2000年2月4日
北欧オーロラツアーに行った時の事です。 スカンジナビア航空でコペンハーゲンからトロムソに行く機内での事でした。
トロムソとは、ノルウェイにあり北緯70°にある北欧のパリといわれる美しい町です。 オーロラ観測には温暖な場所で、天候に恵まれれば、市街や港から見ることができます。
このツアーはオーロラを見るツアーなので、 もしオーロラが見えなければ寂しくなります。
そういう訳もあり客室乗務員には、オーロラが見えたら 私に教えて下さいと、お願いしていました。
コペンハーゲンを離陸して、1時間位経った頃に スカンジナビア航空の客室乗務員が、「オーロラが見えるわよ。」と教えてくれ、 更に、「私は日本語が話せないから、機内放送のマイクを持って皆さんに教えてあげてもいいわよ。」と 言って下さいました。私は言われた通りに「後、3分後に進行方向左手にオーロラが見えます。」と 放送しました。そしたら、機内の日本人は私達30人のツアーのお客様の他、個人旅行や、 他の添乗員なしのツアーの方が乗ってまして、皆さん、左手の方に移動して、 いきなりのオーロラの歓迎に大変喜んでおりました。そしたら、 客室乗務員の方から「コックピットからの方がオーロラがよく見えるわ。良かったらコックピットに来て 順番にオーロラを眺めても良いです。」と言うのです。私は、また機内放送で、それを告げました。 そしたら案の定、機内にいた日本人全員が席を立ち、コックピットにいらっしゃいました。 日本語のみの機内放送なので機内の日本人以外の人は何事か?っていう目で見てました。
正直にいうと皆さんが席を立ち、コックピットの前に1列に並んでるので、 少し、まずかったんじゃないかな。という気持ちがありました。 この事が、いくら客室乗務員の方からの申し出でも断った方が良かったのか・・・と葛藤もしましたが、 お客様も客室乗務員も機長も笑顔で喜んでるので、これで良かったんだ・・・・ と、自問自答なんかもしてみたりしました。 今のご時世、テロとか、良い事がない今では信じられない事です。 わずか3年前の事なのに・・・・2度とこういうサービスはできないのが残念です。
このオーロラツアーは、幸先よく機内から見れて、最後までオーロラが見えた良い旅になりました。
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