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エヴァに関するショートショートショート、つまり小話を自由に書きこんでください。
もちろんLASだけに限らず、エヴァネタだったら何でもOK。
作品に関する感想もお気軽に書きこんでくださいね。
[1061] 題名:ボケまSHOW 18 名前:ごまめ MAIL URL 投稿日:2012年07月07日 (土) 01時50分
◆asuponさんの「この空の下」に嫌がらせ記念
「とても不愉快な記念じゃないかなカヲル君」
「『この空の下』って面白いよ。で、とうとう僕がアスカに告白したので、多分次回は、シンジ君がめそめそ泣き寝入りして、僕とアスカがめでたく交際を始めたところで最終回だね」
「勝手に決めるな!盛り上がるのはこれからだろ!」
「だって、言っちゃなんだけど、君、僕に全然勝ち目ないよ」
「うるさいっ!」
「シンジ君は、アスカが倒れてもボケッとしてたし。それに較べて僕なんて王子様だよ。見た?」
「…いちいち動揺なんてしないぞ。ふっ。僕には分かってるんだ」
「何がだい」
「めでたくアスカに告白したカヲル君は、きっと次回で、トラックに轢かれて死ぬからだよ。野球場に向かう途中で」
「それ、甲子園めざす双子と新体操やる幼馴染の女の子の漫画の話じゃないのかい」
「そうに決まっているさ…」
「テレビ版の最終回の夢といい、シンジ君って、つくづく、あだち充の読み過ぎなとこあるよね」
==============
※若い子には分からんかな「タッチ」※シンジ君の巻き返しはこれからですねasuponさん。トラック出て来ないと分かっちゃいますが、どうも失礼しました。続き楽しみにしてます。
◆シンジハーレム
「で、次はこれ」
「えっ?何かなこれ。外国語かな。僕には君が何を言っているのかわからないよ」
「ここの君には無縁だものね。風の噂では、皆がシンジ君にメロメロでベタベタらしいよ」
「……そいつきっと騙されてるよ」
「で、僕が考察するに、君のグッズが全く生産もされなければ売られもしない理由と密接に関係していると思うんだ」
「またなんでその話題を!?ほっといてくれよ!」
「だって不自然じゃないか。本っ当に君のグッズってないらしいよ。球団Tシャツとかさ。つまり、これは君がいては困る何かの明確な理由があるに違いないよ」
「君の目的はやっぱり僕にトラウマを与えることなんだな?!はっ。これも父さんの仕事?それとも、ゼーレの計画?」
「落ち着きたまえ。つまりね。エヴァのファンには、自分=シンジ君になっている人が多いから、そこに君がいては困るんじゃないだろうか?」
「えっ?」
「だってシンジ君とは、すなわち自分。もう既にここにいるのに、またそこにいられては不自然じゃないか」
「そ、そんな…僕はいないの?やっぱり、僕はいらない子だったんだ…」
「だから人気がないというよりも、ある意味、あり過ぎてこーなってるんじゃないだろうか」
「そ、そうなの?」
「そう。君は立派な主人公だよ。リリンの中でも、ダメなリリンやクズなリリンに、特にシンパシーを感じられてしまう主人公なのさ」
「どんな顔をすればいいのかわからないよ」
「つまり、僕が言いたいのは、君は立派な主人公だってことさ。称号を与えるならば、変態という名の主人公だよ」
「フォローになってない」
[1060] 題名:昼食 名前:何処 MAIL URL 投稿日:2012年07月04日 (水) 16時05分
