もう明日は週末か‥‥

なんて思うのは何万回目だろう

例えば死ぬ間際には１日が

どれほどのスピードで過ぎ去るのだろう


毎日の中にどれくらいの楽しさがあり

どれくらいの悲しみかあり

それを差し引いたここまでの答えは

何も残っていと気付いたんだ

[2012年03月01日 (木) 21時38分]

薄暗い夜の灯の下でひとり
目を閉じればやはり暗く何も見えなくて
どうしてだろうと思えば雨も降り出して
傘はないから近くで雨宿りして待った

ただ待つのは別に嫌じゃないから構わない
こんな時は思い出やこれからの夢を考え
それがいつになるか分からないから冷めて
気付けばまだまだ待ち続けるんだと諦める

もうどれくらいだろう全てが枯れたのは
あらゆる薬を飲み続けてるのは何時からだろう
傷付ける場所さえなくなってしまった
誰も気付いてくれないのはどうしてだろう

消えた思いは数限りない
もっと遠くではまだ沢山の声が聞こえる
雨は止んだが光は届かない
まだ待つのは何故か分からないんだ

[2012年02月29日 (水) 21時55分]

飛び乗る列車　行き先は明日
全て決まっている
もうレールは変えられない

窓に映る景色は同じではなく
空気の冷たさも何もかもそうさ
簡単な言葉が耳に残りすぐ消え
音の欠片は忘れられるだけさ

君の前には誰も居ない
それが当たり前じゃなく今日がそうなだけさ
光が眩しくて目障りなのも
暖かく感じることも全てそうさ

人々が行き交いすれ違い
また目の前の景色が変わる
簡単なことが何処までもできないのは
誰かのせいじゃない
何故ならすぐ誰も居なくなるからさ

行き先は変えられない
何も悔やむことはない
生まれた事が全てじゃない
泣き声もその涙も意味なんかない
誰かを恨む思いは届かず消えてしまう

この先は分からない
怖くも楽しくもないかもしれない
どちらも半分がつまりは世界だ
良い事ばかりが続かないのは知ってるはずさ
知らないフリをするのが嫌なだけなんだ

さあもうすぐ今日は終わる
ただ明日はすでに決まっている
何かを変えなくていい
景色は変わる
明日は限りなく続いて行くんだ

[2012年02月27日 (月) 22時44分]

久しぶりだな
俺は元気だよ
相も変わらず此処に居る

最近連絡してなかったけど
どこか調子悪いとかじゃないか？
元気なら良かった
まあ積もる話は後にしよう

あと15分で10年になる

向こうにはお前が好きだった彼女がいる
その隣がいつも口うるさかったやつだ
あのテーブルで呑んでる連中が
いつもの奴らさ行ってこいよ

俺はもう一杯やったよ
昔話はもう少しあとさ
俺はここでマスターと居るよ
ほら皆待ってる　行ってやりな

今日はまた少し寒いな
昨日の雨はまたあいつの悪戯か
もうそろそろだ　ジャズはこれで止めて
あの曲を流してくれないか

あともうすぐで10年になる

いつもの酒はもういらない
今度はジントニックさ
決まった濃いめでな
グラスは２つ用意して
１つはカクテルグラスでいい
氷は刻んでたっぷり詰め込んで
溶かしながら飲むのがあいつの好みだ

そうこの曲さ「close to you」
始まる前にドアを開けてくれないか
みんな騒いでくれ
去年も一昨年も9年前もそうさ
何も変わらない　変えないでくれ
この時間のこの場所だけは


パーティーは終わった
もうすぐ夜が明ける
また来年も変わらず元気でみんな
俺は変わらない
俺は元気だよ
相も変わらずあいつと此処に居る

[2012年02月08日 (水) 22時41分]

あなたは旅立ち
今は互いの距離も確認できずに
まるでナイフのような冷たい寒空の下
今日を生き　明日を想像し
決して逃げないこの心の中にある氷は
日々を過ごす内に少しずつ溶け
暖かな　穏やかな　春を生きる
その時には消えてしまう
この体は残しながら…

声を奪われても叫ぶ
何も残らずとも嘆く
涙流さずとも求める
霞んだ空を　黒い夢を

[2012年02月08日 (水) 07時31分]

どんな顔して出ようかな

その前にすぐ気付いてくれるかな

元気？なんて鼻声で言って

まだ笑ってくれるかな

なんか変わってるのかな

写メじゃ分かんないけど髪切ったかな

半年前は少し化粧が変わってて

気付かず二時間怒られたな

まず何処へ行こう

その前に何食べよう

その前にどんな顔しよう

その前にすぐ気付いてくれるかな

[2012年02月07日 (火) 21時08分]

どんな顔して出ようかな

その前にすぐ気付いてくれるかな

元気？なんて鼻声で言って

まだ笑ってくれるかな

なんか変わってるのかな

写メじゃ分かんないけど髪切ったかな

半年前は少し化粧が変わってて

気付かず二時間怒られたな

まず何処へ行こう

その前に何食べよう

その前にどんな顔しよう

その前にすぐ気付いてくれるかな

[2012年02月07日 (火) 21時07分]

いつか星が輝く空の下で

最悪な今を懐かしみ歌い

誰かが落とした涙をかき集めて

崩れた足元の上で笑い飛ばしたい


海は今日も穏やかで

明日の夢を飲み込んでいくだろう

そしていくつもの闇が生まれ

それは海よりも遠い青

[2012年02月07日 (火) 07時24分]

見上げた夜空に

白くなった息

甘い溜息にはならない


冷たく冷えた手を

握り締めるだけ

[2011年12月11日 (日) 12時13分]

ここは48番地の一番奥の奥
通称楽園と書いてゴミと皆は呼ぶ
人間はあれから幾度の実験を試みて
多くの成功の上、自由が奪われた

街は生き物になった
車のエンジン音がなくなり酸素発生器のエンジン音が静かに鳴り響く
太陽は遂にバージョン7が発売され、雨や雪が一部の権力者の固有財産になった

俺たちの48番地は11年程光が途絶え、そろそろ昔の原子力発電も底をつきそうだ
そういえばあの国は明日からまた太陽へ飛ぶらしい
今度は3パーセントも地球に持ち出すとか
明後日のニュースにはまたエネルギー特価のコマーシャルで賑わいそうだ

テレビでは世界共通語になった中国語がうるさく
俺たちのような日本語使いは、もはや昔のアイヌと同じく希少になった
楽園の一角にある83階建てが俺たち日本人で
隣の103階は韓国
あと残りは旧中東のイスラムが少し

俺たちは監視も管理もされなくなり
脅威にもされず興味にも見捨てられた
ここは昔の理想郷　自由だ
現在西暦20....

[2011年05月09日 (月) 23時34分]