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SS掲示板

●説明および注意●

ここは鳥山作品関係のSSを投稿するための掲示板です。
SSというのは要するに短めのお話ですね。
鳥山ジャンルのお話であれば、
ギャグでもほのぼのでもシリアスでも、何でも構いません。
三人称形式のきっちりした小説のみならず、
管理人がよくイラストに付けてるモノローグのような
詩・散文的なものも大歓迎ですv
ただし、どなたがご覧になっても楽しめることが前提ですので、
やおいネタ・下ネタなどはお控え下さい。

気に入った作品があれば、返信機能を使って感想もどんどん書き込んで下さいませ。
リレー小説のように続きを考えるのもOKです。

ある程度ログがたまったら、改めて別ページにアップする予定です。
管理人の独壇場では寂しいので(笑)皆様のご参加をお待ちしております〜。


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[224]
From:ファン [/クロノトリガー]

あの日・・・オレは魔王に襲われていた。
オレが死を覚悟した時、親友がオレを助けてくれた。
もう大丈夫だと思った・・・こいつならなんとかしてくれると思った・・・しかし・・・次の瞬間・・・
ガキンッ!!刃が折れる音がした。
そして、オレの目に映ったのは・・・
苦しげな表情を浮かべるオレの最愛の親友・・・
冷笑を浮かべている魔王・・・
激しく親友を罵り、笑っているビネガー・・・
そして・・・魔王が呪文の詠唱を始めた時、親友はオレに逃げろと言い、何故か笑っていた・・・・
そして、魔王の手から放たれる暗黒の炎が親友を焼き尽くした・・・
オレは、目の前で親友が燃えているのを見て思った。
これは夢だ・・・悪夢だ・・・・
だが、本来親友がいるはずの場所からは、肉の焦げる臭い・・・
苦痛に身悶えしている親友・・・
大声で笑うビネガー・・・
燃えている親友を虫けらのように見ている魔王・・・
そして・・・オレは・・・・

ん・・夢か・・・
嫌な夢を見てしまった。
しかし・・・
サイラス・・・お前は、なぜ笑ったんだ?
死の淵に立っていたというのに、なぜ笑えたんだ?
「それは、お前ならオレの志を受け継いでくれると思ったからだよ・・・」
目の前には、死んだはずの親友、サイラスがいた。
サイラス!!・・・お前なのか!?
「そうさ・・・お前に言いたいコトがあってね。」
言いたいコト・・・?
「そう・・・お前は、優しすぎるんだ。だから、オレの死を自分のせいだと思っている・・・・もう少し前向きに生きろよ。」
前向きに・・・
「そうだ。お前は生きている・・・オレの分もしっかり生きろ!そして行け!どこまでも・・高く・・・」
懐かしい、親友の姿が消えた。
サイラス・・・ありがとう。オレは・・・お前の分も生きる!
そして、魔王を討つ!
「カエル〜!何してんだよ〜?行こうぜ!!」
気が付いたら、もう皆起きていた。
その中の赤毛の少年がオレを呼んでいる。
「おう!今行く!!さあ、魔王を討取りにいくぞ!」
オレは応えた。
赤毛の少年と金髪の少女が笑っている。
眼鏡をかけた少女が呆れている。
そして、オレたちは魔王討伐の旅に出た。
かつてオレの親友が手に入れるコトができなかった志を手に入れるために・・・

2003年11月19日 (水) 20時46分


[225] あとがき
From:ファン [/]

調子に乗って、今度はシリアス物に挑戦してみました。
どうでしょうか?
今回はカエル視点を合わしてみました。
「何故カエルの姿になったのか?」
この事はゲームを始めたときから気になってました。
そして、ストーリーを進めていくと、その理由が分かり、それと同時に、凄まじく感動したのを覚えています。
そして、今日の学校の授業中(オイ!)何故かとてもに書きたくなったんで書かせていただきました。
そんな自分勝手な理由で書いたものですが、ご感想をお待ちしています。

2003年11月19日 (水) 20時55分


[221] ロマンチストたちのみる夢
From:時神 [/クロノトリガー]

 ふと目を覚ませば、明かりはまだ煌々と点いていた。クロノは目をこすり、ゆっくりと身体を起こした。固い床にそのまま寝たせいで、身体の節々が痛んだ。首を回すと関節が鳴る。
 明かりの下で、ルッカが未だ作業を続けていた。クロノでは何に使うのかわからないような工具を器用に扱い、たまに手帳に何かをメモしている。遠くからでもわかるほど、ルッカの顔は真剣だった。
「あら、起きたの?」
 ルッカが手を止め、振り返った。
「こっちの台詞だよ。まだ起きてたのか?」
 横になって眠っているマールを起こさないよう、自然とふたりの声は低くなる。
「でも、もう少しで直りそうな気がするんだけど」
 ルッカは再び作業を始めた。クロノはそれを、少し離れた場所から見ていた。彼女の頭の中は、今ものすごい速度の計算が行われていることだろう。
 ガルディア王国広しと言えど、ルッカほど名前の知られている女性はそう多くない。幼いころから、『天才』、『才媛』の呼び名を欲しいままにしてきた彼女だ。クロノはよく知らないが、いくつかの研究団体のようなものが彼女を誘いに来たこともあるらしい。結果として、ルッカは全て断ったのだろう。彼女は家業を手伝いながら、二足歩行ロボットを完成させることに夢中だった。誰もが肩をすくめる中、彼女はその階段を着実に上り、先日あの『ゴンザレス』を作りあげた。
「それ、あのゴンザレスよりもすごいんだよな?」
 ルッカは手元から目をそらさずに答えた。
「悔しいけど、お話にならないわ。同レベルで考えられるものじゃないもの。あんたとカエルの剣術の差って言えばわかるかしら? それよりももっとずっと大きい差だけどね」
 クロノは諒解した。多少の悔しさはあったけれど。
「でも、よくそんなの作り直せるなぁ」
「作り直すんじゃないの。直すだけ。一からまったく新しいものを作るよりは、今まであったものを直す方がずっと手間がかからないものなの。特に、このロボットはプログラミングを直すだけだから、ハードの改良は必要ないし」
 機械や科学についてはまったくの専門外なクロノは、適当な相槌を打つことしかできない。ふぅん、とつぶやいた。
「ああ、悔しいなぁ。ここじゃしっかりとしたプログラミング解析やマテリアル分析もできやしない。これだけの知能がここに、こんな無造作に放ってあるなんて、もったいない。でもいずれ追いついてみせるわよ」
 クロノやマールにとっては、『襲ってくる手ごわい敵』であるロボットも、ルッカにとっては好奇心を刺激される相手だ。「ルッカには、ロボットの気持ちがわかるんだね」とマールは言っていた。――確かにそうなのかも知れない。
「ルッカはさ、ゴンザレスの気持ちとかも、わかるのか?」
 ルッカは、視線は動かさなかったが、唇で微笑んだ。
「あんただって、猫の気持ちがわかるでしょう? いいものよね、言葉が通じない友達って」
「――そうだな」
 友達。――何も友達は、人間だけである必要はない。
 しかし何だか照れくさくなって(ありていに言えば、勝気な幼なじみに諭されるような格好になったのが恥ずかしくて)、クロノはごまかすように軽口を叩いた。
「それにしても、現実主義な科学者が、ずいぶんロマンチックなこと言うよな」
 てっきり、不機嫌な声か怒号が返ってくると思ったのだが、目の前の幼なじみはまた口元を微笑ませた。
「あら、知らないの? 科学者は誰でも、多かれ少なかれロマンチストなのよ」
 いつも、「サイエンスに敵はない!」と言っているルッカが? とクロノは首をかしげた。ルッカがロマンチストを自認している。似合わないわけではないが、何だかちょっと変な感じがした。
「だって、科学者って、天候とか自然とかに理屈をつけたり、新しい機械をいっぱい作ったりするんだろ?」
「あんたの科学認識は本当に短絡的ね」
 ばさりと一刀に切り捨てられて、クロノは言葉を失う。そんなクロノを横目で見て、ルッカは小さく声を立てて笑った。
「そうね。天候とか自然に理屈をつけて、それを機械に活かせたら、人間は空だって飛べるかもしれない。ううん、月まで行けるかも知れないじゃない」
「月までぇ!?」
 思わず大きな声を上げてしまい、慌ててマールを振り返る。彼女は小さく身じろぎしただけだった。ルッカを見れば、彼女はクロノを軽くにらみつけている。
「静かにしなさい。――その可能性はあるって言ってるの。今の私たちには、月なんて遠い空の彼方かも知れないけれど、今から百年経ったら、月に行くのが当たり前になってるかも知れない。未来はね、いつだって夢の世界よ。私たち科学者は、その夢の世界を追い続けてるの。科学を使って、ね」
 そういえば、機械をいじっているときのルッカはいつも真剣だったけれど。それでもいつだって楽しそうだった。真剣な顔をしていても、瞳に好奇心をたたえていた。
「ルッカも、夢の世界を追いかけているんだ」
 ルッカは微笑んだ。愚問だ、とでも言いたげに。
「いいからもう寝ておきなさい。あんた本当に寝汚いんだから。私は三日連続徹夜くらいまでなら慣れっこだから平気だけど、マールが起きたときあんたがだらしなく寝てたら、百年の恋も冷めるわよ?」
「変なこと言うなよ」
 クロノはおとなしくしたがって、ルッカから離れた。これ以上、彼女と『人間以外の友達』との会話を邪魔しないためにも。

