる。グレゴリー・ペックと言えば『ローマの休日』のあのカッコ良い姿がまず思い浮かぶアメリカ人記者の役どころがぴったりだったダンディ。あの時から時がたっているとはいえ、同じ人とは思えないほどの変化ぶりに、ちょっとびっくり。言われなければ気がつかない風貌。そして涼しげなはずの二重瞼の目元は、狂気に満ち満ちていて、怪演。4★
グレゴリー・ペック ローレンス・オリヴィエ  ジェームズ・メイソン リリー・パルマー

[777]舞台恐怖症(1960)アルフレッド・ヒッチコック 投稿者:管理人

投稿日:2012年11月30日 (金) 12時36分

コミカルサスペンスというかちょっと変わったヒッチコック。彼が自分の作った映画のワースト2だと言ったらしい。ヒッチコック嫌いな人がその理由をあれこれ言っているがよく解らない。事件に関係する人々がなかなか出会わない すれ違いの設定が面白いんだが、そのため犯人の出番も少なく、ヒッチコックいわく悪役に魅力が無いのがこの映画の弱点か。でも結構面白い。出番は少なくても、マレーネは圧倒的な存在感で、ラストのほうのワンカットのアップだけで映画を締めている。3.5★
ジェーン・ワイマン、マレーネ・ディートリッヒ、リチャード・トッド、アラステア・シム、ソーン・ダイク

[776]メリーに首ったけ(1998)ボビー・ファレリー 投稿者:管理人

投稿日:2012年11月23日 (金) 10時34分

B級といえばB級の映画。下品な下ネタ満載のおバカ映画で、アメリカ人って結構この手の映画が好きらしい。予想外にヒットした。キャメロン・ディアス演じるメリーが魅力的だったからか。若い時の幼い感性では受けたかもしれないが今観るとあほらしくてそう面白くもない。2★
キャメロン・ディアス ベン・スティラー マット・ディロン リー・エヴァンス クリス・エリオット

[775]ブリット(1968)ピーター・イエーツ 投稿者:管理人

投稿日:2012年11月22日 (木) 10時13分

この作品が登場するまでは、カー・アクションと言えば、別撮りした風景をバックに車のセットの中で役者が運転の真似事をするっていう撮影方法が常識だったが、マックイーンは自らハンドルを握ってガンガンすっ飛ばす姿を別のクルマで移動撮影させる一方、クルマの中にセッティングされたカメラによって客席が運転席が早変わり。その臨場感で観る者をア然ボー然とさせたと聞いている。しかしストーリーは実にかったるい。いやらしい上院議員(ロバート・ヴォーン)が権力をかさに、嫌な男ぶりを見せているが、この人物のからんだ「陰謀」の正体がぜんぜん解らなくへんてこりんだ。この作品はマックーンと創世記カーアクションだけ。なんてったって約40年前の作品だから、あくまで温故知新の精神で観るしかない。あとロバート・デュヴァルがタクシードライバーの端役で出ているのがおもしろかった。2★
スティーブ・マックイーン ロバート・ヴォーン ジャクリーン・ビセット ドン・ゴードン ロバート・デュヴァル

[774]フレンズ もののけ島のナキ(2011)山崎貴 投稿者:管理人

投稿日:2012年11月19日 (月) 14時18分

浜田廣介の児童文学「泣いた赤おに」を原案に人間ともののけたちの友情を描いてる。もののけ島に住む赤おに・ナキ(声:香取慎吾)と青おに・グンジョー(声:山寺宏一)の友情、もののけ島に迷い込んだ人間の人間の子ども・小竹(声:新堂結菜)との交流を描いたオリジナルストーリー。脚本もよく練られており、CGアニメーション技術は高く、この点はすばらしい。世界規模での公開も決定しているらしい。3★

[773]ひまわり(1970)ビットリオ・デ・シーカ 投稿者:管理人

投稿日:2012年11月17日 (土) 15時46分

う〜ん、監督ビットリオ・デ・シーカ 、音楽ヘンリー・マンシーニ、そしてソフィア・ローレン、マルチェロ・マストロヤンニときて、すこぶる評判の良かった作品なんだが、時というのは容赦なく、公開当時の感激は無いなあ。時代を超えて色褪せない作品も数多くあるが、これはその内には入らないのかも。2★
ソフィア・ローレン、マルチェロ・マストロヤンニ、リュドミラ・サベーリエワ、アンナ・カレナ




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