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ダレモイナイ コウシンスルナラ イマノウチ(ペ∀゚)ヘ
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[499]SS 『兄チャマ国からのエアメール』 ≫シスプリ&北へ。: 武蔵小金井 2004年12月26日 (日) 16時28分 Mail




 四葉、今日ははりきって学校に来ちゃいました!

 今日は、四葉の大好きなガイコク語の授業があるんデス。
 実はデスね、これは誰にも内緒デスよ……四葉、今こっそりニッポン語の読み書きを勉強してるんデス!
 いつかニッポンに行ったとき……兄チャマのヒミツ文章をチェキできるように!
 あ、もちろん四葉の素敵な兄チャマは、クイーンズ・イングリッシュだってペラペラのスラスラに決まってマス。
 でも、四葉だって負けないんデス!いつかニッポン語で秘密の暗号文を書いて、兄チャマをビックリさせて、その様子をチェキ!
 さぁ、今日もこうやって、学校で秘密練習デス!

 そうしたらデスね、ガイコク語の先生が、今日はちょっと変わった授業をすると言ったデス。
 フムフム……交流してる学校の女のコ同士で、手紙の交換コをするんデスか。
 でも次の瞬間、四葉驚いて両手をバンザイしちゃいました。
 それが何と、ニッポンの学校なんデス!
 先生、箱にいっぱいの封筒を重そうにしてくると、一人に一通、渡し始めたデスよ。
 うわぁ、四葉にも手紙が来るデスね。いきなり、ニッポンの知らない人からエアメール……ドキドキしちゃいマス!
 どうしよう、兄チャマ……四葉緊張してきちゃいマシタ。
 あ!でも、もしかしたら、兄チャマから……うぅ、女のコからデスから、さすがにそれはなさそうデスね。
 でも、兄チャマを知ってる人かもしれないデス!兄チャマの学校……あれ、どこだったデスか。四葉がチェキした探偵手帳に、確か……

 四葉がそうしてると、先生がコホンと咳払いして……四葉の席にも、一つ封筒を置いてくれたデス。
 四葉、あわててそれをじっと見ちゃいました。
 誰からかな。どんなコかな。ここは一つ、四葉がこの手紙を調べてチェキしちゃいます!
 奇麗なチェリー色の封筒……フムフム、アヤシイ痕跡はどこにもありませんね。
 四葉、ペーパーナイフでそーっと開けて、便せんを開きました。

 ニッポンの、女のコからのお手紙デス。
 英語で書いてありマス。ガイコク語はみんな難しいので、これはきっと大変なことデスよ。

 私の町には、大きな時計台があります。
 ロンドンにも、大きな時計台があるそうですね。
 私は自分の町の時計台が大好きです。
 あなたにとってのロンドンの時計台も、そうだと嬉しいな。

 そうデス!ビッグベンです!
 四葉がイスをガタンとして叫んじゃったので、先生とクラスメイトがみんなビックリした顔でこっちを見ました。
 いけないデス。チェキはこっそり、忍び足でするデス。
 でも、なんだか四葉、スッゴク嬉しくなっちゃいました。
 大きなのっぽの時計塔、ビッグベン……四葉、大好きでいつも眺めてるデス。
 四葉をずーっと見守ってくれる、素敵な大時計……
 四葉、よくビッグベンに話しかけるデスよ。
 いつになったら、兄チャマに逢えるデスか……って。
 そうすると、風に乗って聞こえてくるデス。
 きっと、もうすぐだよって……
 あ、先生が睨んでるデス。脱線脱線……さぁ、はりきってチェキを続けるデス!

 フムフム……
 そのお手紙は、すっごくテイネイで、ココロのこもったお手紙だったんデス。
 四葉、つづりがちょっと間違ったりしていても、他のコたちみたいに笑わずに読んだデスよ。
 そしたら、ある部分がとっても気になったんデス。

 ……実は私には、お父さんがいません。
 でも、お母さんがいるので、いつも幸せです。
 お母さんは仕事が忙しくて、時々、ちょっぴりさみしくなっちゃうけど……
 そんな時は、あのね……遠くの町にいる、お兄ちゃんのことを思うんです。
 私の部屋にある、お兄ちゃんとついのオルゴール……
 ずっと離れて暮らしていても、この音色がきっといつか、私たちをもう一度巡り合わせてくれる。
 そう思っていると、明日も笑顔でいられる気がするんです。

 四葉、じーんって涙が出てきちゃいました。
 このコ……このコ、四葉とおんなじデス!
 あ、うぅん……パパさんの話は、ちょっと違うかもしれないけど……
 でも、このコも四葉とおんなじで、いつもママさんと二人きり……寂しいんデス!
 それに、それにデス!すっごーい、このコにも兄チャマがいるデスよ!
 どんな兄チャマかな?きっと、四葉と同じ……あ、ちょっぴり四葉の兄チャマの方が上かな?
 うーん、とにかくこんなに思われてるんデス、すっごく素敵な兄チャマに決まってるデス!

