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お気楽極楽なSS発表会

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[38464] コードギアス 戦場のライル B2 BERSERK-41『優しい世界…前編3』
健 - 2019年03月14日 (木) 13時30分

ベディヴィエールとユーウェインは戦闘を続け、小島に降り立つ。林に降り立った二機は木をなぎ倒しながら交戦を続けるが、ギャラハッド同様にガウェインがベースになっているユーウェインはパワーでベディヴィエールに競り勝つ。

ランドスピナーがフル稼働しても、ベディヴィエールは後ろに押されていき、そのまま木々もなぎ倒される。

〈驚きましたよ…!ギアスを使って、ここまで粘る相手はビスマルク以外に知りません!〉

そうは言っても、こちらはやられないようにするのが手一杯だ。ここでは小回りで勝負することも出来ないし、小回りで勝負に出てもギアスで反応されてしまう!

だが……危機感以上にライルは高揚していた。この高揚感……!それだけならば、池田やクラリス以上だ!!

「こんな状況で……部下達の仇だというのに、私は楽しいですよ!!貴方のような強者と刃を交えられるのですから!!」

気付いていないが、ライルの顔は狂喜に歪んでいた。醜悪な欲望から逃れたいがために、戦場に安らぎを求めてその快楽に呑まれた狂戦士の顔に……



レイシェフは身体の負荷に耐えていた。このギアスは心臓にかかる負荷が大きすぎる……契約して、実際に何度か使って分かったことだ。とにかく、心臓の鼓動が早くなりすぎる。一歩間違えれば、血液の循環が滞り……下手をすれば血栓が生じて脳梗塞を招くどころではない………心臓への過負荷でそのまま死んでしまう。

それ故にビスマルクや皇帝、嚮団の医師達から過度な使用は控えるように釘を刺されていた。

だが………この男は予想以上にしぶとい。今まで以上に長時間の使用をしている。間は入れていても、それではこちらが追いつかなくなる。

二機は海岸から空中へ飛び立ち、再び剣を交える。両者とも、この状況を早く打破したいと考えていた。それは、戦闘開始前に遡る。

「神根島に敵襲!?」

〈はい!現在、ヴァルトシュタイン卿とクルシェフスキー卿が対応しております!枢木卿もそれより前に神根島に向かわれたのですが、応答はありません!〉

枢木スザクが?彼は何を考え……?

レイシェフは、枢木スザクがギアスを知っているという話は聞いている。まさか……何者かが彼にギアスを与えた?或いは…別の理由で反旗を翻した?



同じように、ライルも戦闘開始直前の件を聞いていた。

「兄様が『黒の騎士団』と共に神根島へ!?」

「はい!式根島の部隊が『ロイヤルガード』を攻撃していると!」

涼子の報告を聞いたライルは考えを巡らせる。この状況で反乱?首謀者は……否、この状況下で皇帝に刃を向ける者がいるとすれば!

「やはり、生きていたのか……ゼロ。」



神根島で反乱が発生したという報告は他の皇族達にも報された。

「兄上が神根島へ?」

「はい、『黒の騎士団』も向かうそうです。」

この状況で反乱……シュナイゼルがアヴァロンで向かうのは頷ける。だが、何故『黒の騎士団』も?



「この状況で父上に刃を向ける者……セラ、私は一人しか浮かばないわ。」

「ええ…多分、私も同じ人物を思い浮かべました。」

そう、いるとすればそれはゼロだ。エルシリアとセラフィナも他に思い当たらない。ライルが叛逆の容疑をかけられて防戦中だという以上、ライルがいけるわけがない。



海棠とバルディーニは会議室で議論していた。

「だんだんときな臭くなってきましたね。」

「ああ……こうなると、ゼロの死亡自体に何か裏があると考えるべきだ。」

「同意見ですね……」

バルディーニが数秒の沈黙を経て、決定を下す。

「事務総長達を問い質す。」



ゼラートはアレクシアに指示を出す。

「おい、斑鳩にハッキングしておけ。後……神根島にある物も調べろ。」

「え…斑鳩は分かるけど、神根島についても?」

「そうだ……」

何かおかしい……事態があまりにも早く進みすぎている。この状況で皇帝は神根島から動こうとしない上に、いきなりゼロの死亡。

「でも…この状況で皇帝を襲うのって、ゼロぐらいしかいないですよね?」

ウェンディの言う通り、ゼロでなければ誰だ?ライル・フェ・ブリタニア?それとも枢木スザク?どちらもあり得ない、とは言えないが確証がない。となれば、消去法でゼロが最も濃厚だ。

「予定を変更して、扇達を問い詰めるぞ。」

「まあ、そうなるよな。休戦協定にも何か裏がありそうだ。」

「ゼロが、本当はあいつらに殺された…とか?」

イロナの考えにゼラートは頷く。

「ああ、正確にはゼロはそれを逃れた……そして皇帝を、と考えるべきだ。」

この考え通りだとして、組織を追放された理由は何か……素顔に秘密があるべきか?となれば、それでも尚皇帝を殺そうとするとなると。いよいよゼロの正体はブリタニア人……それも皇族またはその親戚筋の貴族と疑って良いだろう。



「神根島にゼロがいるとして、素性も怪しいわね。」

池田や藺喂も交え、クラリス達は話し合っていた。

「ゼロはブリタニアという体制、ではなくブリタニア皇族への恨みがある人物……という線が強い。」

池田の推測を誰も咎めない。皇族への恨みという意味では、世界中の殆どの人間が抱く物だ。あの『虐殺皇女』などその最たる例だ。

「では……ゼロも植民エリアになった国の政府や軍関係者…あるいはその親族?」

藺喂が一番高い可能性を述べる。そう、それならばゼロの行動力やカリスマ性も説明が付く。戦死なり処刑で命を落とした政府や軍の関係者或いは親族なら知略を身につける手段もあるはず……

「或いは……排斥されたブリタニア皇族の血筋、とか?」

クラリスの考えには誰もが息を呑む。ブリタニア皇族同士で戦争?

「あくまで可能性よ……これが権力闘争だって、考える人間はいるかもしれないけど私はそう思わない。そう考えるにしては、規模が大きすぎるわ。」

そう……仮にこれがブリタニアの茶番だとしてもブリタニア全土どころか、E.U.と中華連邦まで巻き込む等………ばれた際のリスクがあまりにも大きすぎる。

「星刻達に聞く必要がありそうだな。」

斬利の意見に全員が頷く。その中、浅海はクラリスの提示した可能性で気がかりだった。

本当に…権力闘争の延長でも、貴方は荷担しているの?

そうとは思えないし……そうであって欲しくない、というのが浅海の本音だった。

だが、今はこの事態だ。扇達に聞き出さなければいけないことが多いのは事実なのだ。





[38465]
健 - 2019年03月14日 (木) 13時31分

神根島の件を聞き、両方とも動き始めました。

『黒の騎士団』側は正に外野からのメンバーは扇達を疑い始め、描写はないですがラルフも扇が内通しているという可能性さえ考えました。

皇族サイドも休戦協定に裏があると考えています。

次は後編ですが……いよいよです。



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