2003年11月18日 (火) 11時01分


[222] あとがき。
From:時神 [/]

人類は、うさぎさんがいる月にも辿りついたし、理論上では世界中どこでも通信できるようにもなりました。政治的経済的なものは多々あるかと思いますが、夢見る力は本当にすごいですね。
私も『星』の見てくれた夢のおかげで、彼らと出逢えたんだなあと思うと……と、綺麗にまとめようとしてみます。
しかし、物理や工学は本当に(古典以上に)かじった程度なので、突っ込みどころは多々あるかと思いますが、ご容赦ください。すみません。

そして、私信になってしまいますが、由空さん。ssを褒めていただけて、空に舞いあがっております。どきどき。
『技術の未熟さを愛情の豊富さでカバーしている』(某私の最愛漫画より)といった感じでしょうか?
メールは見ていません。本当にすみません。今、実家からだいぶ西にいますので。
ただ、小ネタ的なssですが、差しあげたものですので、由空さんのお好きにしてやってくださいませ。

2003年11月18日 (火) 11時30分

[223]
From:由空(管理人) [/]

クロノとルッカの、幼なじみならでは、といった風なやりとりにときめきを感じてしまった私です(このコンビ…というかカップルも好きなんですよ〜。時神さんご自身は恐らくカップリングというおつもりで書かれたのではないと思うのですが;)

想像は創造につながり、かつては夢想にすぎなかったことが現実となることもある。日本でロボット工学の発展がめざましいのは、アトムやドラえもんといった「架空の産物」に憧れ、なおかつそれを実現したいと望む人が多かったからだ、なんて話もありますね。科学が逆に夢を奪ってしまうようなこともあるし、万能だとは私は思わないのですが、夢を夢で終わらせない力に変える点はやはり素敵なことですよね。

ええと、ちゃっかりお言葉に甘えてさっきアップしました。SS。(こちらからのメールはお気になさらないで下さい、送るの遅すぎな自分が悪いので) 何かご不満・苦情等ございましたらご遠慮なく掲示板の方へどうぞです……

2003年11月19日 (水) 04時54分


[212] 逢魔が時を誘うララバイ
From:るーるー改め時神 [/クロノトリガー]

 寝るときに、子守唄を聴いていたのはいつのころまでだったろうか。母の豊かな声で奏でられる、優しい歌を聴きながら目を閉じるのが好きだった。

 大禍時――オオマガトキ。この国では、そんな他愛もない言い伝えがあった。母親は、決まって遊び盛りの子供に言うのだ。
「いい? 日が暮れるまでには家に帰ってきなさい。暗くなってくるとね、大きな災いが起こるのよ」
 子供は聞き返す。
「わざわいって、なあに?」
 母親は、昔自分の母から言われたことを思い出しながら、少し脅すように答える。
「とても怖いことよ。とても嫌なことかも知れない。昼から夜に移り変わる時間はね、誰も知らない怖い世界につながっているの。――だから、暗くなる前にお家に戻りなさい。そんな世界に迷いこまないようにね」
 子供は、大きくうなずく。そして、何年か経ってから、苦笑混じりに子供のころを思い出す。何て純粋だったんだろうかと。
 大禍時。昼から夜に移り変わるあやふやな時間。異界や魔界との境界があやふやになり、それゆえ大きな災いが起こると言われている。
 ――ただの他愛もない、言い伝えだ。

 どこかで歌が聴こえる。サラは読んでいた書から顔を上げた。
 しかし耳をすませてみても、もう聴こえない。空耳だったのかもしれない、と書を閉じる。近頃は、新たな神殿の建設作業なども始まり、サラの気も休まるときはない。
 強制的に働かされている人間を見ると、たまらなくなる。何度母親に、やめるよう懇願したかわからない。それでも、歯車はひとつ回り始めたら決して止まらない。――壊れるまでは。
 ふと人間の気配を感じて振り返ると、そこには幼い弟が、気遣うようにサラを見つめていた。サラは、半ば反射的に微笑んだ。
「どうしたの、ジャキ?」
 サラは部屋の入り口に立っている弟のもとへ向かった。目線を合わせるために軽くしゃがむ。――と、弟の様子がおかしい。彼は抜けるように白い肌をしているが、今はその頬が少し紅潮している。額に手をやると、いつもよりも熱い。
「大丈夫?」
 サラは小さな声で癒しの魔法を唱えた。
「今日はおとなしくしていましょうね」
 こくりと大きくうなずくジャキの手を引いて、寝室まで連れて行く。熱は引いても気だるさが残っているのだろう、いつもなら一所懸命話しかけてくれる弟は無言だった。その後ろを、一匹の猫が行儀よくついてくる。
「何かあったら、呼びに来てね」
 寝台に弟を寝かせ、サラは言った。また大きくうなずいたジャキに微笑みかけて、サラは静かに寝台を離れた。部屋を出て行こうとして、もう一度ジャキの傍に戻る。ジャキの足元の布団の上、おとなしく丸くなってまどろみかけている猫にも、微笑みかける。かすかな声で言った。
「アルファド、ジャキをよろしくね」
 アルファドは小さくあくびをして、目を閉じた。ジャキになついているアルファドは、猫の中でもとても賢い。何かあれば、きっとサラのところに知らせに来てくれるだろう。
 サラは、今度こそ静かに寝室を出た。

 宮殿の回廊は、広く天井が高い。窓も大きく、開放感にあふれている。すれ違う人すれ違う人、誰もがサラに優雅な会釈をしていく。サラも丁寧に挨拶を返しながらも、内心ではため息をついていた。これだけの人間がいるというのに、ジャキは自分に会うまで、誰にも体調のことを言えなかった。そして、すれ違った人間の誰ひとり、ジャキの体調が悪いことに気づかなかった。――今のこの国は、ひどく上滑りしているような気がする。
「サラさま、どうかされました?」
 気づかぬうちに足を止めていたサラを、ひとりの女性が心配げに見つめていた。サラは慌てて微笑みを作る。
「何でもないの。ちょっと考えごとをしていただけ」
 砂糖をまぶしたような金髪の、若い女性だった。おそらくは、サラと同年代だろう。
「それならよいのですが……時間帯が時間帯ですから」
 まだなお心配げな女性の言葉で、サラも傍の窓を覗く。雲の上が常に晴れているといっても、日は昇るし夜も来る。眼下に広がる雲が、茜色に染まっている。――今は、夕暮れ時。
「この時間の空も、とても綺麗ね」
 しかし金髪の女性は、真剣な顔でサラに言った。
「もうすぐ暗くなります。黄昏は、全てのものの心を迷わせますから。――『逢魔が時』というくらいですもの」
 サラは、笑い飛ばすことができなかった。まだごく幼いころに、母親に言われたものだ。大きな災いが起こる時間だと。魔性のものに出逢うかも知れないと。夜、黄昏を恐れて眠れなくなったサラに、母親は安心させるように唄を歌ってくれた。サラの好きな、優しい子守唄を。
「それに、先ほどジャキさまを見かけました。お身体がすぐれなそうで……声をおかけ申し上げたのですが」
 彼女は、それだけ言って顔を曇らせた。
「――ジャキを心配してくれてありがとう。あの子はもう、大丈夫」
「……そうですね。サラさまがそうおっしゃるなら、安心です。どうぞ、サラさまもご自愛なさってくださいませ」
 破顔して、金髪の女性は去っていった。
 サラも、久しぶりに心が弾んだ。ジャキを気遣ってくれた人間がいたことが嬉しかった。おそらく、ジャキが彼女を突っぱねてしまったのだろう。母がラヴォス神に魅せられてから、他人に心を開かないようになってしまったから。
 サラは、きびすを返した。あの、母が歌ってくれた懐かしい子守唄を、ジャキの枕元で歌ってあげるために。

