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Dream On!

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ダレモイナイ コウシンスルナラ イマノウチ(ペ∀゚)ヘ
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[496]SS『閏』≫Fate/staynight: 武蔵小金井 2004年02月29日 (日) 16時34分 Mail

 
 
 
 日はその日、時はその頃。
 大きな叫びが、静かな屋敷にこだまします。

「私は超能力者だー!」
「うわっ、どうしたんだよ藤ねえ?」
「やかましーい!人生、これくらいの覇気がなくてやってられるかぁー!とうりゃあー!」
「わっ!やめろ!うわっ!藤ねえ、タンス壊れるって!」
「……何をしているのですか、シロウ?彼女と早朝のトレーニングですか?だとすれば居間などでなく道場で……」
「げ、セイバー。いや、これはいきなり……」
「むむっ、出たな魑魅魍魎妖怪変化国士無双!あの時は遅れを取ったが今日はそうはいかんぞー!我が飛天の剣を受けてみよー!」
「……っ!な、何をするのですか突然!」
「うるさーい!私の出番も完全放置して毎日毎夜シロウといちゃいちゃいちゃいちゃしてー!ユーザーが許してもこの私がゆるさーん!」
「や、やめろ藤ねえ!竹刀なんてどこから出したんだ!うわっ!朝飯が!」
「そ、そうです!朝ゴハンが……危ないマスター!くっ、これ以上の狼藉は……」
「やかましーい!殿中でござろうがおぬしをここで斬るー!吉良カクゴー!」
「ねぇ、あんたたちさ……朝から何やってんのよ……頭いた……」
「お、凛!いいところに!藤ねえがおかしいんだ!止めてくれ!」
「藤村先生が……って、別にいつものことじゃない。それより牛乳切れてるみたいなんだけど……こっちにもないの?鬱……」
「そ、そういう状況じゃないだろ!うわっ!トースト投げるな!」
「やかましいー!成績優秀眉目秀麗完全無欠の完璧超人めー!頭いいからって私の士郎といちゃいちゃいちゃいちゃしちゃってこのー!挙げ句には部屋で二人っきりの個人授業ですとー!」
「な……!先生、危ないじゃないですか!」
「うわぁああああーん!どうせ私はサブキャラですよー!バッドエンドでしか出番がありませんよー!イロモノですよー!」
「な……こ、これ、どうしちゃったのよ士郎!セイバーも!」
「わかりません凛。私が起床しこちらを訪れた時から既に……ま、まさか、これは他のサーバントの攻撃……!?」
「……!そ、そうか、まだ見ぬキャスターとかの遠隔攻撃……それとも他のマスターの魔術による幻惑攻撃かも……」
「ふ、藤ねえ……包丁はやめろって!洒落になら……うわぁ!」
「士郎のばかー!ばかー!ばかばかばかー!」
「……凛、可能性はあるとは思いますが。サーバントの気配は感じませんが……」
「マスターなら十分にありえる、か。確かにそうね。私に士郎、セイバーとそれに……この家には今、聖杯戦争に参加している過半数のマスターが集まってるわけだし。既知じゃないマスターに気付かれないでおこうってのが不可能よね。」
「はい。だとすると……」
「ふわぁー、おっはよぁごさいまぁす……むにゃむにゃ。」
「くっ、イリヤスフィール!」
「はっ……ま、まさかアンタが!」
「ふみゃ?どうしたの?朝からどったんばったんにぎやかだから……むにゅむにゅ。」
「そ、そんなそれっぽく目をこすったりちっちゃくあくびをしたって、私たちは騙されないわよ!可愛い幼女にクラッと来るのは三十路を過ぎたおばさんか士郎みたいな若いノー天気男だけなんだから……!」
「凛、危ない!」
「年増ぁ?そこの小娘!今、年増って言ったわね!うわぁぁん!バカー!人の家から出てけー!どうりゃぁぁあ!」
「あ……テーブルが……朝食が……全部……」
「せ、先生?違います、今のは……!」
「あはははっ、朝から何のお遊びなの?鬼ごっこ?シロー、私も仲間に入っていい?」
「だ、だめだ!イリヤ、部屋に戻ってるんだ!危ないから……藤ねえ!しっかりしろよ!」
「……フーンだ。やっぱり士郎も、私が子供だからって仲間外れにするんだ。いいもん、私が子供じゃないって証拠見せるから。ぶつぶつむにゃむにゃ……」
「……な!イ、イリヤ!訳もわからずそんな危ない呪文を唱えはじめないで!セイバー!止めて!」
「……ち……朝食が……私の朝食……」
「セ、セイバー!?」
「士郎、そんなことよりイリヤを早く……」
「みーんな、おもいしっちゃえー!」
「うわぁーん、ここは私と士郎の家なんだからー!」
「うわぁああああ!」


