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別冊 表具師かっぱの「脱 三日坊主 宣言!」もちまちま更新中
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10月2日に寸法を測って帰った襖の下地が出来たので、朝から建て合わせに行ってきました。
建て合わせと言うのは、家の建付けに合わせて襖の下地を整える作業です。借家や高層マンション等に入っているダンボールや発泡スチロールの襖は既製品なので、建て合せをせず、納める時に縁を削って調整するそうですが、戸建の襖は必ず建て合わせをします。(建て合わせをせずに襖を作る業者は要注意です)
皆さんは襖や畳は長方形だと思ってますよね。実はそれは間違いなんですよ。襖の縁が柱にピッタリついていると家が真っ直ぐに立っているように見えますが、どんなに腕の良い大工さんでも敷居を完全に水平にして柱を完璧に鉛直に立てると言うのはまず不可能なので、その微妙なずれを最後に入れる襖と畳で調節して、家が真っ直ぐに立っているように(直角が出ているように)見せているんです。極端な話、柱がこけていれば台形の襖になりますし、柱が凹んでいればビア樽型の襖になります。(まあ、ここまで酷い新築家屋はありませんが、築数十年の家ではかなり歪んでいますのでそれに合わせるのはたいへんです)
お昼御飯も食べずに7戸分の建て合わせをして帰ってきたのが午後2時過ぎでした。遅い昼食の後、建て合わせしてきた下地を削って、引き手の穴を開けて、晩御飯。明日1日で張り上げる為に、上張りを全て用意するまで今日は残業です。
そうそう、建具屋さんが障子と戸襖を作って来ているはずだったのに、切り込み(建て合わせのようなもの)がまだだったり、クロス屋さんが片面をまだ張ってくれて無かったりしたので、建具だけを取りに、9日にもう一度行かなければならなくなりました。作業工程が遅れると、どうしていつも表具屋に皺寄せが来るのでしょうね。
11日からの連休には一般に公開するらしく、第1期工事の引渡し期限は10日だそうです。(と言う事で、襖を10日に納めるというのは実は最終検査ギリギリの綱渡りなんです) そんなわけで、今、現場は殺気立っています。今日、朝一番に洗い出しの終わった玄関ポーチを踏んでしまい怒られちゃいました。普段なら建て合わせの為に現場に行く頃にはそのあたりの工事は完了していますから、完全に僕の不注意です。造園屋さん、本当に御免なさい。
でもこちらは平謝りに謝っているのに、幾らイライラしているとはいえ、素人呼ばわりされたのはショックでした。もちろん造園業に関しては素人ですが、一応、僕もプロの表具師なのに…。(T_T)