このサイトの管理人、表具師かっぱの日記です。
(新規投稿は出来ませんが、ツッコミは入れられます)
別冊 表具師かっぱの「脱 三日坊主 宣言!」もちまちま更新中
※ 当日記はレイアウトに CSS2 を使用しています ※
(CSS2 未対応のブラウザでも閲覧・投稿は可能です)
なお、IE3 と NN4 は CSS への対応が不完全ですので、設定にかかわらず適用されないようにしています。ご了承下さい。
こちらの記事へツッコミを入れる場合は下のフォームに書いて下さい。
内容が異なる場合はブラウザのバックボタンで戻って下さい。
10月2日から続いていた彩都(国際文化公園都市)の阪急彩都ガーデンビレッジ内の第一期工事分、17戸中7戸の襖と建具が完成しましたので、朝から納めに行ってきました。(建て合わせの時に比べて建具が増えていますので、1回では運べず、午前と午後の2回に分けて配達しました)
現場はいよいよ大詰めの段階に入っており、既に完成している家も有りますが、工事が遅れてまだまだ完成しそうに無い家も一部に残っています。
他の職人さんの邪魔をしないように襖と建具を納めて、監督の検査を受け、今回の仕事は無事に終わりました。
今週はかなり頑張ったので、明日は少しゆっくりと落ち着いて掛軸の仕事でもしようと思います。
仕事が一段落付いたので、昨日、京都に行く途中で気になっていた事を調べてみました。すると、意外な事実が判明したのです。
検索結果の「◆湯の花温泉鬼伝説について」の中に創作民話としてつくられたこの話が最近、昔から亀岡に語り継がれた伝説のような位置付けになっており、観光亀岡の誤ったイメージにつながることを危惧しています
という記述があるじゃないですか。これは前亀岡市市会議員 吉川泰博氏のサイトにある平成14年9月定例議会質問の一部です。そこで早速、亀岡市議会会議録を調べてみたんです。
上記の質問は平成14年9月亀岡市議会定例会会議録(第3号)に記録されていましたのでこの件に関する質問と答弁を紹介しておきますね。(マークアップは適宜変更しています)
まずは、吉川泰博議員(当時)の質問です。
次に、湯の花温泉の鬼伝説についてお尋ねいたします。
創作民話としてつくられたこの話が、最近、昔から亀岡に語り継がれた伝説のような位置づけになっており、観光亀岡の誤ったイメージにつながることを危惧しています。
商工会議所の地域ポータルサイト、イーカメ.ネットには、
いつの頃からかこの地に住み着いて悪さを働く鬼達がいた。困った湯の花の民達は鬼に「桜石」を投げつけて撃退! 石のあまりの痛さに鬼の目からは涙が流れ・・・。たまった涙は温泉となった。 これが湯の花温泉の始まりと言われると紹介しています。また、亀岡市のホームページには、
その昔、悪さをする鬼に困っていた村人が、通りかかった高僧に鬼退治をお願いしたところ、その僧は、持っていた豆を鬼に投げつけました。すると、地面が大きく割れて鬼は吸い込まれ、僧が投げつけた豆は桜天神の桜石となったそうですが、これが「節分の豆まき」の始まりだとも言われていますと掲載しています。同様な趣旨の看板が湯の花温泉に案内板として掲示されています。また最近は、この説が定説のようになり、京都府など公のガイドにも、亀岡湯の花温泉の古くからの伝説、民話のごとく紹介されるようになりました。
御承知のとおり、この話は近年、湯の花温泉にちなんでつくられた創作民話です。私はこの創作民話の価値を否定するものではありませんが、古くから伝わる亀岡及び湯の花温泉の民話としてひとり歩きしたり、公然と表示、掲載されるとなると、亀岡市や観光協会の信用にかかわるものと心配しております。
経済部長の見解を求めます。
また今後は、必ず「亀岡の創作民話より」と表示し、観光客やインターネット等でアクセスした人々に誤解を与えないよう努めることを求めます。
さらに、湯の花温泉に点在する赤や青の鬼の像が、湯の花温泉のイメージアップになっているかどうかも、あわせてお答え下さい。
これを受けて、亀岡市経済部長 廣瀬敏博氏は以下のような答弁をしています。
議員御指摘のように、この民話は、湯の花温泉観光旅館協同組合が、亀岡の湯の花温泉を、数ある温泉地の中で特化させ広く全国にPRするために、平成6年につくられたもの でございます。地域内に鬼の像を立てまして、PRに努めて、今日まで一定の効果はあったところでございます。
しかし、御指摘のように、これはあくまで創作民話でございまして、そこらの混同が生じるような点につきましては、今後改良に努めていくことが必要であろうかと思いますので、これの創作された主体は湯の花温泉観光旅館協同組合でございますが、そことの協議をいたしてまいりたいというように思っております。
それと、立っておる鬼の像のイメージについての御質問もございました。これらにつきましても、今現在、湯の花温泉観光旅館協同組合のほうで検討されておるように聞いておりますので、それらの方針をもちまして市としても対応をしてまいりたいというように思っております。
この遣り取りが平成14年9月にあったのに、1年以上経った平成15年10月10日現在でも、湯の花温泉観光旅館協同組合、ekame.net、亀岡市のホームページのどこにも、亀岡の創作民話より
という表示はないようです。立看板には書かれているのかな?
まあ、他所の市議会の話なので、あれこれ言う立場ではありませんが、創作民話が一人歩きしている状況と言うのはあまり善くないんじゃないかと思いますよ。