 長い回廊を再び歩く。ジャキは眠っているだろうか、などと考えながら懐かしいメロディを思い出す。今日何十人目か、すれ違った人の会釈に挨拶を返しかけたとき。
「――女王陛下が、お呼びです」
 母の側近のひとりだった。
「あの、ちょっと……待っていただけないでしょうか? ジャキが、弟が体調を崩していて」
「至急、私とともにおいでください。女王陛下がお待ちです」

 側近の後を無言で歩く。歩き慣れた、女王の間へと向かう道順。大きな窓から回廊に漏れるのは、今や光でも夕暮れでもなく、薄闇だ。もうすぐ回廊にも明かりがともる。
『もうすぐ暗くなります。黄昏は、全てのものの心を迷わせますから。――「逢魔が時」というくらいですもの』
 あの女性の言葉を思い出す。
 ――黄昏は、日が落ちて顔の見えない薄暗い時間帯に、『誰そ、彼は』と尋ねたことが語源になっていると、どこかで読んだ気がする。そんなこともぼんやり思い出した。
 大禍時。逢魔が時。誰そ、彼。黄昏。
 女王の間に辿りつく。威厳のある大きな扉がものものしく開くのを、サラは無感動に見つめた。
 女王の座には、昔と変わらず美しい母が座っていた。彼女の赤い唇が動く。

 『誰ぞ、彼は』。
 ――玉座の中の彼女は、誰ぞ。

2003年10月31日 (金) 18時13分


[214] 後書き。
From:るーるー改め時神 [/]

以前はご迷惑をおかけしました。るーるー改め時神です。ご無沙汰しています。

中世の話を書こうとタイトルを考えたのですが、いつの間にやら古代に……。でも、大好きなサラがようやく書けてちょっと嬉しいです。
由空さんのように、好きなものをたくさん書(描)けたらいいと思うのですが……。そんな由空さんを心からリスペクトしています。

そして、アルファド描写にやたらこだわっているのは、ただのひいきです(笑)。猫大好き。
こんなかなりオリジナルっぽい話で『ジャンルクロノ』というのはおこがましいかも知れませんが、ご容赦ください。

2003年10月31日 (金) 18時28分

[216] あ…あの……
From:てかてか [/]

 下から6行目が「誰そ」になってますけど最後は「誰ぞ」になってます…よ…?

2003年11月02日 (日) 18時01分

[218]
From:るーるー改め時神 [/]

てかてかさん、こんにちは。読んでいただけて光栄です。ありがとうございました。
一応解説を入れますが、まぁ、言い訳めいたものだというふうに読み流してください。

『いろはにほへと』をそのまま読むと、『いろはにほへと』ですよね(当たり前だ)。
だけど、実の意味は『色は匂へど』。読みは『いろわにおえど』となるわけです。
古語は、表音と口語の発音が異なっているわけですね。ややこしい(笑)。
例を挙げれば濁点と半濁点がない。等々です。
(現代語では、『私は』の『は』を、読むときは『わ』と言いますよね。こういうようなものです)
一番下の部分は、口語のイメージにしたかったので、濁点を加えてみました。
――というふうに取っていただければ嬉しいです(笑)。

無粋な解説ですみません。いまさら統一するのもあれなので、そのままにしておきます。
あと、私は古典・古文はかじった程度なので、(古語の)文法的な突っ込みはご容赦ください。
答えられません(馬鹿丸出し……)。
フィクションということで、ご寛恕くださいませ。

2003年11月04日 (火) 12時18分

[220] こちらこそお久し振りで……(^^;)
From:由空(管理人) [/]

言葉へのこだわりと、古代の状況設定が上手い具合にまとまってますね〜。私、時神さんの書かれるSSの何が好きって、キャラを大切にしている所と、こういった細かい部分への心配りなんですよね。読み手を意識されてる文章は読んでいて心地いいですv 自分は最近さっぱり小説書いてないですし、そうでなくともリスペクトなんてして頂けるよーな大層な奴じゃないですよ〜; ……あ、にゃんこは私も大好きです。(笑) 犬も好きですがどっちかというと猫派。クロノと気が合うかも。

そうそう、メールでも書いたのですが、以前送って頂いたあのSS、サイトにアップしても良いですか?(メールお送りしたのが遅かったので、ご覧になってないかも……と思ってこちらで許可申請……)

2003年11月15日 (土) 01時57分


[210] ルッカ、暴走!!
From:ファン [/]

その悪夢は、オレたちが折れたグランドリオンを再び作り直すため必要だったドリストーンを入手するべく原始時代に行った時に起きた・・・
オレたちは、原始時代につくや、奇妙なモンスターに襲われたが、エイラという女戦士によって助けられた。
そして、オレたちは「ツヨイ者達」として、エイラの部族に歓迎された・・・その歓迎の宴から、この話は始まる・・・

マール「楽しいネ!クロノ!」

クロノ「そうだなぁ、マール。こんなに楽しいのは久しぶりだ。」
確かに、オレたちは未来に行き、ラヴォスの存在を知ってから、この未来を救うべく、いろんな時代を旅してきたのだから。

ルッカ「あんまし浮かれちゃあだめよ。私たちの目的はあくまでもドリストーンだけなんだから。」

クロノ「分かってるって。でも、たまにはハメを外す事も必要だろ?もう少し位遊ぼうぜ?」

マール「私もその意見にさんせ〜い」

ルッカ「まあ、そうね。たまには私の天才的な頭脳を休ませないとね。」
そう、この一言で、この宴が死の宴となる事にオレたちは気付くべきだたんだ・・・・
それから30分くらいした頃、オレはふとココに来た本当の理由を思い出した。
クロノ「エイラ、話があるんだけど?」

エイラ「なんだ、クロ?」

クロノ「あのな・・・」

ルッカ「ちょっと!クロノあんた、ま〜た女の子に手ぇ出してぇ〜・・・・」

マール「ええ〜クロノ・・・私の事嫌いなの〜?」

クロノ「ま・・・待て!何のためにオレたちはここに来たのか覚えてるか?」

ルッカ「にゃによ〜ヒック、あんたにゃあヒックマールやあたしが近くにいるってのに・・・」

マール「わーん!もうクロノなんて知らない!グビグビ・・・」

ルッカ「おお〜すごいわね〜、もっと行きなしゃいグビグビ・・・」
仕方が無いから、この二人を置いといて、オレはエイラにもう一度ドリストーンを譲ってくれと交渉した。
すると、彼女は飲み比べで勝負しようと言い出した。
そして、オレたちは飲み比べをしようとしたときだった・・・
男「エイラ!もう岩石クラッシュがない!」

エイラ「なに!いっぱいあったはず!ない分けない!」

クロノ「どうしたんだ?」

エイラ「すまない、クロ。酒がなくなった。飲み比べできない。」
???「でひゃひゃひゃ!」
ぎょっとしてオレは振り返った。そして見たものは・・・
ルッカ「あんたね〜・・・女の子が酒を進めてるのに飲まないたぁどういうことよ!」