男子学生の旺盛な食欲を満たすのはチープさと腹持ちの良さ。
ケンタは高いしマックは飽きたと言うケンスケにマックやのうてマクドやと突っ込むトウジも財布の中身はかなり軽い訳で
モスは携帯のクーポンは昨日アスカに使われちゃったんだよね…あ
「…久々に牛丼にしようか。」
「「賛成」」
て訳で僕らはたまたま割引券を持ってた吉●家へ向かった。
「わしゃ吉●家よりす●屋の方がええな。葱牛丼やチーズ牛丼も有るし」
「俺は松屋の牛飯かなぁ、つゆダクは松屋の方が好みなんだ。」
「割引券有るし別に良いだろ?あ!」
「どないしたセンセ?」
「ん?あれ碇の親父さんだな?」
「あ…弁当にしてもらったんだな。車に乗った…行っちゃったね。」
「しっかし…あの黒塗り横付けでおっちゃん降りたらどう見てもヤク」「解ってても言うなよトウジ。」
からんからん
「いらっしゃいませー」
「あ、この割引券使えます?じゃあ牛丼並み三つで」
「なあ兄ちゃん、さっきの黒塗り車で買い来たおっちゃん良く来るんか?」
「トウジ止めろって」
「ええ、良く来られますよ…凄い注文だけど。」
「「「凄い注文?」」」
「葱のみ牛丼並汁ダクダク、いつもそれです。」
「「「はあ?」」」
「いやあ、この商売長いけど牛丼肉抜き注文される方はあの人だけですよ。はい、牛丼並三つお待たせしました。」
「…なぁ、ネルフって実は貧乏なんか?」「…て言うか何で肉抜き…」「…」
…もしかして綾波の肉嫌いって…父さんのせい?
[1059] 題名:マイピロー 名前:ごまめ MAIL URL 投稿日:2012年07月03日 (火) 01時29分
「さっさと選びなさいよ」
「うん。うーん…。沢山あり過ぎて迷うなぁ…」
ここは、とある大型家具屋の枕コーナー。
ありとあらゆる形態の枕や寝具が売られている。
「仰向け寝、横向き寝枕に…。うつ伏せ寝用まであるのか…」
種類がありすぎて、迷っちゃうよ。
中学の時から愛用の枕が、とうとうへたっちゃった。
なんだかんだ言って、アスカまで僕の枕を使いたがるからだ。
僕がいないときは、僕の枕で寝てるみたい。
わけわかんないよね。
「これなんていいんじゃない?大きいし、柔らかさも、前のと似てる」
白い枕のサンプルを手にとって、ぽふぽふ叩いたりする。
「うーん…ちょっと違うかなあ」
***
「シンジ、迷いすぎ!」
アスカが呆れたように言った。
いくつか候補は絞れたんだけど、どうしても、今ひとつ決め手がない。
うーん。うーん。
こっちとこっち…。
右と左に枕を持って、さんざん考える。
……あ、そっか。
「アスカ、ちょっとこっち来て」
「なに?え?きゃあああ?!」
枕売り場で。
彼女を引き寄せて抱きしめた。
軽くだけど。
あ。
これこれ。
この、感じ。
「決まった。こっちにするよ」
アスカに笑いかける。
アスカに似た感じのほうの枕。
僕の枕選びは、無事に完了した。
*****
※いつまでも下のん晒すのもあれなんで、小話。※最近、北欧系大型家具屋によく行くので思いつきました。※そーいや、銀世界さん「アスカ・ボンバイエを婿に」って…すなわちア ン ト ニ オ 猪 木 大先生ですってば。そんなもん私かって…愛人の末席にでも※何処たんの「ひみつ」可愛かったのねん。おっちゃんなのに…。
[1058] 題名:大切なもの。12 名前:ごまめ MAIL URL 投稿日:2012年06月27日 (水) 01時21分
※くされ逆行よごれギャグ。
奇妙な世界に逆行した主人公、碇シンジ。