 遠いニッポンに、四葉と同じに暮らしてる女の子がいる!
 四葉、カンドーしてその日はずーっとその手紙のコトばかり考えていました。
 先生が、返事は来週まで!って言ってたけど、四葉とても待ちきれません!
 今すぐお返事を書いちゃうデス!
 お気に入りの大英図書館の閲覧室で、大きなニッポン語の辞書を片手にチェキ!

 キャッホー!こちらはロンドンのよつばデス。
 おてガミ、ありがとうこざ居間したデス。
 おどろ木ましたか?よつばはニッポンゴーもスラスラ欠けるデスよ。
 あのデスね、よつば取っ手もカンドウしちゃいマシタ。
 ここは火とつ、よつばがひとハダぬい出あげちゃいマス!
 よつばの兄チャマと、あなたの兄チャマをまと目てチェキっ! 
 そうすれば、ふたりトモさび氏くなんてゼンゼンないデス!

 よつば、いつかきっとニッポンに生けるデス!
 そのと木は、ゼッタイあなたの待ちにあそびにいくデスよ! 
 そうしたら、フタリでお田がいの兄チャマの秘密をチェキしあうデス!
 それでは、あうひをお刺し身にしてるデス。
 ママさんにヨロシク。

 ハルノコトリちゃんへ
 よつばより


[500]初心忘るべからず、なあとがき: 武蔵小金井 2004年12月26日 (日) 16時32分 Mail




 お久しぶり&こんにちは。武蔵小金井です。
 何か……しみじみと、感慨深いものがあったりするこの一年でした。幾人かの皆様には大変御迷惑をおかけしました。また多くの皆様については、呆れられたり嗤われたりなされたものと思います。そういったことを皆ひっくるめて、ここに多謝を。すみませんでした。そして……本当にありがとうございました。

 題名や内容でお気付きになられた方もいらっしゃると思いますが、これは私が新しく執筆したものではありません。かつて、Talearea様に投稿させていただいた作品です。再録……といいますか、そうなった理由については赤面の至りなのですが、つまりは自己修復というか再見というか、回帰的定義とでもいいますか……
 …………(赤面)。

 つまりは、もう一度、と。作品として振り返るのと、自分として振り返るのと、地図で位置を確認する、といった感じでしょうか。何か言ってることが支離滅裂ですね。とにかく、色々な意味でもう一度、今までの道程を確認してみたかったのが一つ。あとは、自分に対する刺激ですね。強張った体に対する電気ショックのような(笑)。一筆掲載して復帰宣言するのが当然なのでしょうが、今の私はどうもそれに躊躇している感がありまして。あ、何も打てないわけじゃないんですよ。ですがしかし、打ってみると何かが違う気がして。とにもかくにも……
 ……あぁ、ダメですね(笑)。

 ここから真面目に作品について少し。
 この作品は、『シスター・プリンセス』と『北へ。White Illumination』の双方の作品を題材にしたSSです。私がよく書くこういったスタイルの話を『コラボレーション作品』と称された方がいましたが、まさにそんな感じですね(笑)。複数の手が加わっているのではなく、複数の作品を私的解釈でごった煮にしているという。絵的に出来ない(というか違和感を生むかもしれない)ことが、文章ならば自然に受け止められるのでは、という発想があったりするのですが、自分がそういうシチュエーションを見てみたいから、という部分が何より大きいです。
 またこれは、色々な意味で私の原点&出発点でした。こういった自由投稿系の形で作品を公開することが初めてだったこともそうです。当時の執筆メモがPC上に残っているのですが、異様に緊張していたのが覗けて苦笑してしまいます。まぁ、今もそれは同じようなものですが。でもあの時、おっかなびっくりで投稿したこの作品に対して、大勢の皆さんが感想を書き込んでくれた時の嬉しさは、今でもはっきり覚えています。本当に、ありがとうございました。そして、今もしもこれを読んで下さった方がいらっしゃれば、精一杯の感謝を。

 ……でも久方ぶりに直で再読してみると、やっぱり赤面しますね。内容についてではなく、当時の自分に対してかなり(笑)。ですが、照れくさくはあっても恥などとは決して。これを記したことで、本当にたくさんの皆さんに出会えました。この場所がこうして存在していることも、間違いなくこれを記したおかげです。本当にありがとう、四葉ちゃん&琴梨ちゃん。二人とも、やっぱりステキで可愛いなぁ(極爆)。

 今回の投稿につきまして、快く再掲載を許可してくださった某氏の御厚情に深く感謝します。またこの場を借りて、このような小さな場所にリンクを張って下さった(そして今も張って下さっている)多くのHPとその管理人の皆様に厚く御礼申し上げます。私事の果てに諸所の事情に気も至らず、満足な対応が出来ず本当に申し訳ありませんでした。未だに拙い私ですが、皆様の御支援に少しでも応えるべく、今後とも精進したいと心に誓う次第です。


 平成十六年師走
 武蔵小金井


 PS.狙った訳じゃないのですが、このあとがきで投稿番号がが500に達しました。重なったものや消えていった星も多々(涙&笑)ありますが、本当にありがとうございました。最大容量は5000カキコなので、あと十年は(笑)大丈夫そうです。それでは。


[兄チャマ国からのエアメール]2001/10/12,TaleArea投稿作品



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