マール「きゃははははは!」
酔っぱらって木に向って叫んでいるルッカと変な奇声をあげているマールの姿だった。
クロノ「おい!いい加減にしろよ!」

マール「あ!クロノだぁ〜・・・一緒に飲も〜よ〜。」

クロノ「オ・・・オイ、大丈夫か?」

マール「飲も〜・・・はい。」
仕方なく、オレは飲んだ。しかし、それがいけなかった。

ルッカ「おお〜クロノじゃな〜い・・・私の酒も飲みら〜・・・」

クロノ「いいよ、さっきマールからもらったし。」

ルッカ「にゃによ〜、マールのが飲めてあたいのは飲めないわけ〜〜〜?」

クロノ「いや・・・そういうわけじゃあ・・・」

ルッカ「もういいわよ・・・あ!モンスターがいる!」
たしかに、そこにはモンスターが一匹いた。

ルッカ「やるわよぉ〜・・・」

クロノ「休んどけよ。オレがやっとくから・・・」

ルッカ「えい!」
パーン!銃声が響いた。しかし、弾丸はモンスターではなく・・・・キーノに当たったんだ。
キーノ「グバ!な・・・何を・・・」バタン
キーノは倒れた。

クロノ「オ・・・オイ!ルッカ、もうやめろ!」

ルッカ「でひゃひゃひゃひゃ・・・」
パーンパーンパーン
狂ったように銃を連射するルッカ
次々と倒れていくエイラの部族。
そして、その弾丸はオレにも当たった!
その後の記憶は無い。
オレは深い闇に引きずり込まれたからだ。
ただ、聞こえたのは、いろんな人の断末魔の叫びと、狂ったように笑うルッカの声だった・・・・
おまけ
偵察に行ったモンスター「アザーラ様!あいつらは全滅しました!」

アザーラ「よくやった・・・ボーナスアップだ」

ルッカの功(?)を自分のものにしたモンスターがいた・・・・

2003年10月31日 (金) 02時49分


[211] あとがきみたいなもの
From:ファン [/クロノトリガー]

15年の人生で、初めて小説を投稿しました。
そして、感想「疲れた・・・」
この小説は、一応ギャグを目指しましたが・・・どうでしょう?
読み返してみると、なんかサスペンスみたいになってる気が・・・・
あと、この小説でい一番かわいそうなのは・・・
キーノでしょう。
初登場でいきなり撃たれるんですから・・・・
と言う事で、皆様の、特に管理人様の意見をお待ちしています。

2003年10月31日 (金) 02時55分

[219]
From:由空(管理人) [/]

こちらでは初めましてですね。レス遅れました……すみません;

「そしてその後、彼らの行方を知るものは誰もいなかった……」(テイルズ調、石塚運昇さんの声でどうぞ) 酒は百薬の長、されど過ぎれば身を滅ぼすと、そういう教訓ですね。では以上、本日の人生訓のコーナーでした(違)

2003年11月15日 (土) 01時55分


[207] 少女の旅立ち
From:大島裕二 [/ドラクエ3]

アリアハンの町にある酒場、ルイーダの酒場。ここには、世界各地からいろいろな冒険者たちが集まる場所でもあるのだ。
いわゆる、酒場の名を借りた「冒険者ギルド」。
現在、この酒場には3人の冒険者が登録されている。


アリアハン城に仕える王宮付きの戦士、ライアス。
国王から直々に要請を受け、この町で育っているという『勇者』の助けになるべく日々鍛錬を欠かさない戦士。
一言で彼を言い表すならば、無愛想としか言いようがない。
そのため、積極的に話しかける者はほとんどいない。

ポルトガからやってきた、僧侶エルシト。
信じる神の教えを広めるために、世界中を巡っている僧侶。
見た目とは対照的に、かなりの実力派である。
ときおり、聖職者らしからぬ発言をして周囲を唖然とさせるらしい。

イシスから上京してきた、魔法使いのドロシー。
砂漠の王城イシスから、アリアハンまで上京してきた若き魔法使い。
興奮するとイシス地方独特の言葉に変化するため、誰もわからなくなる。
城で学んだ呪文の数は意外と多い。

そのルイーダの酒場に、本日冒険者として登録願いを出した少女がひとりいた。
長く伸びた黒髪を紐で結って後ろで留め、「龍」の一文字が書かれた胴着を着た武道家の少女。
彼女の名はフィレス、カザーブの村からやってきた武道家である。

必要な書類を書いてマスターの女性・ルイーダに提出する。
「へえ、武道家ねぇ・・・。このあたりじゃ、凄く珍しいね。ほとんどの人たちは戦士や魔法使いを目指すってのに。まあいいや、ちょっと待っててくれない?今手続きするから」
椅子に座って手続きが終わるのを待つ間に、登録受付待ちの優男がフィレスに声を掛けた。
「ねえ君、武道家なんだって?やめときなよ、今どき剣もろくに使えない人なんか選んでもらえないよ」
さっそく絡んできた男を、フィレスは無視した。こんなことを言われるのは、もう慣れているからだ。
「ちぇっ、なんだシカトかよ。まったく、可愛げのない女だな。目の前にこんないい男がいるっていうのに、これだからイナカ者は・・・」
そのとき、同じく待合をしていた商人が絡んできた男・・・盗賊のラシエルに掴みかかった。
「ちょっとあんた、随分と失礼な口をきくじゃないですか。女の人に勝手に絡んでおいて、相手にされなきゃイナカ者扱いですか?そんな無礼な口をきくあなたは、エジンベアの人ですか?」
するとラシエルは、商人・・・トールの手を力いっぱい叩き落とした。あまりの痛さにトールは顔を顰めた。
「ふん、その通りさ。我輩は由緒正しきエジンベアの貴族であるぞ。今はこうして盗賊のなりをしているが、貴族としての誇りと気品は失っておらぬつもりだ。たかが商人風情が我輩に触れるでない」
「なんという、傲慢知己な人だ・・・。みなさん、こんな世間知らずな人は無視するに限りますよ。さあさあ、あなたも離れなさい」
「う、うん・・・。ありがとう、商人さん」
フィレスはトールにお礼を言い、すぐに傲慢貴族ラシエルから逃げた。この手の輩は、相手にしないことがいいことは知っていたが何せ今回はかなり性質の悪い相手だったようだ。
フィレスは空いている席に座った。すると、目の前にいる僧侶の法衣に身を包んだ男性が声を掛けてきた。
「さっきは災難でしたね。どうです、気分直しに一杯暖かいコーヒーでも飲みませんか?」
フィレスは気分的に疲れていたこともあって、その誘いに乗ることにした。