そこでは、さしたる変化はないように見えたが、大切なものが狂っていた。
それは『ネーミング・センス』であった。
この世界では彼は 第三の少年。
初号機パイロット:玉 金三郎
(タマ キンサブロウ :通称タマキン)という名前であった…。
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◆ベイビー世界一
あの使徒。
アスカの心を犯した、あの光の羽のような使徒。
「そういえば、あいつの名前はなんだったの?」
病室のアスカをお見舞いに行った。
使徒殲滅の後、一応、大事をとって入院させられたが、アスカは鉄アレイを片手でアップダウンさせながら、僕に尋ねた。
「ねぇ。入院してるときぐらい、トレーニングやめたら…?」
「あんたバカ?あたし、毎日の努力だと思うわけ。」
「ほんと、元気だよね…。」
僕は、あの戦闘を回想した。
◆使徒と罪
一方的にやられているのに、必死に抗うアスカを、ミサトさん達と一緒に、発令所から眺めることしか、僕には出来なかった。
「アスカ…!」
「使徒は、ヒトの心を知ろうとしているの?!」
「下がりなさい、アスカ!」
ミサトさんとリツコさんが、緊張した様子で叫ぶ。
「そういえば、この使徒の名前は?!」
「『キムタク』よ。ミサト」
「待って下さい!!個人を確定し過ぎだと思います!それに、今までの使徒の名前と関連性薄いじゃないんでしょうか?!せめて演じたキャラの名前じゃないんですか?!なんでいきなり中の人の名前なんですか?!」
「キンちゃん、落ち着いてよ!」
「納得出来ません!僕は、納得なんて出来ません!アスカ!」
「理由を知りたいのね」
「なぜなら、『ハウル』には罪は無いからよ」
「罪ってなんだーーー!!」
◆なんぼ神の子でもさすがに知らんがな
「そのとおりだ、キンサブロウ君」
「加持さん?!」
「彼らには罪はない。だが、俺たちには意地がある」
「なんの話ですか!」
「安易に有名人を起用して、本当に君はそれでいいと思うのかい」
「僕に言われても!」
◆破滅への序章
「アスカ!」
「パイロット、精神汚染されていきます!」
「このままでは危険だわ!」
「アスカの心を犯そうとしている?!」
「そんな!」
「でも、イケメンと思えば、まあいいかな」
「そうよね」
「アリですよね。パターン・あり。使徒です」
「待てぇええええええ!なんなんだよみんなぁ!いい訳無いじゃないか!?そんなの無いよ!アスカを助けてよ!マヤさんまで、なんなんですかぁ!」
「こういうパターンでは、最初の嫌悪が好意に反転するときが必ず来るのよ」
「生意気で、いつも衝突ばっかりしちゃうカレ。だけど、ある日を境に」
「ナイーブな過去を知ったりするのよ」
「ありです」
「手垢のついた恋愛ドラマじゃないんだよー!なんなんだよあなた達は!それじゃ、いい男に飢えた、ただの年増の発言じゃないですかぁー!!…あっ!」
「……パンドラの箱を開けたわね。キンちゃん…」
「…あなた、終わりへの扉を自ら開いたわね…」
僕は自ら、破滅へと向かう道を選択してしまっていた…。
◆さかうらみ
「やるんだ、アスカ!『キムタク』をやってしまえ!」
アスカの反撃を、加持さんは応援する。
「負けるな、アスカ!で、でもあんまり『キムタク』ってはっきり言わないでください、加持さん!」
またしても、僕は脂汗が出る。
「なぜだい。キンサブロウ君。」
「カヲル君?!」
「僕は、カヲル。
男股(おまた)カヲル。