 杯盤狼籍、時は転じてひっそりと。
 

「……ごめんなさい。」
「……わたし、悪くないもん。」
「……すみません、マスター。私がしっかりしていれば……」
「…………で、結局なんだったわけ?この騒ぎの原因は。」
「いや、俺もよくわからないんだが。朝飯作って並べてたら、新聞読みながら藤ねえが入って来て、そしたらいきなり……」
「……いきなり?」
「なんだっけか。いきなりわけわからないこと叫び出して……」
「さっぱり話が見えないんだけど。魔術のたぐいじゃなさそうだし……」
「凛、最初の行を読み直せばいいんだよ。事象再確認。」
「……は?」
「それもそうね。失念してたわ。えっと……え……超能力者?」
「……?と、とにかくそう、そうだった。藤ねえ、どういうことなんだよ?」
「先生、どういうことなんです?超能力って……」
「しゅん……あのね、実はね、私の持っていた割引券の話なの。」
「割引券?映画とかの?」
「ううん、商店街の。正月の商店街恒例大福引会の三等の賞品だったの。それもね、驚くことなかれ一万円よ!すごいでしょ?商店街のどの店でも、一万円割引で何でも買えるのよ?一万円以下のものはタダなのよ?もしかすればね、おつりがゲンキンで戻っちゃうかもしれないんだから!すごいでしょ?」
「あ、ああ……で、それがどうして超能力とかに繋がるんだよ?」
「う、うん。だからね、年明けから大事にね、ここぞって時に使おうと思って、ずーっとタンスの奥の化粧箱の中にしまってたの。でもね、最近は色々あったでしょう?だから私、すっかり忘れちゃってて。ハッと気付いたのが、昨夜だったの。それで券を見たら大失敗、あーあもうダメだって思って……先生は、すごく落ち込んだわけなのです。」
「ねぇ……どうして大失敗なの?」
「だって……気付いたのがもう寝る前で、期限が二月末日だったんだもん。商店街の店は、ほとんど七時八時で閉まっちゃうし。もう遅いからあーん!うわーんって夜泣きして。しくしくしく……」
「な……」
「ね、夜泣きってなぁに?」
「そ、そんなことより!藤ねえ、二月末日だったら……」
「そ、そうなの!私、すっかり忘れてて!今年、うるう年だったのよねー!今朝起きてからもしばらく、今日は三月一日だと思い込んじゃってて。そしたら、そうしたらね!さっき新聞見たら、なんとびっくり今日はまだ二月中じゃない!これはきっと、私が昨夜チケットに向かって『ばかばかばかー!どうして二月はこんなに短いのよー!三十一日とはいわないけど、せめて一日二日くらいは延長してくれたっていいじゃない!他の月から持ってくるとかいくらでも方法あるでしょ!ばかー!』って、ゴミ箱に投げ捨てる前に怒ったからだと思ったの。それで朝起きたら実はまだその月だったって、もうもうちょっとした超能力みたいなものじゃない?ね?」
「…………」
「…………」
「……ど、どうしたの二人とも黙っちゃって?あ、あの……そっちのセイバーちゃんとイリヤちゃん?二人とも、楽しくゴハン食べてるのはいいけど……」
「そうだな……言葉もない、って形容かな。」
「そうね。朝食にしましょう衛宮くん。突発的な早朝イペントか、ランダム・エンカウンターのたぐいだと解釈しておくわ。」
「そ、そうだな遠坂。虎に噛まれたとでも思って忘れよう。さ、メシだメシ。セイバー、俺のトーストも焼いてくれ。」
「あ、はい。今すぐに。」
「ね、イチゴジャム取ってー!」
「はい。」
「……ねぇ、みんな?先生の話、聞いてる?あ、あのー、もしもーし?」
「いやあ、みんなで仲よく朝食って、ホント楽しいな。」
「こ、こらー!ひどいわよー!私の朝ゴハンは?士郎ちゃん?」
「むぅ、今日は何やら塀の外がうるさいな。野良の虎かな?困るよな。猛獣を飼うのもいいけど、ちゃんとしつてくれないと……」
「た、タイガーって言うなー!」
「ええい、怒鳴るなよ!わかったからさ……それより藤ねえ、商店街ならもうそろそろ開いてるだろ?さっさと、その一万円割引券とかいうの使ってきなよ。ただし、無駄なもん大量ってのはナシな。」
「えー、あ……うん。はーい、わかりました。いってくるねー!今日はすき焼きにしようか?お肉入ってるすき焼きー!」
「……わ、わかったから。それでいいよ。」
「うんうん、いってくるねー!」
「……ふぅ。まったく……」
「お疲れさまです、シロウ。」
「あははっ、面白かったねー!」
「それより、牛乳も買って来て欲しいわね。あーあ、何で日曜の朝っぱらからこんな……」
「それは俺が言いたいぞ。それより……ん?藤ねえが……何だか鬼みたいな顔でこっちに戻ってくるんだが。今度はどうしたんだ……?」
「わ、わわわわわわ、私のチケットがなーい!」
「え?」
「大事に入れておいた化粧箱の中にないのー!開けっ放しで私の部屋に落ちてたし!うわーんうわーん!きっと泥棒よ!一万円の割引券だもの!もうどんな聖人君子だって悪の欲にくらっと傾いちゃうにきまってる!うわーん!」
「お、落ち着けよ藤ねえ!そんなもの誰も……取りゃしないって。」
「シロウ……?」
「ちょっと、士郎。今の私たちを見回すポーズに、何か作為的なものを感じてもいいのかしら?」
「ち、違う。そんなこと俺が考えるわけないだろ。第一、遠坂たち三人、どう逆さまにしたって商店街の割引券なんて欲しがるわけないし。」
「わからないわよ?セイバーはともかく、イリヤはまだ子供じゃない。商店街のおもちゃ屋の人形が欲しいけど、実はおじいさんからお小遣いは一円も貰ってないとかあるかもね。私だって、何か小さなアクセサリとか欲しいとか思う可能性もゼロじゃないし。そんな時、ふと見たゴミ箱の中に今日が期限の一万円の割引券が捨ててあるのに気付いたら……」
「お、おい遠坂……って、え?おい、今、ゴミ箱って……?」
「そうよ。さっき、先生が自分で言ってたじゃない。『券をゴミ箱に投げ捨てる前に、今月がもう一日あったらよかったのに……』って。だから割引券はこの家のどこかのゴミ箱の中よ。今日は日曜日でゴミ回収日でもないし、必ず見つかるでしょ……って、どうしたの士郎?顔が青いわよ?」
「あ、あぁ……遠坂、知らないんだろうけどさ。うちって、生ゴミ……」
「え……ま、まさか……」
「あ、ああ。焼却炉あってさ。そこで焼却するんだ……毎週日曜日の朝……まとめて……」
「あちゃー、最悪ね……って、そういえば、肝心の藤村先生は……?」
「あれ?藤ねえ?さっきまでここで吠えてたのに……セイバー、イリヤ、藤ねえ知らないか?」
「あ、はい。先程、物凄い勢いで裏庭の方に……」
「うん、すごかったよ。獲物に向かってまっしぐらな四足獣みたいな走り方だった。」
「やばい!藤ねえ!早まるな!人生、先があるんだからな!」
「ち、ちょっと!士郎、待ちなさいよ!いくら藤村先生でもまさか……!」
「……ふい、いっちゃったねセイバー。」
「そうですね、イリヤスフィール。あ、食後のお茶をどうぞ。この国特有のお茶ですが……」
「わー、奇麗なグリーン。夜明けの光に照らしたエメラルドみたいだね。セイバーの瞳の色に似てる。」
「ふふっ、ありがとうございます。あ、お砂糖は入れなくてもいいのですが……」
「わあ、おいしい!」
「そうですか、それはよかった……ん?裏手から悲鳴が……」
「あはは、大丈夫だよきっと。凛がついてるもん。」
「ふふ、それもそうですね。それにしても、のどかで静かな朝です……」
「そうだねー。ひなたぼっこして、お昼寝したいねー。」
「ふふふ、それもいいかもしれませんね。あ、イリヤスフィール。お茶のおかわりはいりますか?」
「あー、うん!ありがとう……あ、何か枝みたいなのが入ったよ?」
「むっ、本当ですね。取らないと……おや?」
「わあ、ぷかぷか浮いてる!面白いねー。」
「そうですね……なんだか、どこか……風情がありますね。」
「うんうん、そうだねー……」