数分後、その席に若い女性が相席を求めてきた。格好から見た感じ、彼女は魔法使いなのだろう。
「あなた、さっきは随分と大変な目に遭っていたみたいね。ここいらにはああいう獣みたいな奴らがわんさかいるから気をつけたほうがいいわよ。特に、ここアリアハンで知られていない職業の人・・・武道家が一番絡まれやすいのよ、覚えておいたほうがいいわ」
「あ、ありがとうございます。あたしはフィレス、カザーブ村からここまでやってきました」
魔法使いの女性は、くすっと笑って帽子を外した。
「私はドロシー、イシスから上京してきた魔法使いよ。ねえ、もしよかったら私とあなた、そしてそこの僧侶の人と一緒に冒険のメンバーにならない?私はこう見えても結構いろいろな呪文を覚えているから、戦力にはなると思うわよ?」
「ドロシー・・・。いささか、強引ではありませんか?それに、まだ彼女は名簿に正式には登録されていないんですよ。この酒場で誘える冒険者は、名簿に登録された者同士ではいけないという決まりをお忘れですか?」
僧侶の男・・・エルシトはなだめるようにドロシーに声を掛ける。エルシトが言ったことは、この酒場での鋼の掟なのだ。
「そ、そうだったわね・・・。はは・・・。それより、ぼけーっとしてないであんたも自己紹介しなさいよ」
「こほん、紹介が遅れました。僕はエルシト、ポルトガの教会から布教活動にやってきました。どうですフィレスさん、あなたも『ベホマン教』に入りませんか?」
「ベ、ベホマン教?・・・なんですか、それ?」
聞き慣れない宗教の名前に、フィレスは困惑する。
「ベホマン教とは、人間に助けられて改心した一匹のベホマスライム『ベホマン』が興した新興宗教で、毎日30回《ベホマーン》と唱えるだけで幸せが訪れるというものです。さらには素質さえあればベホマの呪文も習得出来るお得なものですよ。さあさあ、どうです?」
くそ真面目に力説するエルシトを見て、フィレスは呆然としていた。
(こ・・・この人、そんなくだらない宗教を他人に勧めるなんて・・・。バカ?)
そして、フィレスはお断りする決意をした。
「生憎ですが、宗教の勧誘なら間に合ってますから。あたしの目標は、誰にも負けないくらいに強くなることなんです」
「そうですか、それは残念ですね。まあ、無理強いはしませんが・・・。おや、また誰か来ましたね」
酒場の扉が開き、誰かが入ってきた。それは、アリアハン王国の戦士が着用している赤い鎧をつけた男戦士だった。
「おやあ、これはこれは。王宮付きの戦士ライアスさんじゃありませんか。どうしました、今日は非番ですか?」
トールが声を掛けようとしたそのとき、突如としてライアスが斧を取り出した。
「ククク、ここか。冒険者が集うルイーダの酒場というのは・・・。まったく、雑魚ばかりで暴れようがないわい」
その状況を見て、ルイーダの顔が引き攣った。
「ちょっとライアスさん、いったいどうしたんだい!?あんた何か様子が変だよ!?」
そのとき、ライアスの瞳が赤く光った。その直後、彼の体は魔物の姿に変化する。
「ライアスではない!!我が名はバンパイア!!バラモス様の命令により、この建物を完全破壊し、冒険者どもを皆殺しにする!!」
その言葉が発せられた途端、ルイーダの酒場の天井が崩れて空が丸見えになった。しかも、まだお昼前の時間帯だと言うのに空は真っ暗である。
「な・・・なんの冗談だこれは!?きさま、いったいこのアリアハンに何をしたのだ!?」
ラシエルが、腰に下げていた細剣を抜いてバンパイアに詰め寄る。
「くくく、バラモス様のお力でこの大陸を闇の世界に封印したのさ。そして、我こそがその封印を握る鍵だというわけだ」
それを聞きつけ、ドロシーが帽子を深くかぶって杖を構える。
「なんだ、それなら簡単な条件じゃない。要するに、あんたを倒せばアリアハンは元通りの世界に戻ってこれるってわけよね。そういうことならば遠慮なく焼いてやろうじゃないのっ!!」
ドロシーの持つ杖の玉に、炎の魔力が集まっていく。
「メラ!!」
ドロシーの杖から、火の球が飛び出しバンパイアを焦がした。しかし、あまり効いているようには見えない。
「くくく、その程度の炎など効かぬわ!!我に歯向かう者は、その首に食らいつき忠実なるしもべとしてくれようぞ!!」
そのとき、バンパイアの背後にまわったラシエルがレイピアでバンパイアの腕を刺した。
「我が正義の剣、とくと味わうがいい!!」
レイピアに刺された腕を見つめて、にやりと笑うバンパイア。
「ほう・・・。これが、我の血の味か。ふむ、なかなか美味よのう。・・・してそこな人間よ、貴様の力量は所詮その程度か。情けないやつめ、せめて我がしもべとして迎え入れてやろうぞ」
バンパイアはラシエルを鷲掴みにし、その喉笛に自らの牙を食らい込ませた。
「ひっ・・。やっ、やめろぉーっ・・・!!」
暴れるラシエル、だがその抵抗も空しくラシエルはバンパイアのしもべとなってしまった。
バンパイアはラシエルが突き刺したレイピアを引き抜き、いとも簡単にへし折る。
「さあ行け、わがしもべよ!!冒険者どもを皆殺しにしろ!!」
「はい、仰せのままに・・・」
簡単にバンパイアの手先になってしまったラシエルを見て、ドロシーは頭を抱えた。
「まったく、役に立たないくせにしゃしゃり出て来るから魔物の手先なんかになったりすんのよ。いっそのこと、このままあいつと一緒に焼き払ってやろうかしら」
「ドロシーさん、それ凄く怖いジョークですよ・・・。ま、まさか本気ですか!?」
凄みを利かせたドロシーの一言に、フィレスとトールが竦みあがった。
「やあねぇ、ほんのかるーいジョークに決まっているじゃないの。いくらなんでも、私もそこまで薄情な女じゃないわよ」
その直後に、ドロシーの杖からヒャドの呪文が発動した。焼き払うのは冗談らしいが、確かに「攻撃しない」とは一言もいっていない。
ラシエルはたちまち冷気に包まれ、氷漬けになって固まった。
「ほう、やるではないか。だが、貴様らに我の相手が務まるかな?ゆくぞ!!」
上空に飛翔し、勢いをつけて飛び掛ってくるバンパイア。それを、先ほどよりも強い炎がお出迎えする。
「燃え尽きなさい!!ギラ!!」
ドロシーの生み出した帯状の炎が、バンパイアの身体を焼く。
さらに、フィレスが大気中から力を集めて拳に纏わせ、燃え盛る拳をぶつけた。
これが、フィレスの必殺技のひとつ「火炎撃」である。
「へえ、なかなかやるじゃないの。拳に炎をのせて殴りつけるなんて」
「修行の成果の一つに過ぎませんよ、まだまだあたしは強くなる予定ですから」
ところが、まだ終わりではなかった。炎の中から、バンパイアが這い出してドロシーとフィレスを狙ったのだ。
エルシトとトールが飛び出したが、とても距離が遠くて間に合わない。
相手との距離が近過ぎたため、フィレスは火炎撃を撃てなかった。大気の力を、集めきれなかったのだ。
そのとき、青い閃光のようなものがフィレスとバンパイアの間に割って入り、バンパイアにすら見えない一撃を浴びせた。

若い、一人の青年だった。彼が手にした抜き身の剣を鞘に収めたとき、バンパイアは真っ二つに切り裂かれて崩れた。
バンパイアの身体が灰となって消えたあと、太陽の陽射しが再び姿を現した。そう、封印が解かれたのだ。
呆然としていたフィレスに、手袋をはめたままの男の右手が差し出された。
「大丈夫かい?怪我はないかい?」
優しい声だった。フィレスは、差し出された右手を知らず知らずのうちにつかんでいた。
そのまま、ゆっくりと引っ張られた。そして、男の顔が明らかになる。

彼は、とても優しそうな顔つきをしていた。黒い髪に黒い瞳、そして身につけているのはどこにでも売っているような新品の旅人の服。だが、持っている武器はかなりの重さを誇る剣だった。
フィレスは、しばしその男の顔をじーっと見つめていた。なんとなくではあるが、その男の顔を見ていると安心できる。そんな気分にさせられるのだ。
「あ、あの・・・。危ないところを助けてくれて、本当にありがとう。それにしても、随分と強いのね」
すると、その男は手荷物を床に置き、にこりと微笑んだ。
「いや、そんなことはないさ。俺はまだ冒険に出ていないんだ。王様から、この酒場でいい仲間を見つけてから出発するようにって言われているんだけど・・・誰かいい人たちいないかな?」
すると、待ってましたと言わんばかりにドロシーが挙手をした。
「はいはーい、私を是非連れて行って!!あなたね、勇者オルテガさんの息子・リュウくんってのは。私はドロシー、ちょっと経験豊富な魔法使いよ!!」
「僕はエルシト、ポルトガからきた僧侶です。回復の呪文ならばお任せください」
ちょっと戸惑ってから、フィレスも名乗りをあげる。
「あたしはフィレス、カザーブから来た武道家です。魔王バラモスを倒すために人手がいるのでしょ、だったらあたしを連れて行って!!格闘系統の戦いなら専門家よ!!」
元気一杯の状態を取り戻したフィレスが、リュウに冒険の同行を志願する。
「ちょっ、ちょっとフィレスさん。あなたまだ正式登録されていないんじゃ・・・」
「あ゛っ」
トールに釘を刺されて、言葉に詰まったフィレス。そのとき、ルイーダが名簿の処理を終えてやってきた。
「お待たせ!!フィレスちゃん、これであなたも正式にルイーダの酒場に登録されたわよ。さあリュウ君、誰を連れていくのか選んでね」
その直後、リュウは迷わずフィレス、エルシト、ドロシーを選んでパーティーを組んだ。