男の股がかおると書くよ。
君が『キムタク』をかばうなんておかしいさ」
「この世界での君のフルネームの漢字までわざわざ教えてくれなくても!それよりなんでおかしいんだよ!焦って当然じゃないか!」
「考えてもみてごらんよ。なぜ、この世界の君の通称が『タマキン』なのかを…。」
「えっ?!」
「この世界での、君のフルネームは『玉 金三郎』というステキな名前だけれども、縮めて『タマキン』と呼ばれてしまっているのは、この使徒のネーミング・ルールにのっとっている為じゃないか」
「!!」
「彼は『キムタク』縮めて『キムタク』。そして君は『タマキン』。『玉 金三郎』の『玉』と『金』をとって『タマキン』。つまり…」
「僕の通称名はこいつのせいだったんだ!!こいつのせいで、僕はこんな呼び名になったんだなぁ?!」
「真実を知ったか。真実を知ったら、君は生きてはいけまい」
「加持さん!嫌な断定しないで下さい!僕は、どうすればいいんですか!」
「許すな!奴を許すな!安易に有名人に頼ってはいけない!」
「だから何の話ですか!ちくしょうっ、お前のせいで、僕がタマキン呼ばわりされてるんじゃないのかぁーー!負けるな、アスカ!」
◆不退転
「下がりなさい、アスカ!」
『イヤよ!絶対にイヤ!自分の我を引っ込めた時には、必ずといっていいほど、挫折感を味わうわ!』
「相手は、あんたの心を狙ってるのよ!どうなるかわからないわ!危険よ!」
「むしろ狙われたいわよね」
「そうですよね。先輩」
「暢気なこと言わないで下さいっ!負けるな、アスカー!」
『くっ…型がないから、そんな相手とでも好勝負になるわっ!』
ー同時期ー
「鼻毛桜。ドグマに降りて槍を使うんにゃ」
「了解しました。たま司令…」
「たま!槍を使うのか?!しかし、あれは…!老人達が黙っていないぞ!」
副司令は動揺した。
「槍ならば、私が立ててやるにゃ。ほれ、ぴーん。にゃんご」
たまは、おもむろに自分のお尻のあたりをなめ始め、しっぽをまっすぐ槍のように、ぴーんと立てた。
……キュン…!!
「たまが、槍を、立てた…!」
「毛づくろいだ。ぺろぺろ。にゃんご」
「それでいい!それでいいぞ、たま!可愛いぞ!槍だ!たまの槍だ!カメラはどこだ。カメラ!」
◆二律背反
「アスカ、下がりなさい!」
「負けるな、アスカ!やるんだ!」
「加持、あんた黙ってなさいよ!」
「負けるなー!アスカー!」
「キンちゃんまでどうしたのよ!」
「下がりなさい!」
「下がるな、行けえ!」
「アスカ負けるなぁー!やっちまえ!」
「よしなさい!」
わあわあぎゃあぎゃあ。
「なんだかリリンの思惑が複雑に交差しているね」
『くっ…!まさに、出ればタイソン、戻ればヒクソンってわけね…!!』
「意味が本当にわからないよ!」
◆スープレックス・コントロール
「本当に活動限界です!このままではパイロットが危険です!」
「退避するのよ!アスカ!」
『限界なんて言葉はこの世の中にはない、限界と言うから限界ができるのよっ!くぅううう〜…っ!!い…イチ…』
ー同時期ー
ロンギヌスの槍を構える、綾波 鼻毛桜の零号機…。
『その瞬間で相手を観察して、あらゆるものを見極めなきゃいけないわっ!…!ニィ…』
再び、ライフルを構える、アスカ・ボンバイエ。
ー同時期ー
照準を定める、綾波 鼻毛桜。
『常識から1ミリでもいいから一歩を踏み出せっ!…サン!ダーーーーーーっ!!!』
ライフルが火を吹き、綾波 鼻毛桜の投げた槍が、成層圏を飛び出し『キムタク』を貫いた!