 森羅万象。世はおしなべて、時にはこともなし。
 彼女たちを待つさだめもまた、今はまだ……

 そんな、ある朝の出来事でした。
 
 
 


[497]四年に一度のあとがき: 武蔵小金井 2004年02月29日 (日) 16時46分 Mail

 Fateです。
 いきなりです。
 色々な意味でいきなりです(笑)。


 突然入手の機会があって。思わず箱の大きさに(笑)直購入。
 結果というか、その、その意義は←こちらに。

 カントクさんよりいただいたバレンタイン藤ねぇです(惚
 もうカワイクってビュリホーでステキーなのですが、
 これに合わせた話を一本書かなくてはと思いつつ、
 気が付いたら今月末で、断末魔で、まだ終わってなくて。
 遅くなったりどたばったんですが。そのあのはいっ。

 はい、そうです。まだFateプレイ中です!初回プレイ!
 ネタバレ恐怖の日々です!
 そして裏設定ゼンゼンわかってないです!
 それでもなんだか勢いだけでだーっと。
 内容も何もありませんが、とりあえずいつもの私ってことでお見逃しを。

 色々と琴線に触れたりガクガクブルブルだったり(笑)するのですが、
 のんびりまったり頬杖ついてプレイしてます。

 カントクさん、素敵な絵を本当にありがとうございました。
 読んでくれた方にも、感謝を。

 いずれちゃんとしたものは是非是非(爆汗

 それでは〜♪
 
 (うぷろだーを設定いじって初めて使ってみましたが、物凄い大変ですた(泣





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