後に、この4人が伝説に名を残すことになるなど、まだ誰も知る由はなかったのであった・・・。

その後、ラシエルはどうなったのかと言うと・・・。
「くそぅ、あんな危険を冒してまで盗賊なんかやっていられるか!!エジンベアに帰る!!」
・・・とまあ、あっさり帰国してしまいましたとさ。

また、本当のライアスは今日は非番だったために家でお休み中なのでした。

2003年10月27日 (月) 10時04分


[208] 大変遅れました!!
From:大島裕二 [/]

文章などの手直しをした結果、修正が必要な部分が相当多かったためにほとんど新規に書き下ろし致しました。
この作品はベースはDQ3ですが、一部の設定がDQ7入っていたりします。
とりあえず、DQシリーズの「勇者」職の人たちは6と7以外はみんな「リュウ」で統一してます。ドラゴンに深く関わるという意味で・・・(こじつけに等しいです)
キャラクターの名前は、全てプレイデータに準じました。

2003年10月27日 (月) 10時10分

[209]
From:由空(管理人) [/]

通常掲示板の方で言っていた話ですね♪

DQ7の他にPS版DQ4も入ってますね……ベホマン教(笑) そしてフィレスとドロシーはまあ良いとしてエルシトを迷わず仲間にしていいのか、リュウ。登場はさすが勇者だけあってカッコ良く決まってますが。ところでバンパイア化したラシエルは元の人間には戻れたんでしょうか? やられキャラながら気にかかります。(オイ)

DQ3はデフォルトではキャラに明確な個性がないので、描かれるキャラや物語にプレイヤー自身のオリジナリティが最も表れますよね(^^)

2003年10月28日 (火) 03時39分


[203] 第二話 キスの魔法
From:かをる [/クロノトリガー]

私ルッカは、只今ムカついてます!!!
そのワケはと言うと・・・・

「先生〜vvこの問題教えてくださ〜いvv」
「先生、今日家に来てください〜v」
「先生vv今日の放課後、相談したい事がありますv」

「「「「「「グレン先生〜vvvvvv」」」」」」

グレンが、恐ろしい程モテているのです。
あたしがグレンに近付こうとすると・・・・

「グレ「先生〜vvvきゃあっ、倒れちゃった〜vv」
「大丈夫か?」
「大丈夫でぇすvv」

こういう風に、邪魔してくるのです。
そいつらもそいつらだけど、グレンもグレンよ!!!
大体アイツは、心配しすぎなのよ!!誰が倒れようと、ほっとけばいいのよ!!!

「グレンの〜〜〜バカ!!!!っっっ!!!!」

「クロノ〜タイヘンだよ〜〜っっっ」
「どうしたの?」
「ルッカが、またノート燃やしちゃった〜っっっ」
「またケンカしたの?」
「そうみたい・・あっちでやってる」

マールの指差した方向には・・・・

「オレが何をしたんだよ!!」
「しつこいわねっ、女子とでも遊んでれば!?」
「誤解するな、オレは遊んでたんじゃ・・」
「思いっきり遊んでたじゃないっっもう知るかっっ」

浮気蛙め!!!カエルになったって知らないから!!!

「うぁ〜ヤバイよ〜」
「ほっとけって・・明日になれば、仲直りしてるよ」
「そぉかなぁ・・」

グレン〜〜〜ッッッ!!!ファイガッッ!!!
この野郎ッッ!!!ちくしょぅッッ!!!
アイツの顔なんて・・もう見たくないっっっ

「おい、ルッカ。お客さんだぞ」
「客!?」

誰よ、こんな時に!!!!!!!

ガチャリ

「よ、よぉ」
「あ・・んた・・」

目の前には、お面をかぶった人が立ってた。
待てよ?どっかで見たことあるわ・・コレ・・

「まさか・・!!!」

あたしは、急いでソイツを部屋に連れてった。
だってソイツは・・・

カエルだったんだもの。

「どうやって治すのよ、ソレ」
「昼間のコトは謝る・・だから・・頼む!!!」
「・・・・」

当然、グレンの彼女だったあたしは、どうやって人間に戻すかぐらい、知ってた。
でも、変に意地張って、できなかった。

「他の人に・・やってもらえば・・?」
「他の奴じゃ・・ダメなんだよ」
「何でよ・・」
「やってくれたら、教えてやるっ」

そういって、あたしに笑いかけた。
その時・・何故か分からなかったけど・・・
あたしは・・・カエルを人間に戻した。
カエルが言ったコトの続きが知りたかったから?
・・・・ちがう。
あたしがしたかったから。

二年前・・去り際に、魔王は言った。

『カエルに呪いをかけていく。それを解く方法は』

『キス』



「ねぇ、さっきの続きは?」
「続き?あぁ、あれはなっ」

『好きな奴のキスが、1番いいから』

2003年10月05日 (日) 17時02分


[204]
From:かをる [/]

無駄に長いデス、すいません〜〜っっっ
ルッカ、キレまくりですね。ふふふ・・(!?
さて、次は第三話!!!みなさんの意見、お待ちしています!!!

2003年10月05日 (日) 17時05分

[206]
From:由空(管理人) [/]

レス、遅れ倒してすいません(汗)
好きな相手がモテると大変ですね、ルッカ……
(というかその周りも大変……ゲフン!)
でも何だかんだで最後はラブラブ。良い事ですv

2003年10月24日 (金) 01時28分

[215]
From:かをる [/]

今思うと、とんでもないモノを投稿してまって気が・・
本当にスイマセン!!!(汗
さぁ〜次は何やろっかな〜(反省シロ

2003年11月01日 (土) 18時46分


[199] ジール崩壊
From:エナル [/クロノトリガー]

今、クロノ達はジールの民が呼び出したラヴォスと戦っていた。・・・マールとエイラはもう動ける状態じゃない・・・。
マール「クロノ・・サラさんだけでも・・・・」
エイラ「クロ・・・サラ、連れてく。エイラ、平気・・・!」
その言葉を聴かずにクロノはラヴォスに向って魔法を打った・・・・ように見えた・・・。
まばゆい光でよく見えなかったが、コレだけは見えた。
『クロノが死ぬかもしれない』
マール「クロノーーーーーーーッッ!!!」
この叫び声とともにマールたちの意識はなくなっていった。

マール『クロノ・・・ねぇ・・・・どこ行くの!?クロノ!?クーローノー!!クロノーーーーッッッ』
マールが気が付くと小さなテントの中にいた。
そこにはクロノの姿もなく・・・・。
老人「おやおや。気が付かれたか。」
マール「ク・・・クロノはどうしたの!?どこにいるの!?」
老人「いんや。波に打ち上げられて倒れとったのはお前さんら2人だけじゃ。」
マール「そ・・・・れじゃ・・・・クロノは・・・・」
マールの目に涙がたまる。
エイラ「マール。泣くな。マール泣く。クロ、悲しむ。」
マール「・・・・うん・・・・・・」
エイラ「クロ、探す!きっとクロいる!」
マール「うん・・・。クロノ、探しにいこう・・・」
>山にて<
マール「!!!!魔王!!!!」
そこには魔王の姿があった。
魔王「お前たち・・・あの時なぜ私の邪魔をした!?」
マール「貴方たちが悪い事するからでしょ!?」
魔王「私は・・・・ジールを救いたかったんだ・・・・。サラを・・・助けたかった・・・」
マール「え・・・・・もしかして・・・・」
エイラ「お前・・・・まさか・・・・」
マール・エイラ「ジャキ!?」
魔王「・・・・・・ああ。そうだ。」
エイラ「でも、お前、悪い事した!マール!戦うか!?」
マール「ううん・・・・傷つけあう事に意味はないもの・・・・」
マールたちがため息をつきながらシルバードに戻ってきた。
マール「し・・・・シルバードに羽根が!」
エイラ「マール!こいつ、空飛ぶぞ!」
マール「コレでクロノを探そう!」
魔王「だが、死んだやつはもう生き返れまい・・・。」
マール「フフッ・・・時の賢者様は生き返らせる方法・・・・知ってるんじゃ無い?」
エイラ「マール!時賢者の場所知ってるのか!?」
マール「ちょっとした私の考えだけどね・・・・。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あとがき
どうも!ココでははじめましてのエナルです!
ジール崩壊の話を書こうと思います!
あのジールの新王の部分はカットさせていただきます!(勝手・・・
その上、ストーリーも少し変化させていただきます!(勝手・・
これからよろしくお願いします!