奴は断末魔を残して消滅した。
『そーすけ、好きーーーーー!!』
「だから、そーすけって、誰…?!」
◆勝利の雄叫び
「使徒、消滅しました!」
マヤさんの声が響く。
『やった、やったわ!どん底に耐えられたから、裸になることができたのよ!元気があれば、何でも出来るわ!』
「やった、勝ったー!」
「よくやったぞ!」
『イチ、ニィ、サン、ダーーーーーっ!!』
◆再び病室
「と、いう訳で…」
「ふーん。発令所でも色んなことがあったのね。さ、次はブリッジの練習しよっと」
「…ねぇ。アスカ、戦闘の後なのに、元気過ぎない?」
「ええ。あたし、世界一元気な『精神汚染されたヒト』になったわ」
「はあ…」
少女のベッドの傍らに、少年は立つ。
そして、その病室の外には、制服姿のもう一人の少女が立ち尽くしていた。
綾波 鼻毛桜は、誰に言うでもなく、そっとつぶやいた。
「…わたしが槍を、投げたんだもの……」
※私はキムタクハウル好きですよ※何時の間にか松田聖子も山ちゃんも再婚しはってておめでとうございます。※私はあまり役者でも歌手でも声優さんでもそんなに夢中にならないタチですが、こんな風に色んな声出して演技出来るのって本当にすごいよねー。これぞ本当の「芸能」人だと思う。※トイストも唐沢ウッディも好きですが、降板エピソードは知らなかった。そんな仕打ちするなら代わりの花道用意したらんと普通あかんやろ…。くじけないこのお方は本当色々すごいということはわかりました。お幸せにー。
[1057] 題名:アスカとユイの嫁姑戦争? 名前:銀世界 MAIL URL 投稿日:2012年06月19日 (火) 22時13分
全てが終わって、赤い海から人々が戻って来た。
NERVの人達にクラスメート、そして・・・僕の母さんも。
それが、僕にとって、新たな試練の始まりだったんだ。
「バカシンジ! 何で今頃のこのこ登校してるのよ!?」
教室に入ると、恐ろしく不機嫌なアスカに出迎えられた。
「アスカが先に行っちゃったんじゃないか!!」
「だって、アンタが先に行ったって言われたから・・・」
アスカの声が急にトーンダウンした。
「・・・母さんに?」
「そう・・・」
僕達の間に沈黙が流れた。
「・・・やっぱり・・・ユイさん、あたしの事、嫌いなんだ・・・」
「そ、そんなはずないよ、だってアスカは僕の・・・僕にとって、すごく大事な人だって、母さんには話したんだから!」
「だって、ミサトん家から、すぐにアンタを引っ張って行っちゃったし」
そう、母さんが戻って来て真っ先にした事は、僕との同居――つまり、葛城家での3人の生活を終わらせる事だったんだ。
息子と同居したいのは当然だ、って母さんの言葉を、僕はずっと信じてたけど。
アスカと別々の家になってから初めての登校日、アスカは僕を迎えに来てくれたらしいんだ。
でも、母さんは僕が先に行ったってアスカに答えて・・・実際は、僕は遅刻寸前に母さんに叩き起こされた、ってわけだ。
「まあ・・・母親が息子のガールフレンドを嫌うのは、普遍の摂理だからなー」
ケンスケがのんびりとした口調で言った。
「だ、誰がガールフレンドよ!」
アスカは真っ赤になったけど、僕はそれどころじゃなかった。
母さんがアスカを嫌いだなんて・・・数年ぶりに会えた母さんを大事にしたいのに・・・アスカを大事に思うのと両立出来ないなんて・・・。
「ああ、嫁姑戦争っちゅうやつか?」
「だだだだだ誰が嫁よ!」
トウジの言葉に、アスカはますます赤くなった。
いやいや、無責任な事言わないでくれよ、嫁姑戦争って、旦那が悲劇的なんじゃなかったっけ?
でも・・・旦那・・・旦那かぁ・・・。
「けど・・・鈴原、今、何て言った?」
アスカが目を光らせる。
「ん? 嫁姑戦争、やけど?」
「戦争・・・そっか、戦争・・・これは戦いってわけね・・・ふふふふふ・・・」
アスカが不敵な笑みを浮かべた。
「プロの戦闘員をナメて貰ったら困るわ!
