偶然見かけた彼女は
同僚なのか恋人なのか
笑い合いながら歩いていた

彼女は
大人で
子供で
強がりで
寒がりで
優しかった

僕は
どうして
もっと優しくしてあげなかったんだろう
どうして
もっと話を聞いてあげなかったんだろう
どうして
もっと抱きしめてあげなかったんだろう

自分から手放したものが
どれほど大事なものか
どうして
あの時　気付かなかったんだろう

[2006年01月06日 (金) 00時19分]

届かぬ思いを
翼に変えて

アナタの元へ
飛んでいけたら

何度もそう思う

[2005年12月19日 (月) 18時52分]

愛シテル

本当の意味もわからないくせに
その言葉を知ってるだけなのに

もう随分と
その言葉を使っていない

もう随分と
その言葉を聞いていない

次にそう呟くのは
次にそう囁いてもらえるのは

いつなんだろう

[2005年11月28日 (月) 00時39分]

大好きな君を
いつも、見つめていたい

「どうしたの？」
僕の視線に気づいた君が
微笑みながら
いつも僕に投げかける疑問符

僕の視線が
君の瞳を捕らえたとき

僕の世界が
君だけになる

[2005年11月03日 (木) 03時06分]

声が聴きたい
ほんの五分だけでも

君の声が聴きたい
たとえ夢の中でも

いつも僕を諭すような
時に愛しさが
こみ上げるような

厳しく、甘いその旋律

かすかに僕の名を呼ぶ
その声を

何度も、何度も
頭の中で繰り返す

たとえもう二度と
会えないとしても

いつまでも
憶えていられるように

今すぐ
大好きな君の声を
聴きたいと思った

指先が憶えている
そのダイアル

繰り返す呼び出し音に
僕は静かに耳を澄ます

[2005年10月04日 (火) 00時41分]

募りを糧に歌はせて
綴り遊びの恋濡れよ
傷も厭わぬ片思い

[2005年09月30日 (金) 08時57分]

淡い微熱が
僕の心を
締め付ける

冷静に見つめ続ける現状と
情熱的な貴女への想いが

夜の海に灯る
漁火の様に

冷めることも
燃え尽きることも
無いまま

時に切なく
時に暖かく

いつまでも
いつまでも
続いていく

貴女を
想い続ける限り

[2005年09月14日 (水) 02時56分]

初めて、貴女の空気に触れた

それは、
とても心地よく
そして、
同時に近寄りがたく

澄み切った
クリアブルーの空

あの空が欲しくて
あの空に行きたくて
必死に背伸びして
手を伸ばす

まだ届かない
でも、いつか・・・

あの空を流れる
風のように
貴女の周りに漂う
空気のように

貴女の傍にいられれば・・・

[2005年08月22日 (月) 19時27分]

君達詩心満載花壇
才能噴水流れて癒し
妥協赦さぬ練磨の集い
此処も場違い我が縒り紬

[2005年08月22日 (月) 10時23分]

何もかも、
簡単に投げ出してしまえる
俺がいた

情熱も
思いでも
恋愛も

まるで、空き缶を
道端に投げ捨てるように
いともたやすく

全てを失くした人間は
全てを手に入れる方法を知っている

だからこそ、失うことを
俺は、ためらわない
迷わない

皆、軽薄な人だと言う
確かにそうかもしれない

でも俺は知っている
失うものの大きさも
胸の痛みも

そして
過去にすがっていては
人は生きていけないことも

時は流れる水のように
心は飄う風のように

どこまでも、どこまでも
流れていこう
明日と言う日が続く限り

[2005年08月11日 (木) 01時38分]