2003年09月12日 (金) 21時04分


[197] 第一話 ガルディア学園へようこそ!
From:かをる [/クロノトリガー]

「起きなさい、クロノ!」
「んぁ・・もうちょっと・・」
「あら、マールちゃんを待たせてもいいの?」
「マールが来てるの!?行ってきますっ」
「行ってらっしゃ〜い」

二年前、僕等は時を渡り、世界を救った。
それからは、いつもと変わらない普通の生活に戻り、
僕はガルディア学園に通っている。

「おはよ、クロノ!」

この子はマール。同じく、ガルディア学園に通っている。
そして、僕の彼女だ。

「ま〜た寝坊したんでしょ?遅刻しちゃうよ」
「ごめん、ルッカは?」
「グレンと先に行ったよ」

ルッカと言うのは、僕の幼なじみ。
とっても機械好きで、時々変な薬もつくる。
グレンはホント言うと、この時代の人じゃないんだけど、
ルッカと一緒に残ったんだ。
この2人も付き合っている。

「早く行こうよ、クロノ!」
「うん」

僕は、マールと一緒に学園へと向かった。

キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜ン♪

「クロノ、チャイム鳴ってるよ〜っっ」
「そんなに急がなくても、間に合うって」

校門に着くと、ルッカが腕を組んで立っていた。
その後ろには、もちろんグレンもね。

「また寝坊したの!?いい加減ギリギリに来るのやめてくれない!?」
「おい、ルッカ・・それぐらいに・・」
「も〜っっっ先生だって怒ってるんだから!!!」
「ごめん・・そんなに遅く来たかな・・」
「えぇ、遅すぎよ!!毎回毎回あんたは〜〜っっっ」

今日も朝からルッカの説教です。
誰か助けてくれ〜・・・・

「ルッカ、それぐらいにしてあげて?」

よっしゃ、ありがとうマール!!
何故かルッカは、マールに甘いんだよな・・何でだろ?

「わかったわ・・明日からはちゃんとしてよ、クロノ」
「うん、約束するよ」

さぁ、行こう!僕等の学園、ガルディア学園へ!

    〜ガルディア学園へようこそ!〜

2003年09月12日 (金) 17時59分


[198]
From:かをる [/]

思い切って学園モノ書いてみました。
なんかすっごく中途半端ですね・・
許してやって下さい・・これが精一杯です!

さぁ、こっからが本題です・・・ふふふ・・
決してネタ不足なワケではないのですが・・・
募集します!!「こんなネタどうよ?」
みたいな意見をどしどし書いてください。
返信がなかった場合、勝手に決めさせてもらいますっ

2003年09月12日 (金) 18時09分

[200] 部活設定デス
From:かをる [/クロノトリガー]

何度もすいません・・
一応、部活設定はしてあるので・・・
クロノ→剣道部 マール→弓道部
ルッカ→科学部  カエル→科学部

と、こんなカンジですので、よろしくおねがいします。

2003年09月15日 (月) 12時18分

[201]
From:由空(管理人) [/]

カエル(グレン)も生徒なんでしょうか? それとも先生とか……(いえ、年齢差があるはずなので) 先生だったとしたら教師と生徒の恋! なんて素敵な……!(コラ待て)

2003年09月24日 (水) 01時38分

[202]
From:かをる [/]

由空様、ありがとうごさいますvv
えと、カエルは先生・・です!!(汗
クロノ達のクラス担任デス。偶然だなぁ〜

んじゃ第二話は、『教師と生徒の恋』がテーマで!!!

2003年09月27日 (土) 14時58分


[194]  Hope
From:UESS [/クロノトリガー]

     残された村>>

マール 「ん…… うーん……。 クロノ…… クロ……!
マール 「クロノーッ!!
長老 「ム…、気がつかれたか。ずいぶんとうなされておった……。
マール 「クロノ! クロノは!?
長老 「倒れていたのは、あんた方だけじゃった……。
マール 「夢じゃ…… なかったんだ……。

ルッカ 「こ、ここは……? 地の民の村……?
長老 「海底神殿から起こった大災害でたった一つだけ残された村じゃ……。
ロボ 「ボッシュサン…… ボッシュサンはイマスカ?
長老 「大災害の時、黒いゆがみのようなものが現れての……
 吸い込まれそうになったジャキ様を助けようとボッシュも……
ルッカ 「黒いゆがみ… ゲートだわ…。 ……サラさんは……?
長老 「わからん… サラ様の姿は誰も見ていない……。

マール 「クロノ……。
ルッカ 「マール…。クロノはきっと無事よ…。
マール 「……。
長老 「そうそう、これを返しておこう。
マール 「私の…ペンダント……クロノにあずけた……。
長老 「娘さん、あんたの肩の上にあったんじゃ……。あんたを…… 守る様にな。
マール 「…クロノ……。
長老 「わしはこの先の広場におる。ゆっくり休むがええ。


    時の最果て>>


老人 「おや、あの元気のいいお兄ちゃんはどうしたね? …そうか……。私に出来ることがあれば、力になってあげたいのだが……。
マール 「時の賢者を捜してるの……。
老人 「時の賢者か……。はてさて、聞いたことのある気もするがその時の賢者に何用だね?
カエル 「なんでも、クロノを生き返らせることが出来るって話だが あまり信用は出来ん話だな。
老人 「死んだ者を生き返らせる……。今まで何人の人が望んだことだろう。幸せですな。クロノさんは……。こんなにも思ってくれる人達がいる……。

老人 「これを持って行きなさい。
ルッカ 「何これ、卵?
老人 「これはクロノ・トリガー……。
 時の卵だ。その卵を孵す方法はあの時の翼を作った男に聞きな……。
 ただし、うまくいくとは限らない。だが結果のために行動するわけじゃあるまい?
 行動するから結果がついて来る……。そのはずじゃ。
 そいつを忘れん事じゃな。お前さん達のそのクロノを思う気持ちがあればあるいは……。

ロボ 「という事は…… アナタが時の賢者……ハッシュサンデスカ!?
魔王 「そうか、お前か……。
老人 「そう呼ばれた事もある様な気がするよ……。

           


           はるか昔………な。

2003年09月06日 (土) 18時36分


[195] あとがき
From:UESS [/クロノトリガー]


      ハッシュの名台詞書きたかった!!
 これが書いた理由かな……(笑)
 エイラの台詞も入れようとしたが話全体がちょいと変になってしまうので代わりにロボの台詞入れました。
 魔王とカエル、それぞれ一言ずつさりげなく入ってます(笑) このシーン、ほとんどマールとルッカしかでてねーーーー。これだけ文短くなるんだったらエイラの台詞書けば良かったと反省(´_ゝ`)
 しかも、内容がぜんぜんわからん。ナレーターいれたらよかった…

2003年09月06日 (土) 18時42分

[196] 追伸
From:UESS [/クロノトリガー]

 カキコした後で読んでみると…………………

  長老、ボッシュのこと呼び捨てかよ!!(゜Д゜;)
 そういやボッシュがなげきの山から助け出されてからのイベントで 長老、ボッシュと親しかったな…(笑)

2003年09月06日 (土) 18時48分


[188] クロノトリガー 〜時の心〜 第二話
From:ますた〜 [/クロノトリガー]