戦争だったら、これは負けるわけに行かない・・・あたし、戦って、勝ってやる!!
打倒!! ユイさん!!!」
「あ、あの・・・アスカ・・・もっと関係悪化させてどうするのよ・・・」
委員長の声も、アスカは聞こえてなかった。
「シンジ! ユイさんに『覚悟しといて下さい』って伝えて!!
アンタもどっちに味方するのか、腹を決めておくことね!」
・・・いや、嫁姑戦争って・・・そんなんじゃないと思うよ・・・。
これが、僕の試練の幕開けだった。
(つづく、かも、しれない)
[1056] 題名:懐かしのメロディー 名前:銀世界 MAIL URL 投稿日:2012年06月18日 (月) 23時13分
「ねねねねね惣流さんっ」
とことことこ、とクラスメートの花園さんがあたしに飛び付いて来た。
「これこれこれ、これに入った曲聞いてみてー」
そう言って、彼女は1枚のCDを差し出した。
「うちの掃除してたら親の懐メロとか出て来てさー、試しに聞いてみたんだよねー。
そしたら、これ惣流さんと碇君の歌っぽくないかなーって思ったから、聞いてもらおうと思って」
すると、横から別の腕が伸びて来て、そのCDを引ったくった。
「おお、それじゃ、さっそく機材借りて来よー!」
「待ちなさいマナ! 何でアンタが決めてるのよ!」
「え、だってどんな曲かあたしも聞いてみたいしー、みんなも聞きたいよね?」
マナの目があたしを外れて、少し後ろを見る。
振り返ると、いつものメンツが居並んでた。
「わわわ私は別に何も・・・」
ああ、いつも通り引っ張られて来たんでしょ、マユミ。
「アチシは曲そのものよりも、ワンコ君の猫被りが成功してるのかどうかが気になるにゃー」
犬の猫被りって何?って、花園さんが固まってるじゃないのよ、マリ。
「うん・・・確かに、アスカと碇君が他から見たらどう見えるのかは気になる・・・」
ヒカリってば、大真面目な顔で言う事?
「えっと、青春ソングって言うかー、純愛ソングって言うかー」
花園さんが困ったような顔で言う。
「・・・そう・・・知らない方が良い事ってあるのね・・・」
レイがぼそっと呟いた。
そうこうするうちに、マナがデッキを借りて来たから、他のクラスの奴も混ざって、みんなで聞いてみたんだ。
「ああ、確かに碇っぽいなー、この相手の男」
「でしょでしょでしょ、気弱な純愛の若者!」
「うんうん、惣流さんがじれったがってそうだもんねー」
こんなクラスメートの会話を聞きながら、あたし達は何とも言えない気分でいた。
とうとう鈴原が小さく呟いた。
「・・・学校じゃ・・・家での生態までわからへんもんな・・・」
そう、シンジの裏側を知ってるのは、あたし達ごく限られた奴だけ。
「手を握るとか・・・そんな段階じゃないもんな・・・」
相田の呟きも、クラスメートは聞いちゃなかった。
「・・・アスカ、僕、もっと積極的になるからね!」
クラスメートに乗せられて、シンジが目を輝かせてる。
あああああー、逆、逆、逆だってば!
シンジの方が先に進むのに積極的なんだって!!
半年経っても手も握れないこの歌の男とは、実は正反対なのよ!
あたしは、どうかわそうか考えてるってのに!
♪あかい〜ス●〜ィ〜トピ〜ィ〜♪
ううん、半年くらいまでは・・・シンジだって気弱一辺倒だった。
きっと・・・この歌の男も、しばらくしたら化けるに決まってるわ!
