脱 三日坊主 宣言！

「NN4 対策」について (補足)

「不完全なCSS対応ブラウザ対策」という記事を見つけたので、一昨日の「NN4 対策」について、うちのサイトのケースを書いてみますね。

　読めなくては話しにならないので、UAによって多少見映えの違いが出るのはしょうがないとして、どうやってそういう読めなくなるような事態を回避するかということが問題になります。俺は仕様に沿って css 書いているんだからそんなことは知ったこっちゃない、という立場も当然ありなわけですが、そういうことを言っていられない立場があるのもまた事実。

　具体的にどうやってこういった問題を回避するかというと、おおまかに分けて 2 通りの方法があると思います。ひとつは、html のほうで何とかする方法。もうひとつは、css のほうで何とかする方法です。前者の方法で、代表的な手法と言えば、UA を判別して、それぞれの UA に応じた css をあてがういわゆる「UA 振り分け」ですね。JavaScript や SSI、php などを使って振り分ける方法が使われています。後者の方法でよく使われているのが、各 UA のバグを逆手にとって、都合の悪いスタイルを適用させない方法ですね。

うちの場合は「表具師の仕事を知ってもらう事」が目標ですから、読めなくなるような事態は絶対に避けなければならず、仕様に沿った CSS さえ書いておけば良いという訳には行きません。また、欲を言うと、読めれば良いというレベルより、読み易いスタイルで読んで頂きたい訳で、各 UA の対応状況は悩みの種です。そこで UA による振り分けが必要になるのですが、基本的には「CSS による回避」を行っています。但し、NN4 や iCab に対しては「JavaScript による回避」で対応しています。以下に、具体的な方法を書きますね。

まず、デザインに関するスタイルシートは推奨スタイルシートと代替スタイルシートとして指定し、固定スタイルシートしか認識しない UA を弾き、推奨スタイルシートは media="all" として NN4 を弾いています。また、音声メディア用のスタイルシート( media="aural" )は、固定スタイルシートとして、IE3 用のダミースタイルシートも兼ねています。(ダミーではありますが、ちゃんと音声メディア用のスタイルシートを書いています。まぁ、対応している UA は無いようですけど…)

こうして、推奨スタイルシートを読み込むグループと読み込まないグループに分け、読み込まないグループに対しては JavaScript で <link> タグを書き出し、固定スタイルシートとして専用のスタイルを読み込ませています。もちろん、このスタイルシートの中でも CSS の実装の違い(バグ)を利用した UA の振り分けをしています。この方法だと JavaScript が無効の環境ではスタイルシートを読み込みませんが、「すっぴん」でも閲覧に支障が無いサイト作りを心掛けているのでその点は気にしていません。このグループに適用されるスタイルシートはあくまでも「おまけ」です。アクセス解析をしていないので正確な値は不明ですが、適用されているのは、おそらく、うちのサイトを見て頂いている方の１パーセント以下でしょう。(笑)

また、推奨スタイルシートを読み込むグループ内での振り分けはスタイルシート内で行っているので、のりさんも御指摘のようにcss の見通しが悪くなるという弊害はありますが、この辺りはコメントを多用する事で対処しています。でも、ファイルサイズが無駄に大きくなるという別の弊害があるのでこの点は改善策を模索中です。

本職は表具師で、Webに関しては技術系もデザイン系も全くの素人ですから、ソースを覗かれると非常に恥かしいのですが、素人は素人なりに無い智恵を絞って対策を楽しんでいる訳です。(笑)

本末転倒

各 UA への対応を楽しむのは構わないのですが、CSS 関連の問題で力を使い果たしてしまいコンテンツの充実という最大の懸案が先延ばしになっている訳で、本末転倒も甚だしいですね。

誤読

今朝の HIRO T's MORNING JAM (FM802) で「独壇場(どくだんじょう)」は「独擅場(どくせんじょう)」の誤読から生まれた言葉だと知りました。

「独擅場」という本来の言葉よりも、誤読である「独壇場」の方が既に一般的になっていませんか？　「独擅場」という言葉を使う方が間違ってるって笑われたりして。