「ま・・まぁ、マール。こいつだって男なんだし、俺だってこの時期にはこれくらい無茶なこと」
「クロノは黙ってて!!」
「・・・はい・・。」
現在、オーヴ少年は最大のピンチに陥っていた。父さんを黙らせてしまうほどの、母さんの怒り・・。普通じゃない。これは死を覚悟したほうがよさそうだ・・・。
そんなことを考えてると、母の怒りがすぐにオーヴへと移る。
「あ・な・た・は!!!何度言ったら理解してくれるの!!?勝手に木刀を持ち出そうとする!!挙句の果てには、丸腰で外に出る!!勉強もしないで・・・!」
「・・・母さん。あのさ・・・確かにそれもあるけど・・」
この反論が間違いだった。
「口答えしない!!二度と木刀返さないわよ!!!」
「うぇ!?そんな!」
「だいたいねぇ・・・」
クドクドクドクドクド・・・・・・・。

二時間後・・・
「マール・・・もういいんじゃないか?オーヴだって反省して・・。」
マールがクロノを睨む。
「・・・」
「だいたい、アンタそんな弱かった!!?あたし達の助けが無ければ勝てないほど弱かった!?全く・・勉強においても修行においても、全部中途半端ね!!」
・・・・ちょっと待て?なんか話がずれてないか?母さんは、俺に対して木刀の件で怒ってた。でも今、なんかちがくないか?それに俺は木刀所持してなかったんだぞ!?さっき母さんもそう言った・・。
クロノも、この異変に気付いたようだ。
「マ・・マール?話がずれてない??」
「クロノも座って!!!」
「はい?」
「座って!!!」
何故かクロノまで座らせられる。
「こうなったら、私にも考えがあります!!オーヴ、ガルディア城に行って、リアン君に稽古つけてもらってきなさい!!木刀は返すから。」
「!!そんな!」
「クロノはお城まで行って、ルッカに昨日言った頼みごとをしてきて!今日はルッカお城にいる筈だから・・。」
「・・・はい。」
そして、二人はガルディア城へ向かう羽目になった。マールの、脱線した説教によって・・・。
「なんで、こうなるん?父さん?」
「・・・俺もよく分からん・・・。」

では、ここで少しリアンとルッカについて説明を・・・
ルッカは、過去クロノたちと共に様々な時代を旅してラヴォスの脅威を打ち破り、未来を救った一人の女性。その後画期的な発明品を生み出し一躍有名に。現在は、その頭のよさからガルディア城に新たに導入された、『開発班』のチーフとして活躍している。だが、彼女は老いた両親の世話もしているため城に来ることは滅多に無い。
リアンは、若くしてガルディア城の兵士隊長となった若者で、その容姿から女性ファンが多いとか・・。オーヴが生まれてから、クロノ達とある事件がきっかけで親しくなり、以後オーヴの師匠的存在なのである。
そんな二人の下へ、赤毛の親子は向かっている。
森の中、何度も通った道なので迷うことは無い。だが、そこに棲みつくモンスターが厄介なのである。
ガサガサッ・・・草むらから音がする・・。
一瞬にして、二人の目が鋭くなる。
「オーヴ・・・構えろ。」
「うん・・・。」
「ギャァァァス!!」
草むらから飛び出したのは、まるまじろに跨ったジャリーたちであった。
「まるじろライダーズか!!」
クロノとオーヴが同時に言う。なんだか脱力したように。まるじろライダーズというのは、A〜Eの五人のまるじろラー達で編成されたチームで森の王者であったが、クロノ達にコテンパンにされてから、彼等親子に恨みを持っているのである。なぜが人語を話せる。
A「ここであったが百年目!!今日こそ倒してやるぞ!!貴様等ぁ!」
B「今日は作戦があるのだ!!」
C「その名も・・・・!!」
D「作戦No.52!!『グレイトスーパースターウルトラファイヴアターーーーック!!!!』」
E(女)「くらいなさぁーい!!」
五人がそれぞれ、星型の頂点に位置する場所に着きアタックしてくる・・・。
「・・・父さん?どっちがやる?」
「・・・お前でいいよ・・。」
「はぁ〜・・分かった。めんどいなぁ・・。」
オーヴはそう言って、片足に体重を乗せる。
A「バカめ!!そう来ると思ってこの作戦を考えたのだ!!」
C「この星型は、人間の両腕足、頭を粉砕することができる位置に我々がいるのだぞー!!」
E「今日こそ私達の勝ちねー☆☆」
オーヴはさらにため息をつく。
「じゃあね・・・。」
オーヴは半分投げやりで回転ぎりを放つ!
A&B&C&D&E「ウエアギャーー!!!」
はるかかなたへ飛んでいく五人・・・。
「じゃあ行くか。オーヴ。」
「はいはい・・・。」
二人はガルディア城へ足を運んだ。

「あ!クロノ殿、オーヴ殿、ようこそいらっしゃいました!!」
見張りの兵士が、二人を出迎える。
「今日は何のご用件でしょうか?」
「俺はルッカに会いにきたんだけど・・・今日いる?マールに頼まれてさ。」
「はい!今日はルッカ様は城に来ております。オーヴ殿は?」
「俺は、リアンさんに会いに・・・」
「僕に会いに来たって?」
「あ!リアン殿!!」
兵士が頭を下げる。
「マールさんに頼まれたんだね。いいよ。じゃあ中庭に行こうか。」
美しい緑・・いや、エメラルドの長髪を靡かせた青年は、笑顔でオーヴに言った。その後ろで、オーヴは静かにため息をついた・・・。

続く

2003年08月12日 (火) 17時00分


[189] あとがき
From:ますた〜 [/クロノトリガー]

さて、話が進まん!!(爆)
今回は、なんだか変な話だ。なぞのスーパー戦隊まで出てきちゃったし・・。(ちなみにAがリーダーです。)では、ちょっとした設定解説を。
この話は、クロノ一行がラヴォスを倒してから15年後の世界が舞台です。つまり、王国歴1015年です。この時代を中心として、様々な冒険が繰り広げられます。僕の個人的な考えで、ラヴォスを倒した時のクロノ達の年齢は、「クロノ17歳」「マール16歳」「ルッカ19歳」「カエル30歳」「ロボ400歳(製造されたのを1900年と考えて)」「エイラ21歳」「魔王24歳」です。つまり現在の彼等の歳は・・・!(笑)
それと、ちょっとした試み。この話を、皆様のレスによって分岐させていこうと思います!(ジャーン!)
つまり、話が一話終わった後僕自身が選択肢をだします。そして、皆様がどれか好きな選択肢を選んでレスをします。ある程度日時が立ったら、一番多かった選択肢を中心として話を進行させます。それの繰り返しです。どの選択肢を選ぶかは皆さん自身です。最終的にEDも変わります。(今考えてるEDは4つほど)この試みは次の話から開始しようと思います。では・・・
注:レスが由空様のみだった場合は、由空様が選んでくださったレスで話を進行させます。個人的には皆さんのレスを期待してます。では・・

2003年08月13日 (水) 18時22分

[191]
From:由空(管理人) [/]

マール、何やらすっかり教育ママちっくに……(まるでチチさんのよう……) そして男2名はやはり尻にしかれマン(爆) ところで、リアンってもしかしてグレンと何らかの繋がりあったりします?(いや、見た目の描写とかから何となく…)

設定、カエルの方が魔王より年上なんですね(笑) 私は魔王の方が上じゃないかと思うんですが。(10年前に戦った時の状況から考えて) 分岐型の創作、そういった企画を実際に行なっているサイトさんもありますが、面白そうですね。

2003年09月01日 (月) 16時05分

[192]
From:ますた〜 [/]

魔王の設定は、サイヤ人みたいに若い時期が長いということで・・・(ダメかな?)

2003年09月03日 (水) 19時26分

[193] 初めまして
From:UESS [/クロノトリガー]

 お初にお目にかかります、ますた〜さん&由空さん
魔王、サイヤ人設定は私は許せます(笑)だってそれっぽい…
 私も由空さんと同感(笑)
これは尻にしかれマンだ(´∀`)
 謎のスーパー戦隊にはちょっぴり苦笑(笑)どんなに作戦たてても雑魚は雑魚なんですね。

      選択肢を楽しみにしてます^^

2003年09月05日 (金) 20時47分







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