*お花が出て来る歌だから、モブ子さんのお名前は花園さん。
[1055] 題名:エレキの綾波さん、すっ飛ばす 名前:何処 MAIL URL 投稿日:2012年06月18日 (月) 09時36分
不意に私の前に差し出されたギターらしき物に面食らいながら、私はそれを差し出した面々を観遣った。
…あ、今日は。綾波レイです。
…久々の出番についポカポカ…いえ、ポカしてしまいました…反省。
「…これは?」
私の口から漏れた疑問に真っ先に答えたのは…例によって真希波さんだった。
「フォデラにょ!エレキベースの名器さ!」
「…で、何故これが私に?」
「かぁん単な話よぉ、すこぉし協力してほしいのぉ。」
「綾波さん、手伝ってくれない?」
霧島さんと洞木さんの台詞に首を捻る。断る理由は無いが…
「…いいけど…何故?私ギターなんて弾けないわ。」
「あー、別に弾かなくとも良いの」「そーそー」「うんうん。」
「?」
「ちょっとそれ構えて立って」
「そうそう、デジカメ準備よーし」
「では…綾波ちん、この台詞カメラに向かって言ってみそ!」
「?…に…にゃーん?」
「「「!もっ、萌えーっっ!!」」」
「!?」
…あ、後ろで山岸さんがカスタネット持ってきょとんとしてる。
「いやー霧島さん、久々の大ヒットですにゃあ」
「全く全く、マユマユの♪うん・たん♪に勝るとも劣らぬ萌え度」
「可愛い過ぎてなんかいけない道に走りそ私…」
…何?
後日、この話をネルフ本部でしたら何故か赤木博士が伊吹さんと興奮していた。
そして数日後…
適合試験中の新型プラグスーツに付属するヘッドセットが何故か猫耳風に改装されていた。
?
[1054] 題名:しん世紀アンノげりおん 名前:何処 MAIL URL 投稿日:2012年06月13日 (水) 22時01分
父さんに呼ばれ、僕はこの第三新東京に来た。
だけど、そこで僕を待っていたのは…
【しん世紀アンノげりおん】
「こ…これは…人間!?」
僕の
目の前には
巨大な
…眼鏡掛けた巨大おっさんが胸までプールに浸かっていた…
「対使徒用人型決戦兵器、人造人間アンノげりおんよ。」
…このおっさんが?
「碇シンジ君」
「?は、はい…」
「貴方が乗るのよ」
…改めておっさんを眺め…と言うか見上げて…
・ ・ ・ ・ ・ ・
…振り向いた僕は、或る決意を以てこれに乗れと言ったでかいおっぱいな金髪さんにこう言った。
「…全力でお断りします。」
[1053] 題名:ひみつ 名前:何処 MAIL URL 投稿日:2012年06月12日 (火) 19時13分
プシュン
「ただいまー。」
ガタガタ
「あー、何だって日本の学校は授業がつまんないのかしら。日本も跳び級導入すればいいのに。今更因数だ素数だなんて馬鹿馬鹿しい…ん?何だシンジ帰って来てるんじゃない。ねーシンジー!何かおやつ出してー!」
シーン
「…?」
カラッ
「シンジ?…何だ寝てるのか…ん?楽譜?」
パラッ
「…へー、こいつ馬鹿の癖にこんな曲弾けるんだ。結構これ難しいらし…」
「…ん…むにゃ…」
「…何だ寝返りか。」
「…」
「…なーに難しい顔して寝てるのやら。普段ナーンにも考えてないよーな顔してる癖に…」
「…」
「…大体あんたさぁ…エヴァのパイロットとしての自覚足りないんじゃない?世界に今現在たった三機しか無い特別な機体のパイロットなんて超エリートなのよ?」
「…」
「しかもあんたはこの天才たるあたしや専門教育されたファーストを越える数の使徒を撃破してるの。なのに…何であんたはそんなに…」
「…」
「…寝てる時位は自信持って良いじゃないの。そんなにあんた何が嫌なのよ…」
「…」
「パパはネルフの司令、自分はエヴァのパイロット、おまけに同居者はミサトにあたし…あんたは物凄く恵まれてるのよ?」
「…」
「良い事?例えナナヒカリだってあんたはエヴァンゲリオン初号機のパイロットなんだから、エリートなんだから、優秀なんだから…」
「…」
「…だから、笑いなさいよ…そんな恵まれたあんたでさえ笑えないなら、あたしは絶対に笑えないじゃない…」
「…」
「…」
「…馬鹿シンジ…」「…」
「「…」」
「…お休みシンジ、良い夢見なさいよ…」
◇◆◇
「シンジ!お弁当作ってお弁当!今日加持さんとデートなのデート!ああっ何着て行こうかしらぁリップはこっちのピンクでぇファンデはリツコの使ってたこれにぃミサトのマスカラ借りてぇネックレスにしようかしらチョーカーの方が可愛いけどやっぱりセクシーさも大切よねあ!シンジ唐揚げと甘い卵焼きは忘れず入れてねそれと汁が垂れるようなのは止めてこないだアンタの作った弁当あれ汁垂れて大変だったんだから!あ、それとね・・・」
「(…はぁ…)はいはい」
「あんたねえ、何よそのやる気の無い返事は!あたしにお弁当を作るって崇高な義務を果たすんだからもっと喜びなさいよ!」
「…義務なんだ…」
「ああっ!何着て行こうかしらっ!あのワンピースもいいけどやっぱあっちの…」
「…女の子って…わかんないや…」
「あ!いっけなーい肝心の天気は天気は…グート!降水確率僅かに10%!」
ドタドタドタドタ・・・
「…やれやれ…」
[1052] 題名:エヴァ球Tシャツ 名前:銀世界 MAIL URL 投稿日:2012年06月10日 (日) 23時14分
「だからーだーいーすきなーんだー、やきゅうーじょーえーゆこおー♪」
「カヲル・・・また微妙な歌覚えて来たのぅ、お前は・・・」
「野球なんか・・・嫌いだ・・・ぶつぶつ」
「シンジは何や勝手に落ち込んどるし」
「んー、やっぱり赤が1番よねーってことで着てみたわよ!」
「鯉か・・・惣流、言うとくけど・・・そこかなり弱いで」
「私のイメージ・・・やっぱり青ね・・・沢山ある、どれにしようかしら・・・とりあえず3枚くらい候補にしたわ」
「青は多いけどな、綾波・・・仰山ある中から、よりにもよって見事に低迷中のとこばっかり選んだのぅ・・・○武にオ○ックスにDe○Aて」
「レイもアスカ君も、2人揃って引き弱いね」
「弱いんだったら、あたしが指揮を執るわよ、改革断行よ!」
「・・・じいさん達は、用済み」
「言うたったら喜ぶ奴が案外多そうな気ぃして怖いわ」
「・・・12球団まとめて滅びればいいんだ・・・」
「何を恐ろしい事を言い出すんだい、シンジ君?」
「だって、Tシャツの柄、綾波が来てアスカが来て、その次が何で僕じゃなくて初号機なんだよ?!」
「それは勿論! 初号機の方が絵になるからじゃないかな?」
「笑顔で言うなぁ! カヲル君!!」
*野球ファンとして盛大に噴いた、そして初号機Tシャツに余計に噴いた・・・ごまめさんのネタ思い出しちまった。
*新劇とコラボだけど、ツッコミ役が欲しかったので球・・・じゃない旧チルドレンでお送りしました。
*パ・リーグオフィシャルショップでは、鷹アスカとハムレイが見られます・・・2人に着せるには悪くない取り合わせ。
*まあ、単純に去年の上位2チームを選んだんだろうけど・・・逆ならすごく微妙な配色になったんじゃないかと思われ。
*NPBオフィシャルソング「野球場へ行こう」じゃなくて「野球場へゆこう」だったのか・・・今初めて知った・・・。
*いやマジで「じいさんは用済み」宣言して貰いたい球団が5つくらいは心当たりあると言うかw